2015年07月18日
夏休みはかわら美術館で決まり
今日から三州瓦で知られる
高浜市かわら美術館でユニークな特別展
「馬、たてまつる」が始まった


副題に-埴輪からおまんと、競馬まで-とあるように
馬と人の関わりを分け隔てなく全部横に並べて
見せてしまおうという無謀な試みだが
「馬、たてまつる」というタイトルが物語の背中を貫いて
文句を言わせない
美術館も生き残りをかけた時代
どうせやるならこのぐらいやってくれないと面白くない

埴輪の説明は省くが
「おまんと」は知多や三河の各市町の神社で行われる
馬の祭礼で、祭りの由来は熱田神宮の「馬の塔」の習俗が
各市町に伝わって独自の発展をしたもので
中でも高浜の「おまんと」は有名
写真はネットのフォト蔵から転載したものだが
丸太を組んだ柵で囲った円形の馬場の中で
若者たちが走る馬に飛びつき
人馬一体となって駆けていく臨場感は半端じゃない
JRAのグランプリレース「有馬記念」を制したダイユウサク
三冠レースの「菊花賞」を制したハシハ―ミットなど
数多くの名馬を育てた高浜出身のJRAの元調教師内藤繁春は
「おまんと」の馬に憧れて騎手になったというが納得
夏休みはこれで決まり

これまでの学芸の常識であれば
-埴輪からおまんとまで-で、物語は終わったはず
そんな常識を破って
競馬の領域まで踏み込んで
馬の日本史という物語を作り上げた
かわら美術館の総合力に拍手
なんといってもエンタメ系で楽しそう
展覧会を見たあとは
海辺でハゼの束釣りもできるというから
夏休みはこれで決まり
場所とアクセスはこちら↓


興味のある方は「かわら美術館」で検索
問合せは☎05666-52-3366
(追記)
ひょんなことから
大割烹だるまのオーナー夫妻から
ある「乗馬馬」の物語を「本」にしたいと依頼された
経緯は省くが
物語のプロローグを三河の馬の習俗を伝える
「おまんと」に決めた
オーナー夫妻が最後を看取ったという
JRAの元調教師内藤繁春のエピソードも外せない
北海道の「馬の養老牧場」も尋ねるつもり
そんなタイミングで
「馬、たてまつる」が開催されるため
少し前ノメリになったかも知れないが
是非お出かけを
Posted by かとうさとる at 03:17 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー