2014年02月27日

歴史ミステリーこの道標の立っていた場所を探せ












    郷土資料館の庭で咲く枝垂れ梅

BSプレミアムで
「妻は、九ノ一」の再放送がはじまった
見るのは三度目だが何度見てもいいものはいい

余談に逸れたが
前のブログで記したように
昨日、松谷敬一さんの葬儀に参列した帰路
豊田市郷土資料館の「一弓入魂」に足を運んだ


この道標は
どこに立っていたのかな




    安政3年(1856年)9月に立てられた道標

道標は今でいう道路標識で
ナビがない時代この標識にどれほどの人が安堵したか
想像に難くない

多くは道路改良で取り壊されて
近代的な標識に代わってしまったが
今でも古道や旧道を歩くと
路傍にひっそりと佇んでいる道標を見かけることがある

郷土資料館には役割を終えたそんな道標が何本も移設され
目を閉じると往時の旅人の姿が浮かんでくるようだ










私は昭和42年(1967年)
郷土資料館がオープンした当時から通っているため
見慣れた風景になってしまったが
ふと生れ育った土橋の文字をみつけて足がとまった


身の周りの世界は小さくて広い

東⇒岩津天神(岩津)・屋くし(不明)・おかざき(岡崎)
西⇒土はし(土橋)・みや口(宮口)・なごや(名古屋)
南⇒うへの(上郷の上野?)・大濱茶屋(碧南)・亀さき(半田)
北⇒ころも(挙母)・さなげ(猿投)・あすけ(足助)

該当する当時の街道は
挙母城下から西に向かう「名古屋道」
同じく矢作川の堤防沿いに南に下る「岡崎道」
同じく樹木を経て矢作川の河口の大浜村(碧南市)
に向かう「大浜道」の三つ

東西南北の行先からこの道標が大浜道で
名古屋道と岡崎道が交わる場所に
立てられていたことがわかる

調べれば具体的な現在地を特定できるが
今回はここまで

こんな風に道標一つでも少し関心をもてば
いつも見る風景が変ってくるから
身の周りの世界は小さくて広い



  


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2014年02月26日

豊田市郷土資料館の「一弓入魂」が普通じゃない












とよたの弓文化をさぐる




農村舞台の目視調査をしていて不思議に思ったことがある
ほとんどの舞台(特に合併町村の舞台)の鴨居?の上に
金的中と書かれた奉納額が
所せましと掛けられていたからである

(注釈)
金的中法奉納額は
弓神事が行われた際に金的を射抜いた人が神社に奉納する額のことで
額の中心には「金的中」と大きく記され、金的中の文字を囲うように
弓術流派・師範名・奉納者氏名・年月日・住所等が書かれている。
金的中を奉納できるのは、一年に一回の祭礼時に一人だけで
弓引きにとって名誉なことと言われている


江戸時代後期から昭和の中頃まで
豊田の中山間地で弓の射的ブームがおきた証だが
そのル―ツがどこから来たのかわからないまま
現在に至っている

そんな私の疑問に応えてくれたのが
豊田市郷土資料館で開催されている
特別展「一弓入魂/とよたの弓文化をさぐる」



知られざるとよたの弓文化が満載!




矢作川は古くは矢矧川の字があてられ
この地の竹で弓矢を剥いだことに由来するように
当地が古くから弓に関係する所ということは承知していたが
日本有数の弓道が盛んな地域ということは初耳

本展はこうしたとよたの弓道文化の歴史をたどるもので
東大寺大仏殿回廊で「通し矢」を単独で開くなど
挙母藩が弓術を重視したこと
藩士に通し矢の本場、京都の三十三間堂で「天下一」とされた
記録を上回るスター射手がいたことなど
知られざる当地の弓文化が満載

タイトルに「とよたの弓文化をさぐる」とあるが
第一章/弓の起源
第二章/弓と挙母藩内藤家
第三章/山間地域の弓
と、日本の弓の歴史まで教えてくれるから
嬉しい


■本展は3月9日まで
■問合せは豊田市郷土資料館
☎0565-32-6561








  


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2014年02月25日

松谷敬一さんの訃報届く




まもなく春がやってくるのに


看板のマツタニさんで親しまれてきた
マツタニ㈱社長松谷敬一さんの
訃報が届いた(享年69歳)





   美術館の大池の端で芽吹きの準備をはじめた柳
   まもなく春がやってくるのに無常



松谷さんは
私にとってかけがえのない盟友の一人で
ムシロフェンスをはじめ
越後妻有アートトリエンナーレ
農村舞台アートプロジェクトなどなど
松谷さんのサポートなくして
今の私はなかった






   越後妻有アートトリエンナーレ2012ツアーに
   夫妻で参加した在りし日の松谷敬一さん
   (右端で立っている人)



「○○で最後の仕事を考えているので
それまでは元気でおってくれんと
困るでね―」と私
「わかっとるわー」と松谷さん

「病院に行って診てもらいん」と私
「ほんなこと言われんでも
わかっとるわー」と松谷さん
そんなバカ話をしたのが昨年の暮れ

歳も一緒で
どこか温泉でも行くかん
と約束していたが
余りにもあっけない訃報で無念




  


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2014年02月25日

ソチ冬期五輪の第二幕は神々のパラリンピック














2月7日から23日まで
17日間にわたって開催された
ソチ冬期オリンピックの第一幕が閉じた








   画像は全てNHKテレビ画像からライブで転写

開会式で開かなかった五輪の輪をパロディにして再現
どこかで見た演出だがこれで一件落着


この世の出来ごととは思えない世界
でも、安全性は大丈夫なのかな







空中を遊泳する演出は
中国を代表する映画監督のチャン・イ―モウ―が演出した
北京五輪が最初

ソチ五輪は更に進化し
この世の出来ごととは思えない世界を演出

テレビ桟敷を楽しませてくれたが
気になったのは安全性

宙に浮かんだ舟のなかで
子どもたちが立っているけど
大丈夫かな






こちらはダリの絵を立体化したシーンで
描かれた宙吊りになっている人物を本物の人間で再現

ボリショイサーカスなど世界最大のサーカス王国
ロシアでしかできない演出だが
凄い!


ボリショイとマリンスキー
二大バレエ団のコラボで贅沢三昧







ドガの踊子のよう


ソチ冬期オリンピックの第ニ幕は
神々の世界パラリンピック



3月7日からはもう一つの冬期オリンピック
障害者(こういう表現は不適切かもしれないがご容赦を)
スポーツの祭典パラリンピックが開幕する

近年は競技レベルが飛躍的にあがり
障害者と健常者の区別なく
観た人全てに
人間としての勇気と希望と誇りを与えてくれる
神々しいまでのスポーツの祭典で
また寝不足になりそう









  


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2014年02月23日

柄澤照文さんが三州足助屋敷で展覧会










ぶんかの定点観測#37

ぶんかの定点観測は
地元のオピニオン紙矢作新報に月イチで掲載しているエッセイで
37回目の今月は三州足助屋敷で開催されている
柄澤照文さんの展覧会を紹介



    2014年2月21日発行の矢作新報より転載

 私の民俗好きは、いけばなの精神的源流を辿るうちに嵌まったものだが、日々の暮らしを支える知恵と工夫の伝授は学ぶことが多い。

 三河中山間地のそんな民俗を集めたのが紅葉の名勝香嵐渓にある体験型博物館「三州足助屋敷」。

 足助屋敷を建設したのは合併前の旧足助町だが、もし予算のある豊田市が建設したとしたらどうか。多分農山村のテーマパーク型の博物館はできても、現在のような地に足がついた身の丈の足助屋敷は出来なかったのではないか。

 市民として豊田市に愛着があるが、残念ながら血の通った知恵と工夫は金持ちからは生まれない。

 余談に逸れたが、現在その足助屋敷でペン画の柄澤照文さん(岡崎市在住)の展覧会が開催されている。

 柄澤さんは塩の道や菅江真澄(三河出身の紀行家)、松浦武四郎(三重県出身で北海道の命名者)など、江戸時代の先人の足跡を訪ねてスケッチ旅をしたり、全国各地の町並や農山村の風景をライフワークに描くなど、漂泊の紀行画家として活躍。

 中でも三河湾の塩が矢作川をさかのぼり、中馬の背にわられて信州まで運ばれた飯田街道の風物や暮らしを20年がかりでスケッチした「塩の道旅日記」は、連綿として今に生きる塩の道の民俗を記録した人生の旅日記で、座右の画文集としてお薦め。



    お得なコトを「一度でニ度美味しい」というが
    足助の町並み一帯では右も左も「中馬のおひなさん」でいっぱい    
    3月20日頃には香嵐渓のカタクリ群落も見頃になるはず
    

 持ってまわった説明をしたが「中馬のおひなさん」のポスターの絵を描いている画家といえば、柄澤さんの人柄や画風が理解いただけるのではないか。

 展覧会では、中馬のおひなさんの全ポスターやペン画やイラストで描いた足助の世界のほか、朝日新聞にシリーズで掲載された名古屋広小路のスケッチ画、岡崎城下を描いた屏風絵の下絵など、柄澤ワールドが前回。

 雛の春は、農山村の豊かな暮らしを身近で学ぶことができるほか、中馬のおひなさんも楽しめる足助屋敷から目が離せない。


柄澤照文展は
■会期:3月31日まで三州足助屋敷で
■問合せ:三州足助屋敷☎0565-62-1188
  


Posted by かとうさとる at 20:16 | Comments(2) | とよたの文化

2014年02月22日

新聞を軽~く拾い読み/キーワードは反知性主義







おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな

オリンピックと鵜飼を同列にしたら
両方のファンから叱られそうだが
数多くの物語を生んだ
ソチ冬期オリンピックも
残すところ2日


外交的孤立の先に見えるもの



    2014年2月20日朝日新聞より掲載

こんなときに
新聞記事を持ち出すのは
無粋と承知しているが
どうしても見逃すことはできない
おかしなことが続いている





    2014年2月21日朝日新聞より掲載

というよりも
ますますエスカレートしている
ブレーキが壊れた車が
大事故をおこすのは自明の理で不安




背景を解くキーワードは
反知性主義




    2014年2月19日朝日新聞より転載


橋下大阪市長は
「本を読んでいるだけの
現場を知らない役立たず」と
学者(知識人)を口汚くののしったが
一事が万事
橋下のような偏った人間が
雨後の筍のように
現れるのはなぜか

そんな疑問を解く手かがりとなったのが
2月20日付けの朝日新聞
文化欄に掲載されたこの記事

作家の佐藤優は
相次ぐ政治的問題発言について



『自分が理解したいように世界を理解する
「反知性主義のプリズム」が
働いているせいで
「不適切な発言をした」という自覚ができず
聞く側の受け止め方に
問題があるとしか認識できない』


と分析・警鐘を鳴らしているが納得
目のいい方は一読を
  


Posted by かとうさとる at 16:17 | Comments(0) | らくがき帖

2014年02月21日

午後まりを聞きながらお汁粉に初挑戦






「午後まり」を聞きながら
稲武の道の駅「どんぐり里いなぶ」で買ってきた小豆で
お汁粉に初挑戦





なんでもやってみるもので
意外と美味しい

これで小梅があれば言うことはないが
先ずは試しで
まあこんなもんかな

  


Posted by かとうさとる at 22:05 | Comments(0) | らくがき帖

2014年02月20日

松平郷六所神社下社からぶらりぶらり帰宅












所要で出かけたついでに
ふと思いついて
松平郷にハンドルをきった





    六所山を遥拝する六所神社一の鳥居
    正面の山が上宮のある六所山
    六所山の麓の白い雪のかぶった屋根が六所神社下宮農村舞台
    



    六所神社農村舞台は明治5年(1872年)に建造された舞台
    秋の例大祭などに歌舞伎役者や旅芸人が招かれて演じた舞台も
    今では使われることもなくどこか寂しそう


六所神社は六所山頂にある上宮・八ケ峰神社、宮口の下宮の総称で
私たちが一般に六所神社とよんでいるのは下宮をさす場合が多い


古六所神社の案内矢印を発見

    


坂上から天下峯の麓を通って王滝渓谷につづく道を
王滝川に沿ってぶらりぶらり下っていくと
小さな看板を発見

この道はもう何十年も通っているのに気がついたのは初めて
下車して読むと「古六所神社・五輪の塔」の文字





    獣道と思ったがどうやら王滝から坂上に通じる古道らしい


芸術は自然を模倣するというが








古道を道なりに進んでいくと
正面に竹林が見えてきた

ただの竹林ではない
現代美術の野外ミュージアムと錯覚したほどの衝撃に
思わず足が竦んでしまった

芸術は自然を模倣するというが
どんなアートも自然を模倣しては勝てない


ここが古六所神社




郷土の民俗については私なりに理解しているつもりでいたが
古六所神社の存在を知ったのは今回が初めて





下手な説明は間違いの元になるため要点のみ記すと
古六所神社は妙昌寺三世住職無梁融了が勧請したとのことで
目のいい方は一読を


最後に大給城第4代
松平親乗の五輪の塔へ案内









大給松平家は松平宗家親氏の三代親忠を祖とする
松平氏の庶流(分家)で多くの譜代大名や旗本を輩出した名門

大給城址や菩提寺でなく
こんな山中に松平親乗の墓があるのか
よくわからないが
古六所神社を勧請した
宗家親氏ゆかりの妙昌寺が麓にあるため
何らかの関係があるのかも

  


Posted by かとうさとる at 22:03 | Comments(0) | とよた風土記

2014年02月20日

松のことは松に習え地元のことは地元に習え





国境の長いトンネルを抜けると
そこは雪国だった




    国道153から見た小田木の集落

「国境の長いトンネルを抜けるとそこは雪国だった」は
川端康成の「雪国」だが
足助と稲武を分ける伊勢神トンネルを抜けると一面銀世界

「豊田など四市町村1200戸超で停電続く」と報じた新聞記事や
稲武地区で花卉園芸をされているちゃり-さんという方が
ブーログ(私が契約している地元豊田のプロバイダー)に
投稿された被害記事で凡そのことは予測していたが
目の当たりにすると言葉もない




    正面の建物は「どんぐりの湯」

日常生活には支障はないようだが
大雪から既に5日が過ぎているのにこの残雪
北設に近い山間部の集落では
依然として停電が続いていると聞いたが
一日も早い復旧を願うしかない


私がそんな雪の稲武に
出かけた理由





私がそんな雪の稲武に出かけたのは
稲武交流館で開催された
稲武歴史探検隊・豊田郷土を知る会による
「稲武地区の歴史・民俗を学ぶ会」に出席するため


松のことは松に習え
地元のことは地元に習え




    稲武地区の概要説明に続いて
    押山地区の御嶽信仰を掘り起こした活動をテキストに
    稲武歴史探検隊の活動報告を聞いたが
    「郷土の歴史を知ることで立体感をもって見えるようになった」
    のコメントに地に足がついた活動の大切さを実感
 
  


   稲武歴史探検隊の活動報告に聞き入る豊田郷土を知る会のメンバー



    稲武歴史探検隊と稲武地区コミュニティー文化部会のメンバー



    稲武交流館講座「稲武の歴史を知る」vol1~7のテキストをいただいたが
    平易な文章で稲武の歴史の読み聞かせを聞くような読後感で新鮮
    講師の安藤泰氏は博覧強記の郷土史家でこうした史家が地元にいる稲武は強い



残念ながら別に予定があるため途中で退席したが
松尾芭蕉に「松のことは松に習え」という言葉があるように
改めて地元のことは地元に習うが一番と痛感

  


Posted by かとうさとる at 03:49 | Comments(0) | とよたの文化

2014年02月18日

小川喜数先生の紅白梅図屏風に美術史の審判を!







紅白梅が見頃を迎えたが
尾形光琳の国宝「紅白梅図屏風」を
思い浮かべる人は多いのではないか







    平芝公園の紅梅と白梅が見頃

美術史の不思議だが
琳派の題材は風神雷神図屏風を
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一などが
競って描いたように競作になることが多いが
紅白梅図屏風が競作になった話は
聞いたことがない


後にも先にも小川喜数先生の
紅白梅図屏風の衝撃を超える作品に
私は出会ったことがない






    小川喜数先生の本間2枚折屏風「龍華」(1995年)


そんな紅白梅図に挑戦したのが
亡くなった小原和紙の小川喜数先生

70年代後半から80年代の半ばにかけて
私は小原和紙の小川先生、猿投窯の山田和俊先生
木彫の石川豊先生の四人で「和紙と木彫・陶と華」という
グループ展をたびたび開催

そのグループ展に小川先生が発表したのが
手漉き和紙の高さ7尺
八曲の「紅白梅図屏風」の大作

写真がないためダイナミックで豪快な
紅白梅図屏風をお見せできないのが残念だが
尾形光琳は別にして
後にも先にも小川先生の紅白梅図屏風の衝撃を超える作品に
私は出会ったことがない

現在豊田市が所蔵しているはずだが
関係者しか知らないのは
死蔵しているようなもので
もったいない

  


Posted by かとうさとる at 23:25 | Comments(0) | アートの現在

2014年02月18日

今夜はなると金時を食べながらがんばれニッポン





今夜もテレビ桟敷で釘付け


男子フィギュアの金メダルに続いて
スキージャンプのラージヒルで最年長の葛西が銀メダルと
テレビ桟敷は寝不足で大変

今夜も準決勝進出をかけたカーリングの予選最終戦
カーリングが終わるとスキージャンプの団体戦
長野の夢よ再びの奇跡が起きるか
未明までテレビ桟敷から目が離せない


なると金時で果報を待つ




私は余り芋好きではないが「なると金時」は別もの
写真で見てもわかるように鮮やかな黄金色で
食感もホクホク感があって美味

金時の名は力持ちで有名な
足柄山の坂田の金時に由来するというから
縁起はいい

カ―ママは難しいかも知れないが
ジャンプは長野オリンピックの奇跡がおきるかも


カ―ママ苦戦



    カーリング女子予選リーグ最終戦で準決勝進出をかけて
    優勝候補のスウェーデンと対戦する日本




    現時点で強豪スウェーデンに3対5で劣勢
    苦戦は必至だが悔いのない試合をしてほしい
    

  


Posted by かとうさとる at 01:47 | Comments(0) | らくがき帖

2014年02月16日

日事連2013年2月号/特集「地域力とアート」












機関誌で文化力を競う公益法人




    数多のアートシーンから「地域力とアート」のテキストとして
    私の作品を表紙に使っていただき感謝
    撮影は新潟市在住の写真家の中村脩さん
    氏とは面識はないが感謝



本書は社団法人日本建築士事務所協会連合会の機関誌で
一般にはあまり知られていないが
公益財団法人地域創造の雑誌「地域創造」
公益財団法人ポーラ伝統文化振興財団の機関誌「伝統と文化」など
機関誌で文化力を競う公益法人は
私が知っているだけでも両の手に余るから
日本の文化力は懐が深い

ただ残念なのは
こうした優れた機関誌や紀要が
余り知られていないことで
もったいない話ではないか


私が本書をお薦めする理由




先のブログで
アーティストや文化行政のテキストとして
北川フラム著「美術は地域をひらく|大地の芸術祭10の思想|を
お薦め選書として紹介したが
本書は読者目線でアートの初心者には優しく
アートに慣れ親しんだ人にはより深く親しめる内容で
しかも簡潔で読みやすい(編集者に拍手!パチパチパチ)

もしこの本が喫茶店などにあれば
モーニングのあとの話題になることは請け合い
何かいい方法はないのかな


本書に関心のある方は
下記に照会を


■雑誌名:日時連2013年2月号|地域力とアート|
■定価:525円(本体500円)
■問合せ:社団法人日本建築士事務所協会連合会
〒104-0032 東京都中央区八丁堀2-21-6八丁堀NFビル6F
☎03-3552-1281
E-mail:[email protected],or.jp
 

  


Posted by かとうさとる at 21:04 | Comments(0) | アートの現在 | いけばなから

2014年02月16日

お薦め選書:北川フラム著「美術は地域をひらく」







アートは
地域の民度を表す
バロメーター






現代のアートシーンの中心は
美術館を中心にしたアカデミックな都市のアートから
東の「大地の芸術祭」
西の「瀬戸内国際芸術祭」に代表される
地域と協働する非定形のアートに移行

私の地元の豊田市でも市域の7割をしめる
中山間地に現存する農村舞台を地域の文化資源として
発信する農村舞台アートプロジェクトが
平成26年度文化庁のイニシアチブ事業として
全国発信を予定するなど
この潮流はさらに大きなうねりとなって
全国各地に波及することは想像に難くない


私が本書をお薦めする理由




本書は日本のアートシーンを一変させた
「大地の芸術祭」の仕掛け人で
アートディレクターの北川フラムさんが
「大地の芸術祭」とは何か
構想から時系列に沿って全容を明らかにしたものである

昨今のゆるキャラブームをみてもわかるように
成功例にはコピーがつきもので是非はいわないが
地域と協働するアートは
地域の誇りをかけた戦いのはず

アーティストはもとより
文化行政の担当者に
是非薦めたい


北川フラム著
美術は地域をひらく
|大地の芸術祭の思想|


■発行:現代企画室
■定価:2,500円+税
■問合せ:〒948-0003 新潟県十日町市本町6丁目
NPO法人越後妻有里山協働機構☎025-761-7749  


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2014年02月15日

フィギュアの神さまに選ばれたこの笑顔









男子フィギュアで
羽生結弦が日本初の金メダル




    笑顔が爽やかな羽生結弦(NHKBSのテレビ画像から転写)


ソチオリンピックの男子フィギュアで
羽生結弦が金メダルをとったが
女子ジャンプで絶対的な優勝候補の高梨沙羅が
メダルを逃すなどオリンピックは残酷で怖い

羽生もスタート直後の四回転ジャンプで転倒
テレビを見ていて一瞬背中が凍りついたが
氷上のプリンシバルのように
華麗に舞い続けてフィニッシュ

この時点でトップにたったが
ショートプログラム2位のカナダのパトリック・チャンが
実力通りの演技すれば羽生の点数を上回ることは確実

オリンピックの怖いところは
ミスが連鎖することで
世界選手権を3連覇して誰もが認めるそのチャンが
ジャンプでまさかのミス

氷上の神さまが
王者プルシェンコの後継者として選んだのは羽生結弦

パトリック・チャンには残酷だが
これがオリンピックで
出場した全てのアスリートたちに
万雷の拍手を贈りたい


フラワーセレモニーで
羽生を祝福した
PチャンとDテンの誠実さにもう一度拍手




    羽生結弦を真ん中に2位になったカナダのPチャン(左)
    3位になったカザフスタンのDテン(右)



入賞した町田樹、高橋大輔も
最高の演技で拍手(パチパチパチ)
  


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2014年02月14日

テレビ桟敷で夜なべ






メガネを外したら
針の糸が通った





スポンのボタンが外れため
男子フィギュアを見ながら
亡くなった妻の裁縫箱を出して夜なべ
主夫はタイヘン



ご褒美は
男子フィギュアショートプログラム




   演技終了後スタジオで男子フィギュアのポイントを解説をする八木沼純子(右)    

 
夜なべをしながら
男子フィギュアショートプログラムを最後まで見た
圧巻は羽生結弦の演技

説明は不要のため省くが
男子フィギュアの歴史を代えた瞬間に立ち会えたことは
ご褒美かも



最後にオジサン用のパソコンが欲しい



    男子フィギュアを観ながら悪戦苦闘
    なんとか使えるようになったが
    余分なものがいっぱい入っていてみんな邪魔



私は編集デザインの真似事をしたり
プレゼンなどでパソコンを重宝しているため
パソコンには詳しいと思っている人がいるらしいが
アナログ人間でおまけに独学で覚えたため
一旦不具合がおきるとパニック

昨年暮れからウイルスにやられたらしく
パソコンの調子がおかしい
パソコンに詳しい三河印刷の稲葉さんに
診てもらったが「代えたほうがいいよ」とつれない返事

そんなわけでパソコンを買い替えたが
同じ東芝dynabookシリーズなのにまるで別もの

前述した三河印刷の稲葉さんに事情を説明して
家に来てもらったが
「嘘だアー、僕もわから~ん
事務所に帰って勉強してくるわ」と稲葉さん

プロかどうか怪しいものだが
プロがわからんのに私にわかるわけがない

パソコン業界は過当競争で大変らしいが
アナログのオジサン・オバサン仕様のパソコンを作れば
需要を露天掘りするようなもので
もったいない

  


Posted by かとうさとる at 06:10 | Comments(0) | らくがき帖

2014年02月12日

三州足助の雛の春は今まさに満開












全山紅葉で染まる香嵐渓も
今は眠りの中




    国道153の巴橋から眺めた香嵐渓/アマゴ釣りの解禁前で巴川も静か




    紅葉のシーズンは歩行者天国並みの人ひとで溢れる待月橋も
    2月7日未明から降った残雪で渡る人もいない



三河平野部から山間部に入った最初の商家町が三州足助
そんな地理的な位置関係から信州側にとっては三河への出口
三河側にとっては守りの要衝で
武田信玄が足助を陥した三河攻めは有名


足助の暮らしを
今に伝える三州足助屋敷




    三州足助屋敷のパンフレット

私の民俗好きはいけばなの精神的源流を辿るうちに嵌まったものだが
日々の暮らしを支える知恵と工夫の伝授は学ぶことが多い










三河中山間地のそんな民俗を集めたのが
待月橋から約300mほど上流にある
体験型の博物館「三州足助屋敷」





いま、足助屋敷では
わら細工や機織り、木地師や藍染めなど
手仕事の実演や体験のほか
私が畏敬するアーティストの一人で
漂泊の紀行画家
柄沢照文さんの展覧会も開催されている


あと一月もすると
カタクリの花も見頃





あと一月もするとカタクリの花も見頃で
「中馬のおひなさん」も楽める
三州足助の雛の春は今まさに満開  


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2014年02月11日

中馬のおひなさん始まる






♪~あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り~♪






国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている
豊田市足助町で「中馬のおひなさん」が始まった




    黒い板壁と白壁のコントラストが美しいマンリン小路


中馬の名の由来

足助町は紅葉の名勝香嵐渓でよく知られているが
三河と信州を結ぶ伊那街道の要衝として発展した商家町で
足助に集められた各地の塩は新しい俵に詰め直され
足助塩(ブランド)として信州に運ばれた

伊那街道(信州側は三州街道)は「塩の道」「中馬街道」「善光寺街道」などの
愛称で呼ばれることが多いが、それぞれに意味と歴史があり名は大事


「中馬」はこの物流を運ぶ馬稼ぎの同業者が作った組合の名で
信州の飯田では「出馬千疋入馬千疋」を数えたというから
今で言えば出て行くトラックが千台
入ってくるトラックが千台を数えたといえば
その繁栄ぶりが理解できるのではないか


中馬のおひなさん始まる



    2014年2月9日中日新聞より転載

中馬のおひなさんは
この中馬の商家町として栄えた
足助の家々に伝わる土びなや衣装びなを飾って
みんなで雛の春を祝おうというもの



町中がおひなさんでおもてなし








写真では「中馬のおひなさん」のスケール感を伝えるのは難しいが
約140軒の商家や民家におひなさんが飾られ
古い町並み全体がおひなさんのギャラリーになったみたい
といえば、その華やかさが想像いただけるのではないか

美味しい和菓子や懐かしい駄菓子もよりどりみどり
昭和30年代にタイムスリップしたみたいで
後でアップする三州足助屋敷とあわせてお薦め

アクセスは


    足助町並み散策ナビパンフレットより転載


中馬のおひなさんは3月9日(日)まで
  


Posted by かとうさとる at 01:15 | Comments(0) | とよたの文化

2014年02月09日

最近のスクラップブックから見えたこと








奄美から早咲きの桜の便り



   2014年1月28日朝日新聞より転載

記事によると花の見頃は2月上旬頃までとあるから
奄美ではもう葉桜になったのかな


自己責任と言う名の姥捨て山



   2014年1月28日朝日新聞より転載


   2014年1月28日朝日新聞より転載

高齢者を放り出す自治体とエアコン完備の警察学校寮を新築の記事は
社会面と地域版の紙面に掲載されたもので
一見して関連性のない記事にのように見えるが
根っこは表裏一体

余談に逸れるが
BSプレミアムアーカイブ「残照フランス芸術家の家」を
見た人もいるのではないか

年老いた芸術家のために作られたフランス国立老人ホームで
互いに老いていく者同志の慈しみあう姿を
美しい映像とナレーションで描いたドキュメンタリー番組で
理想かも知れないが
人生の終末が分け隔てなく
残照ようにフェードアウトできる社会であってほしい


目のいい方は一読を



    2014年1月30日朝日新聞社説余滴より転載

私の目が点になったのは
【ジャーナリストの武田徹さんは、著書「『隔離』という病い」で
ハンセン病患者を差別差別する法律が戦後50年余りも
生き延びた背景として、日本社会に宿る
「排除し、隔離し、忘れてしまう三段ロケット式思考」をあげた】
という下段末尾の言葉

東京都知事選の結果が出たようだが
原発問題がなかったように忘れてしまった国民性の背景に
こんな三段ロケット式思考があるとしたら
一事が万事で思い当たることばかり


最後に軽~く
好きなおもちの食べ方ランキング




    2014年2月8日朝日新聞beランキングより転載

このランキングを見て切り餅を買ってきたから
私の主夫業も板についてきたらしい



  


Posted by かとうさとる at 23:15 | Comments(0) | らくがき帖

2014年02月09日

細い糸でもみんなで編めば糸は切れない













農村舞台アートプロジェクト2014初会議





昨日は首都圏で26センチの積雪を記録するなど
激しい雪と風で大荒れの一日となったが
豊田の平野部でも写真のような積雪

農村舞台アートプロジェクトの初会議があるため
心配したが夜には解け始めて一安心



会議は踊るされど進まず
というが…








    農村舞台アートプロジェクト委員長で画家の伊丹靖夫さん



    農村舞台アートプロジェクト委員で交流館長の後藤さん   

詳しいことは事業概要が確定した段階で説明するが
5年目を迎えた今回は
文化庁の文化芸術創造発信イニシアチブ事業として
全国発信を目指しているため議論が白熱





    手前は農村舞台アートプロジェクト委員で劇団ドラマスタジオ主宰の岡田隆夫さん
    その奥は同じく委員で衆議院議員の八木哲也さん
    八木さんは衆議院議員になっても一委員として
    農村舞台アートプロジェクトの下支えに徹するなどアタマが下がる


レジュメはあるものの
ほとんどがフリートークでいい加減のように見えるが
最後にはきちんとした落とし所をみつけるからみんな知恵者


腕力がないとこの舟の舵は切れない



    茅葺き屋根の葺き工事が終わった市指定の六所神社農村(矢作新報より転載)
     
    現在市内には78棟の農村舞台が現存しているが
    農村舞台の絵地図を作成のため市内を調査した中村広子さんが
    小原地区と旭地区で新たに2棟を確認
    旧町村誌にも記述されていたというから市町村誌は大事


1 組織を再構築すること
2 ビエンナーレ方式にすること
3 専門性から祝祭化にウイングを広げること
4 新たに農村舞台絵地図(ガイドマップ)を作成すること
などなど
農村舞台アートプロジェクト2014の骨格は決まったが
腕力がないとこの舟の舵は切れない

ここは知恵の正念場
細い糸でもみんなで編めば糸は切れない
いかに協働できるか
ここは知恵の正念場で
コーディネーターに専念するしかない
  


Posted by かとうさとる at 15:13 | Comments(0) | 農村舞台

2014年02月08日

この圧倒的な力に勝てる方法はないか







ソチ冬季オリンピック開幕



    画像は全てNHKのテレビ画像より転写

ロシアで初の冬季五輪ソチオリンピックが
日本時間8日午前1時14分、黒海に面したソチで開幕


ハイライトは各国選手団の入場行進




ハイライトは各国選手団の入場行進
字幕に地震のテロップが流れてドキッ
そういえば最近日本各地で深海魚が網にかかったり
M5前後の地震が多発

太平洋プレートとフィリピン海プレートとユーラシアプレートと
北米プレートの四つのプレートが重なりあう日本列島に
54基もの原発がのっかっている
もしこれで原発の再稼働が必要だと思う人間がいるとしたら
恐ろしい









余談に逸れたがオリンピックは
フランスのクーベルタン男爵が近代五輪を提唱したことから
フランス語と英語が公用語になっているが
今回は87の国と地域がロシア語のアルファベット順に入場するため
日本は最後から2番目に行進

自国が入場するとどの国の首脳もVIP席で立ち上がって
両手をふったりして声援していたが
一人だけ恥かしそうに笑みをかえしたのが安倍さん
こうした含羞は嫌いじゃないが
どちらが本当の安倍さんなのか不思議


この圧倒的な力に勝てる方法はないか




ロシアの歴史や伝統文化をスペクタルなショーにした
ソチオリンピックの演出

子どもをタイムスクープハンターにしたコンセプトと
空間を自在に浮遊する演出は
先の北京五輪を演出したチャン・イ―モウ―に類似しているが
理屈抜きで圧巻





    カンディンスキーの作品を連想させた
    ロシアアヴァンギャルドのシーン




    ボリショイ、マリンスキーなどロシアのバレエ団を総動員した群舞


人類最高の美の祭典に感動しながらも
他方でこの圧倒的な力に勝てる方法はないか
人間の尊厳とは何か
真の芸術とは何か
真剣に考えている自分がいるから
笑ってしまう



東京五輪で
日本がどんな歴史と文化を描くのか
不安と期待で複雑系











  


Posted by かとうさとる at 17:57 | Comments(0) | らくがき帖