2012年01月12日

近場で美術館巡りをしたがみんなクローズ





美術館など公共施設の休館日は概ね月曜日と思っていい
但し月曜日が祝日などに重なるときは平常通り開館し
翌日の火曜日が振替休館日になるため注意が必要

祝日明けの一昨日10日(火)
予め「振替休館日かも」と企画展のチラシを確認したが
祝日休館のクレジットがないためダメ元で
高浜市やきものの里かわら美術館と
碧南市藤井達吉現代美術館に車を走らせた



かわら美術館に着いたが


高浜は三州瓦を地場産業として発展した市として有名
豊田市でも当時東田と言った現在の寿町で瓦が焼かれていたが
ルーツは高浜の三州瓦で縁がなくもない






かわら美術館はこの瓦をテーマにした美術館として
豊田市美術館と同じ1995年に開館

「やきものの里」の名にたがわず美術館の周辺は瓦一色
中でも圧巻は玄関正面のオブジェ
三州瓦と言えば黒い瓦と鬼瓦が代名詞のため
一瞬鬼瓦と思ったがどこから見ても鯱
まあ細かい事は言わない

余談に逸れたが今回足を運んだのは
日本の民俗写真の第一人者、芳賀日出男の展覧会を見るため
特に奥三河の花祭りなどの貴重な民俗資料が見られるということで
何も考えずにハンドルを切ったが玄関に「本日閉館」の文字
いつものことで笑うしかないがトホホ






瓦のオブジェで構成されたかわらの里公園
この公園のランドスケープは背景の木立の山頂に安置された
日本最大の陶製観音像。私は苦手だが興味のある方はどうぞ








公園の片隅にはこんな案内も

今は境川から続く運河のようになってしまったが
私たちが子どもの頃の三河湾は白砂青松の格好の海水浴場で
小学校の林間学校も高浜から少し南下した玉津浦だった



看板を読んでいて
ふと玉津浦を想い出して寄り道







玉津浦は国道247のバイパス脇の公園の名に残るのみ
その玉津浦の沖合を埋め立ててできたのが
中電の火力発電所と碧南海釣り公園

左側が火力発電所の温排水口
寒くなると黒鯛やマダカ、カイワレが温排水口に集まるため
名人は幅15㌢ほどの柵の間から器用に竿を出して
結構の釣果を出しているというから何でも工夫はするもの



寄り道をしたが
予定通り碧南市藤井達吉現代美術館へ







久々に館長の木本さんに会いたいと思ったがこちらもクローズ

世界標準の豊田市美術館は別にして、近年地方の美術館活動が活発になってきた。予算の縮小という背景もあるが、学芸員が地域の潜在的な文化資源の掘り起こしに真剣に向き合うようになった努力の結果で、キツイようだがこれが普通。

今回足を運んだ二つの美術館は双璧で、中でも碧南市藤井達吉現代美術館は限られた予算の中でも工夫次第でできるという見本。百聞は一見にしかず、説明するのが面倒のため興味のある方は御自分でどうぞ。






大浜の湊で繁栄した碧南のももう一つの顔は
60余の寺院を数える寺町で
蓮如上人ゆかりの応仁寺など名刹巡りもお薦め

写真は美術館と道路を隔てた西方寺
写真では写っていないが西方寺の隣は九重味淋の本社






寺町もいいが私の興味は矢作川の物流の拠点となった大浜湊の歴史で
衣の里の経済的礎を築いた矢作川の水運を調べるためには不可欠

碧南市藤井達吉現代美術館の次回企画展が
「はるかなる衣ヶ浦のみなと-海運と産業の歴史」というから楽しみ



先ずは名刺代わりにご挨拶






梅原猛が碧南市出身ということで構想された「哲学体験村」
幸福論の箴言コーナーを再見したくなって立ち寄ったが
当然のようにこちらもクローズ

ちなみに前述した箴言コーナーで今でも覚えているのが
「人生にとって幸せとはパートナーを見つけることだ
もし、そのパートナーがあなたの妻であり夫であれば
あなたは最高の幸せ者だ」という意味の言葉で納得!



今回はじめてブログをオープンにしたが
先ずは名刺代わりに御挨拶まで










  


Posted by かとうさとる at 00:18 | Comments(0) | らくがき帖