2012年01月19日

奥三河の「花祭り」考(3)











蠟梅を居間に挿して春を待つ






花⇒蠟梅、薔薇
器⇒中島将夫「高麗青磁」
版画⇒国島征二
写真⇒石田真典





名大野依記念交流会館で
奥三河の「花祭り」の伝承を考える
シンポジウム



■シンポジウムの開催経緯と内容⇒下の朝日新聞記事を参照
■とき⇒1月21日(土)・22日(日)
■会場⇒名古屋大学野依記念学術交流会館(名古屋市千種区)
■参加⇒無料
■参加方法⇒メール(hanamatsuri@lit.nagoya-u.ac.jp)か
実行委員会(052-747-6770=電話とファックス共通)で申込み






記事の中で、佐々木名古屋大学准教授は「花祭りのような無形文化財を映像に残す場合『何が花祭りの本質なのか』という議論を避けて通れない」と語っているが、神事と芸能が未分化で混在する花祭りの本質を探ることは、日本人の深層を流れる民俗の精神的源流を探ることで、過疎化で存続が危ぶまれている今がラストチャンス。

本件とは別に、この花祭りの全貌を記録した展覧会が、いま、三州瓦で知られる「高浜市やきものの里かわら美術館」で開催されている。




高浜市かわら美術館で
花祭りの全貌を記録した
民俗写真の先駆者芳賀日出男の
ドキュメンタリー写真を初公開







芳賀日出男は折口信夫に民俗学を学んだ民俗写真の先駆者

本展はこの芳賀日出男の代表作「花祭り」の組写真をとおして
国の重要無形民俗文化財「花祭り」の本質を探るというもので
ユネスコの世界無形文化遺産に向けた運動を後押しする展覧会として
関係者の注目を集めている  

■会期⇒2月12日(日)
■会場⇒高浜市やきものの里かわら美術館
■芳賀日出男講演会
-写真家芳賀日出男の活動の軌跡と花祭りについて-
2月5日(日)14:00~16:00/入場無料








榊鬼の反閇の舞
愛知県北設楽郡東栄町月(1969年)かわら美術館所蔵作品パンフより転載








せいどの若者たち
愛知県北設楽郡東栄町月(1969年)かわら美術館所蔵作品パンフより転載




組写真は60年から70年代のはじめにかけて記録したもので
集落の風習として連綿と営まれる花祭りの原風景を知る
貴重な学術資料で必見!








山より里に降りてくる榊鬼
愛知県北設楽郡東栄町月(1971年)かわら美術館所蔵作品パンフより転載







民家を巡り、疫神を祓う榊鬼
愛知県北設楽郡東栄町月(1972年)かわら美術館所蔵作品パンフより転載




かわら美術館のアクセス







(問合せ)
高浜市やきものの里かわら美術館
☎0566-52-3366
http://www.takahama-kawara-museum.com/




  


Posted by かとうさとる at 22:18 | Comments(0) | らくがき帖