2011年07月31日

農村舞台アートプロジェクトの経過報告(10)











予告⇒8月28日(日)農村舞台ライブ
郷土創作狂言「井戸茶碗」で幕開け!







郷土創作狂言「井戸茶碗」の上演を待つ
藤岡飯野町の秋葉神社農村舞台(明治28年創建)


農村舞台アートプロジェクトとは


これまでも繰り返して述べてきたがこのプロジェクトは、市内の東部から北部一帯に現存する有形民俗文化遺産の農村舞台78棟を今に生きる文化資源として活用し、地域に根付いた新たな市民文化の創造を目指すもので、私はプロデューサーとしてこのプロジェクトに参画した。





プロジェクトの基本構成は「農村舞台リレー個展」と「農村舞台ライブ」の二つにわけ、「リレー個展」は、現代のアートの第一線で活躍する郷土作家20組が、旧町村を個展でリレーし、地域の絆をつなぐプロジェクト。

「ライブ」は、農山村の娯楽の殿堂として親しまれてきた農村舞台を現代の小屋(劇場)として再生しようというプロジェクトで、名誉市民の故本多静雄氏が著した創作狂言の代表作「井戸茶碗」を皮切りに、日本の人形を代表する「阿波」「佐渡」「恵那」の人形三座の競演。話題のソプラノ二宮咲子さんが蝶々夫人を歌う農村舞台でオペラ「蝶々夫人ファンタジー」、ジャズライブ、農村歌舞伎など多彩なプログラムを予定。



農村舞台リレー個展
アーティストの仕事と横顔



リレー個展のメンバーは、日本陶磁器大賞を受賞するなど現代の織部と称えられる鬼才鈴木五郎さんから新世代のアーティストまで、ジャンル、世代を横断したアーティスト20組(23名)。現時点で考えられるベストのメンバーが顔をあわせたこのリレー個展によって、自動車のまちの多様なアートの全容が初めて明らかにされるものと確信している。



第1組8月28日(日)⇒9月4日(日)
■猿投・石野・藤岡地区





鈴木真幸登(いけばな)⇒城見町神明神社(石野地区)





松沢二三夫(ハリボテオブジェ)⇒西広瀬町八剱神社(猿投地区)





原みる(絵画)⇒迫町磯崎神社(藤岡地区)※徳島県神山町





石川泰弘(モダンアート)⇒三箇町八柱神社(藤岡地区)



第2組9月5日(月)⇒9月11日(日)
■小原地区





稲垣陽子(造形)⇒小原田代町八幡神社(小原地区)





青山良博(写真)・青山啓子(絵画)⇒松名町蘆和神社(小原地区)





加納恒(造形)・加納茂登美(小原和紙)⇒大坂町熊野神社(小原地区)



第3組9月12日(月)⇒9月18日(日)
■稲武地区

 



加藤マンヤ(造形)⇒川手町八幡神社(稲武地区)





伊丹靖夫(絵画)⇒野入町神明神社(稲武地区)



第4組9月19日(月)⇒9月25日(日)
■足助・下山地区





新實広記(ガラス)⇒細田町細田神社(足助地区)





鈴木琢磨(彫刻)⇒西樫尾町八幡社(足助地区)





中根栄二(彫刻)・中根理(造形)⇒千田町神明神社(足助地区)





新宅雄樹(絵画)⇒阿蔵町須賀神社(下山地区)





本多晋一郎(彫刻)⇒小松野町日月社(下山地区)



第5組9月26日(月)⇒10月2日(日)
■松平・旭地区





柴田周夫(造形)⇒坂上町六所神社(松平地区)





市川明徳(書)⇒榊野町野見神社(旭地区)





石田真典(写真)⇒杉本町神明神社(旭地区)





かとうさとる(現代いけばな)⇒笹戸町八幡神社(旭地区)





鈴木五郎(陶芸)⇒浅谷町八王子神社(旭地区)





物部浩子(書)⇒時瀬町神明神社(旭地区)
  


Posted by かとうさとる at 12:25 | Comments(0) | 農村舞台

2011年07月30日

竹村の蓮田




農村舞台アートプロジェクトの
記者発表の帰路、竹村の蓮田に寄り道







来週の日曜日、名鉄ホテルの祝賀会で「花」を頼まれた
迷ったが「蓮」を活けることにした

「花成」の会長に「蓮」の話をしたところ
「かとうさん、ウチが入るのはお盆用の蓮のため
大きい「花」をやるなら自分で切った方がいいよ」と会長

そんなことがあって蓮田を探したが1カ所しか思い当たらない





元県議会議員の岩月寿さんの蓮田
「無理を言って切らしてもらおうかな」  


Posted by かとうさとる at 00:30 | Comments(0) | フォト歳時記

2011年07月26日

農村舞台アートプロジェクトの経過報告(9)



7月29日に記者発表決まる

市制60周年記念「農村舞台アートプロジェクト」のタイトルから、「大地の芸術祭」に端を発した大規模なアートイベントをイメージされる方も多いのではないか。ましてトヨタ自動車のおひざ元で、世界標準の現代美術館「豊田市美術館」のある豊田市だ。何か新たな文化発信がはじまった、と思う方がいても不思議ではない。

そうした期待を裏切って申し訳ないが、農村舞台アートプロジェクトは、どこにでもある埋もれた文化資源をみんなで再生しようという、地域密着型の手作りのアートプロジェクトということを、先ず断わっておきたい。

文化は身の丈のお洒落というが、ローカルな農村舞台アートプロジェクトの質素感が新たな希望の一歩になればと願っている。記者発表の日時も決まり、いまは「采は投げられた」という心境である。




農村舞台でオペラ「蝶々夫人ファンタジー」
の開催要綱決まる



今回のアートプロジェクトのハイライトの一つが
「農村舞台でオペラを!」という無謀な試みで
その開催要項が決まった。





開催要項

■開催日時⇒9月24日(土)18時30分開演
■会場⇒深見町磯崎神社農村舞台
■入場料⇒1,000円(中学生以下無料)
■定員⇒350人
■入場券発売⇒8月5日(金)~
■入場券取扱⇒豊田市民文化会館
■主催⇒豊田市・豊田市教育委員会・公益財団法人豊田市文化振興財団
■主管⇒農村舞台アートプロジェクト委員会
■問合せ⇒公益財団法人豊田市文化振興財団☎0565-31-8804






企画構成

■解説⇒都築正道




ワーグナー研究で文学博士。専門はオペラの美学。朝日新聞音楽評論担当。著書に「音と言葉の美学」「あくびなしの音楽講座」「総合芸術論」など多数。(中部大学教授・音楽評論家)


■企画構成⇒甚目裕夫




ピアニストとして世界各国のオペラ歌手と競演。(オペラ指導者・早稲田大学国際教養学部講師、庄内映画村音楽プロデューサー)



主な出演者

■蝶々夫人⇒二宮咲子




この夏イタリアで開催される伝統の第57回プッチーニフェスティバル新国際版「マダマバタフライ」世界初演の主役を射止めた話題のソプラノ。


■ピンカートン⇒宮崎智永



テノール。今年のVicenza国際音楽祭(イタリア)の日本代表として出演が決まっている。


■シャープレス⇒立花敏弘




バリトン。藤原歌劇団所属。新国立劇場「椿姫」「カルメン」などのオペラ公演で活躍。第九ソロなどオーケストラとの共演も多数。


■狂言回し⇒ジジデリーコ




イタリア人俳優


■演出・指揮・ピアノ⇒甚目裕夫(オペラ指導者)

地元出演者
■ボンゾ⇒服部潤明(深見町教安院住職)
■ヤマドリ⇒鈴本昭彦(中金町岩倉神社宮司)














  


Posted by かとうさとる at 17:12 | Comments(0) | 農村舞台

2011年07月22日

農村舞台アートプロジェクトの経過報告(8)



本格的活動は週明けから


農村舞台アートプロジェクトの舞台別チラシの作成・地元調整が予定より遅れてしまい、いろいろな方面でご迷惑をおかけして恐縮しているが、今週がタイムリミットと決めている。週明けには記者発表(調整中)、ガイドマップ、チラシの配布と本格的な活動に入りたいと思っているため、いま、しばらく猶予をいただきたい。



その前に最近の紙面から



以前にも書いたと思うが出来る限り複数の紙面に目を通すことを日課にしている。といっても定期購読しているのは朝日一紙で、他は行き付けの休憩サロン(?)で時間をかけてほぼ全紙に目を通すことが多い。気になった記事はコンビニで買い求めてスクラップする。

某紙の記者と飲んでいるとき、酒の肴にそんな話をしたら「まだ、そんな読者がいるんだ」と失笑したが、新聞の現場もいろいろあるようで、私は私で失笑してしまった。






各紙とも社説がつまらない。予定調和で、社の体面を保つためのアリバイ工作にしかず、としか思えないからだ。記者の記名記事と比較するとその意味がよくわかる。オピニオン欄の「社説余滴」は、社説の合意形成で異論がある場合に記名記事で意見を述べるガス抜きのようなコラムだが、「記者有論」とあわせて、紙面を救っている。

21日付け「社説余滴」は、昨今の経団連の言動に対してモノ申すという意見で、「日本国総理の劣化は目を覆うばかりだが、財界総理の方は長い不在がつづいている」と結んでいる。サラリーマン化したいまの財界に鈴木正三の職業倫理を求めるのは「八百屋で魚を求めるようなもの」かも。






また訳知り顔をしてしまったが、私も弁解しているようなもの。他人様のことは言えないが、天野祐吉に救われている人は多いのではないか。



そこで提案
誰か車谷長吉に
フクシマの相談をしてみませんか?







最近楽しみにしているのが土曜日の「be」の『悩みのるつぼ』。回答者は上野千鶴子(社会学者)、岡田斗司夫(作家)、金子勝(経済学者)、車谷長吉(作家)の四人。リアリストの上野千鶴子、オタキングの岡田斗司夫、もの知り経済学者の金子勝、ユル系ニヒリストの車谷長吉。誰が人選したか知らないが編集者に拍手。

中でも秀逸なのがあの白州正子が絶賛したという車谷長吉。抱腹絶倒したあと、悩んでいたことが小さなことに思えてしまう怪答?は人生の達人。誰か車谷長吉にフクシマの相談をしてみませんか。



余談に逸れたが
やっぱり豊田市は広い







国道419で小原トンネルの向こうは岐阜県
農村舞台で県境を越えるのも小さな旅でお薦め






同じ道をUターンして引き返す
県境の標識を見比べるためで私も変わっている






前を行くバスは貞観杉のある杉本のあたりから
抜いたり抜かれたりして走ってきた
それだけで親近感がわいてくるから人生は楽しい






こちらは今回のリレー個展で私が予定している笹戸温泉
舞台は真ん中の杉木立のなかあたりと思うが
まだ何も考えていない。あいさつも伺っていない。







  


Posted by かとうさとる at 15:43 | Comments(0) | 農村舞台

2011年07月18日

農村舞台アートプロジェクトの経過報告(7)





おかけで?夏バテ知らず
世の中は何が幸いするかわからない



農村舞台アートプロジェクトは、市内の東部から北部に現存する有形民俗文化財の農村舞台を地域の文化資源として再生しようとう試みで、「ライブ」9舞台、「リレー個展」20舞台の計29舞台で事業展開することは、これまでも繰り返して述べてきたとおりである。

第一段階の「ガイドマップ」はクリアしたが、第二段階の全舞台の事業概要の作成に追われ、夏バテをしている暇がないというのが現状で、世の中は何が幸いするかわからない。そんなわけで、「ライブ」「リレー個展」の詳細は追ってお知らせするため、しばらくご容赦いただきたい。



豊田市の広さを実感!


稲武の名の由来は、稲橋村と武節村が合併して二つの村の頭文字をとつたもの。古くは中馬街道(153)と秋葉街道(257)の交差する宿駅で、豊田市の中心部からの所要時間と長野県飯田市の中心部からの所要時間が同じというから、凡その地理的関係がご理解いただけるのではないか。





稲武の位置を標したマップ


昨夜(16日)は、その稲武の「川手」という集落の説明会に出席したが、舞台別のチラシの作成に追われ家を出たのが午後5時半。かなりのスピードで飛ばしたが現地に着いたのが午後7時。既に地元の区長さんや役員さん、稲武選出の市議会議員の三江弘海さん、稲武交流館の後藤館長、作家の加藤マンヤさんが待っていて、改めて豊田市の広さを実感。そんな経緯にもかかわらず、みんな好意的で話が弾んだが、全て稲武交流館の後藤館長の段取りのおかげで感謝!



加藤マンヤさんから
チラシ用に送っていただいた写真を見て絶句!







川手の農村舞台を受け持つ加藤マンヤさんは、海外にも招聘されて活躍している愛知を代表するアーティストの一人で、私なりによく理解しているつもりでいたが、チラシ用に送っていただいた写真を見て絶句!



武節の町並みは昭和のタイムトンネル






蛇行する河川が氾濫などを繰り返すうち、大きくカーブしていた箇所が流れから取り残されてできた湖を三日月湖とよんでいる。昨今、生物多様性のオアシスとしてこの三日月湖に関心が集まっているが、産業の盛衰やバイパスなどの建設によって時代から取り残された町もまた三日月湖のようなもの。そんな三日月湖のようなまちが武節の町並みで、説明会の帰路、ジブリの世界に入り込んだような情景に、思わず車を停めてしまった。

  


Posted by かとうさとる at 02:12 | Comments(0) | 農村舞台

2011年07月14日

農村舞台ガイドマップが刷り上がる







■事業名⇒市制60周年記念
 農村舞台アートプロジェクト

■会期⇒2011年8月28日(日)~10月8日(土)
■会場⇒市内農村舞台29舞台
■主催⇒豊田市・豊田市教育委員会
 公益財団法人豊田市文化振興財団

■主管⇒農村舞台アートプロジェクト委員会






中央の深見町磯崎神社の写真は昨年のアートプロジェクト。
撮影したのは尾張旭市在住の写真家構久夫さん。特に左下、
回り舞台を回す写真は半世紀ぶりに回した貴重な記録で感謝!



アートプロジェクト(2)
農村舞台リレー個展


現代のアートの第一線で活躍するアーティスト20組が
市制60周年を記念して旧町村別に個展で絆を繋ぎます。





出品者は、「農村舞台ライブ」に招聘した阿波人形浄瑠璃「寄井座」のふるさと徳島県神山町から参加する原るいさんを除いて、全員が豊田市在住または出身のアーティストです。

私が畏敬する現代の「へうげもの」鈴木五郎。大阪万博で衝撃的デビューした常滑の作家集団の中心メンバーの一人で、その後独自の道を歩み、国際的に活躍する柴田周夫。伊丹靖夫、石田真典など豊田芸術選奨を受賞した実力派から次世代を担う清新なアーティストたち。ジャンルを横断する書のパフォーマー、小原和紙、いけばなetc。このリレー個展で自動車のまちの多様なアートの全容が初めて明らかにされます。


アートプロジェクト(3)
農村舞台ライブ


狂言や人形浄瑠璃などの古典芸能から、オペラ、インターナショナルなストーリーーテリング、ジャズライブetc。農村舞台が現代のライブハウスに生まれ変わります。





ライブの日程で、国指定の阿波人形浄瑠璃「寄井座」小原公演と、この夏、イタリアで開催される伝統のプッチーニーフェスティバル新国際版「蝶々夫人」世界初演の主役を射止めた話題のソプラノ、二宮咲子さんが出演するオペラ「蝶々夫人ファンタジー」がバッティングという悩ましい問題はあるが、どのプログラムも必見!



スタンプラリーというおまけも

農村舞台スタンプラリーは
1 農村舞台フォーラム
2 農村舞台リレー個展
3 農村舞台ライブ
4 ストーリーテリング
の会場となる29の舞台で開催します。
市内にはこのほか嘉永5年に創建された
足助地区最大規模の明川町熊野神社の農村舞台「明川座」
伝説のロック歌舞伎スーパー一座が上演した
怒田沢町諏訪神社の「宝栄座」など78の農村舞台が
とよたの民俗文化を今に伝えています。









豊田市の農村舞台群を目視調査

今回の目視調査で前回調査から消滅した舞台が(1)、新たに判明した舞台が(1)、計78の舞台を確認した。

その内「回り舞台」のある舞台が(3)、遺構や古老の話から当初回り舞台があったと推定される舞台が(5)、これらと同等規模の舞台を加えると、約2割が本格的な地狂言(地歌舞伎)の舞台で、中には国指定とそん色のない舞台も目視した。同時に大半が舞台とは名ばかりの小さな舞台ということも判明した。

ここで忘れてはいけないのは、私たちの深層を流れる芸能する素朴な喜びの記憶で、舞台の大小によって民俗文化的価値が曲げられることはない。私たちが豊田市の農村舞台を「農村舞台群」とよぶ理由もそこにある。


























  


Posted by かとうさとる at 04:33 | Comments(2) | 農村舞台

2011年07月13日

いけばな雑司ヶ谷2011の概要決まる







暑中お見舞い申し上げます





1986年頃新聞の掲載用に撮った小品



いけばな雑司ヶ谷2011の概要決まる


予てから準備をすすめてきた東京都内の廃校を会場にした
現代いけばな展「いけばな雑司ヶ谷2011」の概要が決まった。

会期⇒11月17日(木)~20日(日)
会場⇒豊島区立旧高田小学校


出品者は次のとおり
伊藤庭花、伊藤怜子、上野雄次、宇田川理翁、太田光、大塚理司
大吉昌山、粕谷明弘、粕谷尚弘、かとうさとる、下田尚利、長井理一
早川尚洞、日向洋一、松田隆作、山田尚俊、吉村隆の17人





私が受け持つのはこのスペース




トリエンナーレ情報を二つ


大地の芸術祭の公募開始

公募詳細
http://www.echigo-tsumari.jp/2012kobo/
大地の芸術祭の里公式HP
http://www.echigo-tsumari.jp/






前回の大地の芸術祭の図録



横浜トリエンナーレ開幕せまる





会期⇒8月6日(土)~11月6日(日)
会場⇒横浜美術館
日本郵船海岸通倉庫ほか
















  


Posted by かとうさとる at 03:50 | Comments(0) | いけばなから

2011年07月10日

今日はなんだかもらいものばかり













農村舞台アートプロジェクトの主戦場はあの山の向こう
打合せに行かなければいけないが今日はパス







思えば遠くにきたもんだ…







帰路、桃農家で手土産にいただいたが旬というのは眩しい







さらに寄り道して農家の青空市へ
試しに指で弾いたがポンッポンッと最高!
残念だが一人では食べきれないためパス







こちらもパス
理由を話すと茄子と籠のトマトを手土産にくれた
今日はなんだかもらいものばかり
どうなっているのかな…























  


Posted by かとうさとる at 22:32 | Comments(0) | らくがき帖

2011年07月09日

農村舞台アートプロジェクトの経過報告(6)










砂の真砂は尽きるとも
心配の種はなくならないもの



農村舞台アートプロジェクトのガイドマップも刷りに入った
目をよく通したつもりだが、それでもミスを見落としたのでは…
などなど、砂の真砂は尽きるとも心配の種はなくならないもの





農村舞台を学ぶ市民学習会「農村舞台フォーラム」の記事




(予告)農村舞台でオペラ
蝶々夫人ファンタジー
という夢の企画がついに実現



主役の蝶々夫人を歌うのは、この夏イタリアで開催される伝統のプッチーニフェスティバル新国際版「マダマバタフライ」の世界初演で主役を射止めた話題のソプラノ、二宮咲子さん。

ピンカートンを歌うのは、今年のVicenza国際音楽祭(イタリア)の日本代表として出演するテノールの宮崎智永さん。

演出と指揮とピアノは早稲田大学でオペラを教える鬼才甚目裕夫さん。中部大学教授でオペラ研究家の都築正道先生の「蝶々夫人よもやま話」という美味しいオマケ付で必見!


■日時⇒2011年9月24日(土)開演18:30
■会場⇒豊田市深見町磯崎神社農村舞台
■入場料⇒1000円(中学生以下無料)






話題のソプラノ 二宮咲子さん


  


Posted by かとうさとる at 00:21 | Comments(0) | 農村舞台

2011年07月07日

農村舞台アートプロジェクトの経過報告(5)




現代の「へうげもの」鈴木五郎さんが
農村舞台アートプロジェクトに参加




BSプレミアムで古田織部を主人公にした「へうげもの」が話題を呼んでいるが、現代の「へうげもの」と言えば、鯉江良二と鈴木五郎が双璧だが、私は鈴木五郎を推す。







織部大壷138×148×143






織部大壷131×150×133






左⇒織部椅子132×52×55 右⇒信楽椅子116×48.5×54






左⇒織部椅子122×50×47 右⇒織部椅子114×49×56




今日6日(水)密かにある魂胆をもって
その鈴木五郎さんの窯場を訪ねた







車がないため外出しているとわかったが
展示室を覗くと奥さんが茶碗を床いっぱいに広げていた

「わるいねぇかとうさん、今出ているわぁ」と奥さん
「何してるんだん」と私
「どこに何があるのかわからんくなってしまうから
整理しとるんだがん」と奥さん
「そうだよね」と私
「すぐ帰ると思うから上がっていきん」と奥さん







「ところで何か五郎さんに用事?」と奥さん
「農村舞台アートプロジェクトの出品を頼みにきた」と私
「私は面白いと思うけど直接五郎さんに話してよ」と奥さん

しばらく雑談をしていると「今日は何だ」と五郎さんが帰ってきた
「五郎さんに無理を頼みにきた」と私
「農村舞台に出してよ」と私
「何だ!それ」と五郎さん





「明治村で茶席を造ったアレを農村舞台でやってよ」と私
「おとうさん!面白いからやったら」と奥さん
「わかった!茶碗ならだだくさあるでやるか」と五郎さん
ちなみに「ただくさある」は三河弁で「余るほどある」という意味。

その足で三河印刷に急いだが
私の無理に二つ返事で快諾いただいた
五郎さんに感謝



  


Posted by かとうさとる at 03:13 | Comments(0) | 農村舞台

2011年07月05日

農村舞台アートプロジェクトの経過報告(4)














7月3日(日)深見町の磯崎神社農村舞台で
市民学習会「農村舞台フォーラム」開催



この学習会は、市制60周年記念農村舞台アートプロジェクトの本格的始動を前に、農村舞台の魅力と可能性について学ぼうというもの。

トヨタ自動車の「週末操業」の影響が心配されたが、150人近い市民が足を運び、林間学校のような雰囲気の中で農村舞台について学んだ。








地元の人たちが舞台を綺麗に掃除してスタンバイ(感謝)






会場準備をする文化振興財団の職員






ひとり語りの古屋和子さん到着
左はライブのプロデューサーで
劇団ドラマスタジオを主宰する岡田隆弘さん






右⇒能楽ジャーナリストで豊田市能楽堂アドバイザーの柳沢新治さん
左⇒農村舞台アートプロジェクト委員会委員長の伊丹靖夫さん






中央の白い紙袋を持った人は
「市指定有形民俗文化財岩倉神社農村舞台を考える会」の
会長で岩倉神社宮司の鈴本昭彦さん




万雷の拍手に包まれた
デモンストレーション













農村舞台に初めて雅楽の音色を響かせた
大沼小学校「雅楽クラブ」のパフォーマンスに
舞台は万雷の拍手に包まれた






回り舞台にのって登場したひとり語りの古屋和子さん
水上勉の「越前竹人形」を語ったが
先の阿波人形浄瑠璃「寄井座」(ブログ公開)につづいて
またしても私は目頭を押さえてしまった



シンポジウムは
報告書に掲載するための公開収録







能楽ジャーナリストの柳沢新治さんの基調トーク。能や歌舞伎など中央で発展した芸能が、農村舞台を中心に農山村の娯楽として受け入れられていく歴史的背景を地域のコミュニティーの問題と絡めて解説。






基調トークを受けて、パネリストがそれぞれの立場から「農村舞台の魅力と可能性」について語った。写真は早稲田大学でオペラを教える庄内映画村音楽プロデューサーの甚目裕夫さん。私の「農村舞台でオペラ」という無茶振りに二つ返事で、パフォーマンスのサービスも。(感謝)






舞台から磯崎神社社殿をみる(シンポジウムはこんな雰囲気)








農村舞台を包む地の力(パワースポット)の魅力、自然の音響効果をもつ農村舞台の構造の魅力を証明するため、生で語りのパフォーマンスをした古屋和子さん。オペラのさわりのパフォーマンスで農村舞台の新たな可能性を引き出した甚目裕夫さん。農村舞台の維持管理の問題点を指摘した鈴本昭彦さん。作家として地域と協働することの重要性を指摘した伊丹靖夫さんなどなど、シンポジウムは農村舞台の魅力と可能性と課題に触れたが、いわばこれから始まるアートプロジェクトの目次のようなもの。

後日テープ起こしした原稿をもとに、再度パネリスト間で意見交換を重ね「結」まで練り上げたい』旨の説明をして第一ランドの幕を閉じたが、風呂敷を広げても上手くたためないのは私の欠点で反省。



農村舞台フォーラムは
7月25日(月)~7月31日(日)
ひまわりネットワークの
豊田「文化アワー」№207で放映の予定













  


Posted by かとうさとる at 04:22 | Comments(0) | 農村舞台

2011年07月02日

農村舞台アートプロジェクトの経過報告(3)


見るからに美味そうで
思わず涎が…



机周りの整理をしながらテレビにスイッチを入れると、見覚えのある風景が飛び込んできた。新聞のテレビ欄をみると「遊び・清流グルメ!奥矢作・絶品うなぎ丼&愛知最古?秘湯宿登場」と番組紹介。

私が農村舞台アートプロジェクトのリレー個展で予定している奥矢作の旭地区だ。旭地区は水郷百選に選ばれた水の郷で、番組はこの水で身を〆たうな丼を紹介した。見るからに美味そうで思わず涎が出てしまった。





この美味そうな天然鮎は、私が予定している農村舞台と目と鼻の先にある笹戸温泉「紫翆閣とうふや」の定番。食の誘惑には勝てそうもないが、困っていることがあって、これはいずれまた。
  




こちらは三河印刷に農村舞台アートプロジェクト「ガイドマップ」のゲラを受け取りに行った帰路、寄り道した乙部の桃。フォーラムが終わったら舞木の桃名人に初桃をいただきに行こうかな。



刷り上がったばかりの校正用ゲラ






ガイドマップの表面






ガイドマップの裏面



さあ明日は農村舞台フォーラム


■日時⇒7月3日(日)14:00~16:30
■会場⇒深見町磯崎神社農村舞台
 










ここまできたら
雨が降らないことを祈るだけ
  


Posted by かとうさとる at 20:36 | Comments(0) | 農村舞台

2011年07月01日

時事刻々 悲しいほど卑しい国









昨日は記録的猛暑






6月30日夕刻
名古屋地方気象台は
愛知県地方に竜巻注意報を発令







農村舞台フォーラムの最終打合せにに向かう車中で
このニュースを聞いたため、車を止めて空を見上げた

「空を見ている変なオジサンがいる」と通報されそうで
自分でも笑ってしまったが、いやな世の中になったものだ


悲しいほど卑しい国


タイ、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯は「黄金の三角地帯」とよび、アフガニスタン、パキスタン、イラン国境付近の「黄金の三日月地帯」と並ぶ世界最大の麻薬・覚せい剤密造地帯として知られている。

国連を中心に撲滅に向けた取り組みが行われているが
原因は貧困で根は深い。
日本も当然のようにこれらの国を非難した。






目糞鼻糞を笑う
という言葉があるが一事が万事
今の日本に彼らを非難する資格はない
悲しいほど卑しい  


Posted by かとうさとる at 15:14 | Comments(0) | らくがき帖