2013年08月28日

宜しければ華道豊展のチケットを送ります











昨夜は
稲武の歴史に詳しい郷土史家を招いて
小田木人形座準備会の勉強会

カタツムリのような歩みでも
人の輪が一人またひとりと広がって行くのは希望の兆しで
いろんな意味で責任重大



宜しければ
華道豊展のチケットを送ります




    華道豊展のチケットを希望される方は
    住所をお知らせいただければ農村舞台の案内とあわせて送ります




    豊田市民文化会館で開催された華道豊展の作品(1981年)

私の出品は前期/9月4日(水)・5日(木)
定点観測を兼ねて32年前の作品のリメイクを予定

 

路頭に迷うばかり


地球の生命が豊かなのはみんな輝いているからで
そこには上下の区別はない

巨大化する現代アートも「いけばな」もまた
生物多様性の一つでその価値に上下の区別はない

大事なことはいかに輝くかということだが
これが難しい




    農村舞台アートプロジェクト2013の私の作品プラン
    胎内でその時を待っているがまだ予測不能
   

真善美というが
美もまた感動の一つで全てではない
その先に進みたいと思う気持ちは抑えがたく
路頭に迷うばかり

  


Posted by かとうさとる at 20:41 | Comments(0) | いけばなから

2013年08月28日

西美濃で小さな旅/谷汲山華厳寺








谷汲踊りの里

(小さな旅の続き)
三井園子展のあと
養老の荒川修作「養老天命反転地」にしようか
関の篠田桃紅美術空間にしようか迷ったが
道路標識を見ると「谷汲山」の文字

予てから一度は
「谷汲踊」の里を訪ねてみたいと思っていたため
谷汲山まで10キロの道路案内は目と鼻の先
もう迷うことはない




    谷汲観光協会のホームページより転載

12人の太鼓打ちが胸先に吊るした大太鼓と
4mほどの扇状の「シナイ」が乱舞する谷汲踊りは
美濃路に春の訪れを告げる歳時記として
メディアが競ってとりあげているため
目にした人もいるのではないか

私もその程度の知識しか持ち合わせていないが
先ずは谷汲山の下見と決めてハンドルを切った

時間を測っていないため正確な所要時間はわからないが
名神大垣インターから北方に向かって約1時間ほどで
谷汲踊りの里に



来年のことをいうと鬼が笑うというが
谷汲踊を見に行くつもり








仲店や旅館が立ち並ぶ桜並木の参道を進むこと約1㎞
正面に谷汲山の山門が姿を現した





谷汲山の正式名称は谷汲山華厳寺といい
西国三十三所三十三番札所、満願結願霊場として
古くから信仰を集めてきた名刹で
春は桜、秋は紅葉の名勝としても有名






西国三十三所札所寺院では唯一近畿地方以外にあること
あの後白河法王も西国三十三所三十三番札所と定めた
花山法王の跡を慕って同行千余人を従えて巡幸したというから
壮大な伽藍も納得

来年のことをいうと鬼が笑うというが
谷汲踊を見に行くつもり  


Posted by かとうさとる at 01:25 | Comments(0) | らくがき帖

2013年08月27日

西美濃で小さな旅/極小美術館と三井園子展












8月26日(月)
岐阜県の極小美術館で開催中の
三井園子展に足を運ぶ






道に迷ったら元来た道に戻れというが
「良心の踏みとどまり」をもった三井さんの手仕事は
迷い人の道標のようなもので
大垣インター⇒大垣市内⇒旧中山道赤坂宿⇒極小美術館と
道を急がせた

会場の極小美術館は彫刻家の長澤友明さんが
濃尾平野の最西端の池田山の麓の倉庫兼民家を
個人美術館に改修したもので人づてに噂は聞いていたが
訪れるのは初めて



目印の池田山の麓までは辿りついたが
美術館がわからない





こうなったら景色を楽しみながら
それらしい建物を探すしかない







このあたりは司馬遼太郎の国盗物語の世界で
戦国の史跡を露天掘りするようなもの
先ず発見したのが美濃守護職土岐頼忠一族の墓





春日局ゆかりの地の史跡案内は
西美濃三人衆の一人で春日局の祖父
稲葉一鉄の池田山城址があることから
地元がアピールしているらしい


こちらが会場の
極小美術館





極小美術館は彫刻家の長澤友明さんが
倉庫兼民家を個人美術館に改修したもので
訪れるにはアポイントメントが必要

次代を担う優れた作家を発掘するというコンセプトも明快で
有能な作家の企画展
若い作家の優れた作品を紹介するエスポワ―ル展
岐阜ビエンナーレ等のイベントなどなど
話を伺うと噂は本物で納得


■三井園子展は/8月31日(土)まで

■展覧会の感想は作家に直接メールするため割愛

■極小美術館の問合せは/☎090-7916-4754  


Posted by かとうさとる at 02:52 | Comments(0) | アートの現在

2013年08月25日

朝日プラス・シ―があいちトリエンナーレを特集








細かいことは言わない


先のブログで
あいちトリエンナーレを見ずして2013のアートを語るな!
と、書いたところ「はじまる前は散々悪口を言っていたのに
どっちが本当なのか」とからかわれてしまった

オリンピックが始まる前は文句を言っていた人間が
はじまると夢中になって観るのと同じで
まあ細かいことはいいじゃないか



今日の[朝日プラス・シ―]が
あいちトリエンナーレを特集






私もまだメイン会場の愛知芸術文化センターを中心にした
「栄エリア」を見ただけで一部しか観ていないが
今日の[朝日プラス・シ―]が池上彰の学べるニュースのように
初心者にも分かりやすく特集





[朝日プラス・シ―]は東海地区限定のマガジン型新聞のため
東海地区以外の人は朝日新聞のデジタル版で一読をお薦め



向井山朋子+ジャン・カルマンを見ずして
あいちトリエンナーレを語るな!





    岡崎[康生会場]ショッピングセンター「岡崎シビコ」5Fの
    向井山朋子+ジャン・カルマンのコラボレーション


私が今回の「あいち」でイチオシしている
向井山朋子+ジャン・カルマンのコラボレーション

写真ではわからないが
実作はこのインスタレーションに
ジャン・カルマンの光や音がコラボされているから
言葉がみつからない

まだ足を運んでもいないのに
断定するのは無謀の誹りを免れないが
向井山朋子+ジャン・カルマンを見ずして
あいちトリエンナーレを語るな!
を改めて確信



岡崎会場が面白そう




    岡崎[松本会場]青木野枝のインスタレーション

岡崎会場はサブ会場程度の認識でいたが
不明を恥じるしかない
正直に言えば同じ三河の岡崎に対する
了見の狭いライバル意識が原因で笑ってしまう
  


Posted by かとうさとる at 23:19 | Comments(0) | トリエンナーレ

2013年08月23日

農村舞台アートプロジェクト2013の準備着々  














ぶんかの定点観測#31




    2013年8月23日矢作新報「ぶんかの定点観測」より転載



演劇人集団☆河童塾が
カントリーミュージックをサポート





農村舞台でカントリーミュージックの制作協力をいただいている
演劇人集団☆河童塾が制作したチラシ
いつ、どこで、だれが、何を演るのか
情報の整理、レイアウトも秀逸でさすがプロ




昨日は石田真典さんの
撮影の立ち会い






    迫町磯崎神社、石段の下の建物が舞台


   迫町磯崎神社農村舞台


    屋根を修復する前の舞台(藤岡町誌)

写真家の石田真典さんが挑む迫町磯崎神社は
明治初年まで猿投神社東宮より遷座した
薬師如来を氏神として信仰してきたが
廃仏毀釈令により分離し現在に至っている

石田さんのプランは
明治の廃物希釈により分離した
薬師如来をお守りする十二神将を写し撮って
もとの磯崎神社の舞台に遷座しようというもの

(注釈)十二神将は薬師如来や薬師経を信仰する人を守護する十二体の武神
興福寺や新薬師寺などの十二神将がよく知られている



産土神になった十二神将




磯崎神社の十二神将は高さ30㎝ほどの木造彩色の小さな仏像で
村人が産土神として信仰したように素朴




  


Posted by かとうさとる at 22:54 | Comments(1) | 農村舞台

2013年08月23日

まだ間に合う!フランシス・ベーコン










もう説明はしない!






NHK【ETV特集】
人を動かす絵 田中泯画家ベーコンを踊る
を見た人もいるのではないか





その20世紀美術のカリスマ
フランシス・ベーコン展が豊田市美術館で開催されている

もうベーコン展の説明はしない
あとは観るか観ないか自分で決めるだけ!!


ベーコン展は9月1日(日)まで



次回予告
反重力 浮遊|時空旅行|パラレル・ワールド
2013年9月14日(土)スタート





  


Posted by かとうさとる at 18:54 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2013年08月21日

それを言っちゃおしまい










フォト歳時記





伊保川の堤防から眺めた夕映え




監督!
それを言っちゃおしまい





今日も広島に連敗
明日のCBCラジオ「丹野みどりのよりどりっ!」で
お局アナの丹野みどりがどんないじり方をするか楽しみ







  


Posted by かとうさとる at 23:58 | Comments(0) | らくがき帖

2013年08月19日

衝撃のあいちトリエンナーレ2013














憎らしいほどの贅沢さ


瀬戸内国際芸術祭もいいが
「あいち」を見ずして
2013のアートを語るな!






    美術手帖9月号増刊(消費税込み1,260円)

近年、三年に一度という意味の
トリエンナーレ方式を採用するアートフェスが定着
毎年のように日本各地のどこかで○○トリエンナーレが開催され
普段アートに興味のない方も目や耳にされているのではないか




    9月13日の朝日新聞より転載



    9月14日の中日新聞社説より転載

トリエンナーレについては
このブログでもたびたび書いているため省くが
私の地元の愛知で都市の歴史や空間をまるごとミュージアムにした
国内最大規模の「あいちトリエンナーレ2013」が開催され
話題をよんでいる




    八草駅は家から車で15分ほど
    名古屋の中心「栄」まで藤ケ丘から地下鉄に乗り換えて約40分ほど


遠出するには足が完治していないのと
会期が10月27日までのロングランのため
もう少し涼しくなってからと予定をしていたが
日本女性新聞の取材が入ったのを幸いに
昨日、八草駅からリニモに乗った




   国際美術展のチケットは大きく分けて
   会期中フリーパスのフリーチケット(3500)と
   一会場一回限りの普通チケット(1800円)の2種類あるが
   会期とエリアの広さを考えるとフリーパスがお得でお薦め


足を運んだと言ってもメイン会場の一つ
愛知芸術文化センターを中心に
「栄エリア」の一部を見ただけだが唖然呆然

都市型のトリエンナーレと言えば
2001年から政府主導でスタートした「横浜トリエンナーレ」が有名
私も初回から2011年の第4回まで毎回足を運んでいるが
今回の「あいち」は横浜トリエンナーレ以上の衝撃

今頃ガイドブックを開いているようでは
泥棒を見て縄を編むようで笑ってしまうが
今回のイチオシの向井山朋子+ジャン・カルマンなど
必見のアーティストが岡崎会場に回るなど
憎らしいほどの贅沢さ



あいちトリエンナーレ2013を見るなら
愛知芸術文化センターから





正面の建物がメイン会場の一つ愛知芸術文化センター
写真を見て「えっ人がいないじゃん」と思われるかも知れないが
名古屋人は中日ドラゴンズ(ドラキチ)と地下街と
味噌煮込みとモーニングとランチと
なぜか伊勢の赤福が大好きで
みんな地下街を歩いているため見えないだけ



テーマは「揺れる大地」




    あいちトリエンナーレのテーマ「揺れる大地」を象徴する
    ヤノべケンジの《サン・チャイルド》



今回のトリエンナーレは34の国と地域から122組が参加
このうち国際美術展の参加作家は76組で
愛知芸術文化センターには半数近くの作家が出展






    理屈抜きで「わぁっ」と声をあげてしまった
    ソ・ミンジョンのインスタレーション



まだ一部を観ただけのため軽々に言うのは憚れるが
あいちトリエンナーレを包む聖性は否応なしに
テーマの「揺れる大地」に行き着く

東日本大震災を直接体験した芸術監督の五十嵐太郎の目が
隅々に行き届いて作家もセメント勝負で応える

コ―ネリア・パ―カ―、ア-ノウト・ミックなど
衝撃を受けたインスタレーションはなぜか撮影不可

撮影フリ―でも宮本佳明、青野文昭やミクストメディア(映像)作品など
私の写真が下手で上手く撮れなかったりして
ここで紹介できないのは残念だが百聞は一見にしかず
瀬戸内国際芸術祭もいいが「あいち」を見ずして
2013のアートを語るな!


大友良英&あまちゃん
スペシャルビッグバンドも出演





オペラや演劇や身体表現など
多彩なパフォーミングアーツもお薦め

9月7日(土)栄のオアシス21で
朝ドラの「あまちゃん」の音楽でブレイクしている
大友良英が総合プロデュースする「プロジェクトFUKUSHIMA!」
が開催される。入場無料でまさか能年玲奈は来ないと思うが
サプライズがありかも

説明は不可のため詳しい事は
書店で美術手帖9月号増刊を買い求めるか
「あいちトリエンナーレ」で検索を










  


Posted by かとうさとる at 17:32 | Comments(0) | トリエンナーレ

2013年08月17日

クマに襲われたら笑い話にもならない















金蔵連という不思議な地名





今日は夕方近く
農村舞台ガイドマップの原画を依頼している
下山の中村広子さんと足助の春秋風亭で打合せ





帰路、近くに武田信玄の隠し金山の伝説が残る
金蔵連の集落があることを想い出してハンドルを切った

言い伝えによると
信玄が三河に侵攻したとき
金蔵連という集落で金鉱を発見したとのことだが
足助の山中で道がよくわからない





曲がりくねった山道を行くと
怒田沢県有林の看板





さらに山道を上って行くと今度は東海自然歩道の標識
少し説明すると寧比曽岳は県内最高峰で標高1120.6メートル
綾渡集落はは国指定の夜念仏で有名な祈りの山里






案内看板によると
金蔵連峠と書いてあるが右も左も山また山
こんなところで信玄の隠し金山を探していて
クマに襲われたら笑い話にもならない

残念ながら陽も傾きはじめたため
幻の金山探しは諦めたが
近場でこんな歴史ミステリーが楽しめるから
退屈する暇はない



来年のことを言うと鬼が笑うが
どんなガイドマップになるか私も楽しみ






写真は金蔵連峠を下った怒田沢の農村舞台
来年予定をしている農村舞台ガイドマップには
信玄の隠し金山伝説などわくわくする情報も書き込むつもり
どんなガイドマップになるか
私も楽しみ





  


Posted by かとうさとる at 23:50 | Comments(0) | とよた風土記

2013年08月16日

千の風になって













家の中が
風の通り道になったよう







不思議なもので
昨日まで猛暑が続いていたのに
一夜明けただけなのに
家の中が風の通り道になったよう






今日はおしょろいさまが帰る日
目には見えないがなくなった妻が風になって
お別れのご挨拶をしているように
思えてならない  


Posted by かとうさとる at 21:18 | Comments(0) | らくがき帖

2013年08月16日

バレエ国際大会今日決選審査








昨日からバレエ界の次代を担う若手に門戸を開く
第1回世界バレエ&モダンダンスコンクール
第2回豊田全国バレエコンクール2013が
豊田市民文化会館大ホールで開催されている。

余談に逸れるが
主催するエトワールバレエ団の諏訪等さんは
バレエ団設立以来の戦友で先ずは陣中見舞い

初日の14日はロシア・サハ共和国と韓国から8人を含む
113人が参加し予選審査が行われた

私は所用のため途中で退席したが
コンテンポラリーダンス部門で
キラッと光る才能を発見
決選審査が楽しみ


決選審査は
8月16日(金)12:30~
表彰式は15:30~
披露公演17:00~

問合せはエトワールバレエ団☎0565-53-5995  


Posted by かとうさとる at 02:51 | Comments(0) | アートの現在

2013年08月16日

たわむれに母を背負いてそのあまり















   花:ホオズキ
   陶:吉川千香子(常滑)   
   背景:山本糾展ポスター(豊田市美術館)



たわむれに母を背負いてそのあまり
軽きに泣きて三歩あゆまず (啄木)




8月15日終戦の日





    2013年8月15日朝日新聞「試写室」より転載



  


Posted by かとうさとる at 00:24 | Comments(0) | 花日記

2013年08月15日

図書館の郷土資料コーナーはお宝の露天掘り











遠出ができないため
近場の中央図書館で調べ物






足の具合は大分良くなったが
まだ遠出ができないため近場の中央図書館で調べ物





4Fの郷土資料のコーナーは
豊田市はもとより県内の市町村
企業・団体などの資料がよりどりみどり
お宝の露天掘りをするようなものでお薦め



で、今日の調べ物は
小田木の人形に関係する周辺資料と
藤岡地区の集落のなりたちと民俗






収穫は藤岡地区の上川口でも
江戸末期から明治の中頃まで
美濃から師匠を招いて
人形浄瑠璃の上演をしていたという藤岡村誌の記述

人形・衣装・小道具は大正末期まで
郷倉で保存されていたがその後散逸したとのこと

残念ながら古老の証言のみで確かなことは不明だが
猿投神社の警護で負傷者を出したため棒の手の奉納を中止
人形浄瑠璃の奉納に代えたという経緯や
人形の目録も遺していないという情況などを総合的に判断すると
小田木人形座のような「座」を形成するまでには
発展しなかったのではないか

改めてアーカイブの大切さを痛感

  


Posted by かとうさとる at 01:04 | Comments(0) | らくがき帖

2013年08月14日

気になった記事/憲法改正は歴史的使命










みんなゆでガエル症候群で鈍感




2013年8月13日朝日新聞より転載


先週の8日
消費増税に大きな影響力をもつ
日銀の景気政策決定会合の景気判断が発表されたが
どこが恣意的でうさんくさい

安倍首相の「憲法改正は歴史的使命」の発言も
本来であれば社会面の一面でとりあげる重大な発言だが
メディアもゆでガエルになったのか
ベタ記事レベルで鈍感



  


Posted by かとうさとる at 01:31 | Comments(0) | らくがき帖

2013年08月13日

農村舞台2013/タイトルを天狗降臨とした理由












現代美術が
市民権をもつことは
嬉しいが複雑系



日本の夏はキンチョ―ル(古っ)と思っていたが
近頃ではアートイベントがとつて代わったみたい

私の地元の愛知で都市を劇場にした
「あいちトリエンナーレ2013」が
小豆島や直島、犬島、豊島など瀬戸内の島々で
「瀬戸内国際芸術祭2013」が
尾道でも「生口島レモン共和国2013」が話題になるなど
アートイベントは今が盛り

現代美術が市民権をもつことは嬉しいが
体験的に言えば「本当にそうなのかな」と複雑系


余談に逸れたが
農村舞台アートプロジェクト2013の
プランを決めた




作品プランイメージ


天狗降臨

牛若丸伝説で有名な鞍馬山や高尾山など

全国各地に天狗伝説が伝えられています

北曽木の西方の峯の天狗岩もそんな天狗伝説のひとつです

天狗は自由に大空を飛んだというから

ときには里に舞いおりたに違いない

天狗降臨はそんな天狗伝説に想を得たものです

■会場:北曽木町八柱神社農村舞台
■公開制作:9月13日(金)・14日(土)
■公開展示:9月15日(日)⇒23日(月/祝日)
■日の出から日没まで


  


Posted by かとうさとる at 01:59 | Comments(0) | 農村舞台

2013年08月11日

ホオズキでおしょろいさまのお供え














夕食の買い出しに行くと
スーパーの店頭に真っ赤に色づいた
ホオズキが並んでいた
お盆ということをすっかり忘れていた




  


Posted by かとうさとる at 20:33 | Comments(0) | 花日記

2013年08月10日

農村舞台アートプロジェクト2013概要決まる








農村舞台アートプロジェクトとは





   豊田市有形民俗文化財六所神社農村舞台

豊田市はトヨタ自動車の本社があることから
近代的な工業都市のイメージが先行していますが
面積で県内最大、その内の約7割が天竜奥三河国定高原につらなる
中山間地で、足助の香嵐渓や小原和紙など豊かな自然や
伝統文化が息づく中核都市です

こうした豊田市の原風景を今に伝えるのが
市内の東部から北部一帯に点在にする農村舞台群です



   廃絶された上川口町農村舞台(藤岡村誌より転載)        

近年の目視調査によると78棟を数え
中には文化5年(1808年)に建てられた
市指定の中金町岩倉神社農村舞台のように廻り舞台のある
本格的な地狂言の舞台もありますが
多くの舞台はその役割を終えて廃絶の危機に瀕しています

農村舞台アートプロジェクトは
地域や集落の人たちと協働し
こうした農村舞台群を今に生きる文化資源として活用し
新たな市民文化の可能性を可能性を探るプロジェクトです


4年目を迎えた今回は

あいちトリエンナーレ2013パートナーシップ事業として
藤岡地区を中心に
ライブプロジェクト3舞台
アートプロジェクト5舞台
地域プロジェクト2舞台の計10舞台で開催します







    農村舞台アートプロジェクト2013のチラシ
    A3二つ折で表面にプロジェクトの概要
    裏面に今回の舞台のガイドマップを掲載


 

プロジェクトの概要

会期
2013年9月15日(日)⇒11月9日(日)
会場
藤岡地区を中心に10舞台を予定


Ⅰアートプロジェクト


   かとうさとる「人形は葦舟にのって里帰り」(小田木人形座跡地)2012年

農村舞台を現代のギャラリーに見立てて
個展形式で農村舞台の可能性やアートの可能性を探るプロジェクト
出品作家
●石田真典(写真)/迫町磯崎神社農村舞台
●加納恒(造形)+加納登茂美(小原和紙)/藤岡飯野町秋葉神社農村舞台
●山下紀菜(スペースデザイン)/折平町八柱神社農村舞台
●かとうさとる(現代いけばな)/北曽木町神明神社農村舞台
●中根栄二(彫刻)+中根理(造形)/三箇町八柱神社農村舞台
公開制作
9月13日(金)・9月14日(土)
公開展示
9月15日(日)⇒9月23日(月/祝日)
公開時間
日の出から日没まで

Ⅱライブプロジェクト
農村舞台を現代の劇場に見てて
伝統芸能やパフォーミングアーツなど実験的なライブをとおして
農村舞台の可能性を探るプロジェクト

農村舞台でカントリーミュージック



軽快で陽気なカントリーミュージックのミュージシャンが
農村舞台に初挑戦。出演は「あじさい寺」などのヒット曲や
地元のコマーシャルソングでお馴染の北川とみ
名古屋を中心に活躍するオ―スシテイリミッツ(写真)
様々なジャンルの歌に挑戦するフレッシュな宮坂俊行
地元の陣中太鼓連もカントリーミュージックのコラボに挑みます
●日時:9月15日(日)18:00開演
●会場:深見町磯崎神社農村舞台
●入場:木戸銭1000円(中学生以下無料)
●制作協力:演劇人集団河童塾

~小田木人形座の復活に向けて~
恵那文楽小田木公演



    岐阜県有形民俗文化財「恵那文楽」は元禄時代に阿波の傀儡子から
    恵那山のふもとの川上(かおれ)地区に伝えられた文楽人形です
    写真は鎌倉三代記-高綱物語段-(桑原町熊野神社農村舞台)2011年


江戸時代の中頃、稲武地区の小田木町に伝えられ
明治のはじめに途絶えた小田木人形座の復活に向けたプロジェクト
プログラムは、豊田市視聴覚ライブラリー制作
「~消えた伝統芸能~小田木人形座」の上映と解説
恵那文楽「鎌倉三代記-高綱物語段-」の上演(写真)
当日は、小田木人形座の三番叟の人形を祭礼以外で初めて公開します
●日時:9月22日(日)18:00開演
●会場:小田木八幡神社小田木人形舞台跡地
●入場:木戸銭1000円(中学生以下無料)

農村舞台でコンテンポラリーダンス



農村舞台は異質なものに出会うと今まで見えなかった
構造の仕組みが見えてきます
こうした舞台の特異性に着目してスタートしたのが
コンテンポラリーア―ツシリーズです
2年目を迎えた今回は京都を拠点に国際的に活躍する
コンテンポラリーダンスカンパニーの
坂本公成+森裕子農村舞台に挑みます(写真)
●日時:9月29日(日)18:00開演
●会場:藤岡飯野町秋葉神社農村舞台
●入場:木戸銭1000円(中学生以下無料)

Ⅲ地域プロジェクト
農村歌舞伎保存会や地域団体と協働して
地域に生きる農村舞台の可能性を探るプロジェクト

石野歌舞伎公演


    2011年10月9日中日新聞より転載

市指定の中金町岩倉神社農村舞台の大改修を機に復活した
石野歌舞伎の定期公演
●日時:10月12日(土)午後~
●会場:中金町岩倉神社農村舞台
●入場:無料

夢渡野ジャズライブ



全国水の郷100選に選ばれた旭地区の中心
小渡のまちおこしのライブ(写真)
●日時:11月9日(土)18:00開演
●会場:小渡町神明神社農村舞台
●入場:有料

主催
公益財団法人豊田市文化振興財団
主管
農村舞台アートプロジェクト委員会
後援
豊田市・豊田市教育委員会
問合せ
公益財団法人豊田市文化振興財団
文化部文化事業課(豊田市民文化会館内)☎0565-31-8804  続きを読む


Posted by かとうさとる at 17:30 | Comments(0) | 作品ライブラリー | 農村舞台

2013年08月09日

あいちトリエンナーレ2013明日開幕


トリエンナーレは3年に一度の
アートのワールドカップ






夏の甲子園が開幕したが
愛知県でも明日10日(土)から34の国と地域から
122組のアーティストが参加するあいちトリエンナーレ2013が
愛知芸術文化センターをメイン会場にはじまる




2013年8月7日中日新聞より転載




ベロタクシーに乗って
あいちトリエンナーレに行こう




    ベロタクシーは各会場の停留所を結ぶ環境に優しい自転車タクシー
    トリエンナーレの国際美術展か舞台公演のチケットを持った人に限り
    無料で乗ることができる/2013年7月30日朝日新聞より転載



トリエンナーレの説明は省くが
3年に一度開催される展覧会という意味で
近年は世界の国々や地域がそれぞれの威信(面子)をかけた
アートのワールドカップの様相を呈してきた

日本も例外ではなく
■東京23区より広い新潟県中越地域の里山全体を
世界でも例のない野外美術館に変貌させた
「越後妻有アートトリエンナーレ」
■政府主導でスタートした国際標準の
「横浜トリエンナーレ」
■瀬戸内を世界のアートの海にしようとスタートした
「瀬戸内国際芸術祭」がよく知られている




    あいちトリエンナーレ2013の芸術監督五十嵐太郎さん
    目のいい方は一読を/2013年8月8日朝日新聞より転載



私は前述した三つの国際展に「あいち」を加えた国際展を
日本4大トリエンナーレと呼んでいるが
世界標準の現代美術の祭典に
オペラやパフォーミングアーツなど
多様な身体表現を複合させた
成熟都市のトリエンナーレと言えば
あいちトリエンナーレの先進性とスケールが
理解いただけるのではないか


会期は
8月10日(土)⇒10月27日(日)


チケットの種類と会場は












問合せは
あいちトリエンナーレ実行委員会事務局
TEL:052-971-6111 FAX:052-971-6115
E-mail:geijutsusai@prif.aichi.lg.jp




  


Posted by かとうさとる at 00:47 | Comments(0) | トリエンナーレ

2013年08月08日

今日の新聞から/失ってからでは遅い









今朝は「あまちやん」を観たあと
朝イチでリハビリに行ってきたが
「かとうさん足がまた腫れてきたよ」と山中さん

少し良くなったと油断をして
動き過ぎたのが原因で元の黙阿弥
そんなわけで今日は終日家でデスクワーク



先ずは今日の新聞から
奈良の大仏様も気持ちよさそう




2013年8月8日朝日新聞より転載

こういう写真をデジタルで世界配信すれば
みんな平和になるのに


失ってから
大事なものに気がつく前に


昨夜のNHKニュースウェブ24でも取り上げていたが
アメリカの有力紙ワシントンポストが
大手IT企業のアマゾン・ドット・コムのジェフ・ぺゾスCEOに
約250億円で買収されるというニュースは衝撃




2013年8月8日朝日新聞より転載


余談に逸れるが
1週間ほど前、本紙とセットにすると割安との薦めで
私もついにデジタル版の配信を申し込んだ

まだ無料のお試し期間だが
毎朝朝刊と同じように配信されてくる

大仏様の「お身ぬぐい」をデジタルで世界配信を
と、言ったことと矛盾するが
ネットをひらくと電子情報の洪水で
アナログ人間の私にはどうもなじめない

活字離れがすすむなかで
伝統のメディアがITメディアに吸収されていくのは
経済の法則に照らし合わせれば自明の理だが
利便性と引き換えに考えるチカラを喪失した社会
強い者だけが跋扈する社会に
未来はあるのだろうか



活字新聞は
五感が結晶した用の美





2013年8月7日中日新聞より転載


若い世代は電子情報で考えるから
アホなジジイが心配することではないかも知れないが
例えばこの紙面を見てほしい

紙面全体から新聞社(記者)の意思(使命感)が立ちあがってくる
何よりも美しい




2013年8月7日中日新聞より転載


柳宗悦は民藝の美しさを「用の美」と説いたが
新聞もまた「用の美」の一つで
失ってからでは遅い










  


Posted by かとうさとる at 12:16 | Comments(0) | らくがき帖

2013年08月07日

猿投窯の山田和俊さんの個展に足を運んだ





松のことは松に聞け
猿投古窯のことは猿投の土に聞け


昨日は足が少しよくなってきたため
猿投窯の山田和俊さんの個展に足を運んだ




2013年8月6日豊田画廊にて


山田和俊さんは猿投山の麓で窯を焚く半農半陶の陶芸家で
猿投古窯の発見者で陶磁研究家の本多静雄さんや
加藤唐九郎さんなど当代一級の数寄者や陶芸家との
交わりは有名

数年前、体調を崩してみんな心配していたが
写真のように元気そのもので安心

私事になるが山田和俊さんとは
むかし(?)小原和紙の小川喜数先生
二科で活躍した石川豊さんと私の四人で
「和紙と木彫・陶と華」という
グループ展をもったこともあるが
小川先生も石川豊さんも既に他界してしまい
寂しい限り








芭蕉に「松のことは松に聞け」という言葉があるが
猿投に生まれ育ち子どもの頃から
猿投古窯の陶片と土に慣れ親しんだ
山田さんの穴窯から生まれる作品は
猿投の焼き物そのもの


山田和俊展は
昨日(6日)が最終日で
ご容赦を



  


Posted by かとうさとる at 09:05 | Comments(0) | アートの現在