2016年07月13日

農村舞台アートプロジェクト2016の準備着々②










太平の眠りから覚めた寶栄座


昨日は怒田沢町諏訪神社農村舞台
「寶栄座」で文化振興財団の
文化情報番組の収録






「寶栄座」は
市内唯一の楽屋付農村舞台で
草葺き(昭和35年にトタンで覆う)
入母屋造りで建てられたのは明治31年






  写真は昨年の農村舞台アートプロジェクトより
  太平の眠りについていた寶栄座に降臨した今貂子さん






怒田沢村物語によると
もともとが山間の小さな集落で
お金のかかる地芝居の費用を賄うため
みんなで出した知恵が
「お金を沢山出した人にいい役をつける」
という申し合わせというから
わかりやすい

役をもらった人は
弁当も用意させられたというから
体のいいタカリのようなものだが
お金のある人は自尊心を
そうでない人?は食事酒付で
ヤジを飛ばして愉しんだというから
日本昔話に出てきそう









  写真は2015年11月29日
  深見町磯崎神社農村舞台で開催された  
  全日本地芝居サミットに出演した萩野子供歌舞伎



残念ながら集落の限界集落化で
大人の芝居は絶えてしまったが
伝統は学区の萩野子供歌舞伎に
引き継がれているから
みんな一安心







今回スタジオを飛び出して
寶栄座で情報番組の収録したのは
この寶栄座の活用をアピールするため

将来的には舞台を中心に集落まるごと
演劇やアートの村にしてしまおうという
ドンキホーテのような話が出るなど
集落も生き残りをかけて真剣









取材が終わったあと
廻り舞台を試しに廻したが
みんな子供に帰ったようなもの

どこか浮世離れしていているが
こんなハッピーな高齢者がいる集落って
楽しいよね



最後に耳より情報を!

先のブログで
農村舞台アートプロジェクトの準備着々
と記したが
目玉の一つが寶栄座の「ライブ」


一度廃れた地芝居を復活させるのは難しいが
台本を読んで聞かせるだけなら
昔取った杵柄でなんとかできる

そこで考えたのが
プロジェクターの映像と音楽と
役者のセリフのコラボによる
紙芝居方式の歌舞伎上演というから
奇想天外


演目は絵本太功記「尼崎の段」
映像の原画制作は伊丹靖夫さん
音楽はクラシックの寺本デュオ
セリフは昔の怒田沢歌舞伎連







  出演を予定している豊田シティバレエ団の渡辺茉里奈さん



  出演を予定している寺本デュオ
  寺本みずほさん(ヴァイオリン)左
  寺本みなみさん(ピアノ)右



このほか
豊田シティバエ団のモダンバレエと
寺本デュオのライブ
私も何かシンボリックになる
作品を奉納制作する予定をしているが
詳しくは後日
  


Posted by かとうさとる at 13:09 | Comments(0) | 農村舞台