2017年05月17日
八橋の杜若に異変
杜若の名勝といえば
伊勢物語で業平が沢に咲いている
杜若の五文字を句の上にすえて

写真は無量寿寺の境内に咲く杜若(2010年頃)
から衣
きつつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
旅をしぞ思ふ
と旅の句に詠んだ
三河国八橋(現在の知立市八橋町)が有名
その八橋の杜若に異変と
朝日新聞や名古屋テレビが報じた

5月16日発行の朝日新聞より転載
私は八橋に通い始めて
60年近くになるが
近年は杜若が可哀想で
思わず落涙したこともしばしば
それでも風評被害を避けるため
口外するのを控えていたが
この期に及んでは私も封印を解禁
むろん悪口をいうためではない
災い転じて福となすというが
もとのような八橋の風情を回復する
チャンスにしてほしいと
願っているからで
ご容赦を
八橋を歩いてみるとわかるが
旧鎌倉街道が微妙に角を曲がり
家並みも時間が止まっているみたいで
どこか懐かしい
木を見て森を見ずというが
無量寿寺を中心に
八橋の歴史と悠々な営みを
どのように手入れをするか
地元の宝ものを再発見する
チャンスと思うがどうか