2010年08月31日

農村舞台プロジェクト(14)プロジェクト開幕


13時10分頃
NHK「ふるさとラジオ」で全国紹介


農村舞台アートプロジェクトがはじまった。
幸い多くのメディアで紹介され、身の丈以上のプロジェクトに発展したが、今もって半信半疑というのが正直な感想で、少し疲れ気味。

思い返せば「豊田市の山間部は近世農山村の文化の研究の宝庫」と、初めてブログに記したのが去年の今日8月31日。そのメモリアルの日にNHK「ふるさとラジオ」で全国に紹介されるのは出来過ぎというもの。電話取材を受けるのは私で、時間は13時10分頃の予定。誰かに「代わってもらえばよかった」と反省しているが後の祭り。

タイトルは
農村舞台で豊年祀り






タイトルは実りの秋の感謝と農村舞台の再生を願って
「農村舞台で豊年祀り」とした。





木立の間から空を見上げると真夏のような青い空が





借景の緑が鮮やかな農村舞台





舞台に上がって見上げるとこんな感じ
素材は菰200枚と荒縄





家路の途中で見つけたホテイアオイ
  


Posted by かとうさとる at 02:52 | Comments(0) | 農村舞台

2010年08月28日

農村舞台プロジェクト(13)只今公開制作中


各紙が競って
農村舞台アートプロジェクトを紹介






「新聞見たよ」と中日新聞の影響力は絶大(8月26日)


公開制作スタート





左は事務局(文化振興財団)に依頼した足場用イントレの組み立て
右は黙々と菰の下拵えをする豊田銑芳さん。


タイトルは
「農村舞台で豊年祀り」


予定では今日(27日)で
小屋組み(天井部分)の仕事を完成させるつもりでいたが
算段が甘く明日(28日)にずれ込み。





高所作業について相談した業者は
「危ないから止めた方がいい」と一言。





ちなみに私は梯子乗りの演技で梯子の上で
逆立ちをしたことがあるが、ムカシの話。





とりあえず今日(27日)はここまで。
なんとか目途がたったのは
豊田銑芳さんと地元の佐藤さんのおかげ。
  







  


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2010年08月24日

農村舞台プロジェクト(12)今日は搬入


藁物は絶滅危惧種

明日からの公開制作に備えて接骨院で腰痛の治療
地方紙の原稿の校正を済ませて搬入開始。
在庫があると油断していたが荒縄が予定した量より少なく誤算。
ビニール系に押されて藁物は絶滅危惧種になったのか
市内のホームセンターを全部回ったが足りない。(まあいいか)





今回の素材はこれだけ。
左から麻布、荒縄(なんとか13巻かき集めたがもう少し)、菰、簾





農村舞台の奈落
こんなところで回り舞台を回す人は大変!
  


Posted by かとうさとる at 22:01 | Comments(0) | 農村舞台

2010年08月24日

農村舞台プロジェクト(11)今日も終日準備


今日(23日)は処暑
なのにこの猛暑!



地元紙から頼まれていた原稿の入稿
地元のケーブルテレビの制作スタッフと番組打合せ
菰の舞台搬入と、今日も終日農村舞台の準備




バーべーキューで打ち上げ(?)
深見町のみなさん宜しくお願いします


8月22日(日)

地元の人たちが総出で舞台の片づけ。
「かとうさん回り舞台舞台回ったよ!
もう一度回そうか」とみんな元気
「ありがとうございます。ご迷惑をおかけしますが、
宜しくお願いします」と私
みんないい人ばかりで、感謝!  


Posted by かとうさとる at 01:04 | Comments(0) | 農村舞台

2010年08月21日

農村舞台プロジェクト(10)退路を断つ


テンションが下がってきて、少し心配

農村舞台アートプロジェクトの公開制作まで3日。
間に合うかどうか心配していた「菰」も入荷したとのことで一安心。
ところが、ここにきてどうしたわけかテンションが下がってきて、
少し心配。

勝負所のゴール前で失速する私の悪い癖で、
タガを締めなおさないとタイヘン。





今日も終日農村舞台の打合せ。
鮎の塩焼きが食べたくなって広瀬の簗に立ち寄ったが、
一人ではつまらないため、川面をぼんやり眺めて家路に。





これで仕事が悪かったら犯罪だ!

それでも季は正確に時を刻み、よどむことなく流れていく。
幸い農村舞台の取材依頼も多く、9月1日にはNHKラジオの
「ふるさとラジオ」で全国放送の予定も。
これで仕事が悪かったら犯罪だ!
  


Posted by かとうさとる at 22:19 | Comments(0) | 農村舞台

2010年08月18日

農村舞台プロジェクト(9)鮎の土用がくれ


昨日に続いて連日の猛暑日

農村舞台アートプロジェクトの公開制作のスタートまで正味一週間。アツーイ!なんて言っていられない。今日は深見町の公民館で区長の大田五男さん、副区長の高野和男さんと打合せ。チラシも既に全戸に回覧。今週の土曜日には、役員さん全員で舞台の掃除をしてもらえるとのことで感謝!さらに、涼むところがないからと、お客さん用にテントも二張り用意してもらえるとのことで、後は私が仕事で応えるだけ。

「本当にこれでいいのか」と、漠たる不安がないわけでもないが、この仕事に賭けるしかない。こんなときは、矢作川の岸辺で水の流れるのを眺めてぼんやりするのがいちばん。



上流を見ても
下流を見ても釣り人がいない






豊田スタジアムから数キロ上流の通称「お釣り土場」。名前からもわかるように、この辺りは矢作川でも鮎釣りの一級ポイントとして知られているが、釣り人がいない。

この時期は「土用がくれ」と言って、水温が高く鮎が水温の低い場所にかくれて、釣りにならないことは承知しているが、100万匹近い天然鮎が遡上したはずなのに、どこに隠れてしまったのか不思議。





下流を見ても誰もいない。
  


Posted by かとうさとる at 00:21 | Comments(0) | 農村舞台

2010年08月16日

間もなくあいちトリエンナーレ開幕











あいちトリエンナーレのガイドブック
美術手帖2010年8月号増刊BT 1260円


都市を舞台にした
国内最大規模のアートフェスティバル


○会期/8月21日(土)~10月31日(日)
○会場/愛知芸術文化センターほか名古屋市内主要4会場

瀬戸内国際芸術祭に続いて国内最大規模のあいちトリエンナーレが間もなく開幕する。従来の国際展が美術、舞台、建築などジャンルに特化した形で開催されてきたのに対して、あいちトリエンナーレは「都市の祝祭」をキーワードに、美術、舞台などジャンルを横断したアートフェスティバルが特徴。

この拡大型があだとなって(?)全容がなかなか見えなかったが、ここにきて全体像が見えてきた。なるほど、こういうことだったのか、と納得したが、それでも説明するのは難儀。先ずは足を運んでもらって体感してもらう他はなさそう。





文字が小さくて読みにくいかも知れないが、
私が説明するより確か。(中部読売記事抜粋)





こんな形で、愛知県美術館、名古屋市美術館のほか、栄の中心街、長者町地区、名古屋城などに展示されるとのこと。







市内のコンテンポラリー系の各ギャラリーでもアートフェアが予定されているため、県外の方は宿泊セットがお得。余談にそれるが「愛知の現代美術は元気」と言われるが、アートフェアのラインアップを見て納得。


あいちトリエンナーレの口なおしに
とよたの農村舞台アートプロジェクトまで
足を延ばしてはいかがですか(?)


とりあえず私のPRで恐縮ですが

○場所/豊田市深見町磯崎神社農村舞台
○公開制作/8月25日(水)~28日(土)
○内覧会/8月29日(日)13:00~
○前夜祭(オープニング)/8月29日(日)18:00~
○会期/8月30日(月)~9月5日(日)夜明けから日没
※延長を協議中のため正式に決まり次第お知らせします。
※交通が不便のため遠方の方で予めご連絡いただければ
名鉄豊田新線「浄水」駅までお迎えできると思います。




























  


Posted by かとうさとる at 16:10 | Comments(0) | トリエンナーレ

2010年08月12日

農村舞台プロジェクト(8)覚悟を決める


台風4号の余波で終日雨





榊野温泉で知られる榊野町の里山



地元の説明会も今日の旭地区榊野町の野見神社で終了。
榊野からの帰路、深見町の区長さんのお宅に立ち寄りご挨拶。
気がついたら農村舞台アートプロジェクトの公開制作まで
二週間をきってしまった。もう引き返すことも、言い訳も通用しない。


相手は磯崎神社の小屋組み





磯崎神社の農村舞台は明治34年(1901年)に建設されたもので、
木と鉄を組み合わせるという明治期の農村舞台の様式を伝える貴重な
舞台の一つ。私も指摘されるまで気がつかなかったが、よく見ると
伝統的な小屋組みの上の梁から下の梁を鉄材で吊っているのがわかる。

相手はこの小屋組みしかない。「また」と思う方もいるかも知れないが、想を温めてきた「かとうさとるの空間遊戯(風のドローイング)」のプランは全面変更。ムシロフェンスに代えた。


言いたいやつは勝手に言え!





私のような民俗史観をもった人間にとっては、
小屋組みも回り舞台も素材の一つ。
無骨といわれようと「やる」しかない。
言いたいやつは勝手に言え!


磯崎神社農村舞台のアクセスはこちら





グリーンロード西中山インター、東海環状自動車道豊田藤岡インター
から県道を小原方面に北上。「深見細田」の信号を左折。
道なりにしばらく進むと右手に磯崎神社が見えてくる。
(インターから約20分ほど)


○会場:藤岡地区深見町磯崎神社農村舞台
○公開制作:8月25日(水)~28日(土)
○内覧会:8月29日(日)13:00~
○前夜祭(オープニング):8月29日(日)18:00~
○公開:8月30日(月)~9月5日(日)
○時間:夜明けから日没まで(夜も可)
予めご連絡いただければご案内できると思います。








  


Posted by かとうさとる at 22:54 | Comments(0) | 農村舞台

2010年08月12日

農村舞台プロジェクト(7)それぞれにスタンバイ②


喪服を着たまま奔走





従兄の突然の訃報に続いて親戚の若子旭さん(豊田市郷土史研究会会長)
の逝去が重なり、連夜の通夜~葬儀。そんなわけで農村舞台の記者発表も
新聞の校正も、小原和紙の加納恒さんと登茂美さんの打合せも、
喪服を着たまま。最後は濡れた敷石に足をとられてスッテンコロリン。
(アワテナイ アワテナイ)


ユニットで農村舞台にチャレンジ

前回のブログで作成中とした中根栄二さんと理さんの足助地区の細田神社農村舞台、加納恒さんと登茂美さんの小原地区の熊野神社農村舞台のチラシができた。

「幸福とはパートナーを見つけることで、もしそのパートナーがあなたの妻や夫であれば、あなたは最高の幸福な人である」という意味の箴言をどこかで読んだことがあるが、二組ともご夫婦のユニットで活躍するアーティストで、シアワセにあやかいたい人は是非!。





若手彫刻家として全国各地の彫刻展で活躍する
中根栄二(なかねえいじ)さんと造形家の理(あや)さん。
確かな造形力に加えてコミュニケーション能力が秀逸で、
次代の作家像を担うユニットとして期待!

○会場:足助地区細田町細田神社農村舞台
○とき:9月6日(月)~12日(日)
○時間:夜明けから日没まで





ユニットで小原和紙の新たな世界にチャレンジする
加納恒(かのうひさし)さんと登茂美(ともみ)さん。
国内はもとよりフランスなど海外でも活躍。
そんな旬の作家が私の無理な提案にも二つ返事で快諾。
心意気に感謝!お父さんは小原和紙の至宝加納俊治さんで
お母さんも和紙を漉く芸術家ファミリーとしても有名。

○会場:小原地区大坂町熊野神社農村舞台
○とき:9月13日(月)~19日(日)
○時間:夜明けから日没まで
















  


Posted by かとうさとる at 00:27 | Comments(0) | 農村舞台

2010年08月06日

農村舞台プロジェクト(6)それぞれにスタンバイ


大変だが感謝!

6日付けの豊田の論壇紙「矢作新報」の一面に農村舞台アートプロジェクトが載った。9日(月)には大手メディア向けの記者発表を予定。本当に大丈夫かな、心配になってきた。





矢作新報は2回にわけて特集を予定。原稿は私が書くことになっているため「締め切りは」と聞くと、「最初の原稿は9日(月)の午前中迄に」とのこと。大変だが感謝!


それぞれにみんなスタンバイ






タイトルが臭いかも
時間は夜明けから日没までとなっているが夜も可。






石川泰弘さんは自分が校長をしている学校の生徒と課外授業
農村舞台がアートの寺小屋になるとのことで楽しみ。






伊丹靖夫さんは地元の人と協働制作にチャレンジ






市川明徳さんは「夜も見てほしい」とのこと。
写真で見ると開放的にみえるがナカナカ雰囲気のある場所で
夜はとてもムリ。度胸のある方はどうぞ。






華道連盟理事長の鈴木真幸登さん
「僕はお花をいける」と正直。


小原和紙の加納恒さん登茂美さんの小原地区大坂町の「熊野神社」
彫刻家の中根栄二さんと理さんの足助地区細田町の「細田神社」は
チラシの作成中のため次回に予定。




  


Posted by かとうさとる at 03:45 | Comments(1) | 農村舞台

2010年08月01日

農村舞台プロジェクト(5)集落の抱える問題


農村舞台アートプロジェクトまで
30日を切った


マップを兼ねたチラシも刷り上がったが、
まだ打合せが済んでいない地元もあって最後の追い込み。





チラシの表紙






チラシの裏面の部分。
赤い印は農村舞台の位置を表したもので、岐阜県や長野県に
隣接する北部に農村舞台が密集していることがわかる。



今日の予定は足助地区の
細田神社の農村舞台


今日の予定は足助地区の細田神社の農村舞台だが
足助の山中にきて森林浴をしない手はないため寄り道。





B級スポットとしてその道では有名(?)な風天洞に遭遇
私はこういう場所が苦手!寄り道を後悔したが後の祭り。








細田の集落の近くで黄花コスモスを見つけて口直し



ここまできたらやるしかない!

細田神社に到着すると、既に区長さんと彫刻家の中根栄二さんと奥さんの理さんが待っていた。中根夫妻は私が職にいた当時から注目をしていた作家で、久しぶりに会ったがコミュニケーション能力が秀逸でますます目が離せなくなった。(楽しみ)





左は細田区長の鈴木貞男さん
右は彫刻家の中根栄二さん

お話を伺うと、「田圃も集落もワシらの代で終わり」と区長さん。細田の集落は18世帯で、その上にいくつかの集落が集まった行政区があるが、全体でも40世帯しかなく、しかも高齢化が進んでいるとのこと。

農村舞台を有形民俗文化財というのは易いが、ほとんどの集落が同じような問題を抱えているのではないか。大変な扉を開けてしまったというのが正直な感想だが、ここまできたらやるしかない!(大丈夫かな)
  


Posted by かとうさとる at 03:41 | Comments(0) | 農村舞台