2010年09月09日
農村舞台プロジェクト(19)公開作品の安全確認
風で菰が数枚落ちていたが
大過なく一安心
関東甲信で記録的大雨とのことで憚られるが、
台風9号は東海地方に恵みの雨をもたらしたようだ。
それでも作品が心配になって公開中の舞台を見てまわった。

先ずは近場の私の作品
風で菰が数枚落ちていたが大過なく一安心
公開作品の安全確認のため
雨の飯田街道を北上
むかし、私たちは主要道をみんな○○街道とよんでいた。
古い町名と同じで、街道名を聞けば道路の役割がひと目でわかった。
国道153号線は、尾張と三河と信州をむすぶことから
飯田街道(信州では三州街道)とよんでいた。
古くは、この道を通って三河湾の塩が中馬の背で運ばれたことから
塩の道、中馬街道、また信濃の善光寺に通じることから
善光寺街道ともよばれ、親しまれてきた。
農村舞台の多くもこうした道の文化の一つとして発展したもの。
飯田街道は農山村の民俗文化の宝庫で興味は尽きない。

地図は柄澤照文さんの「塩の道旅日記」より転載

柄澤さんは塩の道や江戸時代の先人の足跡を訪ねて
スケッチ旅をしたり、全国各地の町並みや農山村風景などを
描いているペン画家。発行は樹林舎で、
塩の道の副読本としてお薦め。

余談に逸れたが、伊勢神トンネル付近は靄で視界がゼロ
トンネルを抜けると足助側の靄が嘘のように視界良好
写真は小田木あたりから見た稲武の集落

作家には申し訳ないが
今日(8日)は時間の縛りがないため飯田街道を散策しながら北上

地蔵峠の旧道
この峠を越えると今回の舞台の一つの野入
神社に着くと伊丹靖夫さんが作品のメンテを終えたところ
「もう大丈夫」とのことでひと安心。

ここまで来て引き返す手はない。
長野県境近くで杣路峠の遺跡案内板を見つけた

杣路峠に向かう中馬街道

長野県境の大野瀬付近の飯田街道(国道153号線)

旧道を発見してまた寄り道

台風9号で増水した矢作川(根羽川)
まさに恵みの雨(長野県境は数キロ上流)
Uターンして
足助の細田神社の農村舞台へ
雨戸が閉められていて舞台の条件の隔たりに言葉を失う。
阿蔵の須賀神社も同様の問題で作家を悩ましているが
プロデューサーとして迂闊。(次回の反省)
Posted by かとうさとる at 02:23 | Comments(0) | 農村舞台