2011年08月30日
農村舞台アートプロジェクト開催中(1)
郷土創作狂言「井戸茶碗」で幕開け
8月28日(日)市制60周年記念農村舞台アートプロジェクトがスタート
藤岡飯野町秋葉神社農村舞台で開催会されたオープニングライブ
郷土創作狂言「井戸茶碗」には、約200人の市民が足を運こび
劇場としての農村舞台の魅力に浸った。

上演された狂言は、古典狂言「井坑」と創作狂言「井戸茶碗」の二題
話では初心者の方もかなりいたはずだが、能楽師の井上靖浩さんの分かりやすい解説付でみんなリラックス。ものの5分で全員が見巧者になってしまったよう。井上さんは市内の学校を訪問し、能・狂言のワークショップの指導をされているそうだが、さすがプロ。

「井戸茶碗」は、名誉市民の故本多静雄先生が書き残した郷土創作狂言の代表作。新作狂言を古典と比較して辛口の批評をする狂言師もいるが、狂言も同時代性のものが断然面白い。
写真は「井戸茶碗」のクライマックス。道具屋(左)が言葉巧みに言いくるめて主人(右)に2000貫で売りつけようとしているところへ、主人の妻(左から二人目)が帰ってきて、東寺の骨董市で買ったという25文の井戸茶碗と並べて道具屋に鑑定させる場面で、境内は抱絶絶倒。多分全員がこの日を境に狂言ファンになったのではないか。
リレー個展の第1組は9月4日(日)まで
会場とアーティストは次のとおり
■城見町神明神社農村舞台⇒華道連盟理事長の鈴木真幸登さん
■西広瀬町八剱神社農村舞台⇒ハリボテアートの松沢二三夫さん
■迫町磯崎神社農村舞台⇒徳島県神山町の画家原るみさん
■三箇町八柱神社農村舞台⇒モダンアートの石川泰弘さん

「摂理の中で想うこと」と題した原みるさんの作品設置
地元のケーブルテレビの取材も終え、所用があるとのことで
帰られたあと、作品が風で倒れてしまった。
木に挟んだ箇所が倒れたときにダメージを受けているため
電話で原さんと対応を協議

原さんの許可を経て展示の変更
オープニングとコラムの入稿とメンテナンスが重なり
結局初日は朝刊を読んで寝る羽目に
ひまわりネットワーク
農村舞台アートプロジェクトの放映予定
■放送予定⇒9月5日(月)~9月11日(日)午後6時30分
■番組名⇒「とよたNOW街角ぽけっと」
■上記以降も、繰り返し放送します
○ひまわりチャンネル(121ch)
【当日】18:30・19:30・21:30・23:00
【翌日】7:00・9:30・11:00・12:30・14:30・17:00
○デジタル12・アナログ6(12ch・6ch)
【当日】18:30・22:00
【翌日】8:30・13:00
■記録映像は豊田市のホームページで
放送日の翌日の昼から見ることができます
http://www.city.toyota.aichi.jp/
2011年08月28日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(22)
今日農村舞台アートプロジェクト開幕
その前に8月27日一日の出来事を

8時40分頃 寝過ぎてしまったためカステラ1切れと冷たい水で朝食
朝日新聞を読んで家を飛び出す

9時20分頃 藤岡飯野町の秋葉神社到着
オープニングの狂言のため舞台掃除の立ち会い

文化振興財団の管理職も大変
職員がみんなそれぞれに事業を持っているため、小野市民文化会館館長、鈴木文化事業課長、近藤文化部主幹の管理職で舞台掃除
左手前から黙々とモップ掃除をする鈴木課長
中奥「おいキャプションがないぞ」とビニール袋の中を探す小野館長
右「入れてきたはずだがなあ」とチェック表をみる近藤主幹
まあ、そんな感じで一日がスタート

財団の管理職は秋葉神社の掃除が済むと29舞台のスタンプラリーの設置と案内看板看の設置へ。私は「頼むな」と言ってリレー個展の制作現場へ

10時頃 松沢二三夫さんの西広瀬町八剱神社に立ち寄ったあと、鈴木真幸登さんの城見町神明神社へ。例によって華道連盟の人たちが助っ人に

大坂から松井清志さんと田中美智甫さんも助っ人に
鈴木真幸登さんの人徳で簡単なあいさつをして次へ

11時頃 石川泰弘さんの三箇町八柱神社へ
作家が不在のためキャプションなど設置して次へ
12時半頃 鈴木五郎さんと野点席用に使う雑木の下見
昼はどこでしょうか迷ったが天候が不順のため一旦家に帰ることに
豊田市の天候は猿投山が境界線で南側は晴れていても傘の用意を
三国山の麓付近は岐阜県の天気予報にも注意が必要ということを実感
ゲストの原るみさんの電話を待ちながら冷麦と茄子の炒め物で昼食

14時頃 迫町の磯崎神社で徳島の原みるさんの到着を待つ
14時半頃 原さんご夫妻到着

16時頃 舞台の蓮池が浮かび上がって設置完了
原さんご夫妻は猿投温泉へ。私は仕上げが気になっている
松沢二三夫さんの西広瀬町八剱神社へ
ハリボテ恐るべし

16時半頃 松沢二三夫さんの西広瀬町八剱神社

月曜日の早朝から連日夜遅くまで続けられた制作もいよいよ大詰め

スタッフはこんな人たち。右が作家の松沢不二夫さん
「鬼」の顔と「猫」の胴体をもったユルキャラ「鬼ごっ子」について
「昔子どもたちが神社の境内で「鬼ごっこ」をして遊んでいたことから「想」を得た」と松沢さん。「みんな仲よくしてね」のサブタイトルは異形の鬼もいじめられるという現代社会の怖さへの風刺も。
鬼ごっ子の胎内はギャラリーになっていて
西広瀬小学校の生徒、透西こども園の園児の絵が展示されている。

全長約10メートル、高さ2.2メートルの「鬼ごっ子」
作業は最終日も夜遅くまで続くそうだが、寛政10年に建てられた
文化財の農村舞台を砂場にして遊んでしまうハリボテ軍団恐るべし
2011年08月26日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(21)
自分で自分を救わない限り
誰も救ってくれない
私も所属している東京の現代いけばなグループ「Fの会」の同人、大塚理司さんのブログを読んで思わず笑ってしまった。
代官山のカフェ・バ―で開かれた上野雄次・平間磨理夫、中村俊月の「いけばなライブ」での顛末で、「三人とも手慣れているが取り立てて新しいことをしているわけでもない。それでも結構うけているのを見ると、最近の若い人っていけばなを見たことがないのだろうな」と観察。
そんな伏線があって、ライブの終了間際に三人から「花を生けてもらえませんか」と請われたときは断る理由もないというよりも、「本物を見せてやる」ぐらいのノリで引き受けたのではないか。
で、どうなったか?
彼は「なんだかありきたりの花をいけてしまった」と後悔する羽目に。
笑ってしまったのは、他人ごとではなく、私など毎日がそんなことの連続で、昨日(24日)も地元のケーブルテレビの情報番組に生出演したがキャスターと話がかみ合わずショポン。大塚さんの落ち込む気持ちが手にとるようにわかるからである。
農村舞台アートプロジェクトも例外ではない。自分で自分が厭になってしまう。それでも前に進むのは、自分で自分を救わない限り誰も救ってくれないとわかっているからで、上手く付き合っていくしかない。
農村舞台アートプロジェクト開幕迫る

リレー個展の面白さは旧町村をリレーして開催することもあるが、ジャンルが多彩なことで数えてみたら13ジャンル。もうジャンルという区分はなく問われているのは表現の独創性そのもの。ちなみに松沢さんはハリボテ制作のベテランで、アタマデッカチのファインアートは真っ青。

三箇町八柱神社農村舞台で制作をはじめた石川泰弘さん
何やら想定外のことが起こったらしく手が動いていない
ベテランの石川さんでも手こずるから農村舞台は面白い。
鈴木五郎さんとリレー個展の対応協議

打合せのため五郎さんの窯場を訪問

私と同じ旭地区のリレー個展に参加する鈴木五郎さん
五郎さんは、全てが規格外のスケールで、現代の「へうげもの」として畏敬されている日本を代表する陶芸家の一人。NHKや日経新聞、高島屋など全国の有名百貨店が鈴木五郎展を競って展開するなど特別な存在で、今回の参加にはみんなびっくり。
「9月26日(月)私の舞台で旭地区のオープニングを予定しているので
空けておいてよ」と私。「わかった」と五郎さん。

「明治村茶会」(愛知県犬山市)を担当したメナード美術館は
五郎さんに野点の亭主を依頼

五郎さんは主催者の期待どおり(?)
破天荒な野点で来客を驚かせ、愉しませた

工房の隅に置かれた鈴木五郎さんの茶室のイメージマケット
高さ約4メートル、幅約5~6メートル
この中に五郎流の茶席ができるというから楽しみ
2011年08月23日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(20)
不味さと貧しさに思わず落涙
昨日、スーパーで初めてウナギの長焼きを買った。「レンジで一分ほど加熱。酒を少量かけるとより美味しくなります」と調理方法のオマケ付。早速試してみたが不味さと貧しさに思わず落涙。妻に先立たれた男は10年早死にするという統計が出ているそうだが納得。
本日休業

こんなときは口直しに限る。今日、旭地区のリレー個展の支所協議が済んだあと「ところでウナギ屋は今やっているかな?」と私。時計をみて「やよいさんね、もうやっているじゃない。電話して聞いてみようか」と塚本支所長。「いいわ自分で行くから」と「やよい」に急いだが、臨時休業の貼り紙。まあ世の中はこんなようなもの。
不快な胃もたれの犯人はあのウナギだ

旭地区のウナギが美味いのは、全国水の郷百選に選ばれた豊富な湧水で身を〆ているからで、養殖ものなのに天然ウナギのような弾力と歯ごたえで絶品。それにしてこの不快な胃もたれはあのウナギのせいにちがいない。自分の調理ミスを棚に上げて笑ってしまうがスーパーの方は容赦を。
リレー個展でピアノの遊興詩人
はちまん正人さんのライブ決まる

リレー個展は一期一会と決めたが、ふと、はちまんさんのピアノが聴きたくなってはちまんさんに電話。「26日空いている?」と私。「何だった?」とはちまんさん。「農村舞台のオープニングで頼みたい」と私。「いいねえ、やりましょう」とはちまんさん。訳も聞かずに以心伝心で快諾していただいたはちまんさんに感謝。
以心伝心といえば旭支所の塚本支所長と本田主幹も。「旭地区のリレー個展がひと目でわかる独自のチラシを作りたい。マップはこちらで作るから内容はかとうさんの方でプランを出してよ」と塚本支所長。「わかったデータ―で送る」と私。「ライブの照明は」と塚本支所長。「神社に防犯灯があるので考えていない」と私。「支所に輪切りにした竹があるから、私の方で国道の入り口から舞台まで足元灯を並べてあげるわ」等々。感謝。
2011年08月22日
ケセラセラ
週間予報によると8月28日(日)は
「曇り」降水確率は40パーセント

農村舞台アートプロジェクトの幕開けまで一週間をきった
リレー個展のアーティストもそれぞれにスタンバイ
心配はオープニングの天候。週間予報によると「曇り」で
降水確率は40パーセント。こればかりは運を天に任すしかない。
もう一つ大きな心配があるが
ここまできたら♪ケ・セラ・セラ♪(古ッ)でやるしかない。
(注釈)「ケセラセラ」はヒチコックの「知りすぎた男」の中で
ドリス・デイが歌った主題歌。日本ではペギー葉山でヒット。
2011年08月19日
采は投げられた

名鉄ホテルの祝賀会に活けた残り花を玄関に活ける
泣いても笑っても
農村舞台アートプロジェクトの幕開けまで一週間
采は投げられた
やるしかない!
農村舞台アートプロジェクト「リレー個展」
私は最終週第5組に出品
公開制作⇒9月22日日(木)
公開⇒9月26日(月)~10月2日(日)
会場⇒笹戸町八幡神社農村舞台(旧旭町)

プランは笹戸町八幡神社の縁起に想を得たインスタレーションを予定
映像から見た豊田の定点観測30年
私はシンポジウムにパネリストとして参画
日時⇒9月24日(土)13:00~16:00
会場⇒市民文化会館小ホール
基調講演⇒大林宣彦(映画作家)

パネリスト
小林はくどう(映像作家・豊田ビデオコンテスト審査委員長)
多和田博(CATV・ひまわりネットワーク代表取締役)
小澤庄一(元足助観光協会会長)
丹羽健司(矢作川水系森林ボランティア協議会代表)
かとうさとる(現代美術作家・元財団文化部長)コーディネーター
稲垣敬一(豊田VRC・記念事業実行委員長
華道豊展
私は前期展「大作席」に出品
前期展⇒9月28日(水)・29日(木)
会場⇒松坂屋豊田店8Fサンシャインホール

華道豊展は、昭和48年豊田市民総合文化祭オープニング行事として発足した総合いけばな展。その後、総合文化祭の充実に伴い、参加行事として総合文化祭を支え、現在に至っている。
2011年08月18日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(18)
農村舞台点描(3)実栗町神明社農村舞台

農村舞台のほとんどは神社の境内にあるため、大概の舞台は集落で「○○神社はどこですか」と聞けば、辿りつくことができる。中には例外もあって聞いても辿りつけない舞台もある。
そんな舞台の一つが足助地区の実栗町神明社農村舞台で、集落のはずれの山の中に神社があることは珍しくないが、登り口がわからない。
目視調査の一日、森の中に続いている田圃の畔道を見つけて登っていくと、森の中にぽっかり穴が開いたような空間が見えてきた。目を閉じると走馬灯のように懐かしい光景が浮かんできた。だれでもそんな思い出を持っていいるのではないか。去り難さの魅力とでもいおうか、しばし無人の舞台で時の発つのを忘れてしまった。
残念ながら今回のプロジェクトでは
前述したような理由(マップだけでは辿りつけない)で外した。
嵐の前の静けさ
地元協議も済み
なんだか台風の目の中に入ったような穏やかな一日
伊丹靖夫さんと農村舞台スタンプラリーのスタンプ作成
鈴木五郎さんと「五郎碗茶会」の打合せを済ませたあと
自分のプランの確認のため笹戸の八幡神社に車を走らせた

舞台の実測をしようとメジャーを探したがない
メモをとろうとペンを探したがペンもない
いつも制作工具を車に積んでいるのに間抜けもいいところ
得意(?)の目視でなんとか用はなしたがサイテイ
ちなみに私のタイトルは笹戸の八幡神社の縁起から(?)
「風船降臨」とした。笑ってしまうようなタイトルだが
まあ、見てのお楽しみ。
2011年08月17日
2011年08月16日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(17)
地元協議6日目
昨日で作家に依頼した稲武地区の野入町神明神社、小原地区の大坂町熊野神社を除いて、全舞台の地元協議が終了。期せずして地元の人から舞台の来歴を伺うなど、多くのこと学んだが、それはまたの機会に。
六所神社農村舞台⇒柴田周夫(造形)
柴田周夫さんは、陶房杉のメンバーとして大坂万博の陶製ベンチ制作に参加。鯉江良二さん、吉川正道さんらとともに「常滑の時代」をけん引した中心メンバーの一人。

松平東照宮、高月院と並ぶ徳川発祥の地松平郷のランドマーク
市指定の六所神社下社農村舞台の正面

農村舞台の特徴の一つが背景を借景にとりいれた「遠見」(とおみ)
写真は「遠見」の前で制作の打合せをする柴田周夫さん(右)と
地元の坂上町区長の中根道善さん(左)
小原田代町八幡神社農村舞台
⇒稲垣陽子(造形)
稲垣陽子さんは、布などを用いたディスプレー感覚のインスタレーション作家。文筆家としても活躍。

小原田代町は岐阜県土岐市と接する矢作川水系田代川の源流の集落
打合せの前に集落のリサーチをするため土岐市側に車を走らせたが
市境が分水嶺になっていることを発見(?)
集落の地理的・地形的環境を把握することは、聞き取り調査とともに農村舞台の背景を知るうえで欠くことのできないツールの一つで、こうしたリサーチを面倒と思うか、面白いと思うかでその差は歴然。
写真は制作の打合せをする稲垣陽子さん(左から二人目)と
小原田代町の役員さん。みなさん親切で感謝!
松名町蘆和神社農村舞台
⇒青山良博(陶芸・写真)青山啓子(絵画)
青山良博さんと青山啓子さんは、国内外を転々としたあと近年小原地区に移りみ美術工房「椰」をひらいた放浪のアーティスト(羨ましい)。

北部の農村舞台の特徴の一つが弓の奉納を競っていることで、蘆和神社の舞台も金的を射止めた名前の板で埋め尽くされていた。明治9年まで判読できたが、墨が飛んで判読不明の古い板も多く、舞台の創建は不明となっているが、文化年間まで遡るのではないか。役員さんに話を聞くとみんなここで弓を競った経験があるとのこと。

問題は役員さんも倒木を片づけながら辿りついた搬入路
「始まる前までに搬入路はみんなで整備するから大丈夫」と役員さん
舞台も拭き掃除をしてもらえるとのことで感謝!
西樫尾町八幡社農村舞台⇒鈴木琢磨(彫刻)
鈴木琢磨さんは豊田の新世代を担う新進彫刻家で
将来の大成が期待されている一人

寛政9年に創建された西樫尾町八幡社農村舞台の遠景

展示プランの打合せをする鈴木琢磨さん(右)と
西樫尾町の深見武男組長さん(左)
舞台の存在感を取り入れた展示プランで当日が楽しみ
細田町細田神社農村舞台
⇒新實広記(ガラス)
新實広記さんは気鋭のガラス作家として注目をされている作家
余談に逸れるが第4組のメンバーは全員次代を担う新世代作家で
どんな仕事を見せてくれるのか楽しみ。
ちなみに会期と舞台は次のとおり
会期⇒9月19日(月)~9月25日(日)
(足助地区)
細田町細田神社農村舞台⇒新實広記(ガラス)
西樫尾町八幡社農村舞台⇒鈴木琢磨(彫刻)
千田町神明神社農村舞台⇒中根栄二(彫刻)中根理(造形)
(下山地区)
阿蔵町須賀神社農村舞台⇒新宅雄樹(絵画)
小松野町日月神社農村舞台⇒本多晋一郎(彫刻)

時計を見ると6時40分
おつかれさま
2011年08月15日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(16)
しばし休息

地元協議の四日目 下山から旭に移動中
足助境で田之士里湿原の矢印看板を見つけて小躍り

湿原の脇を流れる水音に耳を傾けてしばし休息

しばらくすると漆黒の美しい蝶々が飛んできて私の足元にとまった
(どこにいるのかわかるかな)
リレー個展地元協議の五日目
今日(14日)は14時スタートということで、洗濯をしたあと仮眠。ほんの少しのつもりでいたが熟睡してしまい、時計を見ると12時半。着の身着のまま慌てて家を飛び出したが、そろそろ体力の限界かも。(要注意)
先ずは前日(13日)の阿蔵町須賀神社農村舞台から
阿蔵町須賀神社農村舞台⇒新宅雄樹(絵画)

「阿蔵の念仏踊り」で知られる下山地区の阿蔵町は、奥三河の設楽町と接する市境の集落で、そんな先入観があるせいか、私など奥三河文化圏の影響を色濃く感じてしまう。農村舞台のフィールドワークの楽しみは、同じ市内でありながら奥三河文化圏、東濃文化圏、南信文化圏などなど、異質の空気感を体感できることで、一口に農村舞台と言うがその背景は多様で興味は尽きることがない。
阿蔵の須賀神社農村舞台は幕末から明治初期の建物と推定されるが、当初は萱ぶきで回り舞台のあった本格的な地狂言の舞台で、隣接する国指定の設楽町田峯観音の農村舞台などの関係を調べてみるのも面白そう。

須賀神社農村舞台の内部。萱ぶきの天井に吊るされた太鼓は阿蔵の念仏踊りに使う太鼓。前回見たときは沢山あったため話を聞くと「15日に本番があるため練習で使っている」とのこと。

ベテランの石川泰弘さんが難儀をした重厚な空間で
気鋭の新宅さんがどんな仕事をするのか楽しみ
写真は制作方法の打合せをする作家の新宅雄樹さん(右)
背中は「しもやま里山協議会」会長の青山さん
左は阿蔵町組長の横山さん
小松野町日月社農村舞台⇒本多晋一郎(彫刻)

写真を撮ろうとしたらカメラの電池が入っていない
昨夜充電のため抜いたことを思い出したが後の祭り
写真は目視調査で撮った小松野町日月社農村舞台
「使っていただいて集落の人もみんな喜んでいるが、舞台が痛んでいるため本当に使えるかどうか心配している」と米田小松野組長さん。「いまの舞台を生かした仕事をしたいので大丈夫です」と本多さん。
日月社は私も食指が動いた舞台で楽しみ
2011年08月14日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(15)
農村舞台点描(2)明賀町神明神社農村舞台

亡くなったエッセイストの白州正子を農村舞台に案内するとしたらどうか。少し迷ったあと、私は旧旭町の明賀町神明神社農村舞台に案内する。かくれ里のような山里と「風の棲家」のような小さな舞台に案内すれば、説明は不要。言葉もいらないからだ。
今回のプロジェクトからこの舞台を外したのは、ガイドマップひとつで探し当てることができる分かり易さを条件に選定したためで、他にも同じような理由で外した舞台は多い。
下山の話は次回にして
先ずは旭地区の地元協議から
リレー個展地元協議の四日目。今日(13日)は下山地区の阿蔵の須賀神社からスタート。家から「阿蔵の念仏踊り」(15日本番)で有名な阿蔵まで国道301号で約1時間30分。少しでも時間を短縮しようと足助の一の谷経由にハンドルを切ったが、想定外の渋滞。世間では盆休みということをすっかり忘れていたためで、焦ってしまった。
下山の話は次回にして、先ずは旭地区の地元協議から
旭地区は「水の郷全国百選」に選ばれた自然が調和した山里で
地元の有志が中心になって企画した「夢渡野ジャズライブ」と
5人のアーティストが競う「リレー個展」を予定。
■杉本町神明神社農村舞台⇒石田真典

農村舞台のフィールドワークをしていて気がつくことは伊勢湾台風(1959年)の爪痕で、国の天然記念物に指定されている貞観杉のある杉本の農村舞台も倒壊。現在の舞台はその後に再建。話を伺うと貞観杉クラスの巨木が何本も聳えていたが、みんな倒れてしまったとのこと。写真は展示の方法を思案する写真家の石田真典さん。

杉本の名の由来となった国の天然記念物で県内最大の貞観杉。伊勢湾台風の前まではこんな巨木が何本も聳えていたというから壮観。今回石田さんはこの「貞観杉を撮る」とのこと。「貞観杉にヒケをとらない巨大なプリントでもう一つの貞観杉を魅せる」と石田さん。当日が楽しみ。
■笹戸町八幡神社農村舞台⇒かとうさとる

昨年の農村舞台アートプロジェクトの制作スナップ
他人に頼んで事故が起きると大変なため自分で高所作業をしたが
そろそろ年を考えないと…

県内最古の天然温泉で知られる奥矢作温泉郷「笹戸温泉」の遠景

笹戸町八幡神社農村舞台の全景

「よくPRをしてみんなにきてもらえるようにしたいと」役員さん
ありがとうございます。問題は私でまだ何も決まっていない
■榊野町野見神社農村舞台⇒市川明徳

市川明徳さんは書のパフォーマーの先駆けのの一人

「お祭りでみんな揃うから飲みにおいでん」と総代さん
左は手帖をみながら「いいですねぇ」と即答した市川さん
後はおまかせ!
■浅谷町八王子神社農村舞台⇒鈴木五郎

現代の「へいげもの」鈴木五郎さんのプランは五郎流の茶会で遊ぼうというもの。「茶碗ならただくそあるでみんな使えばいい」と五郎さん。それでは遠慮なくよばれましょう。

浅谷と書いて「あざかい」とよむ浅谷町は岐阜県と接する北の端の集落で、「昔は回り舞台もあって、よく芝居をやったもんだ」と役員さん。

「五郎さんから茶席をつくるため、根つきの木がないか?と頼まれてきた」と私。「遠くから運ぶのは大変だから、境内で探すか」と役員さん。「舞台はこのままでいいかん」と役員さん。「掃除をしてもらえると助かるが」と私。「せっかく他所から来てもらうだからみんなで掃除ぐらいやらんと」と役員さん。以心伝心というのは気持がいいもの。
■時瀬町神明神社農村舞台⇒物部浩子

大字書のパフォーマンスをする物部浩子さん

「時瀬の記憶を書で紡ぎたい」と物部さん
「そうしてもらえるとみんな喜ぶ」と役員さん
コミュニケーションのツールは人柄に尽きる
あとはよろしく
2011年08月11日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(14)
リレー個展の地元協議の最終日程について
リレー個展の地元協議について
予て調整のとおり次の日程で行います
お手数をおかけしますが作家の方、
地元の区長さん、組長さん、氏子さん
宜しくお願いします。
8月12日(金)
■杉本町神明神社農村舞台⇒13時
■笹戸町八幡神社農村舞台⇒15時
■榊野町野見神社農村舞台⇒18時
8月13日(土)
■阿蔵町須賀神社農村舞台⇒10時
■浅谷町八王子神社農村舞台⇒14時
■時瀬町神明神社農村舞台⇒16時
8月14日(日)
■小松野町日月社農村舞台⇒14時
8月15日(月)
■坂上町六所神社農村舞台⇒11時
■小原田代町八幡神社農村舞台⇒14時
■松名町蘆和神社農村舞台⇒15時30分
■西樫尾町八幡社農村舞台⇒17時30分
■細田町細田神社農村舞台⇒18時30分
鏡を見たら目の周りにクマができていた
「松平支所長から九久平の氏子の人たちが何も聞いていないといっているが、どうなっているのか!という電話が入った」と、財団の文化事業課長(心配顔で)。「わかった」と私。氏子総代の柴田さんに電話を入れると、「丁度良かった、今ならみんなそろっているので、すぐ来てくれんかん」と柴田さん。「わかった」と私。
なんかこの頃「わかった」「わかった」と、言葉が短くなってきたような気がする。いろんなことがあっても直接会って説明する以外に手立てがないためだが、鏡を見たら目の周りにクマができていた。夏バテかも。
雨降って地固まる

九久平の神明宮にかけつけると、夏祭りの稽古中で、「暑いですねぇ」と総代さんにご挨拶。話を聞くと笑って「私らは何をやったらいいだん」と総代さん。そんなわけで農村舞台市民フェスティバルの概要と役割分担をみんなに説明。雨降って地固まるというが、いい機会をいただいて感謝。
九久平の夏祭りのこと

氏子さんたちが練習をしていたのは九久平の夏祭りの「練り」というパフォーマンスで、古くから行われていたが一時中断していたものを近年になって復活。花笠を被った若衆が三河花火の火薬を詰めた箱を花火大会の前に町内を練り歩くとのこと。初めて見たが先導するお囃子の歌と練りが「奴の道中」のようで、さすが徳川発祥のおひざ元。動作のひとつひとつがよく練られていてナカナカのもの。

九久平の夏祭りは8月13日(土)
連の「練り」と巴川の金魚花火は楽しみ
今日はその足で、市議会事務局に前市議会議長の八木哲也さんをたずねて、文化事業課長と3人で農村舞台の課題の対応を協議。ここまでくるといい訳や理屈は無用。シビアに一つひとつ確実に詰めるしかない。
2011年08月11日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(13)
リレー個展地元協議
世界のトヨタ自動車のおひざ元の豊田市に、一市として全国でも有数の数の農村舞台があるというと、ほとんどの方が怪訝な顔をされるのではないか。平成の大合併以前は8舞台だったのが、三河山間部の旧町村との合併によって一気に78舞台に増えたためで、市民が驚いているほどだから、怪訝な顔も納得。
迫町磯崎神社農村舞台⇒原みる(絵画)

10日(水)リレー個展の地元協議を済ませた迫町の磯崎神社は、猿投神社の北東の隅、俗にに言う鬼門にあたり、区長さんの説明によると鬼門除けの神仏習合神社として建立。明治の廃仏毀釈の嵐も集落の人たちの篤い信仰と智恵で難を逃れた(建物の向きを変えたりして)とのこと。
先ずは猿投神社の神宮寺から難を逃れたという観音さまにご挨拶。

この舞台で仕事をするのは徳島県神山町在住の原みるさんという画家で、伺っているプランと設置方法を説明。「夜間も見られるようにしたらどうか」との提案に、「常夜灯に火を燈したらどうか」と私。「それはいい、集落の人たちには回覧をしてみんなに見てもらうつもり」と区長さん。
(もしブログを読まれたら)
原さん、初めての場所ですが安心してお出かけください。
三箇町八柱神社農村舞台⇒石川泰弘(造形)

三箇町八柱神社農村舞台は安政3年に建てられた簡素で美しい舞台で、密かに私が狙っていたが、いろんな事情でモダンアートの石川泰弘さんに譲った(?)もの。「さとるさん!悪いねぇへへへへへ」と石川さん。スタンプラリーのスタンプを沢山頼んだから、まあいいか。
「何かあったら私の家に寄ってくれん。何でもするから」と区長さん。
石川さん、あとは上手くやってください。
2011年08月09日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(12)
農村舞台点描(1)「明川座」

嘉永5年に建てられた足助地区最大の農村舞台「明川座」
足助と稲武のほぼ中間に位置する明川は、中馬が足を休めた宿駅の一つで、馬も人も難所の伊勢神の峠越えを前に英気を養ったことは想像に難くない。今は宿駅と知る人も稀になってしまったが、無人の舞台に立つと、どこからか馬子歌が聞こえてくるような気がするから不思議だ。
※明川座は屋根工事のため今回のプロジェクトの舞台に入っていない
市制60周年記念
農村舞台アートプロジェクト開幕迫る

■会期⇒8月29日(日)~10月8日(土)
■会場⇒市内農村舞台31会場
■入場券取扱窓口⇒豊田市民文化会館
■問合せ⇒豊田市文化振興財団文化事業課
☎0565-31-8804
豊田市はトヨタ自動車の本社があることから、近代的な工業都市のイメージが先行しているが、面積で県内最大、その内の約7割が森林という農山村型の顔をもった自動車生産都市です。
こうした農山村型都市を象徴するのが、農村舞台点描で紹介した「明川座」など、市内東部から北部を中心に現存する農村舞台で、近年の目視調査により78棟を数えることが判明した。
農村舞台アートプロジェクトは、こうした舞台を地域の文化資源として活用し、新たな市民文化の創造を目指すもので、内容は「農村舞台リレー個展」「農村舞台ライブ」の二つのプロジェクトで構成。
「農村舞台リレー個展」の概要は、プロジェクトの経過報告(10)でとりあげたため、今回は「農村舞台ライブ」の概要と日程を紹介したい。
農村舞台ライブの概要とプログラム
農村舞台ライブは、農山村の娯楽の殿堂として親しまれてきた農村舞台を現代の小屋(劇場)として再生しようとするもので、名誉市民の故本多静雄氏が著した創作狂言の代表作「井戸茶碗」を皮切りに、日本の人形芝居を代表する「阿波」「佐渡」「恵那」の人形三座の競演。農村舞台でオペラ「蝶々夫人ファンタジー」「ジャズライブ」「ストーリーテリング」「石野歌舞伎」など、11事業を予定。

写真は農村舞台で初のオペラ「蝶々夫人ファンタジー」で、主役の蝶々夫人を歌う二宮咲子さん。二宮さんはこの夏、イタリアで開催される伝統のプッチーニーフェスティバル新国際版「マダマバタフライ」世界初演の主役を射止めた話題のソプラノです。
農村舞台ライブの日程
農村舞台アートプロジェクトオープニング行事
郷土創作狂言「井戸茶碗」
猿投古窯の発見発掘調査に関わるなど日本有数の陶磁研究家・蒐集家、民芸運動の理解者として活躍した名誉市民の故本多静雄氏が著した創作狂言の代表作「井戸茶碗」のほか「井杭」を上演。
■日時⇒8月28日(日)18時30分開演
■会場⇒藤岡飯野町秋葉神社農村舞台(藤岡地区)
■入場⇒1000円(中学生以下無料)
■出演⇒能楽師〈狂言方和泉流〉井上靖浩(和泉流職子分会幹事)
佐藤友彦(重要無形文化財総合指定保持者)ほか
ストーリーテリングフェスティバル2011
「ひとり語り」の古屋和子さんがプロデュースするユニークなストーリーテリングフェスティバル。市内5会場で開催。農村舞台は以下の2会場。
■日時⇒9月10日(土)18時30分開演
■会場⇒西中山町八柱神社農村舞台(藤岡地区)
■入場⇒1000円(中学生以下無料)
■出演⇒古屋和子琵琶弾き語り 泉鏡花作「夜叉が池」
ベリーダンス/島谷美也子蝶々、のほほんベリーズ
謎の重量級音楽集団あぶらかたぶら
■日時⇒9月11日(日)18時30分開演
■会場⇒花沢一組神明社農村舞台(下山地区)
■入場⇒1000円(中学生以下無料)
■出演⇒古屋和子琵琶弾き語り 浅田次郎作「天切り松闇語り」より
下山三河万歳保存会/ベリーダンス/島谷美也子蝶々、のほほんベリーズ/謎の重量級音楽集団あぶらかたぶら
夢渡野ジャズライブ
全国水の郷百選に選ばれた旭地区の中心
小渡町の有志によるまちおこしのジャズライブ
■日時⇒9月17日(日)18時30分開演
■会場⇒小渡町神明神社農村舞台(旭地区)
■入場⇒無料
■出演⇒名古屋を中心に活躍するジャズメンほか
佐渡の説教操り「猿八座」
新潟県佐渡には一人で一体の人形を操る古浄瑠璃の形式を今に伝える「文弥人形」「説教人形」「のろま人形」の三つの人形芝居があります。猿八座は江戸時代の人形浄瑠璃を復活させて、伝統芸能の面白さを現代に甦らせることを目指して、佐渡の猿八で旗揚げした人形浄瑠璃の一座。

■日時⇒9月18日(日)18時30分開演
■会場⇒市指定有形民俗文化財中金町岩倉神社農村舞台(石野地区)
■入場⇒1000円(中学生以下無料)
■出演⇒猿八座 説教操り「信太妻」-葛葉子別れの段-
阿波人形浄瑠璃「寄井座」
西日本の人形芝居を代表する阿波人形浄瑠璃は、徳島県の各地に伝承されている義太夫節による三人遣いの人形芝居で、「寄井座」は嘉永元年に徳島県の中央部神山町に伝えられた伝統の一座。

■日時⇒9月24日(土)18時30分開演
■会場⇒小原町賀茂原神社農村舞台(小原地区)
■入場⇒1000円(中学生以下無料)
■出演⇒阿波人形浄瑠璃「寄井座」
-傾城阿波の鳴門-「順礼唄の段・十郎兵衛内の段」
農村舞台でオペラ「蝶々夫人ファンタジー」
農村舞台が野外歌劇の舞台になるという本邦初上演のオペラ

■日時⇒9月24日(土)18時30分開演
■会場⇒深見町磯崎神社農村舞台(藤岡地区)
■入場⇒1000円(中学生以下無料)
■出演⇒解説:都築正道(音楽評論家)
蝶々夫人:二宮咲子(ソプラノ)
ピンカートン:宮崎智永(テノール)
シャープ:立花敏弘
演出・ピアノ:甚目裕夫(オペラ指導者)ほか
恵那文楽
三百年の歴史をもつ岐阜県無形文化財「恵那文楽」は、元禄時代に阿波のくぐつ師から恵那山のふもとの川上地区に伝えられた文楽人形。

■日時⇒9月25日(日)19時開演
■会場⇒桑原町熊野神社農村舞台(稲武地区)
■入場⇒1000円(中学生以下無料)
■出演⇒恵那文楽保存会
鎌倉三代記「高綱物語段」
とよた吟舞夢舞台記念公演
詩吟の全国大会で活躍する会主が一座を組んだ
「とよた吟舞夢一座」の10周年記念公演
■日時⇒9月25日(日)17時45分開演
■会場⇒中金町岩倉神社農村舞台(石野地区)
■木戸銭⇒800円
■第一部⇒三河相撲甚句会「田舎歌舞伎」
第二部⇒とよた吟舞夢一座「構成吟-三英傑の戦い」
農村舞台市民フェスティバル
公募の市民参加による農村舞台市民フェスティバル
■日時⇒10月2日(日)14時開演
■会場⇒九久平町神明宮農村舞台(松平地区)
■入場⇒無料
■出演⇒とよたの太鼓ほか
石野歌舞伎公演
中金町の市指定有形民俗文化財岩倉神社農村舞台の修復を機に、途絶えていた地芝居をもとに「石野歌舞伎」として復興。地域を挙げて子ども歌舞伎に力を注ぐなど、農村舞台を生かした地域づくりの核となっている。
■日時⇒10月8日(土)13時開演
■会場⇒市指定有形民俗文化財中金町岩倉神社農村舞台(石野地区)
■入場⇒無料
■出演⇒石野歌舞伎保存会ほか
2011年08月05日
農村舞台アートプロジェクトの経過報告(11)
リレー個展の地元協議再開
千田町神明神社農村舞台
⇒中根栄二(彫刻)中根理(造形)

今日(4日)の地元協議は、先年細田町の細田神社(足助地区)で仕事をした中根栄二さん(彫刻)と中根理さん(造形)。(写真上)

当初予定していた細田神社から急遽千田町の神明神社に変更の無理をお願いをしたが、二人なら出来ると見込んでのことで、新たな空間でどんな仕事を展開するのか楽しみ。地元の区長さん(中央の短パンの人)も「みんなによくいっておくから」とバックアップを約束をしていただき感謝!

帰路、旧旭地区の押井町の山中にある鈴木正三が復興した名刹普賢院を探したがまたしても辿りつけず。位置はわかっているが山に入る道がわからない。「勘ナビ」の限界かも。
写真は普賢院が「あるはず」の山裾で見つけた鳥居
簡潔な造形に絶句!