2012年10月31日

豊田市民芸館で東北の工芸と棟方志功展開催中















開催中の東北の工芸と棟方志功展のチラシ



日本有数の豊田市民芸館と
平戸橋について



棟方志功については説明不要のため
代わりに豊田市民芸館について簡単に紹介したい







私は予てから豊田市は「観光資源を露天掘りするようなもの」と
ことあるごとに公言してきた

豊田市民芸館はそんなカードの一つで
民藝運動の創始者・柳宗悦ゆかりの日本民藝館が
改築されるのに伴い、その一部を譲り受けて
昭和58年、豊田市が整備したもの







民芸館が建設された平戸橋は
江戸後期の漢学者・永田蘭泉の「衣里八景」に詠まれ
昭和2年には愛知県新十名所に選定されるなど
古くから景勝地として親しまれてきた
(注釈)
平戸橋は、名古屋から信州へと続く飯田街道の要衝となる橋で、明治15年当時の平井村と越戸村の間に架けられたことから名づけられた。この橋は2度流失したため、明治28年上流の現在地に架けかえられた。








永田蘭泉が「波岩漁舟」と題して「衣里八景」に詠んだ波岩
左岸の中ほどに彦宗土場
左岸の大きくカーブするあたりに百善土場
右岸の竹藪の中(通称お釣り土場)に越戸土場の遺構が眠っている







私が子どもの頃、前田公園は遠足の定番だった


余談に逸れたが
城主の松平氏が木曽川の兼山湊に替えるまで
岩村藩の年貢米を江戸に運んだ越戸土場や
百善土場や彦宗土場など矢作川の水運を物語る川湊の遺構

西澤真蔵が開削した枝下用水に越戸ダム
地元出身の実業家前田栄次郎が私財を投じて整備した前田公園
また猿投の土を求めて加藤陶九郎や河村喜太郎などが窯を築くなど
平戸橋一帯はまさに観光資源を露天掘りするようなもの







ざっと民芸館のロケーションを説明したが
中身も充実していて日本でも有数な民芸館として
全国各地から訪れる人も多い

残念ながら、市民にその文化的付加価値が浸透しているか!
と言えば、いささか心元ないのは豊田市美術館でも述べたが
この街のトータルマネージメントの欠如でもったいない話




あとは写真で






左の建物が第1民芸館






民芸館の順路







左の建物は井上家より移築した「井上家洋館」







第2民芸館(右)と茶室「観桜亭」(左)













復元した猿投古窯「兼近一号窯」







第3民芸館(正面)と土蔵(右端)










紅葉もまもなく見頃

このほか写真は撮ってないが
民芸館の研究施設の一つに「さなげ古窯本多記念館」があり
猿投古窯を身近に学ぶことができる




アクセスはこちら






■問合せは豊田市民芸館☎0565-45-4039





  


Posted by かとうさとる at 01:34 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2012年10月29日

残り花を石皿に盛って往く秋を想う














花:鶏頭、百日草、紫蘭、擬宝珠
器:瀬戸の石皿







角度を替えると百日草のマッス
  


Posted by かとうさとる at 22:54 | Comments(0) | 花日記

2012年10月28日

アートとライブの現場をぶらりぶらり












高橋傳次郎さんの
「民謡の集い」に足を運ぶ






ガラス窓ひとつ隔てた向こうは秋の雨(市民文化会館大ホールホワイエ)

 





今日は高橋傳次郎さんの豊田文化功労章受章記念の
「民謡の集い」に足を運んだ







パンフレットの絵は柄澤照文さんの
塩の道屏風「岡崎城下町の図」の部分

柄澤さんは高橋傳次郎さんの高校時代からの友人で
塩の道や江戸時代の先人の足跡を訪ねて
スケッチ旅をしたり、全国各地の町並みや農山村風景などを
独自のタッチで描いている文人画家

本物の「岡崎城下町の図」屏風を見たいが
その前に、私も「見たい!」言われるような仕事をしなければ







高橋傳次郎さんのプロフィールを簡単に紹介すると
津軽三味線の名手高橋祐次郎の薫陶を受けた津軽三味線演奏家にして
江差追分全国大会審査員を務める民謡の大家
「藤川音頭」などの新民謡の作詞作曲振付けと八面六臂の活躍
元高校球児で高校の野球部監督という経歴を加えると
少し褒めすぎかも知れないが
身近な人が頑張っている背中を見るのは嬉しいもの





頑張っているといえば
名古屋の現代美術の灯を
オーナーとして燈しつづけているのが
ガレリアフィナルテの福田久美子さん




売れない!
食えない!
日本の現代美術を支えてきたのは
まぎれもなくアーティストや作品に惚れ込んだ
コンテンポラリー系のギャラリーで美術館ではない


「一将なって万骨枯る」というが
美術館ネットワークが整備されるなかで
こうしたギャラリーの経営が立ち行かなくなったのは
大型店の進出で淘汰された地場商店と構図は同じ

名古屋のギャラリー事情は省くが
コンテンポラリー系ギャラリーの最後の砦の一つとして
頑張っているのがガレリアフィナルテの福田久美子さん

青木野枝さんなど日本のトップアーティストのほか
将来を嘱望される地元の若手にチャンスを与えるなど
オーナーの福田さんの目に適ったアーティストがラインナップされ
アートの現在地を知ることができる数少ないギャラリーでお薦め!







■ガレリアフィナルテは新堀川を背にした中区大須







■ガレリアフィナルテの案内図
■問合せは☎052-242-8684








■現在開催中の三井園子展のDM(11月3日まで)







■次回開催の日野田崇展のDM(11月5日~22日12:00~19:00)





最後にユニークな展覧会を紹介

しょうぶ学園「Nui Projectシャツ展


「しょうぶ学園」(鹿児島県吉野町)は知的障害を持つ人たちが
地域社会で暮らしていくための様々のことを支援する施設で
その活動が全国的に注目されているとのこと
(詳しくは「しょうぶ学園」で検索を)





内容は「しょうぶ学園」の生徒と施設のアーティストサポーターの
コラボレーションで制作したシャツの展示






DMの写真にあるようなシャツが空間に吊り下げられているだけだが
大胆な色遣いとデザインははカミソリのような切れ味で衝撃的







■問合せは「ギャルリhu」☎052-935-4808
  


Posted by かとうさとる at 23:45 | Comments(1) | アートの現在

2012年10月27日

いけばなでひと足早く冬支度









農村舞台アートプロジェクトが終わって一週間
どうしたわけかその日を境に
押しても引いてもエンジンがかからなくなってしまった
アタマの中がゴミ屋敷化して大ピンチ

まあ、こんなときは鳴くまで待とうホトトギス
花でもいけて待つしかない









花/秋海棠の葉
器/丹波立杭焼き  


Posted by かとうさとる at 21:21 | Comments(0) | 花日記

2012年10月27日

名古屋市美術館の青木野枝展に足を運ぶ






昨日、名古屋市美術館の青木野枝展に足を運んだ







この展覧会は豊田市美術館と名古屋市美術館が
初の連携企画として取り組んだもので
この秋話題の展覧会の一つ




名古屋市美術館で
小さな時間旅行を愉しむ


内容については
「豊田市美で青木野枝|ふりそそぐものたち」はじまる
のタイトルで書いているため説明は省くが
名古屋市美術館を訪れるのは久しぶり







名古屋市美術館は1988年中区の白川公園の一角に建てられた
近現代を中心にした白亜の美術館で設計したのは黒川紀章

美術館へのアプローチは
鳥居をイメージした枠組みの空間を導かれる仕組みになっていて
名古屋市美術館のランドスケープになっている
左の紅いモニュメントはアレクサンダー・コ―ルダ―







こちらは私の好きなマグダレ―ナ・アバカノヴィッチ







ガラスの曲面は新国立美術館に続く黒川紀章の意匠で発見
黒い作品はジョナサン・ボロスキーの「ハンマリングマン」








こちらは大阪の箕面市のアトリエを訪問したことのある
新宮晋さんの「風のまつり」







こんなところにデビッド・ナッシュが

内部は撮影不可のため写真はないが
久しぶりに足を運んだ名古屋市美術館は
モディリア―ニの「おさげ髪の少女」などは別にして
アンゼルム・キ―ファーやフランク・ステラなど
80年代にタイムスリップしたような懐かしさに満ち満ちていた

少し残念なのは
トータルした美術館の意志が見えないことでもったいない




青木野枝展の見どころは二つ

さて、お目手当ての青木野枝展だが
豊田市美術館の展開が空間と共振して軽ろやかに浮遊する柔とすると
名古屋市美術館は迫る空間と対峙する剛の展開で
改めてアートの最前線を走る作家の力量を思い知らされて衝撃

本展のもう一つの見どころは
日本を代表する建築家の谷口吉生の空間(豊田市美術館)と
黒川紀章の空間(名古屋市美術館)の同時体験で
感想は差し障りがあるため書かないが
美術館の在り方を含めていろんな意味で答えはかなりシビア

会期は豊田市美術館が12月24日(日)
名古屋市美術館は12月16日(日)まで
お得なセット券もあるため是非お薦め

  


Posted by かとうさとる at 12:44 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2012年10月26日

なんかお坊さんの食卓みたい












今晩の食卓は寺本姉妹の姉から手土産にいただいた
横浜名物の肉マン

レシピどおり20分ほど蒸して
常滑の猪飼護さんの皿に盛りつけてシンプルな
夕食のできあがり

お茶は長野県中野市の「香りそば茶」で
なんかお坊さんの食卓みたい  


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2012年10月25日

私の標本木はプラタナス









秋の足音を測る標本木


紅葉前線の南下に目を奪われているが
同じように南下してくる季節の便りに戻りカツオがある
これが脂がのって最高に美味

松茸もいいが高値の花で
私とって安くて美味い戻り鰹こそ秋の恵み







戻り鰹の話はまたの機会にして
各地の気象台や測候所は標本木を定めて
季節の推移を定点観測しているが
秋の足音を測る私の標本木はこのプラタナス

プラタナスは実が楽器の鈴に似ていることから
鈴懸の和名も

鈴懸と言えば想い出すのが
♪ララ~ララ~ララ♪のイントロも懐かしい「鈴懸の径」
鈴木章治のクラリネットをもう一度聴いてみたいな







まだ少し早いようだが
彩づいたプラタナスの葉が天空いっぱいに広がり
透けた青い空まで茜色に染まってそれはそれは見事
でも場所は教えない









  


Posted by かとうさとる at 02:47 | Comments(0) | フォト歳時記

2012年10月24日

いけばなで秋の便り












日付が変わってしまうかも知れないが
今日(23日)は二十四節気の一つ「霜降」

朝夕の気温が下がり霜の降りはじめる頃という意味で
まもなく各地から紅葉の便りも届くはず

家の近くの雑木林ではんなりと彩づいた小枝を見つけ
一枝切らしてもらったが
野山は確実に秋の気配







  


Posted by かとうさとる at 00:22 | Comments(0) | 花日記

2012年10月22日

歳時記は季節の暦をめくる合図









挙母祭りから一夜明けたが
季節はまだ小春日和








川面を覗くと川を下る時期を失した小さな群れ鮎が
流れに逆らって行ったり来たり(亀首の籠川)







いつもはパチンと鋏を入れるのに
群れ鮎とコスモスと我が身が重なって
鋏を置いてしまった(伊保の休耕田)







でも、秋はやはり実りの秋(舞木の果樹園)







たわわに実った柿が重そう













亡くなった妻は実が崩れるほど完熟したこの柿が大好きで
よく「買ってきて」と頼まれたが…
悔いることばかり










こちらは出荷を待つジャンボ梨(乙部の果樹園)
そろそろスト―プの準備をしようかな


  


Posted by かとうさとる at 17:11 | Comments(0) | フォト歳時記

2012年10月22日

農村舞台アートプロジェクト2012無事閉幕!














今はただ頭を垂れて
プロジェクトに関わった
全ての人に感謝!




9月16日(日)の深見町磯崎神社農村舞台で幕を開けた
農村舞台農村舞台アートプロジェクト2012







昨夜の藤岡飯野町秋葉神社農村舞台で開催された
「農村舞台でコンテンポラリーダンス
-鈴木ユキオ身体と空間の世界」で無事閉幕!







藤岡飯野町秋葉神社は宝暦2年12月に起きた農民の強訴
「飯野八兵衛義民事件」のリーダー飯野村の庄屋山本八兵衛
が崇敬した神社として郷土史に記されている

千秋楽の舞台となった農村舞台(写真)は明治28年
この秋葉神社の境内に建てられた本格的な地狂言の舞台で
舞台背景の大きな遠見(借景)が特徴  







天空には上弦の月がのぼり
農村舞台とコンテンポラリーダンスという
異質な文化の衝突も何か古代の儀式のように見えるから不思議
















野外と一体になった農村舞台の気に触発されながら
動から静、静から動と波のように繰り返される身体の世界は
ダンスというよりも聖なる無言劇そのもの








公演の終わったあとは
ダンス評論家の亀田恵子さんの進行で
ワークショップに参加して舞台にあがった子どもたちを
交えたステージトークも

子どもたちがコンテンポラリーダンスを鋭い観察眼で観て
愉しんでいたのがわかって目から鱗(衝撃)

今はただ頭を垂れて
プロジェクトに関わった全ての人に感謝!

  


Posted by かとうさとる at 03:04 | Comments(1) | 農村舞台

2012年10月21日

今日で農村舞台2012千秋楽








農村舞台2012の千秋楽を待つ藤岡飯野町の秋葉神社農村舞台


合併した旧町村を中心に市内に現存する農村舞台を
地域の文化資源として新たな市民文化を発信する
農村舞台アートプロジェクト2012



今日がその千秋楽

挙母祭りをはじめ
イベントやライブが目白押し
ひと足早い紅葉を愛でるため行楽地もお出かけの方も
多いと思いますが
農村舞台でコンテンポラリーダンスという
本邦初公開のライブもお薦めです



開演は午後6時

■挙母まつりを観たあとでも
■はちまん正人さんの
「いとしのエリーCD発売記念コンサート」を聴いたあとでも
■寺本みなみ・みずほデュオの美術館コンサートを聴いたあとでも
十分間に合います



千秋楽の内容は




小ブログの「農村舞台アートプロジェクト2012も21日が千秋楽」で
詳しく記したので省略するが
百聞は一見にしかずといいます
ご家族や友だちを誘ってお出かけになりませんか






ダンスのワークショップにに参加した子どもたちも出演します


農村舞台でコンテンポラリーダンス
というと何だか難しそうと思う方もいると思うが
目に見えない大きな存在に「舞」を奉納するのは
神代の昔からの習わしです






まあ、余り難しいことを考えず
現代の芸能を楽しんで見てはいかがですか



会場と問合せは





藤岡飯野町秋葉神社へは
市中心部から国道419号線を小原方面に向い
藤岡保健センターの標識の信号を右折
少し分かりにくいかも知れませんがご容赦を

■問合せは公益財団法人豊田市文化振興財団☎0565-31-8804

■入場料1,000円(中学生以下無料)



  


Posted by かとうさとる at 10:52 | Comments(0) | 農村舞台

2012年10月21日

季寄せで花と遊ぶ


















■採集した草花⇒コスモス、ムラサキシキブ、ススキ、ツワブキ
センリョウ、アオキ、シャガ

■器⇒瀬戸の石皿

■場⇒自宅の居間



  


Posted by かとうさとる at 02:04 | Comments(0) | 花日記

2012年10月20日

舞台美術になった萩











一家に遊女も寝たり萩と月 (芭蕉)


秋の七草といえば先ず思い浮かべるのが萩
万葉集にも数多くの歌が詠まれるなど
萩は古くから日本美の一つとして親しまれてきた






そんな中で私が好きなのは
芭蕉が北陸一の難所親不知を越えた
市振の宿で詠んだといわれる
「一家(ひとつや)に遊女も寝たり萩と月」の一首




野原よりの手紙シリーズより
『萩』の巻







燭台に灯りが燈り「野原よりの手紙」『萩』の巻が始まった


モダンダンスの鬼才、野々村明子さんの「野原よりの手紙」シリーズは
野に咲く花々をテーマに1年を通して挑んだ前代未聞の
コラボレーションのリサイタル

メンバーは野々村明子さんが指名した
■作曲・帰山栄二さん
■照明・御原祥子さん
■花・かとうさとる
の三人
舞台は名古屋大須の七ツ寺共同スタジオ

経緯は省くが「野原よりの手紙」シリーズは
1989年5月『藤』の巻からスタート
シリーズの四作目となったのが写真の『萩』の巻






萩の咲く野に舞い降りた野々村明子さん


  


Posted by かとうさとる at 00:18 | Comments(0) | 花日記

2012年10月18日

今年も花祭りの季節がやってきた












今日一日
気分は限りなくブルー



私は忘れものや落し物が多くて
自分でもイヤになってしまう

昨夜も寺本姉妹デュオ実行委員会の懇親会のあと
ふらりと立ち寄ったお店でセカンドバッグの忘れ物

お店が開くのを待って連絡
あったから良かったが
今日一日気分は限りなくブルー



東栄町で
奥三河の花祭りの
デモンストレーション



それにしても月日のたつのは早いもので
もう奥三河の花祭りのお触れが出回り始めた






国の重要無形民俗文化財に指定されている花祭りのハイライトは
テ―ホヘテホヘの掛け声にのって榊鬼が登場する真夜中

しかも山深い奥三河の集落ということもあって
見たくてもニの足を踏んでいる方も多いのではないか







そんな人にお薦めが
東栄町の東栄ドームで行われる「東栄フェスティバル」

東栄町の11ヶ所の花祭り保存会から3ヶ所の保存会が舞いを披露
和太鼓集団「志多ら」の演奏も必見

広場ではチェンソ―アートの実演や
農産物即売会のイベントも

奥三河の紅葉を愛でながら
ぶらりぶらりとお出かけになってはいかが





東栄フェスティバルは






■開催日⇒11月3日(文化の日)雨天決行

■時間⇒10時30分~18時10分 花祭りの実演は14時~18時

■場所⇒東栄ドーム(東栄町総合社会教育文化施設内)

■主催・問合せ⇒東栄町☎0536-76-1812



こちらは平成24年度
花祭り開催予定表








  


Posted by かとうさとる at 21:38 | Comments(0) | らくがき帖

2012年10月16日

今朝のオジサンの食卓










食べるものは何もないけど
陽だまりで飲むお茶の美味さ

花⇒コスモスとカンナの残り花(おつかれさま)
器⇒瀬戸の石皿  


Posted by かとうさとる at 20:44 | Comments(0) | 花日記

2012年10月16日

柿熟す





屋敷林と言えば砺波平野のカイニョが有名だが
私が子どもの頃はどの家でも小さな屋敷林があった
椎や樫などに交って柿の木も植えられていた











猿投山の麓の加納町で撮影


我が家にも猩々柿の大きな木があった
当時の子どもはみんな野生の猿の軍団のようなもので
熟れた柿を食べる権利は長兄の独り占め







今でも熟れた猩々柿を見ると
あのとき弟たちに食べさせてやればよかったと
想い出すがあとの祭り  


Posted by かとうさとる at 20:15 | Comments(0) | フォト歳時記

2012年10月15日

農村舞台アートプロジェクト2012も21日が千秋楽







都市の文化と
農山村の文化の衝突から
何が生れるか!





旧合併町村を中心に地域に現存する農村舞台を
文化資源として活用する農村舞台アートプロジェクト2012も
今週の日曜日、21日が千秋楽






トリを務めるのは
気鋭のコンテンポラリーダンサー・振付家として
活躍する鈴木ユキオ

農村舞台でコンテンポラリーダンスというと
ミスマッチのように思う方もいるかも知れないが
古民家に現代美術があうように異質なものが出会うとき
今まで見えなかった構造の仕組みが見えてくるから不思議

私はこれを農村舞台の化学反応と呼んでいるが
伝統のもつ確かな存在感にただ驚くばかり

世界最大規模の国際展に発展した大地の芸術祭が成功したのも
同じ仕組みで、都市の文化と農山村の文化の衝突から
何が生れるか

百聞は一見にしかず
こんな現場が近場にあるのに
見ないのはもったいない





会場は藤岡飯野町
秋葉神社農村舞台








会場は藤岡飯野町の秋葉神社農村舞台
昨年のアートプロジェクトのオープニングで
狂言「井戸茶碗」を上演した舞台といえば
想い出す方もいるのではないか







明治28年(1895)に建てられたこの舞台は
間口7間、奥行き4間
廻り舞台(残念ながら舞台の初期の張り替え工事で消滅)
太夫座ななどを備えた本格的な舞台で
完成度と美しさは市内で現存する農村舞台の中でも
5本の指に数えてもいいのではないか




見たものの勝ち







で、どんなことをするの?
と、私に聞かれても困るが

「ダンストリエンナーレトーキョー」
「香港フェスティバル」
「トヨタコレオグラフティアワード」では
次代を担う振付家として振付家賞(グランプリ)を受賞するなど
舞台芸術の最先端で活躍する鈴木ユキオと農村舞台による
本邦初公開のコラボレーションは
見たものの勝ち

「なんか横文字ばかり並んで難しそう」と思うかもしれないが
神や自然を畏敬し舞を奉納するのは神代の昔からの習わしで
難しく考えずに芸能を楽しんでしまえばいい

重ねていうが
市中心部からのアクセス
駐車場の確保もできて
ロケーションもいい
そんな現場が近場にあるのに
見ない手はない

当日は鈴木ユキオと地元藤岡地区在住で0Lをしながら
気鋭のダンス評論家として活躍する亀田恵子さんとの
ステージトークも予定

私も舞台に上がるつもりでいるが
こちらはブーイングが出そうで未定



農村舞台でコンテンポラリーダンス
-鈴木ユキオ身体と空間の世界-


■日時⇒10月21日(日)18時開演

■会場⇒藤岡飯野町秋葉神社農村舞台(雨天の場合は藤岡交流館)

■入場⇒1,000円(中学生以下無料)

■問合せ⇒公益財団法人豊田市文化振興財団☎0565-31-8804  


Posted by かとうさとる at 21:17 | Comments(0) | 農村舞台

2012年10月14日

石皿の魅力に嵌まりそう




市民合唱団のコンサートを聴いた帰路
行き付けの古美術「甲斐」に立ち寄った

オーナーの甲斐さんとは彼が美術グループ「青」で
絵を描いていた頃からの付き合いで
途中プランクがあったがかれこれ40年近くなる

小さな店だが
ひと目で桃山期の逸品とわかる古常滑の大甕や信楽の甕などが
さり気なく置いてあるから嬉しい







雑談して帰ろうとしたとき
ふと瀬戸の石皿が目にとまった







「いくら」と私
「3000円でいいよ」甲斐さん
「じゃ二つもらう」と私







試しにカンナの花を挿したが
石皿の魅力に嵌まりそう
  


Posted by かとうさとる at 22:22 | Comments(2) | 花日記

2012年10月13日

豊田市美で青木野枝|ふりそそぐものたちはじまる












豊田市美と名古屋市美が
青木野枝展で連携企画に挑戦



今日から豊田市美術館で名古屋市美術館との連携企画展
青木野枝|ふりそそぐものたち
が名古屋市美術館に先駆けてはじまった







美術館の連携企画といえば
愛知県美術館と名古屋市美術館が共同開催した
環流日韓現代美術展の鮮烈な記憶を今も想い出す

残念ながら行政の垣根があるのかわからないが
環流以後、こうした刺激的な連携企画展の話を聞いたことがない

青木野枝展は
こうした行政の垣根を払しょくする試金石になるもので
話を聞くと、豊田市美術館と名古屋市美術館が共に青木野枝展の
構想を持っていたことから協議を重ね実現したものとのこと

名古屋市美術館に在籍したことのある
吉田俊英豊田市美術館長の柔軟な思考とリーダーシップが
主導したことは明白で吉田館長に拍手(パチパチパチ)






今回の見どころは
日本を代表する建築家の谷口吉生設計の豊田市美術館と
黒川紀章設計の名古屋市美術館
モダンとバロック、二つの空間に青木野枝が挑むというもので
作家にとつても力量が問われる賭けなようなもの
青木の勇気にも拍手(パチパチパチ)




青木野枝について







プレス用の資料を簡潔にすると青木野枝について

【青木野枝(1958年-)は今日の日本を代表する彫刻家です。
鉄板を溶断、溶接し、
円や丸などの基本となるかたちをつないで作られる作品は、
自然において循環する折々の水のすがたをあらわしています。
大気に立ちのぼる水を青木ほど主題とする作家は他になく、
彫刻の表現に新しい可能性をもたらしました。(後略)】

1958年 東京に生れる(2012年現在東京在住)
1983年 武蔵野美術大学大学院造形研究家(彫刻コース)終了
受賞歴、展覧会歴、パブリックコレクション多数
(以下省略)



谷口吉生の空間に
生命の場を得た青木野枝








パンフレットから転載した作品イメージ


青木野枝の凛とした立ち姿は谷口吉生の空間と共振し
作品の気に包まれていると
俳諧の世界に漂っているように思えるから不思議

もしかしたら青木の世界は見る世界ではなく
五感で感じる世界なのかも

一週遅れてはじまる
名古屋市美術館の展観が楽しみ




まだまだある豊田市美術館






余り豊田市美術館のことを褒めると一種の褒め殺し
贔屓の贔屓倒しになってしまうのではと心配になるが
ここは観たままを記すしかない

展8の「コレクション展」は
いい意味の想定外で衝撃


豊田文化フォーラムのゲストに招かれた
21世紀金沢美術館長は豊田市美術館のコレクションについて
「話に聞いていたが想像以上にモノがいいのに驚いた
もしこのコレクションがオークションに出たら
買えるかどうかわからないが私たちも買いたいものばかり」
という主旨の感想を述べた
まあ、社交辞令で話半分程度に聞いても
コレクションの充実度が理解いただけるのではないか

余談に逸れたがイタリアのアルテポーヴィラに加えて
ボイス、ブランクーシ、トニ―・クラック、草間弥生などなど
ビッグネームが見事な展示で展観
圧巻は田中敦子と中原浩大の展示で
その美しさに一瞬声を失ってしまった







高橋節郎館では「円環|現代美術と漆の饗宴






普通の美術館であれば目玉になる
ウイーン分離派のエゴン・シ―レや横山大観や速水御舟などなど
野外に目を転じるとリチャード・セラ、ヘンリー・ムーア
金子潤(写真)がさり気なく展示されるなど贅沢さはもう説明不要








展覧会で疲れた方はこんな癒やしの隠れスポットも





アクセスと問合せはこちら




豊田市美術館|10月13日(土)-12月24日(月・祝)








名古屋市美術館|10月20日(土)-12月16日(日)



  


Posted by かとうさとる at 23:19 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2012年10月13日

今週のイチオシは豊田市民合唱団






これで
入場料2000円というから
タダのようなもの



「文化の秋」とはよく言ったもので
今月から来月にかけて催しものが目白押し

そんな中でお薦めの一つが
今週の日曜日コンサートホールで予定している
豊田市民合唱団定期演奏会



実力は折り紙つき






市民合唱団は昭和56年、豊田市で初の第九演奏会に集まった
「第九を歌う市民の集い」のメンバーを母体に昭和60年に結成

以来、ジョイントコンサート、第九演奏会など
豊田市の音楽シーンの中核となって活躍
平成19年には愛知県文化芸術選奨文化賞を受賞するなど
実力は折り紙つき

パンフレットの曲目解説も分かりやすく
末尾の活動記録はそのままで
「とよたの音楽史」としても通用するレベルで
市民合唱団の意識の高さと意気込みが伝わってくる




私がお薦めするもう一つの理由





出演者プロフィールを見てわかるように
指揮者に竹本泰蔵、昨年イタリアで上演された蝶々夫人で
世界デビューした二宮咲子さんをはじめ実力派ソリスト
に中部室内管弦楽団の生演奏付き

これで入場料2000円というからタダのようなもの



豊田市民合唱団定期演奏会は

■日時⇒10月14日(日)午後3時開演

■会場⇒豊田市コンサートホール(豊田市駅前 参合館10F)

■入場料⇒2,000円

■問合せ⇒豊田市民合唱団団長都築和子☎0565-32-7013 












  


Posted by かとうさとる at 00:22 | Comments(0) | とよたの文化