2009年10月20日
花は足で活けよ
今日も野山をぶらりぶらり
私がいけばなを習いはじめて、最初に覚えた言葉は「花は足で活けよ」
という言葉だった。「野山を歩き、自然にふれ、草木一つひとつの植生をよく観察して活けよ」という意味である。

伊保町のため池は湧水を効果的に利用するため
里山の地形に合わせて上池、新池、馬場池の三つの池が連続
自然の回遊式庭園を巡るようで、時の経つのを忘れそう
(写真は新池)
この言葉について勅使河原蒼風は花伝書の中で次のように述べている。
いけばなは 足でいけよという
私はこの説に反対である
山野の花をみてあるけという足なら反対で
花でないもの
世のいっさいに触れよ
という足なら
大いにそのとおりということなのだ
いけばなもまた人生であるということなのだ

今日も伊保町のため池でぼんやり(上池)
「いけばなもまた人生である」という意味において私も同感である。
こんなことを言うと少し気恥ずかしいが、私にとって野山をぶらりぶらりすることは「いけばなとは何か」を思索することであり、今では私の人生の一部と思っているからである。

ふりかえると陽が西に傾いていた