2014年02月02日
わかっていても難しいことが多い

落下した椿をガラスの皿にそっと浮かべる
先月20日に逝去した詩人の吉野弘に
「二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい」
という言葉ではじまる「祝婚歌」という詩がある
その「祝婚歌」に
「正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやいものだと
気付いているほうがいい」
という一節がある
後悔先に立たずと言うが
わかっていても
これが難しい
2014年02月02日
見に行きたいいけばな展
松井清志・田中美智甫二人展
なにもなにも
ちいさきものは
みなうつくし

松井さんと田中さんは関西の現代いけはなの砦を守る
実力派のいけばな作家
近年は二人の出発点となった嵯峨御流の古典を踏まえて
お生花に新境地をひらくなど
東京を中心に展開する現代いけばなとは
一線を画した作風で目が離せない
■期日/2月8日(土)・9日(日)
■会場/国登録有形文化財奥野家「ギャラリー桜の庄兵衛」
〒561-0881豊中市中桜塚2-30-35☎06-6852-3270
■連絡先/〒550-0014大阪市西区北堀江1-10-12
都市開発ビル411☎06-6532-7288
いけばな古流協会展

東京に春を告げる古流協会展はスター作家も多く華やか
いけばなで江戸の粋を今に伝えるのが
一志軒今井宗普を始祖とする古流系の諸派

なかでも有力流派が一堂に介した古流協会は
江戸の粋を踏襲するとともに
同時代性いけばなの可能性をきりひらくなど
現代のいけばな界に大きな影響を与え続けている
■期日/2月12日(水)・17日(月)
■会場/松屋銀座8階イベントスクエア
■問合せ/古流協会☎03-5974-1323
東日本復興応援いけばな展
笑う花道にはふくきたる
平成いけばな抛入狂花展

現代いけばなの全国展開にエポックをしるしたのが
市制30周年を記念して開催したいけばなEXPOとた81
そのシンポジウムで美術評論家の中原佑介と峯村敏明の二人が
天才と評したのが長井理一さん

その長井さんが指導する古流いけばな池袋教室が
「笑う花道には福来る」と
またまたユニークな展覧会を企画
平成いけばな抛入狂花展のタイトルも人を食っているが
展覧会を所属する古流協会展にぶつけるなど
反骨心はいけばな界の歌川国芳の面目躍如
ここは見に行くしかない
■期日/前期:2月14日(金)~17日(月)
■会場/ギャラリー銀座陶悦☎03-3561-0790
■問合せ/古流いけばな池袋教室☎03-5955-7787