2008年12月09日
作品ライブラリー(11)いけばな公募展

グラン・パ・ド・ドゥ(1982年)
伝説のいけばな作家半田唄子
この作品は「ライブラリー10」でとりあげた、世界バレエフェスティバルのグラン・パ・ド・ドゥから想を得た連作で、発表したのは池袋のサンシャイン美術館で開催された「いけばな公募展」。
この公募展を見にきた中川先生(中川幸夫)と奥さんの半田先生(半田唄子:中川幸夫の最大のライバルと讃えられている伝説的ないけばな作家)が、私の作品の前で足を止めた。「これがかとう君の作品か」と中川先生。半田先生は挨拶をして先に行ったため、中川先生と二人になった。
話はそのあとの出来事で、中川先生が去ったあと半田先生が小走りで戻ってきた。「(作品について)かとうさん、中川は何と言っていた?」と半田先生。私はその言葉のもつ意味に言葉を失った。病魔に侵されていた半田先生とお会いした最後で、私はこの作品を見るたびに今でも半田先生を思い出す。
いけばな公募展/手漉き和紙、着色ロープ/サンシャイン美術館(東京)1982年
Posted by かとうさとる at 21:09 | Comments(0) | 作品ライブラリー