2012年02月12日

神仏習合の滝山寺「鬼まつり」













予てから観たいと思っていた
滝山寺「鬼まつり」を初めて観た



岡崎の滝山寺は天武天皇の勅願によって創建された古刹で
境内には三代将軍徳川家光の名によって建立された
久能山・日光と並ぶ三大東照宮の一つ「滝山寺東照宮」
五代将軍綱吉が建てた鐘のお堂など
歴史マニアには垂涎のパワースポットとして有名

「鬼まつりは」は天下太平・五穀豊穣を目的に
鎌倉時代からはじめられた滝山寺の伝統行事で
見どころは、運慶作と伝えられる
祖父面・祖母面・孫面をつけた鬼が登場し
松明を持った伴が駆け巡る「火まつり」










平時は境内の駐車場まで車で入れるが
さすがにこの夜は無理

遠くに車を止めて徒歩で滝山寺の参道へ
祭りには夜店がよく似合う






滝山寺の本堂まであと少し









最後の長い石段を登ると境内は人ひと人でいっぱい
時計を見ると午後7時20分
予定では五穀豊穣を願う狂言が演じられているはずだが見えない

そこは慣れたもので肩を右にしたり左にしたり
ウナギがくねるようにして最前列へ











「鬼まつり」のクライマックスは「火まつり」

肉眼では祖父面・祖母面・孫面をつけた鬼が見えたが
デジカメではやはり無理







滝山寺の「鬼まつり」を観た!
と言ってもニュースで見た程度でしかないが
それでも百聞は一見にしかず

何百年にわたって地域の人たちによって護られてきた
神仏習合のカオスは理屈抜き

民俗の深層の森にわけいって行くような
高揚感に夜が更けていくが
この道を行くしかない





  


Posted by かとうさとる at 03:06 | Comments(0) | らくがき帖