2013年07月13日

あいちトリエンナーレ(1)トリエンナーレのいま








アートは国や地域の威信をかけた
一大イベント




100年余の歴史をもつアートのオリンピック
ヴェネツィアビエンナーレは別格にして
近年、アートは国や地域の威信をかけた一大イベントの
様相を呈してきた



あいちトリエンナーレ(1)トリエンナーレのいま


日本においても
■越後妻有アートトリエンナーレ
■横浜トリエンナーレ
■瀬戸内国際芸術祭
■あいちトリエンナーレ
の4大トリエンナーレがしのぎを削り
毎年どこかで世界標準の国際展が開催されるようになった

   トリエンナーレ   
   3年に一度開催される国際美術展で
   準備~開催まで時間がとれることから
   国際展に限らず近年はトリエンナーレ方式を採用するケースが増えている



4大トリエンナーレ

■越後妻有アートトリエンナーレ   
東京23区より広い新潟県十日町市・津南町の里山を舞台に
アートのダボス会議として世界が注視する世界最大級のアートイベント
リピーターやアートを巡る今様お遍路さんが多い事でも話題
次回開催は2015年

■横浜トリエンナーレ   
世界標準のアート立国を掲げて国の主導ではじまった国際展
近年は民主党の仕分け政策で政府が手を引いたため横浜市が主催
紆余曲折を経たが国内最大規模のアートのショ―として人気
次回開催は2014年

■瀬戸内国際芸術祭   
越後妻有アートトリエンナーレと連携して
瀬戸内を世界のアートの海にしようという壮大なプロジェクト
産廃の島、豊島がアートの島として再生するなど
風光明美な瀬戸内と現代アートが融合
4大トリエンナーレで最大の集客数を誇る
2013年開催     

■あいちトリエンナーレ   
現代美術や舞台芸術、身体表現など多様な表現をコラボした
成熟した都市型トリエンナーレが特徴でプログラムの内容も濃く
どちらかと言えばプロ向き
2013年開催


あいちトリエンナーレ余話

愛知のアートの地場産業ともいえる
鈴木五郎さんや加藤清之さんなど現代陶芸の旗手たちが
あいちトリエンナーレの構想外になっていることについて
「よくわからない」とブログに記したところ
元かわら美術館学芸員の天野さんから
同様の趣旨の書き込みがあった
実はこのような見方や考え方をしている美術関係者はは意外と多い

トリエンナーレは国や地域の民度をかけた時代で
後発のあいちトリエンナーレが勝ち残るためには差別化が絶対条件
で、選択したのが「都市を覚醒せよ」という
メッセージに象徴されるように
現代美術・建築・ダンス・オペラ・身体表現・演劇などなど
現代の多様な表現による3年に一度の都市の祝祭で
私たちはもっと誇ってもいいのではないか

では、なぜ「よくわからない」というような声が上がるのか
偏りを承知で言えば
トリエンナーレで地域を経営するという思想の欠如と
マネージメントの不在が浮かびあがってくる

もし地域を経営するという思想があれば
地元の問題は政治的で難儀なものだが
地域の文化資源を無視するような
ミスリードはおきなかったのではないか

もしマネージメントが機能していれば
未だ「よくわからない」などという
初歩的なパブリシティミスはなかったのではないか

トリエンナーレのファンの一人として
本当はこんなことは書きたくないが
せっかくのビッグチャンス
もったいない




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Posted by かとうさとる at 17:00 | Comments(0) | トリエンナーレ
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