2012年12月15日
美術ファン必見!日本近代美術の100年
東京国立近代美術館
ベストセレクション
日本近代美術の100年

美術館大好き人間の私だが
長い間不思議な空白スポットがあった
敬して遠ざけるという言葉があるが
東京国立博物館と東京国立近代美術館という
二大ナショナルミュージアムがリストから欠け落ちていた
そんな私が今では何をさておいても
竹橋の国立近代美術館に足を運ぶから笑ってしまう

本展は国立近代美術館の60周年を記念して
日本美術の100年を概観しようというもので
■第Ⅰ部MOMATコレクションスペシャルは
誰もが教科書や美術雑誌で一度は見たことのある
重要文化財、日本画、洋画、彫刻、海外作家コレクション
241点で構成
■第ニ部「実験劇場1950s」は
近代美術館が開館した1950年代に焦点をあてて
戦後の日本の現実と美術を中心に多様な表現活動美の関係を
296点の作品と資料で再考しようというもので
この内容で1300円というからタダみたいなもの

フラッシュをたかなければ写真撮影もOKというから嬉しい
写真は「戦争の世紀に」のコーナーで思わず足が止まった
中村研一の「コタ・パル(上陸作戦)」
戦争画は負の遺産としてタブー視されているようだが
近代美術史に空白のエアーポケットがあるのは不自然
戦争画とは何か
なぜ画家は戦争画を描いたのか
改憲論が居丈高に叫ばれるいま
「史」として検証する意義は決して小さくないはず

安田靫彦の「黄瀬川陣」は
横山大観の「生々流転」とともに
日本近代美術の100年の「花の定座」の候補の一つ
500点を超える作品と資料で構成される
本展を説明するのは不可のため以下割愛するが
来年の1月14日まで開催しているため
一度足を運ばれたらいかが
最後に
サプライズをひとつ

2階のフロアに設置されたアントニー・ゴ―ムリーの作品
アントニー・ゴ―ムリーは
作家自身の肉体から型取りした複数の彫刻作品を用いて
広大な風景の中に設置するプロジェクトを
世界各地で展開しているが
実際に見るのは初めて
さり気なく設置されているが
平和の大切さを実感
本展は
来年の1月14日まで
国立近代美術館で開催中
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Posted by かとうさとる at 19:49 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー