2016年11月12日

今季イチオシは豊田市美術館「蜘蛛の糸」で決まり











豊田市美術館で開催されている
企画展「蜘蛛の糸」に足を運んだ






  「七州城図」は市制50周年特別展
  豊田市の城下町展/中世~江戸期の豊田図録より転載
  
  図の左上、白く見えるのは蓮池と呼ばれた濠で現在の駐車場
  蓮池右は美術館のランドマークになっている隅櫓
  


豊田市美術館が建っている場所は
尾張、美濃、信濃、伊勢、近江、伊賀、
三河の七か国を臨むことができたことから
七州城の名で親しまれた挙母藩の館跡で
史跡と建築と庭園の修景の美しさは
他に比類がない


あわてないあわてない
先ずは外周をゆっくり愛でてから






豊田市美術館は世界的な建築家
谷口吉生の代表建築


コレクションも
クリムトやシーレなど
ウイーン分離派をはじめ
イタリアのアルテ・ポーヴェラなど
国内外の同時代性の秀品を蒐集
日本を代表する美術館の一つに
挙げても異存はないと思うがどうか

残念ながら地元では「現代美術は難しい」と
敬して遠ざける人も多く
もったいない








和モダンのシンプルな構造美と
水の演出は谷口吉生建築の特徴







遠い異国の地で
何を思うかヘンリー・ムア
「座る女・細い首」の背中







茶室の紅葉も見頃
350円で美味しいお抹茶もいただけるから
嬉しい





ところで「蜘蛛の糸」と聞くと
芥川龍之介の「カンダタの蜘蛛の糸」
を思い浮かべる人が多いのではないか


釈迦がカンダタに与えたワンチャンス
一本の蜘蛛の糸を一心不乱に上り
もう少しで地獄を抜け出せそうな
高さに辿りつく


安堵したカンダタが何気なく下を向くと
無数の亡者たち


さて、どうした!カンダタ
というのがあらすじだが
豊田市美術館の「蜘蛛の糸」はどうか




今季の豊田市美術館は全館コラボで必見!





ポスターに
クモがつむぐ美の系譜江戸から現代へ
と記しているように

芥川龍之介から想を得た作品もあるが
本展は蜘蛛が編み出す繊細で美しい
糸の軌跡に魅せられた多様な表現を
江戸時代から現代まで約80名の作品で紹介
予想を遥かに超える展開で目から鱗








  塩田千春「夢のあと」


多様なジャンルのアーティストが
異種格闘技のようにぶつかり合いながら
蜘蛛の糸に絡められていく構成は
見事というほかはない

六本木の森美術館もいいが
今季のイチオシは
豊田市美術館「蜘蛛の糸」で決まり






同時開催の
髙橋節郎館テーマ展/漆と現代美術の饗宴
も贅沢!


■「蜘蛛の糸」⇒12月25日迄
■問合せ⇒☎0565-34-6610




余談に逸れるが

11月19日(土)~27日(日)
徳川の始祖が眠る松平郷では
農村舞台の空間に
公募で選ばれたアーティストが
個展形式で挑む
農村舞台アートプロジェクトの
第2弾が始まる






詳しくは別にアップするが
蜘蛛の糸×農村舞台
一度で二度美味しい
こんなチャンスを逃したらもったいない


県外の方で希望される方は
不肖私がツアーガイドします
連絡先は下記のメールに
ikebanakato@yahoo.co.jp

※都合の合わないときはご容赦を  


Posted by かとうさとる at 20:02 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2016年11月02日

山本富章展と衝撃の蔵ギャラリー




過日、碧南市藤井達吉現代美術館で
開催中の山本富章展に足を運んだ



碧南の地名も美術館の由来も度々記しているため省くが
海のない三河内陸部の私たちの世代にとっては
碧南は臨海学校のあった聖地の一つ

残念ながら海水浴場のあった玉津浦一帯は
臨海工業地帯に代わってしまったが
どこか懐かしい匂いがするから不思議だ

予定より早く着いたため
セピア色の記憶を頼りに「てらまち」界隈をぶらりぶらり散策








美術館のある大浜地区は矢作川の河口と
衣浦湾が交差する半島に位置することから
古くは三河五湊の一つに数えられ
江戸廻船の基地として栄えた

そんな往時の面影を現在に伝えるのが
蓮如上人所縁の「てらまち」と醸造の蔵元
写真(上)は「てらまち」のランドマーク?西方寺
写真(中)九重味醂の本社




  
黒塗りの板塀が美しい九重味醂本社の路地







子どもの頃、電車が土橋の駅に停まると
カンコ(ブリキ缶)を背負った行商のオバちゃんたちが
ゾロゾロ降りてきた光景を今も鮮やかに覚えている

先に「どこか懐かしい匂いがする」と記したが
オバちゃんたちは大浜から来たと言っていたから
みんな湊で水揚げされた魚を仕入れたあと
この路地を通って大浜の駅に向かったに違いない





現在の大浜湊
対岸に見えるのは知多の半田
ついでに釣り場も回ってきたが「投げ」で
イワシのようなハゼが釣れていたから嘘っそみたい



頃合いを見て
碧南市藤井達吉現代美術館へ


碧南市藤井達吉現代美術館は
日本の近代美術工芸史に大きな足跡を記した
碧南市出身の孤高の芸術家藤井達吉(1881-1964)の
調査研究を基本に掲げながら
同時代の美術の枠組みの再構築も狙っているというから
規模は小さいが志は国立レベル

館長は愛知県美術館副館長から招かれた
藤井達吉研究家の木本文平さん

木本さんは
❶藤井達吉の再評価に向けた取り組みを全国展開するほか
❷体力の弱い地方美術館をネットワークした連携企画展や
❸「本当は愛知県美術館がやる仕事」と言いながら
地元愛知所縁のアーテストを積極的に全国発信するなどやり手

中でも❸の仕事は地方美術館の大きな役割の一つだが
生々しくて一歩誤ると批判の矢面に立たされるため
どの地方美術館も避けてきたカテゴリーで
火中の栗を拾った?木本さんの美術館人としての誇りと
勇気に万雷の拍手を贈りたい


で、今回白羽の矢が立ったのが
愛知県立芸術大学名誉教授で
アーティストの山本富章さんという訳






  山本富章展のパンフレットより転載


山本富章さんのプロフィール等は省くが
鮮やかな色斑(ドット)による作品で
国際的にも高く評価されているのは周知のとおり

今回その山本さんの初期の作品からドット表現による作品の誕生まで
山本芸術の展開を時系列で紹介されるというから
こんなチャンスを逃す手はない
  






  山本富章展の展示スナップ


挨拶のため館長室に木本さんを訪ねると
「かとうさん、運河沿いにある古い蔵でもやっているから
是非見ていってよ」と木本さん


衝撃の藏ギャラリー




湊橋界隈の往時の繁栄を今に伝える商家と倉庫
現在は空き家になっているため市が借り受け
山本富章展に合わせてギャリーとしてオープンしたもの





  山本富章展のパンフレットより転載





この一作で納得!


山本富章展は12月4日(日)まで
問合せは碧南市藤井達吉現代美術館
☎0566-48-6602
  


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2016年06月03日

異才の書家安藤豊邨さんを知るチャンス






善は急げ!
会期は6月5日(日)まで


いま、豊田市美術館市民ギャラリーで
書家の安藤豊邨さんの
展覧会が開催されている






本展は
「日中文化交流古代文字渉歴
第五次安藤豊邨詩書展」とあるように
昨年9月中国西安交通大学博物館で
開催された第五次安藤豊邨詩書の
里帰り展






タイトルに「詩書」とあるように
自詠漢詩百首による
書・篆刻・刻字からなる個展で
異才の書家安藤豊邨さんの全容を知る
またとないチャンスで是非お薦め!




安藤豊邨さんの
プロフィールを簡単に記すと





安藤豊邨さんは市内伊保町在住で
毎日書道展文部科学大臣賞受賞
日本刻字協会理事長を務めるなど
日本を代表する現代書家の一人として活躍






「ぶんかの定点観測」でも記したが
三筆と尊称される能書を手本とする
日本の書壇においては
古代中国の文人に学び
自ら漢詩を詠み
書・篆刻・刻字を善くし
総合的な書の宇宙に挑み続ける安藤さんは
異端の書家になるらしいが
私に言わせれば最高の褒め言葉である


かの芭蕉は「俳句だけなら
私と同じように詠む人はたくさんいる
俳諧こそ私の骨髄」と語ったというが
俳諧を文人に置き換えると
安藤さんの高い志が理解できるのではないか


会期は今週の日曜日までと短いが
善は急げ!




(追記)




後日別の機会に記すが
いま豊田市美術館は
上掲のデトロイト美術館展のほか
特別展「山本富章」
常設展が充実していて
印象派から近・現代のアートまで
一度で二度美味しいから
贅沢でお値打ち







未だ足を運んでいない人は
この機会に是非お薦め!
  


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2016年03月05日

マリー・ローランサン展に足を運ぶ









過日、
碧南市藤井達吉現代美術館で開催中の
マリー・ローランサン展に足を運んだ



碧南市藤井達吉現代美術館は
碧南市出身で昭和の本阿弥光悦と称えられた
藤井達吉の研究・顕彰を中心に

全国各地の地方美術館と連携した企画展や
良質な愛知の作家を積極的に取り上げるなど
独自の美術館活動を展開

地方美術館のモデルの一つとして
注目を集めている






  美術館は旧商工会議所の建物を改修したもので
  「大浜てらまち」の寺々と修景し歴史的景観を形成
  
  写真の黄色いモビールは
  風や水で動く彫刻で世界的に知られる新宮晋の作品
  道路を隔てた寺院は「大浜てらまち」のランドマーク西方寺
  西方寺太鼓堂右手の黒い蔵は九重味醂の本社
 


マリー・ローランサン
愛と色彩のシンフォニー






マリー・ローランサンは
20世紀前半のパリを中心に
独自の淡く美しい繊細な色彩で人々を魅了
以来世界中で愛され続けている女流画家で
日本でもファンが多い


私が足を運んだ日は平日だったが
妙齢な婦人を中心に審鑑者がひきもきらず
駐車場に車を停めるのに難儀をしたほど


本展は
ピカソやブラックなどの交流を通して
当時最先端といわれたフォービズムや
キュビスムの洗礼を受けたローランサンが
どのようにして
「愛と色彩のシンフォニー」と形容される
独自の様式を確立して行ったのか
時系列で展開


ローランサンを通して
ピカソやブラックの時代が
立ち上がってくるから
一度で二度美味しい内容で
お得感満載

  
会場入り口に置かれた鑑賞ノートも
ご婦人方の青春の思い出と重なるのか
みな熱い






会期は明日の日曜日まで
衣浦方面にお出かけのご用のある方は是非
   


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2016年02月22日

間もなく豊田市美術館に春のことぶれ









雪が溶けると春になるというが
2月20日は空から降る雪が雨に変わり
氷が溶けて水になるという「雨水」


冬と春の分水嶺「雨水」をこえれば
春はもうすぐ





  2月19日発行の矢作新報コラムより転載


春のことぶれといえば
過日、桜の開花予想が発表された↓





ウエザーニュースによると
今年の桜は平年並みか
遅めの開花となるところが多いそうだ


今年は暖冬の影響で
開花が早いと思っていたが逆

暖冬で桜の花芽が
休眠から覚めにくかったことが
要因というから目から鱗



そんなわけで
豊田市美術館の桜の開花を予測すると↓





エドヒガン群は3月23~24日頃か
(例年名古屋の開花予想より数日早く開花するため)






思川桜は4月1~2日頃か
(例年エドヒガン群から1週間ほど遅れて開花するため)

その頃には
猿投の桃も見頃になるはず
時の経つのはホントに早いもの



山口啓介|カナリア
開館20周年記念コレクション展Ⅱ
をまだ観ていない人は
桜の時期まで待ってもいいかも







■会期はいずれも4月3日(日)まで
■問合せは☎0565-34-6610
  


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2016年02月17日

豊田市美術館2016|美は感動







豊田市美術館フォトビュー

豊田市美術館は
世界的な建築家谷口吉生の
代表建築の一つ






  豊田市美術館の正面エントランス
  写真右の野外彫刻はリチャード・セラの「ダブルコーンズ」


  豊田市美術館は1995年11月
  私が通った当時「山の学校」の愛称で親しまれていた
  中小学校(現童子山小)の跡地に建てられたもので
  当時から桜の名勝として知られ
  東斜面の市指定のエドヒガン群はその名残(下写真参照)
 
  元は七つの国が見渡せることから
  七州城と呼ばれた挙母藩2万石の居城(館)があった場所で
  彫刻テラスに立つと眼下に三河山地につらなる市街地
  遠くは南・中央アルプスか遠望できる(下絵図参照)





  当時小六の私も並んだ中小の人文字(昭和30年)

  左の白く見えるのは復元される前の七州城隅櫓の石垣
  石垣の右、畑と校庭の境界に見える細い道は
  現在の美術館のアプローチ 





  教育委員会発行「豊田の文化財」より
  市指定「七州城図」


  左上白く見えるのは「蓮池」とよばれた外堀?で
  現在の美術館駐車場
  








  背中はヘンリー・ムア「座る女:細い首」(1961年)
  遠い異国の地で座る女は何を見ているのかな  

 




  こちらはダニエル・ビュレン



昨秋リニューアルオープンした
豊田市美術館に足を運ぶ






豊田市美術館は日本を代表する
お洒落な美術館として
国内外より高く評価されているのは
周知のとおりだが
残念ながら未だ「過ぎたるもの」として
敬して遠ざける人は少なくない


昨年秋以来
その豊田市美術館が
リニューアルオープンして
話題を呼んでいる


過日、市民参加型のイベントが
一息ついたのを見計らって
美術館に足を運んだ


コレクション展Ⅱ
企画展「山口啓介|カナリア
特別展「家康の遺宝展~松平から徳川へ~」
髙橋節郎記念館を巡ったが
美は感動






中でも
新たな切り口で
河原温の世界を再構築した
コレクション展






  2016年2月17日朝日新聞より転載

アートの最前線で
生命を輝かす山口啓介を
リアルタイムで体感した
企画展は圧巻
竹橋の国立近代美術館レベルで
贅沢の極み




ミュージアムショップ
レストラン、茶室のお抹茶もお薦め
百聞は一見にしかず
是非お出かけを
  


Posted by かとうさとる at 20:19 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2015年12月09日

柴田周夫さんが名古屋のギャラリー安里で個展











近頃いろんな事情で
不義理することが多くなった
過日も「Fの会」の会議を欠席

15日のいけばな仲間の忘年会も
取材の先約があって難しそう
評判は最悪だが
とにかく今は我慢我慢




柴田周夫-糸からのイメージⅡ


さて、今週のお薦め展覧会だが
過日、柴田周夫さんより
展覧会の案内と近年の仕事をまとめた
カタログを贈っていただいた










  柴田周夫さんのカタログより転載


柴田さんは
大阪万博で話題になった
焼き物によるピアノのオブジェを制作した
伝説の「常滑造形集団」に参画
以来、クレイワークから発展させた
濃密な手仕事を黙々と展開

海外のアートフェスやフォーラムに
度々招聘されるなど骨太の仕事は
鯉江良二さんなど俗に言う
うるさ型がみな一目置く存在だが
なぜか知る人が少ない

柴田さんは典型的な挙母っ子で
和して同せず
世間的な評価に関心がないためだが
近い将来、柴田さんのような
派手さはないが人生をアートで探る
本物の人間が評価される時代がくるはず

私も負けないようにしないと
大変



展覧会はこちら↓







●会期/12月11日(金)→17日(木)
●会場/ギャリー安里
●問合せ/ギャラリー安里☎052-762-5800





こちらは癒し系の
陶のオブジェで人気の
吉川千香子さんの展覧会↓








吉川千香子-時空をこえて-

●会期/12月5日(土)→20日(日)
●会場/ギャルリ hu
●問合せ/ギャルリ hu☎052-935-4808



二つの展覧会を紹介したが
ギャラリー安里は覚王山参道
ギャルリ huは大塚屋の近くのため

展覧会を観たあとは
覚王山界隈の小さなお店でお茶をしたり
骨董店を覗いたり
大塚屋で布地を捜したりするも良し
この機会にいかが
  


Posted by かとうさとる at 01:36 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2015年10月19日

豊田市美術館がリニューアルオープン






リニューアルオープンの
タイトルをつけたが
実はまだ足を運んでいない


月曜日は休館だが
近くを通ったついでに
下見を兼ねて立ち寄ってみた













久々にヘンリームアとご対面






こちらは寺部の殿様ゆかりの
「又日亭」西側斜面の石組み

庭園業者の仕事だが
イサム・ノグチ
あるいは重森三玲の作庭と
説明しても通ってしまうのではないか

世界的な建築家谷口吉生の建物や
近現代のコレクションに
注目が集まっているが
こんな仕事がさりげなくされているから
豊田市美術館恐るべし




ちなみに
こちらは豊田市美術館のアプローチとして
設置された私の作品↓












タイトルは「すわらないで」としたが
「気軽にお茶でもどうぞ」と言う意味で
ある時、本当に座って
お茶を飲んでいる人がいたから
思わず笑ってしまった







実は私がプランニングでこだわったのは
手前の芝生の山

前述した石組みと同じで
私の作品と知っている人は
設置当時関わった人以外皆無

少し寂しいと言えば寂しいが
美術館へ行き交う人の
道標になればと願って設置したもので
「作り人知らず」も納得
  


Posted by かとうさとる at 21:23 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2015年07月30日

全国の鯉江良二ファン必見!






これだけは外せないという展覧会がある
現在、愛知県陶磁美術館で開催中の
鯉江良二展がまさにそれだ

このチャンスを逃したら
一生悔いが残る

アスファルトが溶けるような午後
県陶磁美術館に急いだ








本展の背景と概要は下記の
朝日新聞の記事に詳しいため省くが

鯉江さんの代表作
「土に還る」を節結点にして
現代陶芸の旗手となっていく
鯉江さんの軌跡を
検証しようというもので必見







  7月8日発行朝日新聞ナゴヤカルチャーより転載


癌の手術で声を失ったが
「原点に帰っ行く」という
鯉江さんの新たな展開に
万雷の拍手


同時開催の常滑の名品を集めた
常滑-古常滑・急須・陶彫-

陶磁美術館の名品を集めた
常設展も贅沢




■本展は8月2日(日)まで
■アクセスと問合せは↓




(問合せ)
愛知県陶磁美術館
☎0561-84-7474
  


Posted by かとうさとる at 02:31 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2015年07月18日

夏休みはかわら美術館で決まり












今日から三州瓦で知られる
高浜市かわら美術館でユニークな特別展
「馬、たてまつる」が始まった








副題に-埴輪からおまんと、競馬まで-とあるように
馬と人の関わりを分け隔てなく全部横に並べて
見せてしまおうという無謀な試みだが
「馬、たてまつる」というタイトルが物語の背中を貫いて
文句を言わせない

美術館も生き残りをかけた時代
どうせやるならこのぐらいやってくれないと面白くない





埴輪の説明は省くが
「おまんと」は知多や三河の各市町の神社で行われる
馬の祭礼で、祭りの由来は熱田神宮の「馬の塔」の習俗が
各市町に伝わって独自の発展をしたもので
中でも高浜の「おまんと」は有名

写真はネットのフォト蔵から転載したものだが
丸太を組んだ柵で囲った円形の馬場の中で
若者たちが走る馬に飛びつき
人馬一体となって駆けていく臨場感は半端じゃない

JRAのグランプリレース「有馬記念」を制したダイユウサク
三冠レースの「菊花賞」を制したハシハ―ミットなど
数多くの名馬を育てた高浜出身のJRAの元調教師内藤繁春は
「おまんと」の馬に憧れて騎手になったというが納得


夏休みはこれで決まり




これまでの学芸の常識であれば
-埴輪からおまんとまで-で、物語は終わったはず

そんな常識を破って
競馬の領域まで踏み込んで
馬の日本史という物語を作り上げた
かわら美術館の総合力に拍手
なんといってもエンタメ系で楽しそう

展覧会を見たあとは
海辺でハゼの束釣りもできるというから
夏休みはこれで決まり


場所とアクセスはこちら↓






興味のある方は「かわら美術館」で検索
問合せは☎05666-52-3366


(追記)

ひょんなことから
大割烹だるまのオーナー夫妻から
ある「乗馬馬」の物語を「本」にしたいと依頼された

経緯は省くが
物語のプロローグを三河の馬の習俗を伝える
「おまんと」に決めた
オーナー夫妻が最後を看取ったという
JRAの元調教師内藤繁春のエピソードも外せない
北海道の「馬の養老牧場」も尋ねるつもり

そんなタイミングで
「馬、たてまつる」が開催されるため
少し前ノメリになったかも知れないが
是非お出かけを  


Posted by かとうさとる at 03:17 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2015年05月17日

愛知県美術館でクリムトとシーレに再会







眠りにつくまえの夢


昨日は、DMを見て気になっていた
上前津のガレリアフィナルテを覗いた





  眠りにつくまえの夢volⅦ


芸の世界に
見えざるものが見え
聞こえざるものが聞こえるという境地があるというが
絶妙な位置に雰囲気のいい食卓が置かれ
浮遊するポットや調理道具?も効いている

作者は櫻井里恵さんという若いアーティスト
クリスマスイヴの夜
くるみ割り人形をプレゼントされた少女クララが見た
不思議な夢の世界に誘うような
丁寧なインスタレーションに拍手

数日前、ピカソの絵画とジャコメッティの彫刻が
史上最高額で落札され話題になったが
悲しいかなインスタレーションの大半は
展覧会が終われば消滅する定めで不条理



愛知県美術館のコレクション展






上前津から栄のオアシスまで徒歩でぶらりぶり


お目当てはこちら↓




  5月13日発行の朝日新聞より転載


私は予てから愛知県美術館のコレクションと
豊田市美術館のコレクションが合体すれば
国立近代美術館に匹敵する美術展が組めるのに
もったいないと常々思ってきたが
思わぬ形で実現

現在開催中の愛知県美術館コレクション展は
バリアフリー化工事の豊田市美術館から
預かっているコレクションとコラボしたもので
20世紀西洋美術のオールスター戦を見るようなもの

クリムトやエゴンシーレなどウイーン分離派の作品や
イヴ・クラインなど私の好きな作品たちと久しぶりに再会

どの作品も光背を差したように輝いていて
誇らしくなったが
いろいろな背景を考えると複雑系





  岐路、リニモの窓から見た夕陽  


Posted by かとうさとる at 04:36 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2015年04月20日

碧南市藤井達吉現代美術館で竹内栖鳳展はじまる












歴史的街並みを修景した
碧南市藤井達吉現代美術館





  碧南市藤井達吉現代美術館の外観 
 

総務省のまとめによると全国の自治体で
取り壊しを検討している公共施設が12000棟余を数えるとのこと
人口減少や老朽化で利用が減っていることが主な原因だが
環境の時代を先取りした再利用に向けた
知恵を絞ってほしいもの





  正面に見える太鼓堂は新宗大谷派西方寺
  右は酒造蔵を移築改造した国登録有形文化財の九重味醂大蔵



モデルの一つになるのが碧南市藤井達吉現代美術館だ
旧商工会議所を再利用し賑わいを取り戻すとともに
蓮如上人ゆかりの「寺町」という歴史的街並みに新たな景観を修景
数々の賞を受賞したのは周知のとおり



その碧南市藤井達吉現代美術館で
生誕150年を記念した
竹内栖鳳展がはじまった










  上は竹内栖鳳展のチラシと内覧会のスナップ



竹内栖鳳はこんな人↓




  竹内栖鳳と記念展の概要を記した案内状


竹内栖鳳については
「東の横山大観、西の竹内栖鳳」
という切り口で語られることが多く
それだけでわかったつもりでいる人も多いのではないか
私もその一人だが先入観ほど怖いものはない





  雪中躁雀図(1899年頃)の部分
  ※作品はいずれも竹内栖鳳展図録より転載


本展は
Ⅰ 初期 棲鳳時代(1900年頃まで)
Ⅱ 風景画を描く
Ⅲ 西洋との対決
Ⅳ 動物画の名手-鳥
Ⅴ 動物画の名手-様々な生き物
Ⅵ 希少な人物画
Ⅶ 身近な作品を通して
の各章にわけて栖鳳の画業を紹介





  鵜飼図屏風(1909年頃)の部分


オープニングの式典のあと会場を一巡したが
画業が多岐にわたり栖鳳を一口で説明するのは無理
こんなときはパンフレットを再読するしかない

パンフによると
栖鳳は四条派の技法を徹底的に学んだ上に
古画を大量に模写することによって研鑽に励み
四条派のみならす狩野派、丸山派などの伝統技法を習得

その変幻自在な表現から「鵺」と揶揄されたというが
いつの時代も天井の扉を開ける人間の宿命




  二龍争珠(1940年)


1900年(明治33)
好奇心旺盛で進取の気性に富んだ栖鳳は
伝統的な日本絵画の枠組みにおさまることなく渡欧

ヨーロッパの芸術に大きな感化を受けた栖鳳は
帰国後、その技法を巧みに取り入れた日本画の創出に
取り組んだというが、上の「二龍争珠」は
栖鳳の到達点であるばかりでなく
日本絵画の到達点の一つに挙げてもいいのではないか

見開きのため図録をコピーできなかったが
初期の「秋冬村家図」屏風(1896年)の凛とした静けさも必見


会場マップと問合せは↓






大浜てらまちの散策もお薦め

私たちの世代にとっては「大浜」と聞くと
琴線に響く人も多いのではないか

平均的な挙母の子どもたちにとって
海水浴と言えば新須磨、玉津浦と決まっていた

臨海学校も玉津浦だった
残念ながら今は埋め立てられて
往時を偲ぶよすがもないが
今でも目を閉じると白砂青松の海原が目に浮かんでくる





「大浜てらまち散歩地図」は
美術館にも置いてあるため携行すると便利




  


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2015年02月20日

県陶磁美術館の企画展「愛知ノート」に足を運ぶ













愛知の深層には
ものづくりの文化が連綿と流れている






  陶磁美術館「古窯館」に移築された猿投古窯祉


そのルーツとなったのが焼き物で
奈良から平安・鎌倉時代の初期にかけて
1000基を超える窯が焚かれたという
猿投山西南麓古窯址群(通称猿投古窯)以来
瀬戸物の愛称で親しまれている瀬戸
六古窯の常滑

志野焼や織部焼を生んだ
隣接する美濃の多治見・土岐などとともに
陶磁器を地場産業として発展

今も全国最大規模の窯業地として
地域経済を支え続けている



国内最大規模の愛知県陶磁美術館

こうした歴史的風土を象徴するのが
各市町の陶磁資料館の充実で
中でも国内最大規模を誇るのが
愛知県陶磁美術館で必見











  愛知県陶磁美術館は県政100年記念事業として
  1978年(昭和53年)に開館

  2013年(平成25年)開館35周年を機に
  陶磁資料館から現在の陶磁美術館に名称を変更




企画展 愛知ノート
ー土・陶・風土・記憶-



撮影不可のため
展示をアップできないのが残念!





これまで陶芸展といえば
名品を集めて展示してきたが
本展は各時代の名品を軸に
奈良の古から焼き物の里として
発展してきた愛知の歴史的背景や風土を
写真や絵画や映像を交え
物語として紡いだもので知的でお洒落






名品の見応えは説明するまでもないが
瀬戸の伝統的技法の鋳込みを応用した
長江重和のオブジェの連作
同じく瀬戸の戸田守宣
豊橋の味岡伸太郎の
クレイワークは圧巻!




こんなイベントも




■日時:2月28日(土)13:30から
各回約20分ずつの入れ替わり制
■問合せ:0561-84-7474



最後に常設展を簡単に

美術館というと
企画展がいつも話題になるが
コレクションや研究成果を
日常的に展示公開する常設展の内容が生命



現代陶芸の常設展↓












こちらはリニューアルした常設展
日本と世界のやきもの↓















場所はこんなところ↓






こちらもお薦め↓




自動車の宝石箱
トヨタ博物館も近く
愛知ノートとセットでお薦め

  


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2014年08月01日

豊田市美術館でジャン・フォートリエ展


この夏の豊田市美術館は
トリプル企画で選り取り見取り









■トリプル企画其の一

ジャン・フォートリエ展

ジャン・フォートリエ(1898~1964)は
1950年代に展開された抽象表現主義
アンフォルメル旋風の発端となった
20世紀フランスを代表するアーティスト

本展はそのジャン・フォートリエの
没後50年を記念した回顧展








ジャン・フォートリエ展は
戦争体験によって生み出された体表作「人質」シリーズをはじめ
油彩・油彩・素描・版画・彫刻など約90点で構成

ジャン・フォートリエの名前は知っていたが
実作を見るのは本展が初めて

百聞は一見にしかずというが
チラシの表紙にも使われている《管理人の肖像》など
戦争の影が色濃く出た時代から30年代にかけて
制作された厚塗りの絵画群
ナチに拘束された体験をもとにしたといわれる
「人質」シリーズなど圧巻

本展はこのあと大阪の国立国際美術館に巡回するが
特別展も充実している豊田市美術館がお得



■トリプル企画其のニ

ドイツとオーストリアの雑誌とデザイン





クリムトとエゴン・シーレが一緒に展示されているが
二人とも本質はポップカルチャーなのか
水を得た魚のようで楽しそう

レイアウトもお洒落


■トリプル企画其の三

生誕百年髙橋節郎展







棺の蓋をして
初めてその人の真の値打ちが決まることを
「蓋棺事定」というが
本展を見ずして「クールジャパン」を語るな




常設展も選り取り見取り





左手前から
フランシス・ベーコン「スフィンクス」
ゲオリク・パゼリッツ「羊」
アベルト・ブッリ「赤プラスチック」
フォンターナ「空間概念№3」
イヴ・クライン「モノクローム・ブルー」
草間彌生「№AB」










■会期は9月15日(月・祝)まで
■問合せは豊田市美術館☎0565-34-6610




  


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2014年07月16日

豊田市美術館で生誕百年髙橋節郎展はじまる













近場にお洒落な美術館がある幸せ


名誉市民で文化勲章を受章した
漆芸家・髙橋節郎先生(1914-2007)の
生誕百年を記念した展覧会が
豊田市美術館の
髙橋節郎記念館ではじまった





   豊田市美術館の彫刻テラス



   豊田市美術館の髙橋節郎記念館



   写真は先生からサインをいただいた
   アート・トップ#152「髙橋節郎の宇宙」より転載




髙橋先生は
長野県南安曇郡北穂高村
現在の安曇野市に生まれる

東京美術学校(現東京芸大)で漆芸を学び
卒業後は文展(現日展)
現代工芸美術家協会を中心に作品を発表
日本芸術院会員、文化勲章受章など
日本を代表する漆芸家として
活躍したのは周知のとおり



髙橋先生がつなぐ
豊田市と穂高との縁


経緯は省くが
髙橋先生と豊田市の結びつきは
先生と親交深かった
小原和紙の加納俊治先生とのご縁で
1984年、代表作品75点を寄贈
翌85年、豊田市は漆芸の振興を図る
(財)髙橋記念芸術振興財団を設立

こうした豊田市と髙橋先生との関係は
「豊田市民山の家リゾート安曇野」を
穂高に建設するなど
穂高町との友好関係に発展
現在に至っている



生誕百年髙橋節郎展は
安曇野髙橋節郎記念美術館と協働






   生誕百年髙橋節郎展のチラシ

  

本展も安曇野髙橋節郎記念美術館との
協働で実現したもので
色漆を用いた初期作品から
原始の創世記に誘うファンタジックな
「漆と鎗金」によるシリーズ作品など
時系列にわけて代表作品を網羅

また未発表の原画や書簡なども併せて公開
現代に生きる漆芸美の可能性を求め続けた
髙橋芸術の全容にせまるもので
本邦初公開

棺の蓋をして
初めてその人の真の値打ちが決まることを
「蓋棺事定」というが
アップした写真にも
「右へ行くと平面、左は彫刻的
そして上は詩の世界」とあるように
多様な表現の全てが
髙橋節郎という美の巡礼者の物語に結実

幸運にも髙橋芸術に出会っている
私たちにとってはより深く
初めて出会う若い人たちにとっては
日本美の誇りとして語り継がれることは
想像に難くない







   生誕百年髙橋節郎展のチラシより


地元にいて
こんなチャンスを逃す手はない



同時開催の企画展「ジャン・フォートリエ」
「世紀転換期のドイツ語圏雑誌デザイン」
夏休み子どものプログラム「こじまひさや」
も必見


■会期⇒9月15日(月・祝)
■休館⇒月曜日
■時間⇒午前10時~午後5時30分
■問合せ⇒豊田市美術館☎0565-34-6610





  


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2014年06月03日

東山魁夷館と善光寺のある風景












信越路をぶらりぶらり

後でアップするが
富山の中川幸夫展にあわせて
信越路をぶらりぶらり





小布施の葛飾北斎にしようか迷ったが
善光寺から戸隠コースに変更

予てから東山魁夷館は
一度は尋ねてみたいと思っていたが
善光寺に行く道すがら
東山魁夷館の案内標識を見つけた






国民的画家として人気を博した
東山魁夷の説明は省くが
東山魁夷館の正式の名称は
長野県信濃美術館東山魁夷館

設計は豊田市美術館と同じ谷口吉生
建物のシャープさは説明するまでもないが
城山公園を借景に取り込んだ
モダンで静謐な空間は
時計の針がゆっくりと流れて
みんな無言




牛に引かれて善光寺というが












みすずかる信濃の国の善光寺
噂には聞いていたが
桧皮葺の大伽藍は圧巻


圧巻と書いたが
不思議なほど威圧感はない

もしこの世に極楽浄土があるとしたら
浄瑠璃寺でも平等院でもなく
山地水が溶け込んだ穏やかな
善光寺のある風景のような気がして
思わず空を見上げてしまった


  


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2014年05月30日

トヨタ博物館はモノづくりの文化のパワースポット














「道」に迷ったときは
トヨタ産業技術記念館へ

「モノづくり」に迷ったときは
トヨタ博物館を尋ねれば
何かが見つかるはず




国産自動車の
開発・事業化に生涯を捧げた
トヨタ自動車の創始者
豊田喜一郎をモデルにした
テレビドラマ「リーダーズ」が
話題を呼んだのは記憶に新しいところ






   トヨタのシンボリックカ― トヨダAA型乗用車(復元車)
   豊田自動織機製作所自動車部(のちのトヨタ自動車)が
   1935年の試作車「A1型」を改良して1936年に完成させた
   トヨタ初の量産型乗用車
   ドラマ「リーダーズ」に貸し出されて走行したため
   覚えている人もいるのではないか



平成元年(1989)4月
そのトヨタの創立50周年を記念して
開館したのがトヨタ博物館で
トヨタの「モノづくり」の伝統を伝えるため
トヨタグループ13社で設立された
産業技術記念館とともに
一度は尋ねてみたいもの




トヨタ博物館は
モノづくりの文化のパワースポット






   アクセスは東名日進ジャンクション経由
   名古屋瀬戸道路「長久手I.C」より0.4キロ 
   写真のランドマークが目印(詳細はガイドマップを参照)






   トヨタ博物館は今年で開館25周年を迎えた
   古来より日本では「モノに魂が宿る」と言われているが
   「トヨタ博物館だより」によると
   25周年を機に貴重な車を展示するだけではなく
   その背景にある創造への情熱や
   取り巻く文化を語り、伝えていける 
   〈モノ語る博物館〉を目指すというから楽しみ

   現在開催中の〈トヨタ博物館「裏」展〉
   こうしたコンセプトに基づいて
   舞台裏に保管されていた収蔵車と収蔵品約3万点を厳選
   その魅力を余すことなく紹介している
   
   近くには国内最大規模の愛知県陶磁美術館もあり
   この機会に足を運ばれてはいかがですか






   エントランスでトヨダAA型乗用車を観たあとは
   エスカレーターで展示室へ














トヨタ博物館は
ガソリン自動車が誕生した
19世紀末から現代に至る
自動車の発達史を2F欧米車
3F日本車にフロアをわけて
体系的に紹介

宝石のような世界の名車が
一目で俯瞰できる展示は壮観のひとこと

これらの名車は
一部のクラシックカーを除き
今でも走行できるように
メンテナンスされているというから
ただの博物館ではない




ガイドマップは↓






余談に逸れるが
愛知は今回紹介したトヨタ博物館のほか
徳川美術館や博物館明治村など
産業・歴史博物館の宝庫で
まさに選り取り見取り

近場でこんな観光文化資源を
見落としているとしたら
もったいない話ではないか
  


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2014年05月10日

岡崎市美術博物館|藤井達吉の全貌に拍手












先ずは
岡崎市美術博物館の紹介から






岡崎市美術博物館は
マインドスケープ(心象風景)を
基本コンセプトに
バロック絵画からシュルレアリスム
現代美術まで「心」を伝え
「心」を語る美術品を収集

同時に徳川家康の生きた時代の
資料を収集するなど
地域に生きる美術館のモデルとして
高く評価されている















♪五万石でも岡崎様は
お城下まで船がつく♪
と民謡に歌われた岡崎城の東方
三河高原の山並みに連なる
緑豊かな森に囲まれた
ガラス張りの美術館の前にたつと
身体の中を爽やかな風が
わたるのがわかる

一度は訪れてみたい
美術館の一つ
  


いま、この岡崎市美術博物館で
地元碧南市出身の芸術家
藤井達吉の全貌展が開催され
話題になっている






本展は岡崎のあと
渋谷区の松濤美術館にも巡回するため
お見逃しなく




初めて名を耳にする方に
藤井達吉とは





   修学院離宮を拝観する達吉翁(昭和28年10月)
   豊田市の郷土史家 故若子旭さんが発行した
    藤井達吉翁写真集(山本實氏撮影)より転載



愛知を中心に
小原和紙や瀬戸~美濃の
陶芸の近代化に与えた影響力など
藤井達吉の仕事は広く知れ渡り
昭和の本阿弥光悦の名で
称えられている
地元を代表する芸術家の一人



藤井達吉の再評価と
日本の近代美術史の再検証を迫る
学芸の誇りをかけた仕事に
万雷の拍手を贈りたい(パチパチパチ)






近年、碧南市藤井達吉現代美術館長の
木本文平さんらの研究によって
日本美術の近代化に果たした
藤井達吉の役割が明らかになってきた

本展はこうした研究成果を問うもので
藤井達吉が最も充実した
大正期の作品を中心に展観
あわせて様々な資料を展示するなど
画期的な大回顧展である

藤井達吉の再評価と
日本の近代美術史の再検証を迫る
学芸の誇りをかけた仕事に
万雷の拍手を贈りたい



藤井達吉の全貌は↓

6月1日(日)まで

問合せは↓

〒444-0002
愛知県岡崎市高隆寺町峠1
岡崎市中央公園内
岡崎市美術博物館
☎0564-28-5000


アクセスは↓




東名高速道路「岡崎インター」から
岡崎市中央公園を目印に約10分




  


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2014年04月30日

必見!豊田市美術館でアラ―キ―「往生写集」










大池の端ではカキツバタも咲いて
ゴールデンウイークは
豊田市美術館でアラーキ―













   写真はアラーキ―のオープニングトークのあった
   4月26日の豊田市美術館



アラ―キ―とは何者なのか

今、豊田市美術館で
アラーキ―の愛称で親しまれている
写真家・荒木経惟の
「往生写集」が開催され
話題をよんでいる





アラーキ―については
デビュー作《さっちゃんとマ―坊》
アラーキ―の代表作となった
《センチメンタルな旅》などを通して
私なりに理解しているつもりだが
アラ―キ―とは何者なのか

こんなときは
アラーキ―の生の貌と声を聴くのが
イチバンだがチャンスがない

ところがそのアラーキ―を
じっくり観察できるチャンスが
突然やってきた

アラーキ―の代表作
《センチメンタルな旅》を所蔵する
豊田市美術館が
アラーキ―の全容を解き明かす
最大規模の企画展「往生写集」に
アラーキ―がやってきて
トークをするという
ビッグニュースだ



で、4月26日(土)
アラーキ―のオープニングトークに
足を運んだが
いつもは閑静な美術館が
行楽地になったみたいで大混乱








アラーキ―劇場の幕開け

ところが予定の時間になっても
お目当てのアラーキ―が出てこない

アラーキ―は
2009年に癌を告白しているため
「何かアクシデントでも…」と
ザワザワしはじめた頃を見計らったように
「おおっ凄いねえ」と
あのハイテンションな声で登場

なんか芝居みたいで笑っちゃうが
これがアラーキ―劇場の幕開けで
みんなヤンヤの拍手喝采

上の写真を見てもわかるように
行楽地の順番待ちのような混雑で
写真のアップは諦めたが
聞こえてくる声は正直

アラーキ―探訪の第一歩は
これで十分



アラ―キ―「往生写集」






アラーキ―の亡くなった妻洋子さんの
死への軌跡を凝縮した
写真日記「センチメンタルな旅」は
アラーキ―のポジションを確立した
代表作としてよく知られている

「往生写集」はデビュー作
《さっちゃんとマ―坊》をプロローグに
この《センチメンタルな旅》から
はじまった

上の写真は
アラ―キ―誕生の節・結・点となった
《センチメンタルな旅》の衝動と心境を
病床の妻洋子に贈った
至高のラブレター?で
写真家アラ―キ―の全てが
ここに記されている

目のいい方は是非一読を!




圧巻!写真のチカラ

「往生写集」は全部で28シリーズ
約1,000点の写真で構成








アラ―キ―は
《センチメンタルな旅》のメッセージを
「私は日常の単々とすぎさってゆく順序に
なにかを感じています」と結んでいる

アラ―キ―のこのような思想は
一見無作為の行為のように見えるが
見事に時間と人間の生命の輝きを記録

中でも圧巻は
〈銀座〉〈地下鉄72〉(写真上)と
0~100歳までの102人の顔を並べた
〈富山の女性〉(写真下)の群像写真

百聞は一見にしかず
このチャンスを逃す手はない



■カメラを持った山頭火
天才アラ―キ―「往生写集」は6月29日まで
■問合せは豊田市美術館☎0565-34-6610


「往生写集」は
フラッシュを使用しなければ
写真撮影可のため
アラ―キ―ファンはチャンス
  


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2014年04月22日

豊田市美術館でアラーキーの往生写集はじまる



豊田市美術館で
アラーキーの愛称で親しまれている
日本を代表する写真家
荒木経惟の集大成となる企画展
「往生写集」がはじまった








   「往生写集」を報じた朝日新聞


往生写集を概観しての感想は
後日改めて記すが
先ずは企画展の概要を簡単に





   大池のカキツバタも開花までカウントダウン


■会期:6月29日(日)まで
午前10時~午後5時半
月曜日休館(5月5日は開館)
一般1,000円、高校・大学生800円
■主催:豊田市美術館
テレビ朝日/メ―テレ
■共催:朝日新聞

■対談「寂聴とアラーキーの往生漫談」
(司会:阿川佐和子)のチケットは既に完売








万緑の茶室でいただく
お抹茶の味は格別


問合せ
豊田市美術館
☎0565-34-6610
  


Posted by かとうさとる at 23:32 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー