2010年10月20日
名古屋開府400年特別展「変革のとき桃山」
今年は名古屋開府400年
今年は名古屋のまちづくりの端緒となった名古屋城築城(慶長15年)と清州からの町ぐるみの移転、いわゆる「清州越」から400年になることから、「名古屋開府400年祭」が名古屋市内で開催されている。
これだけでも大変なのに、この秋は「あいちトリエンナーレ」、「国連地球生きもの会議」(COP10)、おまけに河村たけし名古屋市長が主導した市議会のリコール運動が重なり、名古屋はてんやわんや。
ひとつぐらいはじっくり歩いてみたいと思っていたが、気がつけば秋も半ば。農村舞台の総括も一息ついたため、車を走らせた。

名古屋開府400年3館連携企画
ミュージアムトライアングルinNAGOYAのチラシ
名古屋開府400年特別展
変革のとき桃山

名古屋市博物館の「変革のとき-桃山」は、徳川美術館の「尾張徳川家の名宝」、名古屋城の「武家と玄関 虎の美術」と連携した特別展。
第一章 天下人の空間
第二章 南蛮の刺激
第三章 工芸の変貌
にわけて、尾張名古屋400年の礎になった桃山という時代が、日本の歴史に及ぼした変革の様相を国宝1件、重文26件を含む173件でたどるもので、本展を説明するのは野暮。足を運んで見てもらうしかない。
くどいようだが、徳川美術館、名古屋城、あいちトリエンナーレと、桃山からアートの最先端まで、一か所にこれだけのコンテンツが集まるチャンスは二度とないのではないか。まだの方は是非お薦め。
自由に見るのが一番

洛中洛外図屏風もいいが、
息を呑んだのが上の「妙法院玄関三の間障壁画松図」
この豪快な松図を見ていて思い出したのが
下の美術手帳11月号に掲載されていた遠藤利克の作品。
感覚の問題で説明不可だが同時代性の熱気を感じたのは
私一人ではないと思うがどうか。

遠藤利克 空洞説2010AKIYAMA(美術手帳11月号より転載)

北政所が秀吉の冥福を祈って建てた高台寺時雨亭の「おこし図」
現代でいうところの「マケット」だが、シャープでお洒落。

「おこし図」は高台寺時雨亭の設計図で写真は時雨亭の内部
名古屋開府400年記念3館連携企画
「変革のとき桃山」は名古屋市博物館で
11月7日まで
Posted by かとうさとる at 00:18 | Comments(0) | アートの現在