2013年05月31日

金とく~世良正則やきものの心~収録





NHK「金とく~世良正則やきものの心~」
ミュージシャンで俳優の世良正則さんが
焼き物のまち常滑を訪ね
伝統のものつくりの心を探るというもので
放送は6月28日(金)午後8時~8時43分
再放送は6月29日(土)午前10時5分~10時48分の予定

私の役割はサブで吉川正道さんの「おもたばち」と
「球体」に花を活けるというもの





私の収録は常滑の吉川正道さんの工房を訪ねて
「おもたばち」に花をいけるところからはじまった

収録はライブで写真に撮るチャンスを失してしまったが
写真は青磁の「おもたばち」に
カ―クリコ、グロリオ―サ、アンスリウムを活けたもので
写真はこの1枚のみ





改装中の廃業した「やきもの工場」




吉川正道さんの「球体」

もう一点は
改装中の廃業した「やきもの工場」に
吉川さんの「球体」三個を設置し
縄文から連綿とつづく焼き物の神に捧げる
インスタレーションで
この空間が吉川さんの「球体」と響き合って
どんな命を生みだしたかは番組を見てのお楽しみ

最後にミーハー的感想を記すと
世良さんは「梅ちゃん先生」で演じた
医師坂田先生の役柄そのもので
熱さを秘めた本物のアーティスト

黒崎めぐみアナは番組で見るよりも
はるかに爽やかで魅力的(こういう言い方は失礼かな)
私もいいトシしてミーハーで笑ってしまう




  


Posted by かとうさとる at 22:23 | Comments(0) | 花日記

2013年05月30日

いけばなで季寄せを楽しむ 








■器:染付鉢
■青磁盤:吉川正道






■季の花:ニューサイラン、フェンネル、ストック
杓薬、紫陽花、青木、擬宝珠、石蕗




金とくの準備






明日は「金とく」の収録日
花材を車に積んでスタンバイ
  


Posted by かとうさとる at 20:13 | Comments(0) | 花日記

2013年05月28日

妻有はアートの神さまの集まるところ








宿題が溜まっているため簡単に記すが
「蓬平いけばなの家」の作品撤去のため
26日(日)半年ぶりに妻有に入った




棚田を耕す妻有の産土/イリア&エミリア・カバコフ「棚田」

北川フラムさんは大地の芸術祭の思想について
「人間は自然に内包される」と記した
言葉にすると抽象的で難しいが
カバコフの「棚田」が全て




妻有で座敷ワラシ消滅





この冬、「蓬平」は4メートルの雪が積もったそうだ
出雲に全国の神さまが集まったように
妻有は世界からアートの神さまの集まるところ










陽が傾く頃
全ての作業が終わった






翌朝
いつもは真っ白な雲海に包まれる芝峠温泉「雲海」
楽しみにしていたがうっすらとたなびく程度
谷川岳と苗場山も見えず残念



妻有は心のふるさと








「美人林」と名をつけた人に拍手(パチパチパチ)








「星峠」と名をつけた人にも(パチパチパチ)

全てに感謝  


Posted by かとうさとる at 18:28 | Comments(1) | 大地の芸術祭「蓬平いけばなの家」

2013年05月26日

常滑の吉川正道さんの工房探訪


吉川正道展
■会期:6月12日(水)→18日(水)
■会場:日本橋高島屋6階美術画廊








名古屋芸術大学教授をつとめる吉川正道さんは
現代の陶芸界を代表する一人で
名古屋国際空港のランドマークとしてエントランスに設置した
青磁の陶壁や球体を制作した作者と言えば
納得していただけるのではないか。



吉川正道さんの工房探訪





吉川さんとは30年来のお付き合いで
25日(日)常滑市原松町にある吉川正道さんの工房を訪ねた(写真)
吉川さんの工房は千客万来で
この日も仙台の「風の沢ギャラリー」の人たちが
訪ねてきていた







お客さんが帰ったあとお茶でくつろぐ
吉川正道さん(右)と奥さんの吉川千香子さん(左)
千香子さんも人気陶芸家の一人で
作家としては理想的な関係で羨ましい




前置きはこのぐらいにして
吉川さんの工房を探索






   駐車場の隅に放置?されていたジャンボな「だんご」
   後ろの建物は、吉川さんが大きい作品の保管場所として借りているもの


「だんご」は一般的には「球体」とよばれているようだが
吉川さんも「だんご」で納得
この作品は焼成中に亀裂が入ったとのことだが
焼き物の神さまがくれたご褒美で
空気感は他に比類がなく絶妙








「だんご」置場の内部



常滑はレトロな焼き物の匂い





秘色焼きは草月、池坊、小原など
各流派の指定花器を扱うなど常滑を代表する窯元の一つ
先年惜しまれながら窯を閉じたが
良質で安価な花器を提供する窯元の廃業は残念

写真の建物は旧の秘色焼きの工場で
常滑市内にはこうした廃業した窯場や土管工場が多い

見方を変えれば景観を含めて全てが文化資源で
吉川正道さんが神奈川県の茅ヶ崎市から
千香子さんが北海道から常滑に移り住んだように
多くのアーティストやクリエイタ―たちが
常滑に魅せられるのも納得









あとでもう一つサプライズがあるが
工事中の吉川正道さんの新しい工房
広さに思わずポカーン






こちらは廃業した窯場を転用したSABAIというブティック








店内はこんな感じでオシャレ
左から二人目は東京の青山で名の通ったギャラリーの奥さんとのことで
紹介されたがみんな個性的でオンナの時代を痛感



えっ!山海にも工房があるの
ウソでしょう





知多半島山海海水浴場













山海の工房では窯焚きの最中で
聞かなかったが日本橋高島屋の作品ではないか


吉川正道さんと
千香子さんに感謝


「かとうさん、僕の夢はね
テイトモダンの大空間に作品を設置すること」と吉川さん

8m近い焼き物というから
実現すれば世界最大の焼き物になるはず
夢物語でも夢は楽しい

ごちそうになった寿司もネタが新鮮で
千香子さんから手土産にいただいたアサリは
ハマグリ並みの大きさで身もプチプチ






帰り際、庭に置かれていた青磁の盤を
「もの欲しげ」に見ていたら
「よかったら使ってよ」と吉川さん
欲しいときは素直に顔に出してみるもの(笑い)


余談に逸れるが 
最後になる予感


作品の撤去のため朝イチで新潟に走るが
独りで立ち向かうにはいろんな意味でそろそろ限界

三省ハウスや美味しい「へぎ蕎麦」に
亡くなった妻が喜んだ津南のカサブランカ
「越後妻有」もこれが最後になる予感
あとは事故のないように願うだけ











  


Posted by かとうさとる at 02:26 | Comments(0) | アートの現在

2013年05月25日

金とく~世良正則やきものの心~に活ける器決める



NHK「金とく~世良正則やきものの心~」は
ロックアーティストで俳優の世良さんが
常滑の焼き物のを訪ねるという内容で
番組の中で吉川正道さんの「おもた鉢」と「だんご」に
花を活けることになったことは既報のとおり。

収録の日が迫ってきたため
先ずは現場確認のため常滑に走った。



吉川正道さんの「おもた鉢」





で、吉川さんが「これはどう?」と
出してくれたのが写真の2点
この器にどんな花を活けるのかは番組を見ての楽しみ




吉川正道さんの「だんご」






吉川さんの「だんご」シリーズは
中部国際空港のエントランスに巨大な「だんご」が設置されているため
見た人もいるのではないか。
セントレアの大きさは特別仕様で
写真のような1メール前後の球体が標準サイズ

「この中から好きなものを選んで」と言われたが
重くて運ぶだけでも大変



「だんご」を設置するのはここ





この窯場跡は秋ごろには吉川さんの新しい工房として生まれ変わる予定

「吉川正道工房探訪」でアップするが
閉鎖した常滑の窯場群は文化資源を露天掘りするようなもの
写真の建物もそんな窯場の一つで
常滑の濃密な空気が満ち満ちた空間は
相手にとって不足なし

「金とく」は「家族みんなが楽しめる教養番組」を標榜しているため
『2作品のうちの少なくともどちらかには一般の人が見て
「美しい・華やか」と思える作品にしていただければ…』
と番組ディレクター。

私もディレクターの真似ごとをしているため
心中はよくわかるがご心配なく。  


Posted by かとうさとる at 20:48 | Comments(0) | いけばなから

2013年05月24日

今日のスクラップブックから/共通番号制度











フォト歳時記




出かけ先の駐車場で見つけた桑の実

私たちが子どもの頃は
野にあるものでも
何が食べられて何が食べられないのか
みんな知っていた

そんな中で甘くて美味しいものと言えば
「薔薇いちご」と「桑の実」と「槇の実」の三つ
よく考えたら当時はみんな猿のようなもので
笑ってしまう

桑の実は利尿や鎮痛などの効能があり
古くから漢方や薬膳酒の原料として親しまれている健康食品
私たちの世代が比較的丈夫にできているのは
子どもの頃こうした自然健康食品を食べていたからで感謝




トピックス




2013年5月24日朝日新聞より転載

今日の各紙のトピックスは
冒険家三浦雄一郎の80歳でエベレスト登頂と
名古屋城の復元本丸御殿のニュースでもちきり

復元本丸御殿については
昨夜のブログで触れているため説明は省くが
わかっていれば加筆してアップを今日にしたのに残念



百家争鳴








2013年5月24日朝日新聞より転載

共通番号制度はリスクよりも政府機関の利便性を優先したもので
法案が問題になった当時よりも
はるかにリスクが大きくなっているのに安易

法案は一度通ってしまえば一人歩きするのは
国旗国歌法をみれば自明だが
票にならないことはみんな興味がないのかな









  


Posted by かとうさとる at 21:38 | Comments(0) | スクラップブック

2013年05月23日

「竹林豹虎図」を戦禍から守った灰宝神社















名古屋城
本丸御殿玄関・表書院公開開始







1615年に
初代尾張藩主徳川義直の住居として
建てられた名古屋城本丸御殿は
「近世城郭御殿の最高傑作」とされ
1930年に城郭建築として
国宝第1号に指定されたが
1945年の空襲で焼失した








名古屋城本丸御殿復元プロジェクトは
焼失したこの本丸御殿を復元する
プロジェクトで
2009年に工事を着手
完成は2018年の予定

今回の公開は
本丸御殿の玄関や表書院が完成したのに伴い
本公開に先駆けて公開するもの




重文のふすま絵
「竹林豹虎図」の公開が話題






2013年5月8日中日新聞より転載


名古屋城本丸御殿の
ふすま絵を代表するのが
玄関一之間に設置されていた「竹林豹虎図」

参考までに
重文のふすま絵群を描いたのは
幕府の御用絵師の「狩野派」

新聞記事の内容は
この「竹林豹虎図」の公開を巡って
「本物を置いてこそ意味がある」
という河村市長と

文化財保護の立場から
模写した「竹林豹虎図」の設置を主張する
市の担当部局の意見の相違を紹介したもので
全メディアが取り上げた

で、出した結論が
「ガラスケースで展示」という妥協案で
展示も期間限定というもの

河村市長は記者発表の場で
文化財担当者と握手をしながら
「事務局はようやってくれたが、
わしゃあ納得しとらん」と
ふてくされていたが
橋下大阪市長よりはマシ(笑い)




「竹林豹虎図」を戦禍から守った灰宝神社






1945年5月14日、名古屋大空襲により炎上する名古屋城(朝日新聞より転載)


米軍は1944年12月から
45年7月まで約60回にわたり
名古屋の市街地や軍需工場を空爆
8000人近くが犠牲になり
中心部の5割以上が焼失した

愛知県は大空襲から文化財を守るため
名古屋城本丸御殿の
襖や杉戸を梱包して城内の隅櫓に移管

炎上した名古屋城から
文化財をトラックにのせて
豊田市越戸町の灰宝神社に運んだ






灰宝神社は延喜式に名が記されている由緒のある神社で
現在の境内は実業家前田栄次郎の寄進によって整備されたもの



この映画もどきの
脱出大作戦を担当したのが
旧猿投町出身で
当時、県の文化財担当主事をしていた
小栗鉄次郎さん






文化財を戦禍から守った灰宝神社の宝物殿



地元の長老に話を伺ったところ
私も先輩に聞いた話と断わったあと

「小栗さんは灰宝神社の校区にあたる
現在の青木小学校校長をしたことから
灰宝神社の宝庫の存在を知っていて
避難先に選んだのではないか」とのこと

「竹林豹虎図」の公開が話題になっているが
小栗さんの決断や難題を引き受けた
灰宝神社の決断を語り継ぐため
地元の一人として経緯を簡単に記したが
私もお節介で笑ってしまう
  


Posted by かとうさとる at 22:38 | Comments(0) | とよたの文化

2013年05月22日

アオキをいけて来客あり














花:枯木、アオキ
器:黒陶

  


Posted by かとうさとる at 19:16 | Comments(0) | 花日記

2013年05月21日

リニモを生かさなければもったいない







リニモと愛環鉄道が接続する八草駅

名古屋市の地下鉄東山線「藤が丘駅」と
豊田市の愛知環状鉄道「八草駅」を結ぶ
日本初のリニアモーターカーで走る愛知高速交通東部丘陵線は
愛・地球博の主要アクセスとして2005年3月に開業。
以来、リニモの愛称で多くの利用者に親しまれている。









シートと背もたれの間の網目は落し物がひと目でわかる優れもののアイディア

リニモは2005年
グッドデザイン賞、日本鉄道賞、ローレル賞を受賞しているように
デザイン性と先進性、環境性の三拍子も揃っている夢の鉄道の一つで
音もなく滑るように走る乗り心地は満点。






愛・地球博覧記念公園

地下鉄と愛知環状鉄道を接続する利便性
沿線には秀吉と家康が戦った長久手古戦場
愛・地球博覧記念公園、トヨタ自動車博物館など
魅力的な名勝や施設に事欠かないが
問題は路線が8,9㎞と短く誰が経営しても大変。






待機しているあのリニモ、どうしてホームまで来るのかな?不思議

まあ、こんなことは私が心配することもないが
リニモをグリーンロードに沿って
足助まで東進すれば県北東部の中山間地の問題や
リニモの赤字も一挙に解決するのにもったいない。

同時に現在の三河線猿投駅から枝下まで旧三河線を復活
枝下駅でリニモと接続すれば鉄道網のネットワークが実現できるため
豊田市にとっても名鉄にとっても悪い話ではないはず。


  


Posted by かとうさとる at 23:49 | Comments(0) | らくがき帖

2013年05月19日

小堤西池のカキツバタ群落を再訪









刈谷市の最北部井ケ谷町にある小堤西池のカキツバタ群落は
京都府の太田の沢、鳥取県岩美町の唐川と並び
国の天然記念物に指定されている
日本三大カキツバタ自生地の一つ












宵々の雨におとなし杜若 (蕪村)


花は数日前に盛りを過ぎたが
やはりカキツバタはシトシト降る雨が良く似合う



アクセス

小堤西池のカキツバタ群落は
豊田市の中心部から車で30分ほど
トヨタ高岡工場の西方にある刈谷市洲原公園を目印に
お出かけください








洲原公園駐車場から距離にして約550m、徒歩で10分ほど
花は盛りを過ぎたが今月いっぱいは
自生のカキツバタを楽しむことができそう
時雨時と早朝と夕方がお薦め


  


Posted by かとうさとる at 22:46 | Comments(0) | フォト歳時記

2013年05月19日

新聞を軽~く拾い読み 








大人の条件


各界の第一線で活躍する人が出身校である小学校を訪ねて
専門とする世界と自らの人生について子どもたちに授業をする
課外授業「ようこそ先輩」という番組がある。

私もときどき見ていて
試しに自分で課外授業をする場面をシュミレーションしたが
子どもたちは正直で私のごまかしは通用しない。

プロとは何か!
大人とは何か!
いろいろな見方があると思うが
「子どもたちに課外授業ができる人」も基準の一つに
挙げてもいいのではないか。



言葉を拾い読み




2013年5月17日矢作新報より転載

語るに落ちて恥かしいが
ぶんかの定点観測は
地元のオピニオン紙「矢作新報」に月イチで連載しているコラムで
目の言い方は一読を





2013年5月18日朝日新聞より転載

コピーの文字が大きいため説明は省くが
「本気なら、何をするにも遅いことはない。
結局、自分との闘いですから」

に納得






2013年5月17日朝日新聞より転載

こちらもコピーの文字が大きいため説明は省くが
「イメージのかけらを言語化していくと、作品が力を持ってくる。
その力にひきづられて書いていく感じ」

表現の手法は違うが若さに少し嫉妬

まだまだ沢山あるが
過ぎたるは及ばざるがごとし
最後に今週の「妻は、くノ一」






どんな結末になるのかハラハラドキドキ

  


Posted by かとうさとる at 14:11 | Comments(0) | らくがき帖

2013年05月19日

鶯の本性を知りたい人は今がその時










私は職にあった当時「今昔写真展」の企画に携わったが
市街化により消滅した「ため池」を記録するため
関係者に写真をあたったがほとんど出てこなかった。






写真が出てこなかった理由は省くが
以来、「ため池」は絶滅したと諦めていた。
ところが近年、猿投山麓に昔のままの
「たけ池群」があることがわかってきた。







今日も(18日)も、石畳の足湯に行く途中
気がつくと無意識にハンドルを山中に切っていた。






繁殖を迎えた鶯の啼き声が能管のように
こだまするだけで誰もいない

初音の鶯もいいが
鶯の本性を知りたい人は今がその時

  


Posted by かとうさとる at 03:00 | Comments(0) | フォト歳時記

2013年05月16日

ただいま梅雨前線北上中










 
私が子どもの頃
田植えの済んだ田は
川からのぼってきた小魚の養魚場のようなもので
私たちは鍬を振り上げた大人たちに追いかけられながら
タモを持ってポンツクに夢中になったもの

雨が降り続くと今度は産卵のために
大きな鮒や鯰がのぼってきた

まもなく梅雨の季節になるが
田んぼを知る人も少なく
鮒や鯰はどこで産卵するのだろうか
   
■花:石蕗の葉 
■器:ガラスボール


  


Posted by かとうさとる at 22:16 | Comments(0) | 花日記

2013年05月15日

「濃尾参州紀」徳川の始祖三代が眠る松平郷













高月院と司馬遼太郎





朝日文庫「濃尾参州紀」より転載


司馬遼太郎のライフワークとなった「街道をゆく」シリーズで
空白になっていたのが信長・秀吉・家康を生んだ愛知県





高月院を訪れた司馬遼太郎(「濃尾参州紀」より転載)

「街道をゆく」の連載は、司馬遼太郎の急逝により25年で途絶えたが
シリーズの絶筆となったのが、信長・秀吉・家康の足跡を追った
「濃尾参州紀」





徳川の始祖三代が眠る高月院


「濃尾参州紀」のなかで司馬遼太郎は高月院について
 
《三十年近く前、愛知県の地図をながめていた。
県の東方の三河の部を虫めがねでながめながら、
中に、「松平」という極小の活字を見つけて、うれしかった。
考古学者が思わぬ土器の破片でもみつけたような気持ちだった。
 さらに地図をこまかくみると、
そのあたりに水流がないことを知った。
すこしくだれば、細流がある。ほそぼそと山田を耕す農民が、
わずかにいたであろう。
水田の豊かな地から戦国の豪族が興るという常識からいえば、
徳川氏の遠祖は、ずいぶん暮らしにくげな辺地から出たことになる。》
と記している。













高月院のランドマークは白壁の参道と三本の黒松






松平東照宮に車を停めてぶらりぶらりゆくと
西洋シャクナゲがいま盛り



今日の目的はこちら
六所神社農村舞台


高月院の裏手にあたるのが松平郷坂上地区
もし司馬遼太郎がこの舞台を見たら
どのように書いたか読んでみたかったが
残念!





市指定有形民俗文化財六所神社農村舞台

今日の目的は舞台下手の奈落に入る開口口の確認







松平地区の農村舞台の多くは
廻り舞台があったと土地の古老の証言を得ているが
松平地区最大の六所神社の舞台については
舞台を張りかえているので
「わからん」とみんな首を傾げるだけ。

そんなわけで舞台下手の開口口に潜ってみた。
目視の範囲では、それらしき遺構は見当たらなかったが
石組を見ると何らかの舞台目的で掘られたことは確で
位置と広さから考えると「スッポン」の遺構ではないか。

いずれにしても「スッポン」があって
廻り舞台がないのは不自然。
部落に舞台の修理記録が残っていないかどうか
調べてみるしかない。



帰路は王滝渓谷を散策












こちらは説明略

  


Posted by かとうさとる at 23:11 | Comments(0) | 農村舞台

2013年05月14日

仲良きことは美しきかな















仲良きことは美しきかな
  


Posted by かとうさとる at 21:51 | Comments(0) | フォト歳時記

2013年05月14日

アートに著作権はあるか




私が豊田市美術館に
村上友晴の写真を借りたいと言った理由



浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ
という言葉があるように
商機のあるところにはコピー商品はつきもの。
これを美術の世界に当てはめれば贋作ということになる。

ここで贋作について触れる気はないので省くが
よく似たケースに著作権の侵害という問題がある。
では、アートの世界に著作権はあるのか否か。

結論を言えば
作家の良心の問題で著作権フリーが原則。
模写と贋作は似て非なるもので論外
というのが私の見解である。

こんな難儀な話を枕にしたのは
あるとき「かとうさんとそっくりの作品があったよ」と
耳打ちされたことを想い出したからである。



こちらがその作品




村上友晴《無題》油彩 1989-90年

  豊田市美術館の学芸員に写真の借用を申し入れたところ
  コレクションはフラッシュをたかなければ撮影可とのことで
  作品は会場で撮影したもの


村上友晴の《無題》は
現在開催中の豊田市美術館コレクションによる4つのテーマ展
で見ることができる。




私の作品は転化する




《無題》燻炭 いけばな公募展1987(浅草台東館)

私の仕事は、いけばなという豊穣な海から陸にあがった
両生類のようなもので、既存のジャンルから逸脱しているため
残念ながら理解する人が少ないまま半世紀余が過ぎた。

多分これから先も茨の道が続くと思うが
空間という無限のキャンパスに
夢を自由に描くことができる対価で
贅沢を言ったらバチがあたるというもの。

話は余談に逸れたが私の仕事は身近のモノに
新たなイメージを与えるインスタレーションが多いが
この作品は籾殻を燻製にした燻炭を初めて用いたもので
場所は浅草の台東館で開催されたいけばな公募展に出品。



それから10年後
燻炭はフロアから壁面へ転化






《無題》900×180 燻炭 豊田市美術館市民ギャラリー1996年


燻炭をパネルに定着される方法を何度も試して完成した
燻炭のドローイング。手前は4トン車3台分の籾殻を
巨大なビニールシートで梱包したインスタレーション。

既にこの時点で村上友晴は問題の作品を発表していたが
恥ずかしながら私は村上友晴という作家を知らなかった。
一見同じように見えるが油彩と自然素材は似て非なるもので
もし、知っていても正面突破したはず。









《無題》ケーブルストリートギャラリー(ロンドン)1998年/背中が私




《無題》英国におけるjapan2001(ロンドン)2001年




さらに複合系へ転化




《無題》間伐材を焼いた炭・燻炭 リ―パス1989年




《無題》豊田市美術館市民ギャラリー1999年




  


Posted by かとうさとる at 09:56 | Comments(0) | アートの現在

2013年05月13日

NHK金とくで吉川正道さんの器に花をいけることに




チャンスをいただいた
NHKと吉川さんに感謝


「金とく」は
中部7県の自然や文化、歴史や暮らしをより深く伝える情報番組で
私の好きな番組の一つ。

このブログでも「金とく~飛騨古川の三寺まいり~」を
アップしているので見た方もいるのではないか。





「飛騨古川三寺まいり」2012年1月16日朝日新聞より転載


「三寺まいり」は
小正月の1月15日の夜、1000本以上のローソクが燈され
町の人たちが町内の三寺をまわる飛騨古川の伝統行事で
番組は、この伝統行事に欠かせない巨大ローソク作りが始まる秋から
「三寺まいり」までの2カ月間を追った。

いまでも目を閉じると
時計の針が止まったような飛騨古川の連綿とした営みと
雪が降り続く三寺で白い息を吐きながら
ヴァイオリンを演奏をした古澤巌と
古澤をみあげる女優の緒川たまきの横顔を
鮮やかに思い出す。

私もいろいろな番組を見てきたが
「金とく~飛騨古川の三寺まいり~」ほど
丁寧で心に沁みる美しい番組を見たことがない。

先のことで鬼が笑うが
その「金とく~世良正則やきものの心~」で
吉川正道さんの「おもたばち」と「だんご」に花を
いけることになったから不思議な縁。
チャンスをいただいたNHKと吉川さんに感謝。  


Posted by かとうさとる at 05:13 | Comments(0) | いけばなから

2013年05月11日

「あまちゃん」もいいけど「妻はくノ一」が切ない
















自分で自分を笑ってしまう







机周りがだんだんゴミ屋敷化してイライラ。
バレエの森下洋子は
「稽古は一日休むと自分にわかり
二日休むと仲間にわかり
三日休むとお客さんにわかる」
と稽古の大事さを記した。

今夜も農村舞台アートプロジェクトの委員会があるが
今の私は、一事が万事で思考停止。
森下洋子に倣って言えば
三日目どころか三カ月で瀬戸際。

思わず愚痴ってしまったが
よく考えたら私の道はこんなアホなことの繰り返しで
自分で自分を笑ってしまう。



こんなときは話題を変えて
NHKプレミアム「妻は、くノ一」





朝日新聞土曜版beより転載


『妻は、くノ一』は
風野真知雄の同名の時代小説をドラマ化したもので
毎週金曜日午後8時からBSプレミアムで放映中(連続8回)





飄々とした癒やし系の雙星彦馬を演じるのは歌舞伎役者の市川染五郎。

物語は幕末、平戸藩の御船手方書物天文係・雙星彦馬は
三度の飯より星を見るのが好きという変り者。





織江を演じるのは女優の瀧本美織(写真右)
左は織江と母親の乳をわけあった同じ忍びのお蝶を演じる黒川智花。
主から彦馬暗殺を命じられるお蝶と彦馬を守る織江の対決は忍びの定めとは言え惨い。


そんな彦馬のもとに美しい嫁・織江がやってきた。
彦馬は生涯大切にすることを誓うが新妻はわずかひと月で失踪。
織江は、平戸藩の密貿易を怪しんだ幕府が送りこんだくの一だった。
そうとは知らず、彦馬は失踪した妻を捜しに江戸に旅立った。

果して二人を待ちうける運命は…
というのが物語の大筋で説明は省くが
回を重ねるごとにハラハラドキドキ。

アクションとサスペンスと切なさは
ヒチコック映画を彷彿させて掘り出し物。





開国をもくろむ平戸松浦家元藩主松浦静山を演じる田中泯。
田中泯は日本を代表する舞踊家で山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」で映画初出演。
物語の底が見えないのは松浦静山という男のいい意味での不気味さで
田中泯の圧倒的な存在感は説明不要。




物語はいよいよクライマックスへ





左は彦馬に対する一途な思いを母の雅江(若林麻由美)に告げる織江。
昔は、こんな姿で家事をする女の人をよく見かけたが
最近ではとんと見なくなってしまった。


次回あらすじ
静山の立場を危うくする書物を妻の織江が盗んだことを知った彦馬は
静山の窮地を救うために知恵を絞り、あることを思いつく。
一方、織江の彦馬に対する愛の深さを知った母の雅江は
娘とともに忍びを抜け出すことを決意する。(次回予告より抜粋)

次回の第7回「身も心も」は
5月17日(金)午後8時からBSプレミアムで


















  


Posted by かとうさとる at 14:16 | Comments(0) | らくがき帖

2013年05月10日

見るなら今でしょ!豊田市美術館コレクション展

















20世紀美術のカリスマ、ベーコン展まで待てるか!
見るならカキツバタの咲いている
今でしょ!



豊田市美術館コレクションによる
4つのテーマ展






チラシはヤノべケンジの《ラディーションスーツ・アトム》1996年


美術館がニュースになるのは話題の企画展が大半で
地道な常設展が話題になることは稀というより
ほとんどないのではないか。

今日のように地方美術館が整備される前
その役割を担ったのはデパートなどの刺激的な企画展で
美術展のイベント化の流れが今に続いていること。

同時に、例えば「印象派なら大原美術館」というよに
魅力的なコレクションの蓄積がないため
一握りの美術館を除いて
常設展がおざなりになっているという悪循環もあるが
一番の問題は美術館の創意工夫の欠如ではないか。













テーマは、「白と黒」「斉藤義重と高松次郎」
「フランク・ロイド・ライト」「身体の表現の」4つ。
会期中は、美術館のレストランで、ライトがデザインした洋食器を使った
スィーツ・セット(1日20食限定)もお薦め。


豊田市美術館は、全国のアートファンが注目する企画展や
世界的な建築家谷口吉生の代表建築という話題にことかかないため
見落とされているが
他館の学芸員が新聞に「常設展でアートの現在を展観できる
私たちの理想的な美術館
」と寄稿したように
コレクションで勝負できる全国でも数少ない美術館というのが
実像である。(市民にこうした外部評価が届いていないのは残念)

我田引水で
語るに落ちるという批判を承知しているが
今回のコレクションによる4つのテーマ展も
刺激的で新鮮。


コレクションは
原則撮影可も嬉しい





新収蔵品の目玉はジュゼッぺ・ぺノ―ネ《黒船の皮膚-方鉛鉱の影》2007年 



理由は、後日改めてブログでアップするのが
村上友晴の作品写真を借りるため
美術館の学芸員に事情を話したところ
コレクションはフラッシュをたかなければ撮影できるとのこと。





村上友晴《無題》1989-90年


会場にスタッフがいる場合は
一言断わって撮影するのがマナーで大事。





■コレクションによる4つのテーマ展は
9月1日(日)まで
■6月8日からは今年のアートシーンで
一番の話題となっている
フランシス・ベーコン展も開催










  


Posted by かとうさとる at 20:44 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2013年05月10日

新聞拾い読み/小田木人形座準備会ほか 








小田木人形座準備会


小田木人形座は
このブログでもたびたびとりあげているため説明は省くが
私も背中を押した一人で責任重大。
■小田木人形座準備会の問合せは
豊田市稲武交流館☎0565-83-1007
   




5月9日(木)中日新聞より転載



日本文化「伝統と現在」帰国展

こちらもブログ紹介しているため
説明は省くが帰国展は12日(日)まで。
■会場並びに問合せは
小原和紙「豊田市和紙のふるさと」☎0565-65-2151





5月8日(水)朝日新聞より転載




篠原有司男個展


ギュ-チャンの愛称で親しまれている篠原有司男が
いま、ニューヨークで再ブレイクしているそうだ。
ギュ-チャンの背中に勇気と希望をもらっている
アーティストは多いのではないか。

行き付けのニューズウイークで新聞を読んでいて
この記事をみつけたときは
なんか嬉しくなってしまった。




5月9日(木)読売新聞



風刺画

「百日の説法屁一つ」という言葉があるが
説明不要で笑ってしまう。  
山田紳に拍手!パチパチパチ




5月3日(金)?朝日新聞より転載
  


Posted by かとうさとる at 01:17 | Comments(0) | らくがき帖