2012年10月20日
舞台美術になった萩
一家に遊女も寝たり萩と月 (芭蕉)
秋の七草といえば先ず思い浮かべるのが萩
万葉集にも数多くの歌が詠まれるなど
萩は古くから日本美の一つとして親しまれてきた

そんな中で私が好きなのは
芭蕉が北陸一の難所親不知を越えた
市振の宿で詠んだといわれる
「一家(ひとつや)に遊女も寝たり萩と月」の一首
野原よりの手紙シリーズより
『萩』の巻

燭台に灯りが燈り「野原よりの手紙」『萩』の巻が始まった
モダンダンスの鬼才、野々村明子さんの「野原よりの手紙」シリーズは
野に咲く花々をテーマに1年を通して挑んだ前代未聞の
コラボレーションのリサイタル
メンバーは野々村明子さんが指名した
■作曲・帰山栄二さん
■照明・御原祥子さん
■花・かとうさとる
の三人
舞台は名古屋大須の七ツ寺共同スタジオ
経緯は省くが「野原よりの手紙」シリーズは
1989年5月『藤』の巻からスタート
シリーズの四作目となったのが写真の『萩』の巻

萩の咲く野に舞い降りた野々村明子さん
Posted by かとうさとる at 00:18 | Comments(0) | 花日記