2021年05月28日

豊田市美術館そのすべてが美しい美術館づくりの名手、谷口吉生の傑作





豊田市美術館そのすべてが美しい美術館づくりの名手、谷口吉生の傑作


   豊田市美術館1Fアプローチ


月イチで地元紙の矢作新報に連載している「ぶんかの定点観測」。124回目の今月は、マガジンハウス社発行「世界のベストミュージアム」より豊田市美術館を軽~くピックアップ(笑)



豊田市美術館そのすべてが美しい美術館づくりの名手、谷口吉生の傑作


   5月28日発行の矢作新報より転載


こんなときに「何を考えているのか」と、お叱りを受けそうだが、今回は明るい話題を。

美術館の楽しみの一つはミュージアムショップ。値段も手ごろで何と言っても包装紙のネームバリューは抜群。例えば海外に出かけたとしよう。東京国立博物館でグッズを購入すればトウキョウナショナルギャラリーの包装紙で包んでくれる。こんなステキでお洒落な手土産は他にないよね。

さて、「豊田市美術館はどうか」。そんなこと私に聞かれても困ってしまうが(笑)、品ぞろえは逸品揃い。レイアウトもシンプルで見やすく、お薦め。

余談に逸れたが、過日、豊田市美術館のミュージアムショップで世界のベストミュージアムを見つけた。


豊田市美術館そのすべてが美しい美術館づくりの名手、谷口吉生の傑作


   「世界のベストミュージアム」。発行はマガジンハウス。
   定価は1,600円(税別)とお値打ち。
   豊田市美術館を設計した谷口吉生ほか4組の巨匠を特集した
   巻頭のミュージアム建築の巨匠たちは必見。
   お求めはミュージアムショップで。


発行は『BRUTUS』など大人の雑誌で知られるマガジンハウス。国内66件、海外73件のベストミュージアムを網羅しているが、世界の美術館は圧巻。国内も個性的で負けていない。こんなご時世である。自宅で世界の美術館を巡ることができるから嬉しい。

本誌のもう一つの特徴は、建築部門、展示部門、必見部門の3部門にわけてベストテンを発表。ベストテンに入ったから優れているとは思っていないが、選考に関わった建築家やアーティストが選考の舞台裏、票を入れた理由と提言を語っているから納得。

ちなみに建築部門のトップは、67ポイントを集めた金沢21世紀美術館。設計は逢妻交流館の設計でお馴染みの妹島和世。豊田市美術館は62.5ポイントで第2位だが、「そのすべてが美しい美術館づくりの名手の傑作」のコピーが全て。


豊田市美術館そのすべてが美しい美術館づくりの名手、谷口吉生の傑作


   谷口ワールドの特徴のひとつが水との親和性。
   旧拳母藩館跡の高低差のある地形を巧みに生かした設計で、
   大池の下は所蔵作品の収蔵庫になっている。


豊田市美術館そのすべてが美しい美術館づくりの名手、谷口吉生の傑作



他にも「日本で最も美しい美術館だと思います」(五十嵐太郎)。「フォルムの美しさと水の効果的な使い方は東アジア随一では?」(小崎哲哉)などなど、少しこそばゆいけどたまにはいいよね(笑)。

最後に今季の豊田市美術館は開催中の「ボイス+パレルモ」に続いて「モンドリアン展」がスタンバイ。世界のビッグネームの揃い踏みで必見。是非ご予定を。



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Posted by かとうさとる at 03:32 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー
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