2012年02月08日
豊田市美術館 今季は全館写真でサプライズ!
ニューズウィークで
新聞を読んでいる暇はない
7日(火)農村舞台アートプロジェクトの最終委員会が開催された
事務局から事業報告の概要説明のあと全員でフリートーク
行政絡みの委員会というと事務局主導の紋切り型の委員会が多いが
この委員会は文化活動を展開する市民の有志が立ち上げたあと
行政(事務局)を巻き込んだ経緯もあって
行政は委員の無手勝流の暴走(?)を押さえるのに必死で笑ってしまう
この日も事務局の事業報告の概要説明をうけたあと
ブレーンストーミング(グループによるアイディア発想法の一つ)
と、言えば格好はいいがみんなドンキホーテの集まりで
善良な文化振興財団(事務局)の職員は大変
私も他人ごとではない
今後の展開の指針となる農村舞台報告書(A4版150頁程度を予定)の
タイムリミットが刻々とせまっているからで
ニューズウィークで新聞を読んでいる暇はない
さあどうしよう
豊田市美術館で目の保養
あわてないあわてない
こんなときは目の保養がイチバン
豊田市美術館に立ち寄って
吉田美術館長とアート談義をしたあとぶらりぶらり


豊田市美術館は谷口吉生の代表建築として世界的に注目されているが
ピーターウォーカーのランドスケープデザイン(修景)もさすが
本物は本物を選ぶということで納得
山本糾-光・水・電気
山本糾の写真を初めて見たのは名古屋栄の画廊で
彫刻家の今井謹郎さんに薦められて足を運んだことを覚えている
画廊の名前は忘れてしまったが狭い階段を上がっていくと
モノクロームの「雲」が20点ほど展示されていたが誰もいない
そのときの光景を今もよく覚えている
「雲」を見ているのに光のシャワーを全身で浴びたような
静かな衝撃を受けたからである
あれから30年近く経った
山本糾も見たいが昔の自分に会えるかも知れないと
ワクワクドキドキ

山本糾の写真について解説した学芸員の一文
「雲」は「水」に代わっていたがキーワードは「光」で
山本糾はあの時のまま

で、こちらが山本糾展のチラシ
ここまで引っ張っておいて詐欺みたいなものだが
展覧会の解説はめんどくさいため省略(ゴメン)
今季は全館写真でサプライズ!
山本糾一人で十分満足できるのに
今季の豊田市美術館は特別展も写真のサプライズ
もし私の記憶に間違いがなければ
豊田市は確か有数の写真コレクションをもっているはず
市内在住で岳人の編集長を歴任した
山岳写真研究家の杉本誠さんが企画した
◎世界的な文化人類学者の「フォスコ・マライーニ写真展」(1989年)
◎写真展「ウェストンの見た明治・大正の日本」(1996年)
▲「日本の山岳写真80年」(1998年)
◎「今、地球を歩く水越武写真展」(2000年)
▲「新世紀を拓く世界の10人の山の写真家展」(2001年)
の写真が杉本さんの尽力で豊田市に寄贈されたはず
(注釈)◎⇒確実 ▲⇒不確定(自信がない)

余談に逸れたが
こちらがもう一つの写真展
「みえるもの/みえないもの」のチラシ

豊田市美術館は定期的に所蔵作品展を開催し
コレクションの全容を公開しているが
本展は写真に関係したコレクションを中心に構成したもの
所蔵作品だけで
これだけの勝負ができるのは驚きの一言!
普通の美術館であれば
大概これで体力を消耗してしまうところだが
常設展でクリムトやエゴン・シ―レなど
「ウイーン分離派」が待っているという贅沢さ
ふるさと自慢というのは笑ってしまうが
まあ、こんなものでご容赦を

会場で中川幸夫を見つけて嬉しくなってしまった
確か学芸員の都筑さんが
「中川幸夫のファン」と言っていたのを覚えているが
こうした形で見れるのは幸せ
写真は「中川幸夫の花」(求龍堂)から転載

こちらはボルタンスキー
■会期は
山本糾展⇒4月8(日)迄
みえるもの/みえないもの⇒3月25日(日)迄
■アクセスは

■問合せは
豊田市美術館☎0565-34-6610
今夜は飲みに出かけるつもり
こんなことをしていていいのかな