2012年08月29日

農村舞台アートプロジェクト2012まもなく開幕!









農村舞台アートプロジェクト
についておさらい



豊田市はトヨタ自動車の本社のあることから
近代的な工業都市のイメージが先行しているが
面積で県内最大、その内約7割が森林という
豊かな自然に内包された
農山村型の顔をもった自動車生産都市
それが私たちの住む豊田市の正しい姿です






市指定有形民俗文化財「六所神社農村舞台」(坂上町)の全景


こうした農山村型自動車生産都市を象徴するのが
市内の東部から北部を中心に現存する農村舞台で
近年の目視調査により78棟を数えることが判明している

中には全国でも有数な美しさを誇る六所神社農村舞台や
文化5年(1808年)に建てられた中金町の岩倉神社農村舞台など
廻り舞台のある本格的な舞台もあるが
そのほとんどは忘れ去られ
廃絶の危機にあることもわかってきた

こうした農村舞台を今に生きる文化資源として活用し
地域に根付いた新たな市民文化を発信しようと
市民の有志が中心になって立ち上げたのが
農村舞台アートプロジェクトです



3年目を迎えた今回は
小田木人形座の復活に向けた
取り組みを中心に
7つの事業を予定



■会期⇒9月16日(日)~10月21日(日)
■主催⇒公益財団法人豊田市文化振興財団






3年目を迎えた今回は
江戸時代中期に稲武地区の小田木町に伝えられ
明治8年「村中倹約申合」を最後に途絶えた
「小田木人形座」の復活に向けた取り組みを中心に
6箇所の農村舞台と小田木人形座跡地1箇所の計7舞台で
7事業を予定



オープニングは
農村舞台で音楽芸能バトル










■メーンは
小田木人形座の復活に向けて
■ファイナルは
コンテンポラリーダンス








アートフェスティバルは
私も出品







詳細は順次紹介するため
今日は予告でご容赦を
  


Posted by かとうさとる at 23:26 | Comments(0) | 農村舞台

2012年08月28日

越後妻有でアートのバスツアー






越後妻有は
アートも棚田も本日快晴哉







NHK大河ドラマ「天地人」のオープニング映像で記憶も新たな星峠の棚田


26日(日)・27日(月)の両日
豊田市民の有志で越後妻有アートトリエンナーレ2012の
アートツアーを開催







ボルタンスキーの「最後の教室」塩田千春の「家の記憶」
「三省ハウス」「脱皮する家」を見たあと星峠の棚田で記念撮影


参加したのは教育長、市会議員、交流館長、アーティスト、舞踊評論
美術館ボランティア、お寺さん、ピアノ教師にヴァイオリニスト
中小企業の社長さん、稲武の町おこしの有志ほか24名







レクチャーのあと北川フラムさん(前列左から3人目)を囲んで記念撮影

初日のコースの最後の農舞台では
総合ディレクターの北川フラムさんから
大地の芸術祭についてレクチャーのサプライズ




満天の星空と
雲海のシンフォニーに
時の経つのも忘れて







「まつだい芝峠温泉」から見た早朝の雲海
正面はスキーで有名な苗場山

メンバーの中には深夜
この雲海の上に満天の星空が輝いているのを見た人も
不粋なオジサンたちはイビキのバトルで夜が更けて
人生いろいろ







早朝の展望露天風呂は雲海のビュースポット

陽が登ると東から西の方向に雲海が川のように流れて
松代の町並みが見えてきた

この雲海の下に草間弥生やカバコフの作品が
隠れているから大地の芸術祭は楽しい


みんな勝手にリラックスリラックス






「うぶすなの家」に行く途中
神明水辺公園のドミニク・ペローのあづまやで休憩
みんな勝手にリラックスリラックス







「パリにいたとき、友達がドミニク・ペローの事務所で
働いていたから」と嬉しそうなヴァイオリニストの寺本みずほさん




最後に
まつだい芝峠温泉に現れた
座敷ワラシの正体わかる


以前このブログで「まつだい芝峠温泉に座敷ワラシ現る」と書いたが
座敷ワラシの正体がわかった

農舞台で何気なくスタッフの車を見たところ
中に目元爽やかなオトコマエが…
思わず「あいつだ!」と目が点になってしまった

近くにいたスタッフの高橋さんに質したところ
「フランス人のボランティアの○○」と高橋さん

高橋さんの「なんで?」という反応を見ると
どうやら美形も慣れるものらしい
人間の鈍感力にオジサンは拍手(パチパチパチ)






  


Posted by かとうさとる at 22:00 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年08月26日

いけばなの家 ワークショップも最終週




大地の芸術祭も残すところ23日
26日(日)・27日(月)は予てから募集していた
大地の芸術祭のダイジェストツアーのツアーガイドの予定
参加者は満席の24名

NPO法人里山協働機構の高橋さんの骨折りで
北川フラムさんも途中で挨拶をしていただけるとのことで感謝



余談に逸れたが
蓬平いけばなの週末イベントも
いよいよラストウイーク


ラストは私
かとうさとるが担当







当日は写真の竹を輪切りにした花器と
津南のカサブランカを用意(持ち帰り可)


「青い山脈」の二番に
♪古い上衣(うわぎ)よ さよなら
さみしい夢よ さよなら
青い山脈 パラ色雲へ
あこがれの
旅の乙女に 鳥も鳴く♪

という歌詞があるが
常識というメガネを外すことで
見えてくる目から鱗の生活のハウツウを
「花」と遊びながら少しでもお話できれば
と思っています



■日時⇒9月1日(土)13:00~14:00

■会費⇒500円(花材費実費)

■定員⇒20名(先着順)

■用意するもの⇒鋏(なくても可)



  


Posted by かとうさとる at 01:24 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年08月21日

碧南市藤井達吉現代美術館で原裕治展








最大の文化資源は人材


昨日、碧南市藤井達吉現代美術館の原裕治展の
オープニングに足を運んだ

碧南市藤井達吉現代美術館は
その名のとおり碧南市出身の工芸家で
昭和の本阿弥光悦と称えられた藤井達吉の
調査研究を目的に設立された美術館として知られている

館長は藤井達吉研究者で
元愛知県美術館副館長の木本文平さん

もう一つの特徴は
全国の美術館をネットワークした美術館活動で
各館の所蔵品を活用した近・現代の美術史を検証する取り組みは
美術館の協働の時代をひらくものとして
注目を集めている

大地の芸術祭でわかるように
最大の文化資源は人材で
碧南市藤井達吉現代美術館の成功も
木本さんの構想力と人的ネットワークによるもので
説明は不要

さて、肝心の展覧会だが
原裕治さんの名前は知っていたが
「敬して遠ざける」という言葉があるように
アカデミックな作家という先入観から実作を見るのは初めて



夭折作家はみんな
自らの死期を知っていたのではないか






チラシのプロフィールを要約すると
《原裕治さんは1948年新潟市に生れ愛知県立芸術大学で彫刻を学び
大学院在学中に国画会の彫刻部門で新人賞を受賞
美大の講師や美大予備校の講師を経て美術研究所を設立
天才的ともいえる卓越した表現力で将来を嘱望されていたが
2007年、59年の生涯を終えた》とある







会場に足を踏み入れた瞬間
作家魂が凝縮したような密度の濃い手仕事に
「これはただごとではない」と思わず背筋が伸びてしまった

何の根拠もないが夭折作家はみんな
自らの死期を知っていたのではないか
そうとでも思わないと愚直なまでの一途さは理解不能

写真は図録から転載した『葉積82-1』と題した立体作品
樹木の落葉を重層させたものだが
幾重にも重ねた葉の重さが絶妙な歪みを生み出し
時間が化石化させたもの

ジュゼッぺ・ぺノ―ネ(イタリア)や古郡弘さんもそうだが
こうした仕事は本来であれば現代いけばなの領域のはずで残念!

同時開催の愛知県美術館サテライト展示
杉本健吉が描く「新平家物語」もお薦め



■会期は9月30日(日)まで

■美術館付近のマップはこちら





■交通の案内はこちら




■問合せはこちら





  


Posted by かとうさとる at 23:54 | Comments(1) | 美術・博物館+ギャラリー

2012年08月21日

蓬平いけばなの家 ワークショップVol4








今週の講師は一葉式いけ花家元
粕谷明弘さん



お盆休みの混雑も一息つくまもなく
大地の芸術祭はこれからが佳境で
アートのお遍路さんも宿を確保するのに大変

かくいう私も月末からワークショップにあわせて
妻有に入る予定をしているがどこも満員

幸い温泉の入浴と食事はなんとかなるため
星空でも見て野営でもしようかな


さて、気になっている
蓬平いけばなの家について


NPO法人越後妻有里山協働機構の高橋さんからのメールによると
「キナ―レ」や「農舞台」「最後の教室」「うぶすなの家」などの
超人気スポットは別格として
松代地区の家プロジェクトでは一番の入りで
賑わっているとのこと(感謝)

それはそれとして嬉しいが
で、あればあるほど気になるのは作品のメンテナンスで
一昨日も写真家の尾越さんから
「かとうさん〆縄が下がっていない?」と電話

私も16日のメンテナンスの時に気になっていたが
両端を釘で固定していて下がる理由がないため
目の錯覚と放置してきたが
他人にわかるということは目の錯覚ではない

考えられる原因は縄自体の重みで弛んだもので
仮設作品の怖さをまた一つ学んだが作家としては減点



余談に逸れたが
蓬平いけばなの家の週末イベント
今週の講師は一葉式いけ花家元
粕谷明弘さん






粕谷明弘さんは公益財団法人日本いけばな芸術協会副理事長を
つとめるなど日本のいけばなの明日を担うニューリーダーの一人


■日時は8月25日(土)13時~14時
■定員は20人(受付先着順)
■参加費は500円(花材費実費)
■会場は蓬平いけばなの家
■見学は自由
  


Posted by かとうさとる at 21:34 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年08月19日

なぜか今、チャン・イ―モウ「HERO」に思う














朝に道を聞かば
夕べに死すとも可なり



月日の発つのは早いもので
中国の巨匠チャン・イ―モウ監督の代表作といえば

「初恋のきた道」
「HERO」
「LOVERS」
「単騎千里を走る」が思い浮かぶ

一点を選べと言えば、チャン・ツィーファンの私は迷ってしまうが
品格、色彩の美しさ、ベジャールの群舞を思い起こせる戦闘シーンなど
心を鬼にしてジェット・リーが主演の「HERO」を選ぶ






今朝目が覚めると居間でカサブランカが一斉に開花


あらすじは中国戦国時代の末期秦王(後の始皇帝)と
秦王の命を狙う無名の刺客『無名』と
中国最強といわれる3人の刺客
長空、飛雪、残剣の葛藤を描いたもの

刺客にとって最大の障害は
宮殿の外を守り固める衛兵に加えて
忠実な家臣たちを除いて常に百歩以内の距離には
誰も近づけさせないという秦王の鉄壁の防御






最強の3人の刺客から命を託されたのは
十歩の距離なら確実に相手をしとめる「十歩必殺剣」という
技をあみだしたジェット・リー扮する『無名』

刺客を倒した褒美に一歩、また一歩と
秦王に近づくことを許される『無名』

射程距離の十歩に近づいたとき
初めて最強の刺客が『無名』と気がつく秦王
ことの急変に宮殿にかけつける衛兵

あとは映画を見ての楽しみで省くが
チャン・イ―モウはここからどんでん返しを用意

残剣が無名に託した朱墨の大字書で
民を治める王としての心構えを説いた残剣の本心に触れ
「初めて私の心の内をわかってくれた知己を得た以上
ここで命を捨てても悔いはない」と
愛刀を『無名』になげる秦王

「今の言葉を忘れるな」と
自らの命と引き換えに「十歩必殺剣」を寸止めする『無名』

「朝に道を聞かば夕べに死すとも可なり」
という言葉があるが
暴君と恐れられた秦王にしてこの潔さ

原題が「英雄」とあるように
チャン・イ―モウは「英雄」(リーダー)の志と潔さを
秦王と4人の刺客をテキストに伝えたかったのではないか







昭和の森に沈む落日(愛知県緑化センター)


いいトシして何んか青臭いことを書いてしまったが
あれこれと思うことが多く
わからないことばかりでご容赦を

  


Posted by かとうさとる at 16:43 | Comments(0) | らくがき帖

2012年08月17日

本当はオペラを上演したかったのではないか












手土産は
いつものカサブランカ



昨日、16日は深見の佐藤さんと日帰りで作品のメンテナンス
車のメ―タ―を見ていないが往復で約800キロ
さすがに帰路はきつく長野道の梓川SAのベンチで仮眠
23時50分無事帰還







こちらは定番の手土産のカサブランカ
まだ蕾が固く見頃は日曜日あたりか




私も観てみたい!





メンテナンスのあとは26日(日)・27日(月)に予定している
ダイジェストツアーのコースと時間をチェックするため下条へ

写真は神明水辺公園のあずまや「マダムバタフライ」
一見してわかるように能舞台の機能を備えた野外劇場で
設計したのは世界的な建築家のドミニク・ペロー

蝶の翅や万華鏡をイメージして屋根には反射する素材が用いられ
里山の景色を刷りこんで生き物のよう

ドミニク・ペローはこのあずまやに
「マダムバタフライ」の名をつけたように
本当はオペラを上演したかったのではないか
私も観てみたい!







こちらは「うぶすなの家」のランドマーク
鈴木五郎さんの織部の竈と煙突







こちらは土に還りはじめた
古郡弘さんの「胞衣-みしゃぐち」
  


Posted by かとうさとる at 23:22 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年08月15日

さあ明日は作品のメンテナンス










今日の予定は農村舞台アートプロジェクトの最終協議と
寺本みなみ・みずほデュオリサイタルの印刷データーの入稿の二つ






豊田市美術館で開催中の「カルペ・ディエム」も再見
吉田館長と妻有の話題から愛知トリエンナーレまで
アート談義に花が咲いてリフレッシュ







「カルペ・ディエム」についてはこのブログでも記しているが
もう一度今日の印象をもとに触れるつもり
会期は9月23日(日)まで
まだの方は必見でお薦め!



先ずは風呂に入って仮眠





ミュージアムショップでOZマガジン「アート大特集」を購入
さあ、明日は作品のメンテナンス
その前に風呂に入って仮眠しなければ  


Posted by かとうさとる at 22:33 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年08月14日

ピンチはチャンス








でも本心は
複雑系で泣き笑い



NPO法人越後妻有里山協働機構の高橋さんから電話があり
「作品が傾いている」とのこと





傾きについては
長く空家になっていたため天井と床に歪みがあり
沢山の人が出入りすれば床と共振して
作品がリバウンドすることは予測できたことで
私の設置ミス(油断)

そんなわけで急遽予定を変更
明日中に準備をして夜半に出立
作業は明後日の予定

ピンチはチャンスという言葉があるが
我が子に会えるチャンスが増えたと思えば
そんなに落ち込むことはない
そうでも思わないとやってられない

でも本心は複雑系で泣き笑い

  


Posted by かとうさとる at 20:51 | Comments(2) | 越後妻有2012

2012年08月14日

今年も華道豊展の季節がやってきた




華道豊展は昭和48年豊田市民総合文化祭の発足にあわせて
それまで開催していた諸流いけばな展をリニューアルしたもので
名称の華道豊展は京都の「京展」をモデルに
全国のトップレベルのいけばな展を目標に命名したもの






残念ながら
いまはどこにでもある並みのいけばな展になってしまったが
原因の一端は私にもあるため反省しきり






何も決めていないが
当日は常滑で買ったこの大水盤を予定
どんな「花」が生れるか私も楽しみ


会期は
9月5日(水)~10日(月)前期・中期・後期の三期にわけて展示

会場は
松坂屋豊田店8階サンシャインホール

私の出品は
後期⇒9月9日(日)・10日(月)


  


Posted by かとうさとる at 00:35 | Comments(0) | いけばなから

2012年08月12日

いけばな徹底討論「いけばな」って何?






大地の芸術祭に意識がとられている間に
気がつけば、農村舞台アートプロジェクトのオープニングまで約一カ月

記者からも文化振興財団に問い合わせが入っているらしく
担当の近藤課長から「14日に最終打合せをしたい」と催促の電話

月末にはまた妻有に入るため
今日明日はデスクワークで徹夜になりそう(自業自得)
その前に番茶でブレイク


我老いたりを実感





上野雄次さんから「いけばな徹底討論」の案内が届いた
下手な弁解をしても始まらないため
檄文をそのまま記す







いけばな徹底討論

「いけばな」は今、瀕死の状態にあります

各流派の会員数はここ10年で激減し

しかも会員の大半が高齢化

これから10年でさらに現在の3分の1以下にまで

減少するのではないかと云われています

若者が関心を向ける機会も作れず

これからいけばなを始めたいと思う人は皆無に近い状況です

余命を宣告され残り少ない時間を過ごし

静かなる死を迎えるのか

それとも100年後200年後を見据えて

病の現況を見つけ出し

自らの身体にメスを入れ

病理を摘出する大手術に取り掛かるのか

選択は二つに一つ

流派や肩書を超え

「いけばな」に生きる人や

その魅力ににとりつかれた人が一堂に会して

徹底的に意見を闘わせ話し合う場

それが「いけばな徹底討論」です

そして成果を持ち帰り

未来のため社会のために尽力しようではありませんか

「いけばな」に深く関わっている方々

花を生けることに興味がある方々

全然関係ないけど面白そうという方々

ご参加ご来場をお待ちしております







メンバーは

石渡正華(華道家/池坊)

塚越応駿(いけばな松風副家元)

日向雄一郎(花美術家/草月流)

平間磨理夫(華道家)

三頭谷鷹史(美術評論家)

山田尚俊(華道家/大和花道会会長)

吉村華洲(龍生派副家元)

■司会進行⇒上野雄次(華道家)


日時は

8月17日(金)19:00~(22:00より座談会形式の懇親会アリ)

会費は

1500円・要1オーダー

会場は

代官山Chfe&Bar「山羊に、聞く?」☎03-6809-0584
東京都渋谷区代官山町20-20モンシェリー代官山BIF

アクセスは

東急東横線代官山駅徒歩1分
正面改札出て右斜め前に直進
みずほ銀行ATMを左に見て右手2軒目のビル地下1階











  


Posted by かとうさとる at 21:32 | Comments(0) | いけばなから

2012年08月12日

あの孫悟空も食べたって本当かな



間もなくお盆


お世話になった方へお盆のお供えをするため
夕方、桃名人の林金吾さんの作業場へ






「売り物じゃないけど珍しい桃があるであげるわ」と林さん
「蟠桃」という名の中国原産の桃で
あの孫悟空も食べたそうだが話は大きいほど楽しい(ハハハ)

「味は?」と私
「美味いよ、剥いてあげるで食べりん」と林さん
カリッという食感が好きな私には果肉が軟らいが
確かに美味い!(女性向き)

桃を積んだトラックから
「少し痛んでいるけど食べる?」と
わけアリの黄美娘と蟠桃をドサッと箱に入れてもらったが
医者に坊主に仕事仲間に遊び仲間に
もちろんいけばな仲間
私は何もないが
人生の親戚に恵まれたことが財産で感謝!




こちらは使い物で見るだけ





川中島白桃







黄美娘(きみこ)



  


Posted by かとうさとる at 00:14 | Comments(0) | らくがき帖

2012年08月10日

今宵はお客様が二組












今宵はお客様が二組
蓮の葉を瓶に翳して待つ日哉

  


Posted by かとうさとる at 16:34 | Comments(0) | らくがき帖

2012年08月10日

そうだ大地の芸術祭に行こう











行き付けのニューズウィークで
アイスコーヒーを片手に週刊新潮を開くと






JR東日本の「旅先からの便り」
旅の手紙の中で「十日町の蕎麦も美味です」と書いているが
津南の「かねさま蕎麦」も美味
そうだ大地の芸術祭に行こう




週末は蓬平いけばなの家の
いけばなワークショップと
いけばな里山学校がお薦め







写真は越後妻有アートトリエンナーレ2006の「いけばな里山学校」の記念写真
右は今回も講師をつとめる教え上手な長井理一さん/その隣は下田尚利先生
左端は日向雄一郎さん/青いシャツは今回も講師をつとめる早川尚洞さん



いけばなワークショップ

現代のいけばな界のトップアーティストが
いけばなのマル秘のハウツウをマンツーマンで
伝授するスペシャルワークショップ

■講師⇒宇田川理翁さん(古流理恩会家元)

■日時⇒8月11日(土)13:00~14:00

■参加⇒当日参加可

■参加費⇒500円(花材費)


いけばな里山学校

里山の自然に親しみながらいけばなを体験する
ユニークな里山学校

(講師)
大塚理司さん(古流かたばみ会家元)
長井理一さん(古流松藤会)
早川尚洞さん(清風瓶華家元)

■日時⇒8月12日(日)11:00~15:00

■参加⇒小中学生/当日参加可

■参加費⇒1,000円(花材費・昼食代)


問合せ

■☎⇒0565-48-5924(かとうさとる)

■メール⇒ikebanakato@yahoo.co.jp

このブログでも可



  


Posted by かとうさとる at 00:47 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年08月10日

行く河の流れは絶えずして







中国の諺に
「賢人の交わりは淡く愚人の交わりは濃い」
という言葉があると何かの本で読んだことがある

私は後者で何んだかわからない
こんなときは何も考えずにぼんやり
行く河の流れを眺めるのがイチバン








平成記念橋から眺めた矢作川/遠方は中心市街地/左後方は豊田スタジアム


長野県の大川入山に端を発して
長野、岐阜、愛知の三県を流れ三河湾に注ぐ矢作川







写真右上、川幅が広くなっているところは支流籠川の合流点


往時、矢作川は物流の大動脈で要衝となったのが
国宝の信長像で知られる長興寺の北から金谷城へ入る「下江湊」と
遠くは東濃地方まで物流を運んだ「平江湊」の二つ

その「平江湊」があったのが
籠川の合流点から市木川の合流点にかけたあたり

籠川の上流域は猿投古窯の窯址が点在するため
多口瓶などの灰釉陶器もまた水運で奈良の都や
遠くは東北地方まで運ばれたに違いない


  


Posted by かとうさとる at 00:07 | Comments(0) | とよた風土記

2012年08月09日

なぜ日本はメキシコに負けたのか





気分は限りなくブルー


ブログで歯痛と打撲のことについて書いたが
なんとか終息

問題は鎮痛剤で同時に二種類を服用したため
蕁麻疹が出てしまった






特に昨夜(6日)は痒みがひどく
サッカ―のメキシコ戦を見ながら
金柑を塗ったり、メンタームを塗ったりしてボリボリガリガリ
とうとう真っ赤に腫れあがってしまった

なんか漫画のようで笑ってしまうが慌ててシャワーで洗浄
気がついたらメキシコに逆戦負けで気分は限りなくブルー



それにしてもなぜ
日本はメキシコに負けたのか







摩耶夫人尊像(長谷法寿佛像集「賢劫の千佛」より)


余談に逸れるが職にあった当時、仏師の長谷法寿さんが制作した
十一面観音像、摩耶夫人尊像、四面大日如来像三尊を観るため
神戸の名刹摩耶山天上寺を取材で訪ねたことがある

少し事情を説明すると
摩耶山天上寺は昭和51年末、不慮の大火によって七堂伽藍が全焼
昭和60年全国の門信徒や神戸市民の浄財によって再建

全国の仏師が注視するなかで秘仏の造顕を依頼されたのが
市内の前山町出身で京都で賢劫造佛所を主宰する長谷法寿さんで
私は地元のケーブルテレビの正月番組で放映するため
文化アワーのスタッフと摩耶山天上寺を訪ねた

スタッフが撮影している間私は管主を取材
「数多いる仏師の中でなぜ若い長谷さんを選んだのか」と私

「多くの仏師をご紹介いただいたが
仏様は私たちが毎日お参りするもので芸術作品ではない
私たちは千年の命をもつ本物の仏様を作れる仏師を探していた
長谷さんはそうした私たちの願いに適った仏師」と管主

表現は不適切だが「盲目蛇に怖じず」は私の性分で
長谷さんの取材のあと芥川龍之介の短編小説「蜘蛛の糸」について
「カンダタの蜘蛛の糸はなぜ切れたのか」と私

カンダタの蜘蛛の糸で一時間近く話が弾んだが説明不可のため後略
長谷法寿さんについては後日機会を見て紹介するためご容赦を



メキシコ戦の感想を記すのに
長谷さんの話を持ち出したのは
日本の余りにも早い先制点に不思議な不安を抱いたからである

説明は不可のため省くが
コーナーキックから同点においつかれたとき
その不安が「カンダタの蜘蛛の糸」だと気がついた

理屈っぽい話になって恐縮だが
いまさら「タラレバ」を言っても仕方がない
日本はまだまだ発展途上チームで
爽やかさに金メダルを贈りたい(パチパチ)



最後に蕁麻疹だが

これが不思議なことに朝
目が覚めると何事もなかったように痕跡もない

念のため鈴木皮膚科で事情を説明
「かとうさんは覚えていないかもしれないけど
確か以前にもあったよ」とカルテを見ながら医師

それにしても不思議だ
金柑とメンタームが効いたのかな(ポカーン)














  


Posted by かとうさとる at 00:47 | Comments(0) | らくがき帖

2012年08月05日

鮎の土用がくれ











矢作川のお釣り土場の瀬


もう鮎釣りはしないが
7月上旬から8月の上旬にかけての土用の頃は
日照りが続き鮎が食むコケが腐ってしまうため
鮎は水深のある淵に移動








「鮎の土用がくれ」とよんでいる現象で
竿を出す人もいない



久しぶりに今日の紙面から





「いじめられている君へ」は
朝日新聞のシリーズで説明は不要のため省くが
「上手にうそをついて」は脱力系で納得

オバちゃん系母性に勝る生きた知恵はない
西原理恵子に拍手(パチパチパチ)

  


Posted by かとうさとる at 21:13 | Comments(0) | らくがき帖

2012年08月05日

心ここにあらず











空を見上げると灼熱の太陽
まもなく8月6日がやってくる
あの日ヒロシマの空もこんな空だったのだろうか



  


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2012年08月04日

大地の芸術祭/蓬平いけばなの家イベント情報











いけばなワークショップはじまる

大地の芸術祭はイベントが目白押し
蓬平いけばなの家も毎週末イベントを計画

今日は午後から早川尚洞さんの
「いけばなワークショップ」と「いけばなで家庭訪問」が
予定されている



■作家とふれ合ういけばなワークショップ






いけばなワークショップの参考イメージ(蓬平いけばなの家2009)


現代のいけばな界を代表する作家がいけばなを語り
マル秘のハウツウをあなただけにマンツーマンで伝授する
スペシャルワークショップです
大地の芸術祭を巡るコースの予定に入れてみてはいかがですか

■開催日と講師名

8月4日(土)早川尚洞(清風瓶華家元)

8月11日(土)宇田川理翁(古流理恩会家元)

8月18日(土)日向洋一(草月流)

8月25日(土)粕谷明弘(一葉式いけ花家元)

9月1日(土)かとうさとる(いけばな文化研究所主宰)


■時間⇒13:00~14:00

■場所⇒蓬平いけばなの家

■参加費⇒500円(花材費)

■定員⇒各回20人(先着順)

■予約受付

FAX 0565-48-5924

E-mail ikebanakato@yahoo.co.jp 


■いけばな里山学校







いけばな里山学校の参考イメージ(小白倉いけばな美術館2006)


里山の自然に親しみながら
いけばなを体験するユニークないけばなワークショップ
夏休みの思い出にいかがですか

■日時⇒8月12日(日)11:00~15:00

■会場⇒蓬平いけばなの家

■参加費⇒1,000円(花材費・弁当代)

■対象⇒小・中学生(保護者、グループの場合は引率者の参加が必要)

■定員⇒30人(保護者、引率者を除く)


■予約受付

FAX 0565-48-5924

E-mail ikebanakato@yahoo.co.jp 


詳しくは大地の芸術祭の
ウェブサイトで検索を


  


Posted by かとうさとる at 10:27 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年08月03日

大地の芸術祭/写真で見る蓬平いけばなの家







その前に


前回のブログで病院に行くと書いた
幸い骨には異常がなく打撲による損傷ということで
「一週間ほど様子を見てまだ痛みがあるようであれば
来てください」と医師(斉藤病院)

その足で行き付けのますだ歯科へ
こちらは歯周病とのことで麻酔を打ってガリガリ治療

まだ咳をするとズキッとするが生活には支障がなく
重篤の人から見れば蚊が射したようなもの

大事になってからでは遅い
こんな程度で済んで感謝




新潟で大地の芸術祭開催中


オリンピックに湧いているが
いま、新潟県中越地域の越後妻有で世界最大級の国際展
大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ2012が開催され
話題をよんでいる

大地の芸術祭については
これまでもたびたび書いてきたため説明は省くが
大地の芸術祭の特徴はグローカル

真にローカルなものものこそグローバルという逆転の発想で
その柱になっているのが
①廃校をアートで再生する廃校プロジェクト
②空家を再生する廃校プロジェクト

地域のコミュニティーの中心になっていた廃校と空家
この二つをアートで立て直しコミュニティーを再生しようという
壮大なプロジェクト、というよりも誰もが考えなかった
逆転の発想で、世界が目から鱗の衝撃を受けたのは当然






5回目を迎えた今回は44の国と地域から310組のアーティストが参加
私も同人として参画している「Fの会」が2006年より参加
今回は前回に引き続いて「蓬平いけばなの家」に取り組んでいる






「Fの会」は現代いけばなのオピニオングループ
現代いけばなが絶滅危惧種のレッドゾーンに入ったことから
私は秘かに現代いけばなのシーラカンスと呼んでいる
同人は
宇田川理翁(東京)
大吉昌山(東京)
大塚理司(東京)
粕谷明弘(東京)
かとうさとる(豊田)
下田尚利(東京)
長井理一(東京)
早川尚洞(東京)
日向洋一(横浜)
吉村隆(東京)
の10人
今回は下田、吉村を除く8人が参加


アートの聖地になった越後妻有





まるで映画のシーンのような蓬平集落
写真の中央木立の中に白い横断幕が見えるところが
私たちの「蓬平いけばなの家」

大地の芸術祭の松代地区のメーンロードは
農舞台からアートのアーカイヴが集結する川俣正の
インターローカル・アート・ネットワークセンター(大清水)
マ―リア・ヴィルカラ、グレードレヴェック(桐山)のビッグネーム

蓬平はメーンロードの一角にあるが大型バスが入れないため
ひっそりとたたずむ大地の芸術祭の隠れ里のようなもの

夜になるとマ―リア・ヴィルッカラの灯りが蛍のように点灯
古巻和芳さんの繭の家もある
もし、白州正子が生存していたら多分この蛍の情景を筆にするはず






こちらが「蓬平いけばなの家」の正面


野外作品から紹介





東西南北の方向が分からないため確かなことは言えないが
いけばなの家の鬼門を守るスパイラルのオブジェ
設置したのは大吉昌山さん







主がいないため自然に還り始めた池泉回遊式の日本庭園に
真竹のインスタレーションを仕掛けたのは粕谷明弘さん







池泉回遊式の日本庭園の楽しみの一つは月を愛でること
早川尚洞さんの「月の庭から」は
言葉(ポエム)とのコラボレーションで
作品が完結するのは図録の納品までお預け




それではみなさんを
いけばなの家の中にご案内しましょう










パスポートに検印を押すと正面に白いオブジェが見えるはず
「モスラの時代」と題した大塚理司さんの作品
箒草をお蚕さんが繭をつむぐように編み込んだ手仕事で
三つの部屋と物置を連結
作品の中に入ることもできる










ニ階に上がる方法は正面の階段と
屋根裏に続く狭い階段の二つ
「植物に語らせるもの」は日向洋一さんのシリーズの一つで
スライスした杉板を外界と対比させながら空間をドローイング
杉板の香りが隠し味になっている







右は日向洋一さんの作品
左は長井理一さんの作品






「花のわらしべ・てさぐりの間」は
バケツの中に用意された「護摩木の断片?」を
結びつけながら迷路のような「てさぐりの間」に導かれる
という長井理一さん独特のインスタレーション

展覧会が終わったとき作品がどんな貌をしているか楽しみ







「明日のために」と題した宇田川理翁さんのインスタレーションは
先の東日本大震災に寄せた祈りの聖堂

奥の窓際までゆっくりと進んで振り向くと
正面の貌とは別の貌が見えてきます







「妻有で座敷ワラシ」と題した私の作品






夜の帳がおりるとこんな貌に(ドキッ)
  


Posted by かとうさとる at 02:21 | Comments(4) | 越後妻有2012