2014年08月01日

豊田市美術館でジャン・フォートリエ展


この夏の豊田市美術館は
トリプル企画で選り取り見取り









■トリプル企画其の一

ジャン・フォートリエ展

ジャン・フォートリエ(1898~1964)は
1950年代に展開された抽象表現主義
アンフォルメル旋風の発端となった
20世紀フランスを代表するアーティスト

本展はそのジャン・フォートリエの
没後50年を記念した回顧展








ジャン・フォートリエ展は
戦争体験によって生み出された体表作「人質」シリーズをはじめ
油彩・油彩・素描・版画・彫刻など約90点で構成

ジャン・フォートリエの名前は知っていたが
実作を見るのは本展が初めて

百聞は一見にしかずというが
チラシの表紙にも使われている《管理人の肖像》など
戦争の影が色濃く出た時代から30年代にかけて
制作された厚塗りの絵画群
ナチに拘束された体験をもとにしたといわれる
「人質」シリーズなど圧巻

本展はこのあと大阪の国立国際美術館に巡回するが
特別展も充実している豊田市美術館がお得



■トリプル企画其のニ

ドイツとオーストリアの雑誌とデザイン





クリムトとエゴン・シーレが一緒に展示されているが
二人とも本質はポップカルチャーなのか
水を得た魚のようで楽しそう

レイアウトもお洒落


■トリプル企画其の三

生誕百年髙橋節郎展







棺の蓋をして
初めてその人の真の値打ちが決まることを
「蓋棺事定」というが
本展を見ずして「クールジャパン」を語るな




常設展も選り取り見取り





左手前から
フランシス・ベーコン「スフィンクス」
ゲオリク・パゼリッツ「羊」
アベルト・ブッリ「赤プラスチック」
フォンターナ「空間概念№3」
イヴ・クライン「モノクローム・ブルー」
草間彌生「№AB」










■会期は9月15日(月・祝)まで
■問合せは豊田市美術館☎0565-34-6610




  


Posted by かとうさとる at 19:09 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー