2011年11月29日

豊田市で市民第九演奏会



とよたは音楽都市


豊田フィルハーモニー交響楽団、センチュリー室内管弦楽団、豊田楽友協会吹奏楽団があって、愛知県芸術文化選奨文化賞を受賞した豊田市民合唱団があって、全国トップレベルの豊田市少年少女合唱団、豊田市ジュニアマーチングバンド、豊田市ジュニアオーケストラがある。

コンサートホールでは、毎月のように国内外の一流のオーケストラやソリストの演奏会が上演されるなど、いまの豊田市を一言で表すならば「音楽のある都市」と形容できるのではないか。






市制30周年記念「第1回第九交響曲演奏会」
■日時/昭和56年(1981年)12月13日
■会場/豊田市民文化会館大ホール
■指揮/外山雄三■演奏/名古屋フィルハーモニー交響楽団
■独唱/渡部千枝(ソプラノ)高岡美千代(アルト)五十嵐喜芳(テノール)田島好一(バリトン)
■合唱/第九を歌う市民の集い



その端緒となったのが昭和56年(1981年)12月、この夏竣工したばかりの豊田市民文化会館大ホールで開催された「第1回第九交響曲演奏会」だ。以来プロのオーケストラとの共演で回数を重ねね「とよた第九」の愛称で親しまれていることは周知のとおり。



今、その「とよた第九」が市民の話題






今、その「とよた第九」が市民の話題になっている。出演するのは市制60周年を記念して公募した180人からなる「とよた第九合唱団」と、冒頭で記した二つの市民オーケストラが初めて合同で結成した「とよた第九管弦楽団」。文字通り市民による記念演奏会で、実力は折り紙つき。加えて市制60周年記念事業のフィナーレのおまけつき。これで話題にならなければおかしいというもの。

第九交響曲演奏会実行委員長の都築和子さんにお話を伺うと、「今なお不安と困難の中に暮らしている方々と絆を深め、祈りながら心を込めて演奏します」とのこと。私も足を運ぶつもり。みなさんも是非お出かけを!


話題の「とよた第九」は
12月11日(日)15時開演!



市制60周年・市民文化会館30周年記念 第15回第九交響曲演奏会

■日時⇒12月11日(日)15時開演
■会場⇒豊田市民文化会館大ホール
■入場料⇒2,000円(全席自由席)

■指揮⇒山下一史
■独唱⇒末吉朋子(ソプラノ)牧野真由美(アルト)
大川信之(テノール)清水宏樹(バリトン)
■演奏⇒とよた第九管弦楽団
■合唱⇒とよた第九合唱団(合唱指導:伊藤貴之)

主催⇒豊田市・豊田市教育委員会・公益財団法人豊田市文化振興財団
主管⇒「第15回第九交響曲演奏会」実行委員会
問合せ⇒公益財団法人豊田市文化振興財団文化部☎0565-31-8804



マップとアクセス





■豊田市駅より徒歩15分(タクシーで1メ―タ―ほど)  


Posted by かとうさとる at 22:19 | Comments(0) | インフォメーション

2011年11月29日

産直で野菜を補給






行き付け?の農家の直売所。場所は猿投の亀首から井上運動公園に行くバイパスの道路脇。二軒の農家がプレハブの店舗を並べ、スイカなどのシーズンになると名古屋ナンバーの車も並ぶなど結構人気。
 





白菜100円、大根80円、人参100円、ネギ100円、ブロッコリー150円で〆て530円。早速人参をサラダにして食べたがシャキシャキして絶品!

  


Posted by かとうさとる at 01:06 | Comments(0) | らくがき帖

2011年11月25日

展覧会見て歩き






ナチュラル・ストーリーズ 畠山直哉展

畠山直哉は1958年岩手県陸前高田市に生まれる。第22回木村伊兵衛写真賞、2001年ヴェネチア・ビエンナーレ日本代表に選ばれるなど、日本を代表する写真家の一人。

■会期⇒12月4日(日)まで
■会場⇒東京都写真美術館






東京都写真美術館はJR恵比寿駅より徒歩5分ほど
恵比寿ガーデンプレイス内






無料券は65歳以上の高齢者の特典で複雑系だが使わない手はない






テレビの黎明期に「事実は小説より奇なり」の名文句ではじまる『私の秘密』という人気番組があった。社会にキャパシティのあった時代で、事実は発見(驚き)という玉手箱を開けるようなもので娯楽の世界だった。

あれから半世紀余、地球はキャパシティを失い、未来を漂流しはじめた。どこで、何を踏み外したのか、手がかりとなるのが写真。写真の時代、文明批評のアートといわれる背景で、時代が知を醒ます証言力としての写真を必要としているからではないか。

畠山直哉と同じ系譜の写真家というと、並河萬里と白川義員を思い浮かべるが、文明を記録した並河萬里は別にして対極にあるのが白川義員。畠山は意識していないようだが、二人に共通するのは共に神を撮るという壮大な構想力で、白川義員が撮る創造主としての神が死んだいま、神はどこにいるのか。

畠山直哉展の感想を記すのにここまで引っ張ったのは、畠山直哉の世界に人間の身の丈に合った神の気配を感じたからで他意はない。

チラシの写真「テリル」はフランスのぼた山(石炭ガラの山)を撮ったもので、人為的に作られたものだが、神が宿るのを感じたのは私が「依代」という民俗性をもつせいだけではないと思うが、どうか。

もってまわった言い方をしてしまったが、百聞は一見にしかずで、何か見えるはず。同時開催の「原風景を求めて|こどもの情景」と併せて必見。




法然上人八百回忌・親鸞聖人七百五十回忌特別展
法然と親鸞


■会期⇒12月4日(日)まで
■会場⇒東京国立博物館平成館





この秋、最も話題になっている特別展で密度も濃く観るのも体力勝負






体力に自信のない方は「仏の発見」で軽~く脳トレして
サブカルチャー気分でサラリと流すのもアリ



川村記念美術館で
マークロスコと再会







川村記念美術館は
予てから一度は足を運びたいと願っていた美術館でアクセスは
①東京駅の京成高速バス乗り場から直通バスで約60分
②京成上野駅から特急または快速の成田方面行で
「京成佐倉駅」下車(約60分)。同駅より無料送迎バス(約30分)






目的はもちろんマークロスコのシーグラム壁画「ロスコルーム」
シーグラム壁画の説明は省くがロンドンのテイトモダン、アメリカのワシントンCDのロスコルーム、ヒューストンのロスコ・チャペルとここ川村記念美術館の4カ所でしか観ることができないもの






川村記念美術館はDIC㈱が関連グループ会社とともに収集した美術品を公開するため、1990年5月、千葉県佐倉市の総合研究所に隣接する場所で開館。数あるコレクションのなかでもボロック、ロスコ、ニューマン、ステラなど20世紀アメリカ美術の秀作で有名。






里山の地形を生かした約3万坪の自然公園はそれだけでも楽しめそう






右のサイロのような建物が美術館






コレクションの柱の一つフランク・ステラの野外彫刻






展示はこんな感じ(パンフよりフランク・ステラ)

アクセスに難はあるが水戸芸術館とともに一度は訪れてみたいもの














  


Posted by かとうさとる at 02:40 | Comments(0) | インフォメーション

2011年11月20日

「いけばな雑司ヶ谷2011」に急げ!












今日(19日)は雨の中
終日会場当番







池袋北口から滞在しているビジネスホテルまで300㍍ほど
問題はこんな飲み屋街を通り抜けないと帰れないこと
誘惑に弱いオジサンは毎夜ウロウロキョロキョロ

まあ、こんなことはどうでもいいが
「いけばな雑司ヶ谷2011」も明日(11月20日)が最終日!



改めて「いけばな雑司ヶ谷2011」の
経緯と出品者について(簡単に)


「いけばな雑司ヶ谷2011」は、大地の芸術祭など現代いけばなを内外に発信するオピニオングループ「Fの会」(下田尚利代表)が企画したもの。

出品者は「Fの会」同人10人と、都内の廃校の記憶をいけばなで甦らせるという主旨に賛同したいけばな仲間7人の計17人。






会場当番の日向洋一さん(左) 松田隆作さん(右)
後列山田尚俊さん(左) 大塚理司さん(右)



オープニングパーティーは
上野雄次さんのライブパフォーマンスで
一気にヒートアップ







花を「いける」という語源の一つに
生贄という言葉があるが聖なる儀式は残酷なもの
いつの時代も天井を開けるのは制度に反逆する若い力で
花を「いける」という行為を荒ぶる舞踏で体現した
上野雄次さんに拍手!



いけばな雑司ヶ谷2011の
出品者と作品をざっと紹介







こちらが会場の旧高田小学校の正面







伊藤庭花さん(東京)
タイトル⇒失われた森の記憶






伊藤怜子さん(浜松)






問題はこの男⇒上野雄次さん(自作のビデオを見るマル坊主の男)






彼は宮型霊柩車のような雑木のオブジェを自分の車に取り付けて
会期の一週間前から都内の繁華街で路上パフォーマンスを展開






路上パフォーマンスから帰ってきたところ
彼はこのオブジェを静岡で制作。東京に戻る途中警察に不審車ということで止められたらしいが、無事関門をパス。ビデオはこの路上パフォーマンスを記録したもので、夜の繁華街では酔っ払いに励まされたり、ポカンと口を開けた歩行者が写っていたりして笑ってしまう。






車を降りた上野さん
どうせやるなら道交法違反で捕まれば
全国ネットのニュースになったのに残念!






宇田川理翁さん(東京/Fの会)
 





太田光さん(東京)








大塚理司さん(東京/Fの会)






大吉昌山さん(東京/Fの会)






粕谷明弘さん(東京/Fの会)






粕谷尚弘さん(東京)








かとうさとる(豊田市/Fの会)






下田尚利さん(東京/Fの会代表)






長井理一さん(東京/Fの会)






早川尚洞さん(東京/Fの会)










日向洋一さん(横浜/Fの会)








松田隆作さん(東京)






山田尚俊さん(東京)






吉村隆さん(東京/Fの会)
タイトル⇒よしorあし
「花は、よしあし半分で気楽にやればいいハハハ」と吉村隆さん
吉村先生の背中を見ていると、江戸っ子の粋というのは
こういうことか、といつも感心してしまう 


泣いても笑っても
いけばな雑司ヶ谷は
明日、11月20日(日)が最終日
まだの方は急げ!









  


Posted by かとうさとる at 00:41 | Comments(0) | いけばなから

2011年11月16日

明日から いけばな雑司ヶ谷2011







相当高いレベルの展覧会を確信






14日(月)・15日(火)・16日(水)
いけばな雑司ヶ谷の制作がはじまった
いけばな言葉で「いけこみ」というが
残念ながら関係者しか見るチャンスがないため
もったいないの一言!






出品者の一人という立場を離れて一通り概観しての印象は
駆け引きなしに相当高いレベルの展覧会を確信

絶滅危惧種の領域に足を一歩入れた現代いけばなの
一級品の展覧会を見る機会は限られているため
この機会に是非足を運んでほしい!



先ずは私の作品から






私に与えられたのは旧高田小学校の昇降口
写真で見てもわかるように下駄箱をどのように
作品の中に取り込むかが作品制作のポイント





15日(火)10時
私が主宰(?)した華工房の同人で
現在神保町で画廊を経営する佐伯千佳さんのアシストで制作開始








昇降口のためいろんな角度から作品の位置関係をチェック






最も迷ったのが大王松の扱いで
幾通りもチャレンジしたが納得できない
大王松を水から離して抱くようにそっと置いた
「イケル!」ともう一人の私が合図
最後に満々と水を張った
終わった!と思った

■作品の運びこみ≒1時間
■掃除≒1時間半
■制作≒3時間




オープンに先駆けて
制作スナップと作品の一部を前公開







作品の指示をする現代いけばなのカリスマ下田尚利先生
80歳を過ぎているはずなのに全てが軽やでお洒落






下田先生のスタッフ






現代いけばなの鬼才長井理一さん(左)の制作スナップ
この教室がどんな部屋に生まれ変わるか明日が楽しみ






「鬼子母神は薄にゆかりがあるから」と太田光さん






こちらは私がたびたび肴にしている大塚理司さん
丸い水盤に何が入るか明日が楽しみ



こちらは完成した教室の一部






フラワーアーティストのスーパースター松田隆作さん






最後の花師日向洋一さんのインスタレーション(部分)



最後に私のアシストをしてくれた
佐伯さんの神保町画廊(感謝)






  


Posted by かとうさとる at 22:16 | Comments(0) | いけばなから

2011年11月14日

明日から「いけばな雑司ヶ谷」の搬入




フォト彩時記






鈴懸の葉が一斉に散り始めると季節はまもなく初冬
サワサワと揺れる風の音がいつか♪ラララララ…と
「鈴懸の径」のメロディーのように聞こえてくるから不思議だ





給油してスタンバイ





■用意した素材⇒青磁大水盤、大王松、着色ベニヤ板
菰、玉石、花留用鉄アングル、赤い毛糸ほか



とうとうその日が来た

いろんな意味で不安をかかえたまま
明日からいけばな雑司ヶ谷2011の搬入がはじまる
とりあえず必要な材料をワゴン車に積めるだけ積んだ
東名で行くか中央道で行くか決めていないが
あとは少し休憩して出発するだけ






デスクワークも一緒に持っていくいくため
もしかしたらホテルからリアルタイムで
ブログもできるかもしれないが
帰るのは来週の火曜日
それまでしばらくオヤスミ






いけばな雑司ヶ谷2011
■会期⇒2011年11月17日(木)~20日(日)
■出品者⇒DMを参照






■会場⇒豊島区雑司が谷2-12-1 旧高田小学校
■最寄駅⇒地下鉄副都心線雑司が谷駅1番、3番出口
鬼子母神通り商店街の文具屋隆文の角を東に
約80㍍つきあたり






■私が予定しているスペースはこんな空間
■私の搬入制作予定⇒15日(火)~16日(水)
猫の手(?)大歓迎、よろしかったら是非!





  


Posted by かとうさとる at 17:54 | Comments(0) | いけばなから

2011年11月11日

これがアートだ!






講釈師見てきたような嘘をいい

チラッと見ただけで
「講釈師見てきたような嘘をいい」の類に入るが
BSで電子機器を使ったデジタルマジックを見た
(石井竜也のショータイム「世界が注目するスーパーマジッシャン」)

一言で感想を言えば近未来のアートの先取りで
次世代型イリュージョンマジックにオジサンは茫然自失


こんなときは開き直るがイチバン
これがアートだ!






昔(40年ほど前)
「トマソン」というアートな遊びが流行ったことがある
仕掛けたのは赤瀬川原平や南伸坊ら
語源は巨人に鳴り物入りで入団した
大リーガー、トマソンの見事な?空振りから
無用の長物、転じて超芸術の代名詞となった

目の前を走るトラックを見て
私は思わずドラム缶のトマソンだ!と
うれしくなってしまった
そう言えば今日(10日)は私の誕生日だ(関係ない)

運転をしながらデジカメでパチリパチリ追跡
で、なんでこれがアート?

つまらない詮索はしない
自分で遊んだら!



  


Posted by かとうさとる at 15:54 | Comments(0) | アートの現在

2011年11月09日

今年も四季桜が帰ってきた




他人のことを
笑っている場合ではない



いつも肴にして申し訳ないが
いけばな仲間の大塚理司さんのブログを見ていて笑ってしまった
私も出品する「いけばな雑司ヶ谷2011」の見せ方が決まらないと
愚痴っていたからである

同類相哀れむという類で私も笑っている場合ではない
尻に火がつかないとスイッチが入らないのは私の悪い癖だが
搬入まで5日を切った今回はさすがにヤバイ

プランはかなり前から決めて準備もしてきたが
未だ「これで行ける!」という確信が持てないままタイムアウト






ここが私に与えられたオープンスペース




こんな時は
アタマをリセットするに限る







小原の四季桜が見ごろを迎えたため
昨日の午後ブラリブラリと車を走らせた






四季桜はエドヒガンとヤマザクラの園芸品種の一つ
春と秋の彼岸頃から冬にも花が咲くことから四季桜の名が生まれた

小原地区(旧小原村)の四季桜の由来は文政年間
小原北町の医師が苗を植えたのがはじまりとされている



四季桜の見ごろは
紅葉のグラデーションが楽しめる
今月20日前後か







四季桜のビュースポット其の1⇒小原ふれあい公園(第1会場) 
見ごろは紅葉のグラデーションが見られる20日前後か






こちらはドウダンツツジ








四季桜の並木(緑の公園)






四季桜のビュースポット其の2⇒和紙のふるさと(第2会場) 






園内には小原和紙の歴史と作品が鑑賞できる和紙展示館(美術館)
小原和紙の紙漉きの体験ができる和紙工芸館のほか食事処もあり
フルシーズンお薦め








四季桜のビュースポット其の4⇒川見四季桜の里(第4会場) 
小原支所から国道419号線を約10分ほど北上
全山雲海のような四季桜は小原でもイチオシ






四季桜を彩るキバナコスモス
あとは紅葉を待つだけ



どんな美味しい料理も腹八分






あてもなく里道にハンドルを切ると
こんな風景がどこまでも続いていた






どこに続いているのかなとブラリブラリ行くと
こんなカンバンが(ドキッ)

周りをみると誰もいない
心配になってUターンして山を下って行くと
見覚えのある工房が見えてきた(写真なし)






小原和紙の橋本昇三さん(日展会員)のアトリエで
「いる?」と私。「どうしただん」と昇三さん

お茶をいただきながら
「いまはどんな仕事をしているの」と私
「個展が終わったところでまだ片づけが済んでいない」と昇三さん

アポなしは私の悪い癖だが寛容な昇三さんに感謝
写真は昇三さんのアトリエの近くで撮ったもの

帰路小原和紙の加納恒さんと登茂美さんを尋ねたが
こちらもアポなしにもかかわらず歓待していただいて感謝

さあ仕切り直しだ



  


Posted by かとうさとる at 21:52 | Comments(1) | とよた風土記

2011年11月07日

連句のジャンヌダルク









フォト彩時記





赤い実が野鳥を誘うのは種の保存というクロガネモチの罠
でもこんな罠ならみんなハッピーでいいな






こちらは市民文化会館前のケヤキ並木
街路樹のケヤキが大きくならないのは粘土層があるためで
昭和のはじめ頃、三河線上挙駅前付近で焼かれた衣焼きの土は
このあたりから採ったもの



さて、今日の本題はこちら
連句のジャンヌダルク 
矢崎藍さんのこと


私が生まれ育った土橋は、いまでこそトヨタ元町工場など市内でも有数の工場地帯になってしまったが、私が悪ガキの頃は吊った蚊帳に蛍がとまるようなのどかな集落だった。そんな土着型の私にとって都会の人間(文化)はいつも眩しかった。






豊田市はトヨタ自動車の発展とともに多くの才能が移り住むようになった。小学館児童雑誌の編集者を経てトヨタマンと結婚した矢崎藍さんもそんな一人。

80年から作家活動に入り、ベストセラーになったデビュー作「ああ子育て戦争」をはじめ、教育や家族をテーマにした作品で知られている。






そんな矢崎藍さんのもう一つの顔が連句のジャンヌダルク。ジャンヌダルクは、いま、私が思いついて付けたものだが、近代文芸の流れから取り残されていた連句に、コミュニケーション文芸という新たな生命を与えた藍さんに似合いのネーミングで、我ながら上手く付けたものだと自画自賛






その矢崎藍さんがライフワークとしているのが連句の付け句で、「さとるさん、どうしよう…」と藍さん。経緯は省くが、話を伺うと、1999年1月に連句のホームページを開いて募集をはじめた付け句が10万句を越えてしまったとのこと。

たった一つの前句からはじまった付け句の輪が10年、10万句を越え、しかも日々刻々投句が増えているというから「どうしよう」と藍さんが戸惑うのも納得。(あとのやりとりは省略)



とりあえず印刷してみました… 
と藍さん







矢崎藍さんからいただいたご案内






そんなわけで昨日(日曜日)、とよた連句まつりに足を運んだ
といってもご挨拶程度で手土産にお饅頭をいただいたが
お邪魔しただけで恐縮






今回は地域の連句会とのことでみんな家族のよう






左から二人目が矢崎藍さん



で、こちらが世界初公開の
付け句10万句の原本






さあ、どうしよう
  


Posted by かとうさとる at 20:57 | Comments(0) | とよたの文化

2011年11月05日

ガマはガマでも四六のガマ










空を見上げると上弦の月






久澄橋から豊田大橋をみる






久澄橋から矢作川の水中をみる
川底が黒く見えるのは外来種のオオカナダ藻






空を見上げると上弦の月



今日の新聞から






ガマはガマでも四六のガマ
あぶら汗がタラ―リヽ  


Posted by かとうさとる at 01:29 | Comments(0) | らくがき帖

2011年11月01日

大地の芸術祭の最新情報











室伏も食べたのかな?






中京大学ハンマー練習場の土手に植えられた柿
以前は一人で黙々と練習する室伏の姿をみかけたが
近頃は姿をみないとのこと
室伏もこの柿を食べたのかな?(多分渋柿だと思うが)




駆け足で横浜トリエンナーレを覗き見

前回のブログで「いけばな雑司ヶ谷2011の開催せまる」を記したが
当日の目的はもう一つ、閉幕が近づいた横浜トリエンナーレと
大地の芸術祭の記者発表会をハシゴすることで、今回はその続編






横浜トリエンナーレについては私が説明するまでもないため省略






渋谷駅から東急東横線(みなとみらい線と相互乗り入れ)で横浜へ
東京圏に来て感じることは、公共交通のアクセスの良さと料金の安さ
加えて居酒屋の値打ち感で、渋谷駅からみなとみらい駅まで460円



観るモノ全てがハイカラで
キョロキョロウロウロ






「みなとみらい駅」を降りると目の前にアートな風景が飛び込んできた
トリエンナーレという先入観があると工事現場から覗いたユンボも
アートに見えてしまうから恐ろしいが、ディシャンの「泉」で悪くない








農村舞台から出てきたオジサンにとっては
観るモノ全てがハイカラでキョロキョロウロウロ






工事用の囲いをキャンパスに描かれたランドスケープ






作家はメディアアーティストのカールステン・ニコライ(ドイツ)
八色のステッカーを観客が自由に貼りつけた参加型の作品で
こういう仕事は他人のリズムに任せるが一番(写真は図録から転載)



ユルキャラの12神像?がお出迎え






横浜美術館正面に設置されたユルキャラの12神像?
作家はウ―ゴ・ロンディーネ(スイス)






入場券は特別連携セット券1900円・一般1600円



で、こちらが横浜美術館の
エントランスホールの展示







ほどほどにアカデミックでアートの博物館?みたい






ざっと概観した印象はアートの重厚感は感じたが
天井を突き抜けるようなアートの開放感は希薄

乱暴な言い方をすれば
作品の問題ではなく、美術館という制度(ハコ)が
現代アートと本質の部分で乖離しているからではないか






そんな中で私のモヤモヤ感を払ってくれた1点
作家はマッシモ・バルトリーニ(イタリア)
大地の芸術祭に出品が決まっているとのことで
越後妻有でどんな仕事を魅せてくれるか再見が楽しみ






同上の作品の部分
工事用の足場パイプを組み立てたオブジェの足元にオルガンを設置
単純な構造なのに教会の中にいるような聖性を感じるから不思議だ






全体はこんな感じ(図録から転載)
百聞は一見に如かずでやはり観ないとダメ



左奥が第二会場の
日本郵船海岸通倉庫







やはり現代アートには倉庫がよく似合う






もう面倒のため先を急ぐが今回のトリエンナーレで一番の収穫が
ジュン・グエン=ハツシバ(母方が日本人で父方がベトナム人)






彼はさまざまな困難の犠牲になった人々や
それに立ち向かう人々に捧げる「メモリアル・プロジェクト」を
各地で展開






今回彼は東日本大震災の被災地へさらには日本へのエールを送る
「メモリアル・プロジェクト」を展開






トリエンナーレではこのプロジェクトの記録と
ホーチミン市と横浜の二つの都市の地図上に
再生や新たな始まりへの希望の象徴として桜の花を描きだした

言葉で説明すると陳腐になってしまうため省くが
アーティストとしての誠実さが美しいカタチとなって昇華
私はこんなに美しくて残酷な花を観たことがない

■横浜トリエンナーレは6日(日)まで





  
歩き疲れたため大桟橋で空と海を見上げてひと休み
  


最後に大地の芸術祭の最新情報を


10月28日(金) 代官山のアートフロントギャラリーで
地域の資産を生かし世界に影響を与えた大地の芸術祭
越後妻有アートトリエンナーレ2012の概要が発表された

▼会期⇒2012年7月29日-9月17日(月・祝)51日間
▼開催地⇒越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)760k㎡
▼主催⇒大地の芸術祭実行委員会
▼共催⇒NPO法人越後妻有里山協働機構






5回目を迎える今回は「震災からの復興」をテーマに
40を越える国と地域から世界的なアーティストの参加が
予定されている






大地の芸術祭で特筆すべきことは
過去4回の開催を通して蓄積された180点近い作品が常設公開され
東京23区より広い越後妻有全体が広大な自然美術館に代わったこと
継続は力なりというが総合ディレクター北川フラム氏の構想力に
脱帽するほかはない






記者発表が行われたアートフロントギャラリーの入り口






記者発表でスピーチするオーストラリア大使

まだまだあるけどこれでオシマイ!



こちらは地元の矢作新報に
連載している私のコラム










  


Posted by かとうさとる at 22:53 | Comments(0) | アートの現在