2014年02月16日
お薦め選書:北川フラム著「美術は地域をひらく」
アートは
地域の民度を表す
バロメーター

現代のアートシーンの中心は
美術館を中心にしたアカデミックな都市のアートから
東の「大地の芸術祭」
西の「瀬戸内国際芸術祭」に代表される
地域と協働する非定形のアートに移行
私の地元の豊田市でも市域の7割をしめる
中山間地に現存する農村舞台を地域の文化資源として
発信する農村舞台アートプロジェクトが
平成26年度文化庁のイニシアチブ事業として
全国発信を予定するなど
この潮流はさらに大きなうねりとなって
全国各地に波及することは想像に難くない
私が本書をお薦めする理由

本書は日本のアートシーンを一変させた
「大地の芸術祭」の仕掛け人で
アートディレクターの北川フラムさんが
「大地の芸術祭」とは何か
構想から時系列に沿って全容を明らかにしたものである
昨今のゆるキャラブームをみてもわかるように
成功例にはコピーがつきもので是非はいわないが
地域と協働するアートは
地域の誇りをかけた戦いのはず
アーティストはもとより
文化行政の担当者に
是非薦めたい
北川フラム著
美術は地域をひらく
|大地の芸術祭の思想|
■発行:現代企画室
■定価:2,500円+税
■問合せ:〒948-0003 新潟県十日町市本町6丁目
NPO法人越後妻有里山協働機構☎025-761-7749
Posted by かとうさとる at 13:50 | Comments(0) | アートの現在