2010年04月02日
スロビックさんが回顧展でお別れのご挨拶
人間の一生は
出会いと別れの物語
来日以来、多くの人に敬愛されてきた愛知泉学大学教授でアーティストのハロルド・G・スロビックさんが、来年夏、奥さんの安江さんと帰国されるとのこと。
スロビックさんとの出会いは30年ほど前、当時、奥さんとなった安江さんが文化協会の運営委員をされていて、「アメリカ人のアーティストと結婚された」とのお話を伺ったときに遡る。以来、公私にわたってお世話になり、これから先も敬愛するアーティストとして、相談にのっていただけるものと思っていただけに、予定とはいえ帰国の報は青天の霹靂。

右がハロルド・G・スロビックさん。
左はブランボーオルガンの名で世界的に著名な
パイプオルガン製作者のジョン・ブランボーさん。
当時の文化協会(特に私)にとって、日本文化に対する深い理解と広い視野、アーティストの繊細さをオブラートにつつんだ温かい人柄のスロビックさんの入会は、江戸時代初期に幕府の外交顧問として活躍したウィルアム・アダムス(三浦按針)が現れたようなもので、文化協会が国際文化交流の第一歩をふみだせたのも、スロビックさんがいたからで、感謝の言葉もない。私の作品集の英訳に際しても、奥さんの安江さんと二人で親身になって労をいただいた。道の角を曲がらないと大切なことや、大切なものに気がつかないのは私の悪い癖で気をつけているが、わかっていても治らないのが癖。こればかりはどうしようもない。
そのスロビックさんが
回顧展でお別れのご挨拶
今回の回顧展は、アーティスト、スロビックさんの全容が初めて明らかにされるもので、初めにして最後の展観となるもので必見。希望者には感謝の意をこめて廉価で頒布されるとのことでこちらもお楽しみ。

スロビックさんの回顧展は
日時/2010年4月11日(日)~5月末日
開催日/土、日、祝日のみ。時間は10時~18時
会場/「ギャラリー青い波」(名鉄三河線新土橋駅前)

作品№60 Palinhive 5,000円

作品№73 Summer Picnic 3,000円

作品№39 In Homage to Quanta Ivb 20,000円