2021年08月03日
農村舞台アートプロジェクト2021準備着々
投稿のタイミングを逸してしまったが、月イチで地元紙の矢作新報に連載している「ぶんかの定点観測」。126回目の7月は、着々と準備が進む農村舞台アートプロジェクトの概要を紹介。
豊田市の農村舞台絵地図
矢作新報「ぶんかの定点観測」より転載
昨年延期された農村舞台アートプロジェクトの準備が着々と進んでいる。
農村舞台アートプロジェクトは度々記しているように、市内東部から北部の中山間地に展開する国内有数の農村舞台群を地域の文化資源として活用するアートイベントとして2010年にスタート。
農村舞台の空間に清新なアーティストが個展形式で挑む「アート」、農村歌舞伎や人形浄瑠璃、オペラや舞踏など多彩な舞台芸術で挑む「ライブ」の両輪で構成。こうした取り組みを通して、江戸時代半ばに稲武地区の小田木町に伝えられ、明治のはじめに途絶えた小田木人形座の復活に向けた取り組みがスタート。
また足助地区の怒田沢町諏訪神社農村舞台寶榮座を活用して、地域を再生する「農村舞台寶榮座協議会」の活動が本格化するなど、地域創生型のアートイベントに発展。文化庁も下見に来豊するなど、地域に根差したアートイベントのロールモデルとしても注目を集め、現在に至っている。
本年度は、当初の予定どおり、豊田市初の「豐田国際紙フォーラム」に参画。表現としての「紙」をテーマに、5組のアーティストが、小原地区の農村舞台に挑戦。既に地元協議も終えスタンバイ。
■会期と舞台は次の通り
会期/9月14日(火)〜9月25日(土)
時間/日の出から日没まで
■舞台とアーティスト
❶李町神明神社農村舞台
公募・三浦慎也(神奈川県)
❷小原町賀茂原神社農村舞台
公募・青木崇(大阪府)
❸大坂町熊野神社農村舞台
公募・河合進(大阪府)
河合進さんのプラン(参考)
かっては娯楽の場として存在した農村舞台
そんな舞台と人を再び繋ぐため
地域の方々に協力いただき
顔をモデルに作品を作成
地歌舞伎から発想した隈取りをそれぞれの顔に配します
紙でできた軽やかな顔かたちは
風を受け、表情を変え
まるで舞を披露するように変化していきます(河合進)
❹永太郎町神明神社農村舞台
招待・小原和紙unit加納ともみ・ひさし
(豊田市)
❺小原田代町八幡神社農村舞台
招待・坂田純(神奈川県)
小原田代町八幡神社農村舞台
招待作家の坂田純さん(参考)
坂田純さんは「豐田国際紙フォーラム」
和紙の遺伝子展にも出品します
問合せ/(公財)豊田市文化振興財団
☎0565(31)8804
Posted by かとうさとる at 01:33 | Comments(0) | 農村舞台