2013年12月31日

新春お薦めガイド/奥三河の花祭り








失敗は失敗学として
もう一度リセット


秦の始皇帝に命じられて不老不死の薬を探す旅に出た
徐福の足跡を印す伝承が全国各地に残っているが
人の命はみんな平等
砂時計のようなもので持っている砂時計に
大小の違いはない

私も来年で
杜甫が「人生70古来稀なり」と詠んだ古稀になるが
失敗は失敗学として
もう一度リセットしてチャレンジするつもり


春を寿ぐ奥三河の花祭り

もしそんな同輩がいたら
春を寿ぐ奥三河の「花祭り」がお薦め
きっと背中を押してくれるはず






    家庭画報2012年新年号より転載


奥三河の「花祭り」は
天竜川水系にそった奥三河の各集落に伝えられた伝統芸能で
世界無形文化遺産候補の一つにあげられている


急がば回れ!
世界遺産運動は戦略も大事



    稲武の道の駅で見つけた『「花祭」を世界遺産に!!』のラッピングバス

「花祭り」を世界遺産に!!と願うのは私も同じだが
同じ神楽系の
岩手の「早池峰神楽」(平成21年記載)
島根の「佐陀神能」」(平成23年記載)
和歌山の「那智の田楽」」(平成24年記載)
が既に世界無形文化遺産としてユネスコに記載されているため
現状ではかなり厳しいというのが私の見方

経緯はいろいろあると思うが
国指定の重要無形民俗文化財だから世界無形文化遺産に!
というのは思考停止しているようなもの

急がば回れと言う言葉があるように
ここは一つ花祭りの精神的源流に立ち返って
戦略を見直すことも大事ではないか

中尊寺や富士山が登録申請の方法を変更して
世界文化遺産に登録されたように
同じ天竜川水系に伝わる南信州遠山郷の「霜月神楽」を含め
愛知県と長野県が連携し
「(仮)天竜川水系の湯立神楽群」として
運動を進めるのが近道と思うがどうか



花祭りのお出かけガイド



    詳細は奥三河「花祭り」ホームページの検索を


花祭りは東栄町、豊根村、設楽町の15集落で開催され
正月三が日の開催予定は次のとおり
(津具)マップ番号15
日/1月2日~3日
時間/午後1時~翌午前7時
場所/白鳥神社
(古戸)マップ番号9
日/1月2日~3日
時間/午前9時~翌午前5時
場所/白鳥神社
(下黒川)マップ番号13
日/1月2日~3日
時間/午後4時~翌午前3時
場所/ほのぼの会館
(上黒川)マップ番号14
日/1月2日~3日
時間/午後5時~翌正午
場所/熊野神社


花祭りマップ
開催場所は国道151号沿線の各集落
道路は凍結に注意!





正月三が日に開催されるのは
⑨⑬⑭⑮の4カ所

豊田市内からのアクセスは

稲武経由(国道153号)で国道257号を南下し設楽町へ
設楽町からは国道473号で東栄町へ
車で約2時間

見どころは






子どもたちが扇とヤチと剣をもって舞う「三ツ舞」から
(深夜の正午頃)







榊鬼が登場する深夜(1時頃から)
「て~てほへ、てほへ」の掛け声にのって
湯釜のまわりはトランス状態になったオジサンがいっぱい

踊る阿呆に見る阿呆と言うが
花祭りはここに極まる





私のお薦めはアクセスもいいマップ⑨の古戸
国道151に写真の大きな看板があるため親切
(花祭りの写真はいずれも古戸で撮影)  


Posted by かとうさとる at 18:15 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月29日

新聞を軽~く拾い読み/ヒートショックに注意










フォト歳時記



    矢作川「お釣り土場」の鮎釣り舟(2013年12月26日午後16:00頃)




他人ごとではないヒートショック



    2013年12月27日朝日新聞より転載


「備えて安心新年健やかに」
の見出しは穏やかだが内容は怖い話

東京都健康長寿医療センターの推計によると
2011年に入浴中に亡くなった人は全国で17,000人に上り
多くが高齢者で12月と1月の発生が突出しているとのこと

ヒ―トショック現象と呼ばれるものだが
ちなみに同年の交通事故死者数は4,663人というから
怖さがわかろうというもの

では、なぜ事故は起こるのか
寒い脱衣所で服を脱ぐと血圧が急に上がり
その後、湯に入ると血管が拡張
反動で急激に血圧が下がる

こうした血圧の上下により
意識傷害や心停止などを引き起こすためで
入浴以外にも寒暖差がある場合は注意が必要

私も来年で
杜甫が「人生70古来稀なり」と詠んだ古稀
注意しないと
  


Posted by かとうさとる at 23:21 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月28日

一足早く正月花2014を活ける










赤い実に初春来る





花:梅、南天、若松、千両、葉牡丹、カサブランカ
器:染付鉢
絵:宮川洋一(春陽会)
場:自宅居間


玄関周りは遊び場





(正面)
花:枯大王松
器:瀬戸
(掛け花)
花:ツルウメモドキ、カサブランカ、千両
器:信楽
(壁面)
マークロスコ(プリント)
国島征二(シルクスクリーン)
元永定正(シルクスクリーン)
山内一生(小原和紙)
加納俊治(小原和紙)
小川喜数(小原和紙)
石田真典(写真)
(下駄箱)
伊藤雄志(常滑)



  


Posted by かとうさとる at 21:53 | Comments(0) | 花日記

2013年12月27日

今日も賄い花







鳥海昭子さんに拍手

NHKラジオ深夜便の「誕生日の花と短歌365日」をひらくと
12月27日の花は南天で
「化粧塩きりりと鯛は
ナンテンの葉にのせられて万事よろしき」と
鳥海昭子さんの短歌が添えられていた

今年は伊勢神宮の式年遷宮や
出雲大社の「平成の大遷宮」にわいたが
神々を敬う心や美は生活とともにあるもので
居丈高に鼓舞するものではない

「化粧塩きりりと鯛は
ナンテンの葉にのせられて万事よろしき」
鳥海昭子さんに拍手(パチパチパチ)


南天は初いけのため
今日もガーベラで賄い花





  


Posted by かとうさとる at 13:25 | Comments(0) | 花日記

2013年12月25日

今年もついに竿を出せず






見ている私もアホ

富岡鉄斎展のあとは例によって
碧南海釣り公園へ




碧南海釣り公園は
中電の火力発電所の温排水に集まる魚が狙い目だが
釣れないのか
はたまた寒さのせいか
釣り人もまばら





「何を狙っているの」と私
「太刀魚」と釣り人





しばらく見ていたが竿が曲がる気配がない
寒風の中で震えながら海を見ている私もアホ

  


Posted by かとうさとる at 00:17 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月24日

碧南市藤井達吉現代美術館で富岡鉄斎展はじまる









私のパワースポット




碧南市は蓮如上人が滞在したところからお寺さんが多く
そんな寺町の一角にあるのが碧南市藤井達吉現代美術館

小原和紙の道を拓いた藤井達吉の美術館という
気持ちの親しさもあるが
私がここに足を運ぶ理由の一つがこの景観

美術館のロビーのガラス越しに見える西方寺と
風の言葉を語る新宮晋さんのモビールが響きあう
身の丈の空間に委ねる安らぎは至福そのもの



今日はその碧南市藤井達吉現代美術館の
富岡鉄斎展の内覧会に足を運んだ






近代最後の文人画家と呼ばれる富岡鉄斎については
私が説明するまでもないため省くが
鉄斎の画業を
伝統的な南画・文人画を学んだ初期
大和絵や琳派、浮世絵などを積極的に学んだ中期
自由奔放に遊び、独自の画境を拓いた後期に分けて概観

文人画は書画一体というが
恥ずかしながら私は画賛が読めないため
鉄斎の一部しか知ることはできないが
後期は現代美術の領域で圧巻







本展は点数もほどほどで
木本さんのテキストも簡潔で分かりやすく
鉄斎に入門するにはまたとないチャンスでお薦め

余談に逸れるが
碧南市藤井達吉現代美術館のコレクションをネットで検索したところ
西川一草亭の軸装が3点あることが判明
今度機会があれば見たいもの


富岡鉄斎展は
■期間⇒2014年2月9日(日)まで
■会場⇒碧南市藤井達吉現代美術館
■問合せ⇒碧南市藤井達吉現代美術館☎0566-48-6602



  


Posted by かとうさとる at 23:47 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2013年12月21日

寒くなったけどあのシカたちはどうしているのかな










新聞を軽~く拾い読み


①ぶんかの定点観測#35



    2013年12月20日矢作新報より転載

このコラムは
私が地元のオピニオン紙矢作新報に連載しているもので
大したことは書いていないがタイトルに記したように
定点で気象や火山・地震活動などを観測するように
とよたの文化の現在を月イチで観測しようというもの

今回は石の上にも3年というが
この3年間で何が変って何が変らなかったのか
概観してみた

「夢農人とよた」の活動にも少し触れたが
もしかしたら一番大きく変ったのは
「ブーログ」が扉をあけた
草の根のネットワークの世界だったのではないか
またいつか機会を見て考えてみたい



②あのシカたちはどうしているのかな

同じ矢作新報によると
先の豊田市議会で鈴木章さんが
山間地農業の野生獣被害について質問

で、思い出したのが以下の記事



    2013年12月7日中日新聞より転載
    目の良い方は記事の一読を


記事によると奥三河の豊根村では
シカによる農作物や森林被害が深刻化し
今年だけで10月末までに415頭を捕獲したというから
環境問題というよりも生存をかけた戦争のようなもの

シカの大群が撮影された茶臼山高原は
稲武の「面の木峠」で豊田市と接する高原で
前述した鈴木章さんの質問と重なる

私の心情はそれでも
「あのシカたちはどうしているのかな」で
生態系に関わる環境問題は複雑系


③シカが増えた理由



    2013年12月7日朝日新聞より転載

中日新聞と同じ日に
朝日新聞はシカが増えた理由に答えている
だから新聞は複数読むべし


④解決の近道はジビエの普及



    2013年12月6日朝日新聞より転載
    長くなるため食肉利用のルール作りは記事のとおりで省略



最後に鈴木章さんの質問と
市の答弁を抜粋


鈴木  豊田市は広大な中山間地農地をかかえており
猟友会や集落が野生獣被害から農地を守っている

  農作物への直接被害は年900万円余だが
農家は精神的、身体的負担で営農意欲が減退している
平成20~24年度に農地に電気柵などを張り
イノシシ2537頭を捕獲した

鈴木  獣肉は一部がジビエとして自家消費されているが
大部分は埋設処分で「もう埋める場所がない」と苦情が出ている  

  民設・民営(要は民間ということ)
獣肉処理施設が平成27年建設されるが
野生獣の安定的な搬入と獣肉消費の販路確保が課題
適切に処理され製品(ジビエ)の有効活用(販売)については
市がしっかりと支援する


⑤最後の最後にこんな記事も



    2013年11月24日中日新聞より転載



  


Posted by かとうさとる at 13:35 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月20日

虎屋といってもあの羊羹の虎屋じゃないよ









私は男のくせに
デパ地下が大好き





買い物客で賑わうデパ地下
ざっと見渡すと女性客がほとんど





ケーキを作る人を
パティシエというそうだが
若い女性が憧れるのも納得




さっぱりした品のいい甘みは
お茶受けに最高




   ういろみたいなオバサンが一人で暇そう
   でも、素朴でいい感じ



私のお目当てはこれ「虎屋ういろ」
中でも真ん中の「栗ういろ」がお気に入り

虎屋といってもあの羊羹の虎屋じゃないよ
伊勢名物の「虎屋ういろ」だよ

名古屋にも「大須ういろ」があるが
「虎屋ういろ」の方がキレがいい
さっぱりとした品のいい甘みはお茶受けに最高
何と言ってもお値打ち



ハーフサイズはないのかな







外郎(ういろ)と言えば米粉を蒸した名古屋名物の「大須ういろ」が有名だが、「虎屋ういろ」は昔から伊勢の家庭で作られていた小麦粉を使用。防腐剤を使用していないため賞味期限が短く一人で一本まるごと食べきるには少しキツイ。ハーフサイズがあれば、と思っている人もいるのではないか。  


Posted by かとうさとる at 04:54 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月18日

八木さんは議員になっても昔のままでフレンドリー




ピアニストの寺本みなみさんが
東京と名古屋でリサイタル



昨日は浅草の羽子板市に立ち寄ったあと
ピアニストの寺本みなみさんと待ち合わせて
衆議院第二会館に衆議院議員の八木哲也さんを訪ねた





用件は
寺本みなみさんがカワイ表参道コンサートサロン「パウゼ」で
リサイタルを予定しているためサポートの依頼と
農村舞台アートプロジェクト2014が八木さんの尽力で
文化庁の助成事業として全国デビュー?するため
プランニングの意見交換と文化庁の担当者に挨拶したいという二つ

アポの時間より早く到着したが
「いま文化庁の担当者と協議しているから
かとうさんも一緒に入りん」と八木さん

農村舞台アートプロジェクトは
全国各地の創造的な文化活動を紹介するオピニオン誌「地域創造」
でもグラビアの特集が決まるなど責任重大


八木さんは議員になっても
昔のままでフレンドリー





左が衆議院議員の八木哲也さん
右がピアニストの寺本みなみさん
八木さんと寺本さんは家が近くで
八木さんの息子さんと同級生ということで
「ほっかァ息子と一緒かァ」と八木さん

後ろの彫刻はやはり同郷の村山哲さんの作品
書は八木さんの当選を祝ってみんなで贈った物部裕子さんの作品
八木さんの後ろの陶は東北大震災へのオマージュとして
焼いた自作のオブジェ

ちなみに八木さんは朝日陶芸展など
陶芸の公募展でも活躍した市井の陶芸家で
文化芸術に関心のある議員仲間をネットワークするなど
文化庁も注目する文人政治家の一人


どうせなら
議事堂でコンサートをやれば
日本の政治意識も変るのにもったいない





国会が休みで議員が少ない事をいいことに
国会議事堂の自民党総裁室で天下をとったような二人





議事堂に入ったのは初めてだが意外と狭く
クラシックのコンサートホールみたい

そう言えば文化庁の担当者との雑談でのこと
「国会でロビーコンサートをやろうよ」と八木さん
「えっ!そんなのやったことはないけど…(しどろもどろ)
できるかどうか一度相談してみましょうかね」と文化庁の担当者

どうせなら国会議事堂でコンサートをやれば
議員の政治意識も変るのにもったいない



久しぶりに回る寿司以外の
寿司をいただいた







こちらは国会の議員食堂のサンプルケース
写真だけ見ると大衆食堂に入ったみたい





「お任せでいいよね」と八木さん





最初に出てきたのが中トロの握り(美味い!)





ところが困ったのが余り好きじゃないこれ!
白エビとウニとイクラの3点セット
特にイクラは渓流釣りの餌という先入観があってダメ
さり気なく食べたが美味い!

まあ私の好き嫌いはこんなようもので
いつもいい加減

ごちそうさまでした  


Posted by かとうさとる at 18:24 | Comments(0) | 農村舞台

2013年12月18日

浅草寺で羽子板市はじまる




16日(月)は
いけばな仲間の忘年会に出席


ここ数年はホテルで行っていたが
今回は久しぶりに浅草の「いいま」に会場を変更

「いいま」と言えば
浅草の羽子板市にあわせていたため
会がおひらきになったあとは
みんなで羽子板市の夜店をぶらりぶらり歩いたもの
今回は1日ちがいで残念



で、今日が羽子板市の初日
ところが…









まだ10時前のため仲見世も開いているのは半分ぐらい









いつもはこの辺りに羽子板市の小屋がずらりと並んでいたが
夜店のため午後あたりから準備をはじめるのかな





浅草寺の本堂は酒樽が組み立てられて迎春準備





今回は予定があったため
楽しみにしていた羽子板市の小屋は見られなかったが
羽子板市は17・18・19日の三日間
夜の9時ごろまで  


Posted by かとうさとる at 00:13 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月15日

おしあいへしあい 花も元気がイチバン









ガーベラを活け直して今夜も入稿の〆切り

花:ガーベラ
器:染付鉢
場:居間
  


Posted by かとうさとる at 20:54 | Comments(0) | 花日記

2013年12月14日

ガーベラを手土産に友遠方より来る





なんか春がきたようで
いいことがありそう





インドネシアのバリで作品を制作している坂田純さんが
個展のため帰国したと
豊川の戸苅君とガーベラを手土産に来訪

外は寒気団が迫っているのに
なんか春がきたようで
いいことがありそう  


Posted by かとうさとる at 03:13 | Comments(0) | 花日記

2013年12月13日

朝日新聞の「愛知に人あり」にリクエスト











今回の「愛知に人あり」は面白い!

「今回の」と言うと
それまでのシリーズが面白くないみたいだが
結局は興味の問題でご容赦いただきたい

朝日新聞の新愛知人物記「愛知に人あり」は
シリーズがはじまって以来
時々思い出したように目を通すが
なんでこんな私的なことに大きなページを割くのか
よくわからなかった



    まさか「豊田市政研」の話が出てくるとは想定外
    また本多静雄さんが戦時中逓信省の技術官僚のトップを辞したことは
    経歴にも記しているため周知するところだが
    「陸軍幹部に戦争の早期和平を直言し、辞表を出した」のエビソードは初耳で
    本多静雄さんの軌跡がこれで一本につながった


ところが今回の「そよ風に託して-稲垣喜代志」を読んで
私の興味の対象がよくわかった





稲垣さんは地元の出版社「風媒社」を創業したジャーナリストで
「風媒社」については私なりに理解しているつもりでいたが
人物と背後の大きさに目から鱗

私が記憶しているセンセーショナルな「コト」に
ことごとく稲垣さんがインサイダーで関わっていたことで
まさに歴史の証言記録を追体験するような感覚で目が離せない




    私はかなり「陶九郎」通だと思っているが
    ここまで簡潔に「陶九郎」の凄さを語った文を読んだことがない



「愛知に人あり」シリーズにリクエスト




朝日の「愛知に人あり」シリーズがいつまで続くか知らないが
あいちトリエンナーレを機に
愛知の文化土壌を見なおす機運が高まってきた

碧南市藤井達吉現代美術館の「愛知の作家シリーズ」や
現在愛知県美術館で開催されている
「アイチのチカラ-戦後愛知のアート70年の歩み」展
豊田市美術館でも
「愛知のリアリズム-宮脇晴と岸田劉生の周辺」がはじまる

今週の土曜日には芸文センター12Fアートスペースで
「戦後愛知のアートシーン」をテーマに
三頭谷鷹史(美術評論家)
木本文平(碧南市藤井達吉現代美術館長)
吉田俊英(豊田市美術館長)
小西信之(愛知県立芸術大学准教授)
によるシンポジウムも開催される

私が「愛知に人あり」の担当者なら
三頭谷さんと木本さんの二人を推すが
この二人なら誰も異論はないはず
もしこのブログを目にしたら
是非一考してほしい




  


Posted by かとうさとる at 17:47 | Comments(0) | アートの現在 | らくがき帖

2013年12月13日

「としわすれディナーの夕べ」で志野茶碗をゲット









楽しみは抽選会

昨夜(11日)文化振興財団と豊田文化団体協議会の
「としわすれディナーの夕べ」に参加

楽しみは抽選会で
参加者が104名で用意された景品が約60点近いから
外れた人はよほど運の悪い人ということになる

抽選も残り僅かになって
私のテーブルはみんな景品があたり
あたっていないのは私一人


残りものに福

ところが残りものに福があるというが
志野茶碗をゲット
作者は陶芸家の中野豊さん




丁度抽選の前
テーブルに中野さんがビールを持って回ってきて
あれこれ話をしていた矢先で
運を運んでくれたのかな





中野豊さんの仕事は昔からよく知っているが
この志野は会心の作に入るのではないか
ところがお礼を言うのを忘れてしまった



  


Posted by かとうさとる at 02:42 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月11日

「温故希林」はみんなを幸せにする人生の達人










人生は奥が深い




    写真は全てテレビ画像から接写



昨夜、NHKBS「温故希林台湾特集」を見た
「全身癌と認知症」を公表した
女優の樹木希林(左)と
「昔は六本木のジョンと言われた」と自慢する
古民藝研究家の尾久彰三(右)の二人が
骨董の聖地を訪ね歩くゆる~い番組で
シリーズになっているため
見た人もいるのではないか


※ジョン:元ビートルズのジョン・レノンの意




    お気に入りの骨董を置き忘れて慌てて戻る尾久彰三と立ち止まる樹木希林



「幸せとはパートナーを見つけることだ
もし、そのパートナーが
あなたの夫であり妻であれば
あなたは最高の幸せ者」
という箴言をどこかで読んだことがある

ところが脱力系の二人を見ていると
箴言も屁のようなものに思えるから
人生は奥が深い




神さまがくれたご褒美




    番組の最後に旅の感想を色紙に記した樹木希林と尾久彰三



「癌になったら
少しは性格が変るとおもったけど
少しもかわらないわね」と笑う樹木希林

色紙の
「文化はしっつこさからつながる」は
人生を走り切ったそんな樹木に
神さまがくれたご褒美で
どんな言葉よりも重くて深い

人生の達人に拍手(パチパチパチ)
  


Posted by かとうさとる at 13:10 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月11日

衝撃の松田隆作作品集〈いけばな組曲〉






利休の茶

30年近く前になるが
当時、国立東京博物館の工芸課長をしていた
陶磁研究家の林屋晴三氏を文化講演会の講師に招いたことがある

いまでもそのシーンを想い出すが
利休の茶について
東京博物館の記録映画の監修のため
山崎の「待庵」(国宝妙喜庵)で利休の茶を再現
利休の茶を目の当たりにした林屋晴三は
「利休の茶は利休一代で終わっていた」と
その衝撃を語った

利休が大成した茶の湯の燈明は
茶道として今に伝えられているが
利休の「茶」とは似て非なるものというもので
会場を埋めた茶道関係者が一瞬凍りついたのを
昨日のことのように覚えている


いけばなから
日本の美術の到達点を問う




    松田隆作作品集〈いけばな組曲〉
    規格:B4変形(352×256㎜)/かがり上製本特染めクロス装函入
    総頁256頁(カラ―216頁)/和英併記/オリジナルドローイング付


松田隆作さんの作品集を語るのに
利休の茶を持ち出したのは
「現代いけばもまた松田隆作一代で終わった」
と、しか言葉が見つからなかったからである













本書は「花」に身命を賭した花人松田隆作が
国内外で発表した仕事の全容を明らかにするとともに
いけばなから日本の美術の到達点を問うもので
その美しさは他に比類がない

松田隆作作品集
[特別寄稿]
中西進(文学博士、文化勲章受賞者)
[文]
三頭谷鷹史(美術評論家)
南嶌宏(女子美術大学教授)
[定価]
28,000円+税
[発行]
求龍堂
〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町3-23文芸春秋1階
 
松田隆作さんに申し込むと
サイン入りの作品集がお求めできます

〒162-0814 東京都新宿区小川町6-27-106
Tel&Fax03-3266-1986
e-mail:ryuusaku-m93@hotmail.com



   
  


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2013年12月09日

簡単のようで出来ないのが自己管理




どうしよう

NHKためしてガッテン
「尿酸値に潜む死の予言」については
このブログでも記したために説明は省くが
尿酸値を放置すると
血管が細くなって脳梗塞の危険性が高くなるというもの




   初冬点描(篠原町の里山)

尿酸値というからややこしいが
要は「痛風に潜む死の予言」というもので
痛風持ちの私にとって切実な問題

で、対策はというと
1 果糖控えめ
2 アルコール控えめ
3 ダイエット
の三つ



    初冬点描(保見のため池)

ところが
簡単のようで出来ないのが
自己管理

1 果糖控えめ⇒間食が好きでやめられない
2 アルコール控えめ⇒アルコールが好きでやめられない
3 ダイエット⇒どこに行くにもドライブスルーでムリ
今朝も竜泉寺の湯で体重計にのったが
わずか一カ月ほどで2~3キロ増
どうしよう  


Posted by かとうさとる at 20:16 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月09日

新聞を軽~拾い読み「歴史にも失敗学」













海自内部告発者処分



    12月8日朝日新聞より転載


〈「たちかぜ」乗務員の自殺事件〉で
遺族は「先輩隊員のいじめが原因」と国を提訴

国は、いじめを示す内部文書の処分を指示したが
隊員の内部告発によって
〈「たちかぜ」乗務員の自殺事件〉の顛末が明らかになった

記事はこの内部告発者を国が懲戒処分することを報じたもので
秘密でもない文書の内部告発まで委縮させる隠蔽体質は
いじめ以上に陰湿



歴史にも失敗学



    昭和16年12月9日宣戦布告を報じた毎日新聞
    (新聞紙面で見る「激動の昭和」)




    昭和20年8月8日広島の原爆投下を報じた毎日新聞
    (新聞紙面で見る「激動の昭和」)


広島に原爆が投下されたのは昭和20年8月6日午前8時15分
大本営は翌8月7日15時30分広島の原爆について発表

昨、8月6日廣島市は敵B29少数機の攻撃により相當の被害を生じたり
敵は右攻撃に新型爆弾を使用せる如きも詳細目下調査中なり


紙面で興味深いのは
日本への降伏を決議したポツダム会議について
連合国の日本に対する心理戦争で謀略と位置付け
「心理戦争に勝つ」と国民を煽っていることで
情報管理の怖さを痛感

歴史は繰り返すというが
これ以上の失敗学はないはず
学ばなければもったいない  


Posted by かとうさとる at 00:05 | Comments(0) | らくがき帖

2013年12月06日

居間にツルウメモドキ









ツルウメを白磁に挿して
あとは暖か~いお茶





花:ツルウメモドキ
白磁:吉川正道(常滑)
皿:鵜飼護(常滑)
リトグラフ:サーシャ・メレット(在NY)




  


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2013年12月05日

残念だが歴史は繰り返す















豊田市美術館とウイーン分離派


豊田市美術館の重要なコレクションの一つに
ダスタフ・クリムトをリーダーに
19世紀末のウイーンに花開いたウイーン分離派がある

参考までに何故、豊田市美術館でウイーン分離派なのか?
簡単に説明すると、豊田市美術館は4つの基本方針があるが
一貫しているのは、近現代の美術の流れを展観できる
美術館というコンセプトで、近現代の芸術運動のスタートを
19世紀末のウイーン分離派に置いたことにはじまる




    ダスタフ・クリムト〈オイゲニア・プリマフェージの肖像〉
    国内でクリムトの作品が見られるのは
    愛知県美術館の《人生は戦いなり〈黄金の騎士〉》と
    豊田市美術館の〈オイゲニア・プリマフェージの肖像〉の2点のみ
    
    クリムとシ―レはオーストリア政府が国外持出しを禁止しているため
    豊田市美術館のウイーン分離派のコレクションは全国の美術館に
    重要な作品として貸出されることが多い
    
    国立近代美術館で〈オイゲニア・プリマフェージの肖像〉を
    見たことがあるが、何だか誇らしく思ってしまったから私も単純
    ■写真はVISION豊田市美術館所蔵作品選図録より転載
    
 


    エゴン・シ―レ〈カール・グリュンヴァルトの肖像〉
    ■写真はVISION豊田市美術館所蔵作品選図録より転載 


余談に逸れたがクリムトと並んで
ウイーン分離派を代表するスーパースターがエゴン・シ―レで
国内でシ―レの油彩を見られるのは
豊田市美術館の〈カール・グリュンヴァルトの肖像〉1点のみ

ニューヨークのオークションでフランシスベーコンの作品が
史上最高の約141億円で落札され話題になったが
28歳で夭折したため作品の絶対数が少ないシ―レの作品が
もし、マーケットに出ればベーコンに迫ることは
想像に難くない



そのシ―レと同時期に
ウイーンで画家を目指していた
一人の男がいた


あのヒトラーである
1906年(明治38年)シ―レはウイーン美術アカデミーに入学
シ―レと同じウイーン工芸学校で学んだヒトラーは
シ―レが入学した翌年の1907年・1908年と
ウイーン美術アカデミーの受験に失敗
失意の内にウイーンを去った

ヒトラーの世紀末芸術に対する嫌悪感や
美術アカデミーに対する弾圧
悪魔と契約したしとか理解不能の光と闇の巧みな演出や
ウイーン侵攻をこの挫折と結びつけるのはいささか強引過ぎるが
その後のヒトラーに大きな影を落としたのは想像に難くない



ここで
スイッチの切り替え








    今朝の朝日新聞朝刊より転載


残念だが歴史は繰り返す

ヒトラーを持ちだすため余分なエピソードを紹介したが
「ゲルマン民族の優越」「反ユダヤ主義」など
第1次世界大戦後の世界恐慌の混乱に乗じて台頭したヒトラーと
そのヒトラーを受け入れた当時のドイツ

歴史は繰り返すというが
「強い日本」「ヘイトスピーチ」など
現在の日本がいつか来た道にならなければいいが…
危惧するのは私一人ではないと思うがどうか


  


Posted by かとうさとる at 05:58 | Comments(0) | らくがき帖