2015年06月20日
農村舞台アートプロジェクト2015の準備着々(2)
農村舞台アートプロジェクトが
ビエンナーレ方式をとらない理由

旭地区明賀町神明神社農村舞台
もし、白洲正子が存命で「農村舞台を観たい」と言ったらどうか
84カ所もある舞台群の中から1か所と言われると困ってしまうが
私は明賀町の農村舞台に案内したいと思う
かくれ里のような小さな集落の麓からうす暗い参道を登っていくと
突然森がひらけて木漏れが差し込む…
なんと言っても舞台の佇まいがいい
昨今、アートイベントは年度を隔てて
定期的開催する○○ビエンナーレ(2年に一度開催)
○○トリエンナーレ(3年に一度開催)が一つの潮流になっている
様式が完成した伝統行事と違って
アートは創造の連続性が成否を分けるため
プランニング⇒実施⇒総括⇒プランニング⇒総括⇒実施
のサイクルが不可欠
従来型の通年開催は十分な総括ができないまま
次の年度に流れ込んでしまうため
行事そのものが目的化しマンネリ化した事例は
枚挙にいとまがない
農村舞台アートプロジェクトも
先の「農村舞台フォーラム」の反省を踏まえ
実行委員会で隔年開催の是非を議論を重ね
委員会はクオリティの担保や
限られた予算やスタッフの負担など総合的に判断
内々にビエンナーレ方式に移行することを決めた
どこの世界でもそうだが理想を求めると
総論賛成各論反対の二律背反律の矛盾が起きるのは常で
農村舞台アートプロジェクトも実行委員会内で再度協議
で、出た結論が元の木阿弥ではないが
アナログの通年開催
判断を分けたのは

藤岡地区深見町磯崎神社農村舞台の廻り舞台
深見町ではアートプロジェクトをキッカケに農村舞台を生かした取り組みが本格化
本年度はオペラに続いて豊田シティバレエ団の公演を予定
農村舞台アートプロジェクトが
アートイベントは手段で目的はその先にある
「伝統の再生と創造」の運動体という原点の確認だった
懸案事項の
プランニング⇒実施⇒総括⇒プランニング⇒総括⇒実施
のサイクルは実行委員会が危機意識をもって常態化することで対応
負荷はかかるが自らが決めたことで文句はない
農村舞台アートプロジェクトは
地域限定のローカルなアートイベントだが
一度清水の舞台から飛び降りてしまえば
夢は無限大
いつでも、だれでも門戸をひらいているため
近場にいてこんなチャンスを逃したらもったいない
みなさんも一緒にいかがですか
Posted by かとうさとる at 13:20 | Comments(0) | 農村舞台