2021年09月23日
ぶんかの秋を彩る農村舞台アートプロジェクト
市内東部から北部の中山間地に展開する国内有数の農村舞台群を地域の文化資源として活用するアートイベント・農村舞台アートプロジェクト2021が和紙のふるさと小原地区の4会場ではじまった。
会期/9月25日(土)迄
時間/日の出から日没まで可


農村舞台アートプロジェクトを報じた中日新聞

農村舞台アートプロジェクトを報じた矢作新報
出品者は、バリのウブドと日本を往復。バリのバナナの幹を漉いたバナナ紙のコラージュ作家として活躍している坂田純さん(横浜)が農村舞台に初登場
地元からは小原和紙のunitとして活躍するかのうともみひさしさんが
建築士として建築と美術のジャンルを横断して活躍する青木崇さん(大阪)
気鋭のデザイナーとして活躍する河合進さん(大阪)の計4組のアーティストが素材としての「紙」に挑戦
舞台とアーティスト(順路順に)
大坂町熊野神社農村舞台
河合進さん(大阪府)


河合進さんのプランは、娯楽の場として親しまれてきた農村舞台の往時の華やかさを、アートで蘇らせようという企みで、こんな手があったのかと目から鱗。
地元の人たちの笑顔を約2メートル四方の布に描いた大首絵に、その人の好きなものなどを、歌舞伎の隈取のようにカラフルな紙でかたどって重ねた農村舞台初見参のインスタレーション。
小原町賀茂原神社農村舞台
青木崇さん(大阪府)


「四季桜の夢」と題した青木崇さんのインスタレーション。
賀茂原神社農村舞台は、小原地区最大規模の農村舞台で、10月9日より中京テレビ・日本テレビ・BS日テレほかにて放送が始まるアニメ「シキザクラ」の重要な場所のロケ地となっていることが判明。
放映後はアニメの聖地となることは必至で、まさかこんな展開になるとは青木さんもびっくり(笑)。
永太郎町神明神社農村舞台
小原和紙unitかのうともみひさし(豊田市)


小原和紙unitかのうともみひさしさんは、父で、ローマ教皇の聖書の台紙を漉くなど世界の絵本作家から世界で最も美しい「紙」と称えられた故加納俊治先生の薫陶を受けたunitとして活躍。誠実な人柄で工房は訪れる人が絶えない。
今回かのうともみひさしさんは、子どもの頃体験した亡くなった子どもたちを土葬した上に、生きた証として置かれた「泥だんご」に想をえたインスタレーションで、鎮魂の思いと、今に続く豊穣の秋の感謝を表現した。
小原田代町八幡神社農村舞台
坂田純さん(神奈川県)


小原田代町八幡神社農村舞台は、岐阜県瑞浪市と土岐市に接する県境の集落で、それはそれはのどかな山里だが、小原地区の人は別にしてほとんどの人は知らないのではないか。
坂田さんは柿渋と墨でドローイングした約800畳の巨大な和紙のインスタレーションに挑戦。夜の帳が下りると幻想的な世界が現れます。少~し怖いけど(笑)、宜しければ夜の舞台もお薦めです。
問合せ
豊田市文化振興財団☎0565-31-8804
2021年09月04日
農村舞台アートプロジェクト2021まもなく開幕

農村舞台アートプロジェクトは
度々記しているように、市内東部から北部の中山間地に展開する国内有数の農村舞台群を地域の文化資源として活用するアートイベントとして2010年にスタート。
農村舞台の空間に清新なアーティストが個展形式で挑む「アート」、農村歌舞伎や人形浄瑠璃、オペラや舞踏など多彩な舞台芸術で挑む「ライブ」の両輪で構成。

こうした取り組みを通して、江戸時代半ばに稲武地区の小田木町に伝えられ、明治のはじめに途絶えた小田木人形座の復活に向けた取り組みがスタート。また足助地区の怒田沢町諏訪神社農村舞台寶榮座を活用して、地域を再生する「農村舞台寶榮座協議会」の活動が本格化するなど、地域創生型のアートイベントに発展。
文化庁も下見に来豊するなど、地域に根差したアートイベントのロールモデルとしても注目を集め、現在に至っています。
本年度は
豊田市で初めて開催される「豐田国際紙フォーラム」のパートナーシップ事業として「紙」の表現をテーマに、和紙のふるさと小原地区の農村舞台に4組のアーティストがスタンバイ。
■会期≠9月14日(火)〜25日(土)
■時間≠日の出から日没まで
農村舞台とアーティスト
■永太郎町神明神社農村舞台
小原和紙unit
かのうともみひさし(豊田市)
■小原田代町八幡神社農村舞台
現代美術 坂田純(横浜市)
■小原町賀茂原神社農村舞台
建築士・美術家 青木崇(大阪府)
■大坂町熊野神社農村舞台
デザイナー 河合進(大阪府)


アーティスト情報
■小原和紙unitかのうともみひさしさんは、手漉き和紙のプロ。何でも気軽にお話してください。▶コロナ下のためPRは控えているが、会期中「舞」のライブを密かに企てているため、運がよければ(笑)。
■紙のインスタレーション作家として活躍する坂田純さんは、9月7日~9日に公開制作を予定。▶猫の手も借りたいとのことです。ボランティアで恐縮ですが、見ているだけでも可とのことで、興味のある方は、コメントで‼▶坂田さんは豊田国際紙フォーラム「和紙の遺伝子展」にもバナナで漉いた紙の作品を予定。
■青木崇さんが入る賀茂原神社は小原地区最大規模の歌舞伎舞台。▶下見でプラン変更したとのことで、現時点では情報が入っていないが、青木崇さんの本業は建築家で仕上げの美しさは折り紙付き。▶キップのいい大阪のお兄ちゃん(笑)で、お会いしたら是非お話を‼
■河合進さんのプランは灯台下暗し。この手があったのかと目から鱗‼。既に地元の人たちもモデルとして協力。ネタバレになるため説明は省くが必見‼
問合せは
公益財団法人豊田市文化振興財団
☎0565-31-8804
2021年08月03日
農村舞台アートプロジェクト2021準備着々
投稿のタイミングを逸してしまったが、月イチで地元紙の矢作新報に連載している「ぶんかの定点観測」。126回目の7月は、着々と準備が進む農村舞台アートプロジェクトの概要を紹介。

豊田市の農村舞台絵地図

矢作新報「ぶんかの定点観測」より転載
昨年延期された農村舞台アートプロジェクトの準備が着々と進んでいる。
農村舞台アートプロジェクトは度々記しているように、市内東部から北部の中山間地に展開する国内有数の農村舞台群を地域の文化資源として活用するアートイベントとして2010年にスタート。
農村舞台の空間に清新なアーティストが個展形式で挑む「アート」、農村歌舞伎や人形浄瑠璃、オペラや舞踏など多彩な舞台芸術で挑む「ライブ」の両輪で構成。こうした取り組みを通して、江戸時代半ばに稲武地区の小田木町に伝えられ、明治のはじめに途絶えた小田木人形座の復活に向けた取り組みがスタート。
また足助地区の怒田沢町諏訪神社農村舞台寶榮座を活用して、地域を再生する「農村舞台寶榮座協議会」の活動が本格化するなど、地域創生型のアートイベントに発展。文化庁も下見に来豊するなど、地域に根差したアートイベントのロールモデルとしても注目を集め、現在に至っている。

本年度は、当初の予定どおり、豊田市初の「豐田国際紙フォーラム」に参画。表現としての「紙」をテーマに、5組のアーティストが、小原地区の農村舞台に挑戦。既に地元協議も終えスタンバイ。
■会期と舞台は次の通り
会期/9月14日(火)〜9月25日(土)
時間/日の出から日没まで
■舞台とアーティスト
❶李町神明神社農村舞台
公募・三浦慎也(神奈川県)
❷小原町賀茂原神社農村舞台
公募・青木崇(大阪府)
❸大坂町熊野神社農村舞台
公募・河合進(大阪府)

河合進さんのプラン(参考)
かっては娯楽の場として存在した農村舞台
そんな舞台と人を再び繋ぐため
地域の方々に協力いただき
顔をモデルに作品を作成
地歌舞伎から発想した隈取りをそれぞれの顔に配します
紙でできた軽やかな顔かたちは
風を受け、表情を変え
まるで舞を披露するように変化していきます(河合進)
❹永太郎町神明神社農村舞台
招待・小原和紙unit加納ともみ・ひさし
(豊田市)
❺小原田代町八幡神社農村舞台
招待・坂田純(神奈川県)

小原田代町八幡神社農村舞台

招待作家の坂田純さん(参考)
坂田純さんは「豐田国際紙フォーラム」
和紙の遺伝子展にも出品します
問合せ/(公財)豊田市文化振興財団
☎0565(31)8804
2020年11月21日
「記録」が歴史をつくる農村舞台
地元紙の矢作新報に月イチで連載しているコラム「ぶんかの定点観測」。
118回目の今回は
【新型コロナの向うに⑶「記録」が歴史をつくる農村舞台】のタイトルで、農村舞台アートプロジェクトの取り組みを紹介。

豊田市有形民俗文化財六所神社農村舞台
明治5年(1872)創建。市内に現存する最大規模の合掌茅葺建築で、茅葺屋根と舞台背景を引き立てる遠見、8間(14.4㍍)の間口を巨大な一本の梁が支えるシンプルな構造美は他に比類がない。

2022年に予定されているあいちトリエンナーレ改め、国際芸術祭あいち2022の芸術監督を森美術館長、国際美術館会議会長の片岡真美さんに決定したそうだ。
片岡さんは時の人で、名前と愛知県出身ということは知っていたが、日経新聞に連載された「私の履歴書」によると。父親はキリスト教、英国教会の流れをくむ日本聖公会の牧師で、片岡さんが幼いころ豊田聖ペトロ聖パウロ教会に牧師として赴任。当時の思い出を、人格や価値観の形成に影響を受けた父親への感謝と重ね合わせて懐かしく記している。
ただそれだけのことだが、行間から片岡さんの深い人となりが知れて何だか嬉しくなってしまった。
冒頭から余談に逸れたが、片岡さんのニュースは大相撲のご当所びいきのようなもので、ご容赦を(笑)。
さて、ニュースと言えば農村舞台アートプロジェクトも負けていない。新型コロナウィルスの感染拡大で行事の中止を余儀なくされたのは周知のとおりだが、「何ができて、何ができなかったのか」。農村舞台アートプロジェクトの10年を「史」として検証する作業に着手。
文化振興財団に話を伺うと、今週22日(日)には農村舞台寶榮座で、阿波人形浄瑠璃の本場、徳島県立阿波十郎兵衛屋敷館長を交えた焚火座談会を予定しているというからさすが文化の職業集団である。
ちなみに検証結果は、来春を目標に農村舞台アートプロジェクト10周年記念誌として編纂。内容はA4版約190頁。農村舞台の展開と可能性を未来志向で問い直す検証報告と図録で構成。他に農村舞台の成り立ちから今日までの流れを俯瞰する年表も予定しているというから、上梓されれれば破格の一書になるのは言を待つまでもない。
「記録」が歴史をつくるというが、ピンチをチャンスに変えた農村舞台アートプロジェクトの挑戦に万雷の拍手を贈りたい。
2017年11月26日
まだ間に合う農村舞台アートプロジェクト
今日は何の日
とよたの原風景を巡るツーリズム型
アートプロジェクトとして話題の
農村舞台アートプロジェクトの第二弾
「アート展示」の最終日



11月22日発行の中日新聞より転載
アート展示は
全国公募で選ばれたアーティストが
農村舞台の空間に
個展形式で挑むプロジェクトで
今回は3組のアーティストが挑戦
会場は藤岡地区の三舞台


迫町の磯崎神社農村舞台に
挑んだのは地元豊田市の
石堀礼子さん


藤岡飯野町の秋葉神社農村舞台に
挑んだのは東郷町の
中谷ゆうこさん


三箇町の八柱神社農村舞台に
挑んだのは島根県太田市の
中田晶子さん

紅葉も見頃
2017年09月30日
農村舞台アートプロジェクト2017のご案内
豊田市内の中山間地に現存する
農村舞台群を地域の文化資源として
活用する農村舞台アートプロジェクトが
8年目を迎えた

今回も農村舞台を現代の芝居小屋に見立てて
多様な舞台芸術で挑む『ライブ』
農村舞台の空間にアーティストが
個展形式で挑む『アート』の両輪で構成する
基本方針は変わらないが
江戸時代半ばに稲武地区の小田木に伝えられ
明治の始めに途絶えた小田木人形座の
復活に向けた取り組みに続いて
足助地区の怒田沢町諏訪神社農村舞台
寶榮座を活用して集落を再生する取り組み
「寶榮座協議会」が発足するなど
地域創生型のアートイベントに発展
文化庁も度々下見に来豊するなど
農村舞台を巡る動きは
まだまだ余震レベルで目が離せない
こちらは
自民党の機関誌「りぶる」9月号で
特集された豊田市の農村舞台




残念ながら
こちらの『ライブ』は終了しました
農村舞台で初のオペラガラコンサート↓



9月10日(日) 深見町磯崎神社農村舞台
小田木人形座+
国選択無形文化財黒田人形保存会合同公演↓



9月24日(日) 小田木町八幡神社人形舞台跡地
農村舞台アートプロジェクトの予定
京都を拠点に活動する
舞踏カンパニー倚羅座が
農村舞台を芸術拠点にした活動で話題の
寶榮座に見参!
●日時/10月8日(日)14時開演
●出演/舞踏カンパニー倚羅座・西山万歳保存会
●入場/木戸銭1,000円(中学生以下無料)
●会場/怒田沢町諏訪神社農村舞台「寶榮座」
●問合せ/公益財団法人豊田市文化振興財団☎0565-31-8804




3月29日発行の中日新聞より転載

7月28日発行の中日新聞
「新・三河遺産」で紹介された寶榮座
アートは次回に
詳しくはフェイスブック「加藤悟」で検索を
同姓同名が多いためご容赦を
2017年04月02日
桜の樹の下で終末時計を思う
しばらくブログを休んでいたら
誰が火元かしらないが
「寝込んでいるらしい」と変な噂が

ようやく見頃を迎えた髙橋町の枝垂桜
今日も何人かの人から
「元気にしている?」と電話があり
事の仔細がわかったような次第だが
晩節はみんな大変。

髙橋町の枝垂桜
余談に逸れるが今年の1月22日
アメリカの科学誌原子力科学者会報が
人類が滅亡するまでの時間を表す
「終末時計」が残り3分になったと発表した。

いつもは市内で最初に咲く豊田市美術館のエドヒガン群
まだ五分咲きで、見頃は来週中頃から終末あたりか
終末時計は
核戦争や地球温暖化など
人類が生みだした技術によって
世界が滅亡する時間を午前0時になぞらえ
残り時間を「0時まであと何分」と言う形で
象徴的に示したもの。
3分がどのぐらいの時間なのか
よくわからないが
私たちはもっともっと
謙虚になるべきではないか。

猿投の桃はまだ蕾
実は私も終末時計を進めた
限られた時間で何ができるか否か
やるべき「コト」はわかっている
あとは行動に移すか否かだが
意はあっても身体が思うように反応しない。
残念だが残されたカードで
ゲームを組み立てるしかない。
情況的には瀬戸際で
大変なことになっているのに
成功するイメージしかないから
ドンキホーテを絵に描いたようなもので
笑ってしまう。
2017年02月17日
農村舞台アートプロジェクト2017始動
昨日は文化振興財団で
農村舞台アートプロジェクト2017の初協議
恥ずかしくて口外できないが
各地の数あるアートイベントの中でも
最も貧乏なプロジェクトで
意地でどうにか支えられているようなもの

寺本デュオのおしゃべり音楽会でいただいた花
今日は午後から
3月に予定している
豊田シティバレエ団のロシア公演の
最終協議
いろんな経緯があって
相談事やら参加者の調整など
「わかった!」と引き受けたが
よく考えたらアホみたいなもの
苦笑するしかないが
一事が万事で考えてしまう

寺本デュオのおしゃべり音楽会でいただいた花
夜は足助の怒田沢集落で
農村舞台の地元協議

残された時間が限られているのに…
気分は限りなく複雑系
2016年11月25日
まだ間に合う農村舞台アートプロジェクト
神戸に住む一人息子の夫婦が
亡くなった妻の遺品整理のため帰省
息子夫婦と入れ替わりに
今度はいけばな仲間の大塚さんが来豊
美術館の「蜘蛛の糸」と
農村舞台を案内したが
「三日見ぬまの紅葉かな」

銀杏の散華で黄金色に輝く六所神社農村舞台
背中は大塚理司さん
農村舞台アートプロジェクトも
残すところあと3日
未だの方は是非
2016年11月20日
紅葉の松平郷で農村舞台「アート」開幕 2/2
農村舞台アートプロジェクト
「アート」に挑むのは
公募で選ばれた東京都の岩塚一恵さん
日進市の加藤恵利さん
地元豊田市の敦木愛子さんの3人


(上)農村舞台アートプロジェクトのチラシ
(下)私が地元紙矢作新報に月イチで連載しているコラム
組合せは
岩塚一恵さん×六所神社農村舞台
加藤恵利さん×九久平町神明宮農村舞台
敦木愛子さん×桂野町神明宮農村舞台
会期と時間は
11月19日(土)~27日(日)
時間は夜明けから日没まで
■市指定坂上町六所神社農村舞台
岩塚一恵さん「漂流する記憶」
私たちは何気なく
原体験とか原風景という言葉を使うが
農村舞台群など初めて来た場所や
初めて見る光景なのに
既に体験したような
不思議な感覚を経験したことが
一度や二度はあるのではないか
理由はわからないが
人間の深層に潜む遺伝子の琴線に
どこかで触れているのではないか
岩塚一恵さんは
こうした既視感・デジャヴを手がかりに
国内外のアートイベントの第一線で活躍
(東京都在住)

六所神社「一の鳥居」から見た坂上町宮口集落
大銀杏の見える所が市指定の六所神社農村舞台
背後の山は六所神社上宮が鎮座する松平郷の御山六所山






■九久平町新明宮農村舞台
加藤恵利さん「息吹く」
加藤恵利さんは
白州アートフェスティバル(山梨)
原発アート展受賞者展(ベルリン)
ファンデナゴヤ美術展(愛知)など
国内外のアートイベントで活躍
(日進市在住)

九久平町は足助と岡崎を結ぶ
七里街道の宿駅として栄えた旧松平町の中心地
写真はかって川湊のあった港橋から眺めた
巴川と九久平町の町並み
新明宮農村舞台は明治の中頃
正面のこんもりした森の中に建てられた舞台で
当初は廻り舞台もあったが昭和30年代に
社殿東側の現在地に移築



■桂野町新明宮農村舞台
敦木愛子さん「ひらり、桂野。ご縁結び」
敦木愛子さんは
東北芸術工科大学を卒業後
山形県の旧小学校で芸術を取り入れた
イベントや展覧会など
コミュニケーションワークを展開
今回も地元桂野町の人たちと協働
子どもたちも制作に参加するなど
農村舞台の展開に新たな一石を投じた
(豊田市在住)

桂野町は岡崎市と接する
巴川の支流群界川に沿った小さな集落だが
市内で最初に水利を利用した水車ガラ紡が行われるなど
松平地区におけるガラ紡の中心的地域の一つとして有名
写真の川の中央の堰堤は水車用に導水する堰堤の痕跡
群界川の上流を遡ると中部電力で最も古い岩津発電所が
今も稼働するなど、群界川筋は岩塚一恵さん風に言えば
日本が発展する中で火垂るのような灯りを燈した
既視感・デジャヴの聖地
なにか忘れ物を探したい人は是非




ざっと農村舞台アートプロジェクト第2段
「アート」を紹介したが問題はアクセス
良く知った私でも
上手く説明でないからお手上げ

❽九久平神明宮農村舞台(九久平町宮ノ根)
❿桂野町神明宮農村舞台(桂野町中屋敷)
❻六所神社農村舞台(坂上町地蔵堂)



過ぎたるは及ばざるがごとし
情報過多で疲れた方もみえると思うが
ご容赦を
2016年11月19日
紅葉の松平郷で農村舞台「アート」開幕 1/2
先月終了した「ライブ部門」に引き続いて
紅葉の松平地区で
農村舞台アートプロジェクト第2段
「アート部門」が始まった
松平地区はその名のとおり
徳川の始祖松平家発生の地で
初代親氏が松平氏の勢力拡大の礎を築き
その後、家康に天下統一が託されたことから
徳川源流の聖地として知られている


松平東照宮


徳川の始祖松平親氏が眠る松平家の菩提寺高月院
中でも松平親氏の館があった
山里の一帯は松平郷と呼ばれ
「松平氏遺跡」として国の史蹟に指定され
今も訪れる人が多い
この機会に農村舞台アートを肴に
松平氏ゆかりの史跡や
三河山間地の紅葉を訪ねる
小さな旅に出かけてみませんか
ちなみに農村舞台とは
娯楽の乏しかった
農山村や漁村を中心に建てられた
近世芸能舞台で営業用でない舞台の総称で
門田一郎編「農村舞台探訪」によると
北は秋田から南は鹿児島まで
日本各地に分布

農村舞台群のガイドと一体になった絵地図
中でも豊田市の中山間地から
奥三河、岐阜県の飛騨・東濃地域
長野県の南信州地域にかけて
約1/3の舞台が集中
神社拝殿型という
農村舞台文化圏を形成していることが
判明している
現時点では目視調査のレベルだが
中馬街道や秋葉街道、岩村道など
三河と伊那谷や飛騨・東濃を結ぶ物流の道が
文化を運んだ証で
日本遺産の候補にあがってもおかしくない
農村舞台アートプロジェクトは
こうした農村舞台群を
今に生きる地域資源として活用
アートで地域の絆を繋ごうというもので
単なるアートイベントではない

農村舞台で初のコラボレーションとなった「献華(1988年6月)
舞台美術「献華」を私かとうが
シャーマンをモダンダンスの野々村明子さんと
現代フルートの真野利郎さんが演じた
その後、農村舞台の試行は民俗芸能祭
現代美術のコラボ「共感する悪所」に引き継がれ
農村舞台アートプロジェクトに結実した

農村舞台で初のオペラ上演となった「ライブ」には
イタリアのプッチーニ財団の「蝶々夫人」で世界デビューした
ソプラノの二宮咲子さんも出演
写真は蝶々夫人のアリアを熱唱する二宮咲子さん
(深見町磯崎神社農村舞台)
余談に逸れたがプロジェクトは
農村舞台を現代の劇場に見立てて
多様な舞台芸術で挑む「ライブ」
農村舞台の空間に
多様なジャンルのアーティストが
個展形式で挑む「アート」で構成

アートの公募を報じた6月4日発行の中日新聞
7年目を迎えた本年度は「アート部門」を
実行委員会によるノミネート方式から
清新なアーティストの登龍門とするため
全国公募に切り替え
今日、その「アート部門」の初日を迎えた
※農村舞台「アート」開幕 2/2に続く
2016年10月13日
今月の文化アワーで農村舞台AP「アート」を特集
キレる、忘れるは
トシよりのキーワードだが
昨日はまたも携帯を紛失

中央左の杉木立は六所神社下宮
その右の茅葺屋根が六所神社農村舞台

今月放映の文化アワーで
「農村舞台アートプロジェクト」の第二弾
「アート部門」の特集を予定しているため
私が「アート」の見どころを解説したあと
アーティストに作品の構想を語ってもらおうというもので
10時に六所で待ち合わせ
「ひまわり」の文化情報番組
「文化アワー」の取材で
六所神社農村舞台から
九久平の神明宮で待機している
加藤恵利さんに電話
移動中の車の中から
再度確認の電話をしているから
九久平の神明宮までは確かにあったはず

九久平神明宮の参道
アートが開催される頃は紅葉も見頃になるはず

九久平神明宮農の農村舞台は
明治中頃社殿の西側に建てられたが
昭和30年代に現在地に移築

手前右はアーティストの加藤恵利さん
手前左はインタビュアーの吉村さん
取材後「上手く話せなくて心配」と加藤恵利さん
「アタマで私がぶち壊しているから大丈夫」と私
「よかった(笑)」と加藤恵利さん
「よかった」は良かったが
私も出処進退を真剣に考えないと
気がついたのは家に帰ってから
九久平の神明宮からは
家に直帰しているため
忘れたとすれば車の中か
九久平の神明宮のどちらか
車の中を探したがみつからない
試しに六所まで走ったがあるはずがない
残ったのは九久平の神明宮
残念ながら九久平神明宮の
農村舞台の戸板は一人では開かないため
明日助っ人を頼んで
開けてもらうつもりでいるが
イヤになってしまう
2016年10月09日
農村舞台アートプロジェクトは後半戦まで小休止
農村舞台アートプロジェクトは
❶農村舞台を現代の芝居小屋に見立てて
様々なジャンルの舞台芸術で挑む
「ライブ」部門
❷農村舞台の空間にアーティストが
個展形式で挑む「アート」部門
の二つで構成していることは
これまでも繰り返し説明してきた通り

問題は会期で
これまではライブとアートを
同一会期で開催してきたが
今年からアート部門を全国公募に切り替え
作品制作の準備期間を確保するため
❶前期「ライブ」⇒9月18日~10月2日
❷後期「アート」⇒11月19日~27日
の二会期に変更した
アートの舞台は
徳川の始祖が眠る松平郷
香嵐渓の紅葉もいいが
松平郷の紅葉も負けていない
詳しくは後日アップするが
アーティストとアクセスは
下記の通り



参考までにこちらは↓
昨日(7日)発行の
地方紙矢作新報が報じた
農村舞台「ライブ」の記事

※記事の「12月2日上演」は「10月2日上演」の誤り



記事の内容は
見出しのとおりで省くが
コラム「やはぎウィクリー」の
地域文化で山村を再生する
歌舞伎「寶榮座」地域文化の核に
の見出しに偽りはないが
正直に言えば少し荷が重いかも
2016年10月05日
怒田沢の農村舞台寶榮座に昔の賑わいが戻った
10月2日(日)
明治30年に創建された
怒田沢の農村舞台寶榮座の
奉納興業が終わった
この興業は
地元の萩野自治区と協働して
集落の少子高齢化で
存続が難しくなった寶榮座の再生に向けた
プロジェクトの第一弾として開催
忘れられた芝居小屋寶榮座の
魅力と可能性を広くアピールするのが目的で
昔の歌舞伎連を声優として再結集
役者は中村広子さんの紙芝居
音楽は長唄三味線に代わって
クラシックの寺本デュオという
異色のコラボで
村歌舞伎の再現に挑んだ

写真は開演前の寶榮座
入場者は目測で200人ほど
スクリーンの左は挨拶をする太田稔彦豊田市長
手を挙げている人は市外からのお客さん
挨拶をお願いした太田市長が何を思ったのか突然
「市外の方がいたら手を挙げてもらえますか」と
呼びかけたもので
目測で20人近くが手を挙げたため
みんな横を向いたり後ろを向いたりしてびっくり
太田市長もジョークを交えて
さりげなく豊田市のふるさと自慢をして
笑いをとるなどみんな村祭りのノリで幕が開いた
芸能は神事

リハの段階から日差しが強く紙芝居の写りが今イチで
スクリーンに変更するか否か判断に迷ったが
「お姫滝」に身投げした健気な村娘が
降臨したヨリシロの前で村歌舞伎を奉納する
意味がなくなるため予定通り幕を挙げた

「お姫滝」に身投げした健気な村娘から想を得た
モダンバレエを舞った豊田シティバレエ団の小島さんと高島さん

圧巻の奉納ライブでお客さんを沸かせた寺本デュオ
市長がツイッターで「不思議な体験」と写真入りで書き込んだが
何かに包まれている不思議な空間に
時の経つのを忘れた
鉄は熱いうちに打て
奉納ライブが終わったあと
椅子を並べ替えて
お客さんを交えて寶榮座の再生に向けた
車座タウンミーティングを行ったが
みんな熱すぎ
2016年10月01日
農村舞台アートプロジェクト みんな傾奇すぎ
賽は投げられた
怒田沢町諏訪神社農村舞台
寶榮座再生プロジェクトの第一弾
農村舞台で紙芝居形式の村歌舞伎まで
あと一日
一部の人には案内を出したが
プロジェクトの制作に時間をとられて
ほとんどが未投函のまま山積み
悔いは残るがもう待ったなし
一人工の限界で諦めた



今頃アップしても後の祭りだが
上はプロジェクトのチラシ
中は会場のマップとアクセス
下は入場券(中学生以下は無料)

こちらは私の舞台美術「風船降臨」
怒田沢と綾渡の集落に伝わる昔話
綾渡の平勝寺ゆかりの平勝親王が都に帰られたのを
悲しんだ長者の娘が滝に身投げしたことから
その名がついたと言う「お姫滝」から想を得たもので
健気な村娘が懐かしいふるさとの村歌舞伎に降臨する
依代を表している
風船にはゆかりの平勝寺住職が
身投げしたけなげな村娘を供養する
般若心経の文字が揮毫されている
今回の寶榮座再生プロジェクトの第一弾
農村舞台で紙芝居形式の村歌舞伎は
この依代の前で演じる奉納興業で
紙芝居はこの赤い風船にプロジェクションマッピング
ライブは滝に身を投げた健気な村娘に捧げるもので必見
こちらは紙芝居の原画↓

台本は寶榮座で上演された最後の村歌舞伎
「絵本太功記」をもとにコラボで構成





こちらは紙芝居の一部
あとは見てのお楽しみ
本番は10月2日(日)
開場⇒13:30
開演⇒14:00
プログラムは
第一部⇒紙芝居形式の村歌舞伎
構成⇒かとうさとる
舞台美術⇒かとうさとる
紙芝居の原画⇒絵本作家で画家の中村広子さん
声優陣⇒昔取った杵柄で怒田沢の歌舞伎連が再結集
音楽⇒寺本みなみ・みずほデュオ
演奏する楽曲は全曲ベートーヴェンというからみんな傾奇すぎ
第二部⇒奉納ライブ
出演は清新な実力派ディオとして活躍する
ピアニストの寺本みなみさんとヴァイオリストの寺本みずほさん
豊田シティバレエ団の小島綾さんと高島由稀乃さん
寺本デュオの「タイスの瞑想曲」に乗せて
お姫滝の村娘をモダンバレエで踊るというから必見
終演は15:50頃の予定
心配は天候だが
天気予報をピンポイントで調べると
本番の午後は晴れの予報
近場でこんなチャンスを逃したら
もったいない是非!
2016年09月28日
神のみぞ知る二度あることは三度か三度目の正直か
あとは神頼み
怒田沢の
農村舞台寶榮座のライブについては
度々記しているので省くが
心配は空模様
第一弾の深見の音楽祭公演も雨
第二弾の小田木の人形公演も雨
「お賽銭をあげてないから」と
犯人探しをしたが後の祭り
二度あることは三度で
今週末の天気予報を調べると
曇りで降水確率は40%
こうなるとあとは神頼み
三度目の正直を祈るしかない
ライブの追い込み急

昨日は寺本デュオと豊田シティバレエ団の音合わせ
夜は寺本デュオの場当たりと
紙芝居の怒田沢歌舞伎連の稽古の立ち合い

寺本デュオと舞台で待ち合わせをしたが
レッスンで少し遅れるとの連絡
一人で待っていると
奈落からから大きな蝙蝠がバタバタ飛び出してきてドキッ
パリのオペラ座には怪人が棲むというが
農村舞台に棲むのは魑魅魍魎か
イメージはできているが
ぶっつけ本番のコラボで
こちらも天気予報と同じで
ノルかソルか神頼み
2016年09月25日
農村舞台に風船降臨
農村舞台アートプロジェクトが
7年目を迎えた
昨日は「ライブ」の第2弾
300年の伝統をもつ黒田人形を迎えて
小田木人形座準備会改め小田木人形座の
同時公演が開催されたがあいにくの雨

雨あがる足助の山並み
小田木人形座については大きな動きがあるため
後日改めて記すが「ライブ」の第1弾
「農村舞台で音楽祭」も雨
二度あることは三度というから
「ライブ」の第3弾
寶榮座のライブが心配になってきたが
ここは三度目の正直に賭けるしかない
余談に逸れるが
私が農村舞台に魅せられて
作品集の最後を舞台を六所神社に決めたのが1988年だから
私と農村舞台の関係はかれこれ30年近くになる
以来、「民俗芸能祭」や「共感する悪所」を経て
農村舞台アートプロジェクトに発展したのは
これまでも記しているため省くが
今回の農村舞台は別物
何だか知らないが
身体の中の火が消えて
余熱で走っているような
実体のない感覚とでも言おうか
私の身体の中で
何かが変わり始めている
農村舞台に風船降臨

タイトルの由来
寶榮座の前を流れる
怒田沢川の上流に小さな滝がある
滝の名をお姫滝と言い
むかし後醍醐天皇の皇子で
綾渡の平勝寺ゆかりの
平勝親王が都にお帰りになったのを
悲しんだ長者の娘がこの滝に身を投げたことから
その名がついたそうだ
タイトの風船降臨は
このむかし話に想を得たもので
天女となった健気な村娘が
なつかしい故郷の村歌舞伎に降臨する
依代を表したものである

健気な村娘に降臨する依代を知らせるため
般若心経の一節を揮毫する佐藤一道平勝寺住職

寶榮座の讃は農村舞台の同志伊丹靖夫さん
舞台の円形は廻り舞台で現在も使用できる



風船降臨を設置したもう一つの理由は
紙芝居形式の村歌舞伎で
プロジェクションマッピングするため
こちらが
プロジェクションマッピングする
紙芝居の原画↓

登場人物を足助の土雛風に描いたのは
絵本作家の中村広子さん
当日は
昔の寶榮座歌舞伎連が
声優として再結集
音楽効果はクラシックの寺本デュオ
ぶっつけ本番のコラボレーションで
お姫滝に想を得た
豊田シティバレエ団のモダンバレエも
こんなチャンスを逃した人は気の毒
2016年09月17日
農村舞台アートプロジェクト2016明日スタート
アートは夏炉冬扇の如し
衆に逆いて用いることなし
なんの役にもたたないど
アートはやっぱり愉しい

何を話しているのかな
みんな時間が止まったみたい

説明はめんどくさいため省くが
寶榮座の前を流れる怒田沢川の源流に
小さな滝がある
滝の名をお姫滝といい
昔綾渡の平勝寺の平勝親王が
都に帰られたのを悲しんだ
村娘がこの滝に身投げしたことから
その名がついたそうです
風船降臨は集落に伝わる
この伝説に想を得たもので
今は天女となった村娘が
懐かしい故郷に降臨する
場所を表したものである
こちらは明日
深見の磯崎神社で予定している
「農村舞台で音楽祭」のリハ↓

まだ準備が残っているため
今日はここまで
2016年09月17日
十五夜を知らず大割烹だるまで美酒に酔う
秋の日のつるべ落としというが
人生の黄昏もかくの如しで
油断もスキもない

余談に逸れたが
一昨日、農村舞台アートプロジェクト準備の空白の一日を使って
原稿を依頼されているあいちトリエンナーレの岡崎会場を
駆け足で巡ったがピンポイントで狙っていた
康生会場の「岡崎シビコ」が月イチの定休日でクローズ
一度に疲れが出てしまった(報告は時間がないため後日)
そんな訳で帰路は伊賀の八幡宮でひと休み
ひと休みしたあとは
大割烹だるまの花を活け替え

花材は初南天に初コスモスに初ヒガンバナとみんな初もの
活け終えたあと
美味しい料理とお酒をいただいたが
農村舞台の仕込みの準備も
十五夜も忘れてほろ酔い

ほろ酔いにさせた犯人がコイツ↑
見た目は濃いが程の好い肉汁の甘みと
焼いた煮大根との食感が絶妙
出てくるひと品ひと品はみんな美味
珍しいものがあると
ローニンアジの刺身まで並んで
目が点に

日本酒のソムリエの大将や女将さんやが
奨める全国各地の名酒は
飲むほどにい~い感じ
秋の夜長に皆さんもいかが
最後にこちらは
怒田沢の農村舞台「寶榮座」で
制作中の「風船降臨」↓

今日の夕方頃には完成する予定
公開制作のため宜しかったらどうぞ
2016年09月14日
あいちトリエンナーレ豊橋会場は電車が便利
昨日は
あいちトリエンナーレの
豊橋会場と岡崎会場に走ったが
これが意外と重労働で
見れたのは豊橋のみ
詳しくは疲れているため
簡単にするが
アクセスは公共交通機関がベスト
メーン会場の「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」
「水上ビル」は豊橋駅から徒歩で行ける距離
他の市内会場も市電を乗り継げば簡単
ところが私は車で行ったため
道に迷ったり寄り道をしたりしてグッタリ

穂の国とよはし芸術劇場PLATに設置された
大巻伸嗣さんの巨大な光の花瓶のオブジェ

こちらはジョアン・モデ(ブラジル)の作品
会期中、みんなで糸をつないで
もう一つの景色を編み出すというもの
名古屋市美術館、御崎の籠田公園にも
同様のコンセプトで作品が展示され
最後は愛知県藝術文化センターに集結して
完結するというから
どんな景色(シンフォニー)が誕生するのか
楽しみ




ある意味
もっとも豊橋らしさが見られるのが
用水路の上に建てられた4階建ての「水上ビル」の作品群
延々と続く商店街はレトロ感満載で映画が撮れそう
写真のインコは作品の重要な参加者?

アーティストはブラジルのリオを拠点に活動するウララ・リマ
4階すべてを仮設の森にして
百羽の小鳥を放し飼いしたもので
使わなくなったトイレにもインコがいっぱい
もし、夜一人でこのビルに入ったらどうか
ヒチコックの「鳥」を想像すれば
私の言いたいことが理解いただけるのではないか
トリエンナーレは
このぐらいにして↓

夜は寶榮座の紙芝居の村歌舞伎の稽古があるため
岡崎はあきらめて蒲郡経由で帰豊
途中豊川放水路で釣りをしている
おっさんを見つけた
水辺に降りていくとバケツの中は
10センチほどのハゼでいっぱい
今年も竿を出せなかったが
聞くと10月いっぱいは大丈夫とのこと
そのころにはイワシ並みのハゼも釣れるというから
私は何をやっているのやら

新東名の岡崎SAで
「天むす」と
藤田屋の「大あんまき」を買って
寶榮座に急いだが
こんな状態で
自分の作品ができるか心配