2012年09月20日

小田木八幡神社で「(仮)人形は葦舟で帰る」を制作











現場はライブで
ハプニングはつきもの






「橋の下世界音楽祭」の永山さんから「作品に使ってほしい」と
提案された葦舟は矢作川に沈んでしまったとのことで
代わりの葦舟が届いたが一回り小さく急遽設置プランを変更

現場はライブでハプニングはつきもの
空間の中で葦舟が最も存在感を出せる位置を読みとって
決めたのがこのポジション








葦舟に向かって空間のポジションを決めていく





まァこんなものかな













あとは明日キャプションを用意するだけ





手伝ってくれた
佐藤さんと山田さんに感謝






右から深見町の佐藤さん
小田木で水道工務店を経営する山田良稲さん
稲武交流館長の後藤修二さん
小田木前区長の松井さん



葦舟を提供してくれた
橋の下世界音楽祭の永山さんと
社団法人犬山農芸理事佐藤錬さんに感謝






佐藤さんは2年前名古屋市で開催された
生物多様性条約第10回締約国会議にあわせて古代舟「葦船」を復元
伊勢湾を横断しお伊勢参りを実現した製作プロジェクトの
中心メンバーの一人
















  


Posted by かとうさとる at 23:09 | Comments(0) | 農村舞台

2012年09月20日

初めて秋山郷に入る

















もしかしたら
妻有はこれが最後かもと
ハンドルを秋山郷へ







9月18日(火)
大地の芸術祭閉会式の帰路
津南で道路標識に秋山郷の文字が
「もしかしたら妻有はこれが最後かも」と
ハンドルを秋山郷へ








津南の町並みと信濃川

秋山郷は津南から国道405を群馬県境の山並みに向かって直進








津南の信濃川と中津川がつくる河岸段丘は国内最大規模で
こんな河岸段丘をいたるところで見ることができる








秋山郷は谷底を流れる中津川の最上流部で
「秋山紀行」を著した江戸時代の文人鈴木牧之は
津南を出立し秋山郷に辿りつくのに
一週間の余かかったというが納得








秋山郷の案内看板
今回はここまで来たというだけで十分

私の悪い癖で案内看板を確認もせず
長野県の栄村に出る道があるはずと
そのまま車を走らせると
小さなガソリンスタンドが見えてきた

「長野道で名古屋に帰りたいがこの道でいいですか」と私
「少し時間はかかるがこのまま行けば志賀高原から
信州中野インターに出るので大丈夫」と店員
「道はこの道で大丈夫?」と私
「大丈夫!」と店員





ウソッだ!
国道405が消えた








確かに国道405の道路標識はあるが
道路が消えた

「道に迷ったら元きた道に戻れ」が鉄則だが蛇の道は蛇
私は強引に一般道にハンドルをきってしまった
いいトシして無謀








中津川に架かる狭い橋を渡って対岸へ








しばらく進むとこんな看板が…
どう考えても志賀高原越えはムリ
どうしよう




山ガ―ル登場






さすがの私も少し心配になってきた
そこへ山から山ガ―ルが降りてきた(ラッキー)

「志賀高原に抜ける道を探している」と私
「ハハハ」と笑う山ガ―ル(何をバカなことを言っているという意)

「わかった、じゃァ長野県の栄村に出る道を教えてほしい」と私
「おとうさん、登山道に車を置いてあるので
そこまで乗せて行ってくれれば教えてあげる」と山ガ―ル

「歩いたら!根性のない奴だなぁ」と私
「ハハハ」と山ガ―ル
「わかった、どうせ一人だから乗ったらッ」と私







あの山の尾根を縦走してきたというから
「根性のない奴」は訂正
目標は100名山完全制覇と山ガ―ル

(注釈)
鳥甲山(2,037m)は日本200名山の一つで
岩壁が荒々しく厳しいため信州の谷川岳と
登山者に親しまれているそうだ








猿の大群をよけながら運転(猿が見えるかな)
もし熊が出てきたらどうしようと不安になったが
よく考えたら既に熊?を乗せているようなもので
バックミラーの山ガ―ルにアイコンタクト
勘のいい山ガ―ルもアイコンタクトでいい雰囲気







鳥甲山の登山道で山ガ―ルと別れて栄村へ

袖すり合うも他生の縁
去り難さに後ろを振り向きながら
道路標識を見ると「国道405」
結局津南に逆戻り
私の人生を見るようで笑ってしまうが
帰る故郷がある幸せに感謝
  


Posted by かとうさとる at 02:25 | Comments(0) | 越後妻有2012

2012年09月20日

古民家に命を甦らした「奴奈川姫の家」












集落の人にお礼のご挨拶






芝峠温泉の近くから見た蓬平集落
写真中央白い横断幕が小さく見える杉木立の中が
蓬平いけばなの家

「お世話になりました」と集落の人にお礼のご挨拶
朝採りの野菜を手土産にいただいて
妻有に新しい親戚ができたみたい
その足で室野集落の古民家「奴奈川姫の家」へ




古民家の構造美に
言葉を失う






「奴奈川姫の家」は私のワークショップに参加いただいた
十日町の岩田重信さん、金由起さんご夫妻が
元は茅葺きだった築140年の古民家を5年をかけて改修した別宅








一階の部分
見事な梁と洗練された空間構造に絶句
思わず「内部は直されたのですか」と私
「いいえ、元の形に戻すために改修したもので
140年前のままです」と岩田さん

「大地の芸術祭がはじまる前まで
古民家は価値のない建物といわれて見向きもされませんでした
私たちの願いはこの家が次の人に受け継がれていくことです」と
岩田さん








こちらが二階
峠の「脱皮する家」は彫り込むことで
古民家に新たな生命を与えたが
「奴奈川姫の家」は元の構造を露わにすることで
古民家に生命を甦らした

「失礼ですけど岩田さんは何をされている方ですか」と私
「十日町で草木染めの伝統工芸士をしています」と岩田さん
「ふるさとの宝物を発掘保存する会の会長もしています」と奥さん

柱や梁の質感は草木染め染料で岩田さんが
一筆ひと筆塗ったとのことで最高の贅沢
これで疑問は解けたが世の中は広い

最後に積雪について尋ねたところ
「玄関の庇まで雪で埋まります
冬の妻有もいいですよ
今度は冬に遊びにいらっしゃつてください」と奥さん


居間で「十日町でトコロテンっておかしいでしょう
でも私は好き」と奥さんにトロテンを奨められたが美味
いただいたお茶も美味しく
全てが贅沢








ご夫妻からいただいた案内








こちらは「ふるさとの宝物を発掘保存する会」のお仕事

  


Posted by かとうさとる at 01:10 | Comments(1) | 越後妻有2012