2013年03月30日

こうなごの釘煮がラッパ水仙になった理由












いただいた「こうなご」の釘煮


神戸に住んでいる一人息子夫婦の実家から
神戸の春の風物詩「こうなご」の釘煮を贈っていただいた

一人で食べるのももったいないため
亡くなった妻の母へおすそ分け







いただいた野菜は処理をしてタッパーで仕分け
ネギは軽く天日干し、コマメで笑ってしまう


お返しに野菜と切り花と
「何か美味しいものでも食べて」と
ポケットに小遣いまでいただいてしまった

時計の針が急にスローになったみたいで
何となく気恥ずかしいが
「ありがとう」と私







いただいた切り花は深水で水揚げをしたあと
居間や玄関や洗面場などに軽くいけてひと休み

花⇒ラッパ水仙、黄色い小さな花(名前不明)
駕籠⇒鳥井一峯(日展)

  


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2013年03月29日

この樹の下を行くのは狐の嫁入り










花かげ

♪十五夜お月様ひとりぼち
桜吹雪の花かげに
花嫁姿のお姉様
車にゆられて行きました♪












豊田市美術館彫刻テラス東のエドヒガン


でも…
この樹の下を行くのは狐の嫁入り






  


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2013年03月28日

猿投の桃が開花



猿投山と猿投古窯







日本の焼き物のルーツ「猿投古窯」の名は
陶磁史に少しでも興味のある方であればほとんどの方が
知っているのではないか

奈良時代から鎌倉時代のはじめにかけて千基を超える窯が焚かれた
一大窯業地帯の存在が明らかになったのは昭和29年9月
猿投山西南麓の愛知用水の工事現場で不思議な陶器の破片を入手した
陶磁研究家の本多静雄さんが破片の出た畑を調査して指摘したもので
須恵器から古瀬戸の空白を埋める歴史的発見として
話題をよんだのは周知のとおり

そんな焼き物ファンでも猿投山が
豊田市にあるというと驚く人も多い

注釈/猿投古窯に興味のある方は
■豊田市民芸館☎0565-45-4039
■愛知県陶磁資料館☎0561-84-7474
で見て学ぶことができます



その猿投山南山麓で
桃の花が開花









猿投山南山麓の地層は花崗岩が風化したサバ土で水はけが良く
果樹栽培に適していることから桃、梨、柿などの出荷が盛んで
中でも「桃」はブランド品扱い







正面に見える山が猿投山
見頃は4月7日前後になると思うが
4月中旬まで楽しめるのではないか


お薦めは桃源郷を周遊する
ウォーキング


近くには猿投神社、国指定の舞木廃寺塔墳
県指定の池田一号墳など史跡も多く
知的散策コースのモデルのようなもの

コースプランを考えるのもウォーキングの楽しみ
あとはご自分でどうぞ  


Posted by かとうさとる at 20:04 | Comments(0) | フォト歳時記

2013年03月27日

一人ひとりに桜の名木あり




電車の中を
桜色に染めた桜







予てから気になっている桜の樹がある
場所は豊田新線の上豊田駅の東
車窓から見る見事な枝ぶりと鮮やかな淡紅色が
遠く恵那山の銀嶺と重なり
一瞬、電車の中が桜色に染まったのを
昨日のことのように覚えている

梅坪の三洋堂に本を買いに行く途中
ふと思い出してハンドルを上豊田駅に切った

豊田新線が開業して34年になるが
いつも車窓から眺めるだけで
近くで見るのは初めて

見上げると6分咲きといったところだろうか
想像していた以上に桜の樹が大きいことにも驚いたが
花の色が全体に白っぽくて意外


何かいい方法はないものか





車からメジャーテープを取り出して
目通りを測ると3,6メートル
樹高は目測で約15メートルほど
樹齢はソメイヨシノの寿命から推定70年前後ではないか
要は老木ということで花が白くみえるのも納得







近くで見ると苔がびっしりついてかなり苦しそう
老木と言ったがソメイヨシノで翁の風格のある巨樹は稀
何かいい方法はないものか

  


Posted by かとうさとる at 20:04 | Comments(0) | らくがき帖

2013年03月26日

食卓で軽く花見酒











テラスのバケツに入れておいた残り花を
居間のテーブルにいけて軽く花見酒と洒落てみた
何か足りないが…
まあ、いいか

残り花⇒南天、雪柳、花桃、梅、木瓜、山茱萸、根引松、藪椿、著莪
器⇒コンポート
絵画⇒宮川洋一(春陽会)
皿⇒鵜飼護(常滑)
  


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2013年03月25日

この国はどこに向かって行こうとしているのか












気になるニュース






2013年3月24日朝日新聞より転載



小林多喜ニの「蟹工船」と
「追い出し部屋」はどこが違うの?


家電大手が赤字から黒字に転じた手品の種が
人員整理による経費削減だったという話は枚挙にいとまがないが
一流企業が仕事を与えずに退職に追い込む
「追い出し部屋」のニュースは絶句

この「追い出し部屋」について争われたのがベネッセ訴訟で
昨年8月29日、東京地裁立川支部は人事権の裁量範囲を逸脱と判決

ベネッセは敗訴を認め和解しているため後追いはしないが
現代版「蟹工船」としか思えない「追い出し部屋」の実態について
厚労省も朝日を除く大手メディアも腰が引けているのは不思議


この国は
どこへ向かおうとしているのか


真偽のほどは知らないがニュースによれば
アベノミクスに浮かれている安倍政権の産業競争力会議で
再就職支援金を払えば原則自由に解雇できる制度をつくろう
と、民間委員が提案したというから狂っている

バルブの崩壊、アメリカのリ―マンショックによる金融破綻のとき
モラルハザードが原因と行き過ぎた市場経済主義を諫めたのは
昨日のこと

喉もと過ぎれば熱さ忘れるというが
「諫める」という最低限のブレーキを外したこの国は
どこへ向かおうとしているのか


職業倫理は絶滅種でいいのか





バルブの崩壊やリ―マンショックのとき
私たちの社会はモラルハザードを失敗学にする知恵や
鈴木正三や石田梅岩の職業倫理に
耳を傾ける謙虚さをもっていた

残念ながら「失われた20年」の反動から
職業倫理と言っても勝てば官軍が横行

未だ出口の見えないフクシマも根は同じ
もう一度、先賢の言葉に耳を傾けるべきではないか



  


Posted by かとうさとる at 20:40 | Comments(0) | らくがき帖

2013年03月25日

バナナが真っ黒になっちゃつた



「春冷え」を忘れていた
昨日片づけたガスストーブをまた取り出してしまった

マア、いつもこんなようなものだが
ためしてガッテン「バナナのすご技7連発」から
安くて美味しいバナナに嵌まってしまった
※「ためしてガッテンをためしてみた」でアップ済み







昨日も大きな房を買ってきて
早速鍋に湯を沸かしてバナナを入れて約5分
鍋を見るとバナナが真っ黒

幸い味は代わりなく美味かったが
鍋の湯が適温の50°より少し高かったのが原因
一事が万事でいい加減  


Posted by かとうさとる at 14:35 | Comments(0) | らくがき帖

2013年03月24日

ひと足早く夏バージョンに模様替え













花材⇒花桃、雪柳、木蓮、夾竹桃の小枝、箸我
花器⇒染付鉢


黄色の信号が点滅


蓬平いけばなの家の常設化も仕切り直しになったが
勝負するのはもう少し先という天の啓示かも

注意するのは気のせいかスランプの周期が
少しづつ早くなってきたような気がすること


こんなときは部屋の模様替えでもして
気持を新たにするに限る

先ずガスストーブを片づけて
次に絵や陶器などを夏バージョンに変更
最後に掃除機で掃除
仕上げは昼風呂に入って気分をリフレッシュ
さてどうしよう

  


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2013年03月22日

春うらら県緑化センターが歌声広場に




ソメイヨシノと雪柳のプロムナード
見頃は来週の週末あたりか







ソメイヨシノと雪柳のプロムナード


前のブログ「まもなく舞木に桃の花前線到着」のあと
近くの県緑化センターで軽くウォーキング



私もお仲間に
入れてくれないかな













遠くからハーモニカと楽しそうな歌声が聞こえたきた


♪汽車の窓からハンケチ振れば
牧場の乙女が花束なげる
ララララララララララ♪

みんな岡本敦夫の世代なんだ
私はもう一つも二つも下の世代だが呉越同舟
お仲間に入れてくれないかな

♪緑の谷間に山百合ゆれて
歌声響くよ観光バスよ
ララララララララララ♪







「マイム・マイム」
あらら、フォークダンスを始めちゃった
羨ましい



野山は花木の季節



















オシマイ



  


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2013年03月22日

まもなく舞木に桃の花前線到着







来週の半ばには
開花の第一報が届きそう







横山大観や菱田春草など近代日本画の特徴の一つに
輪郭をぼかして描く朦朧体という手法があるが
今日の猿投山麓は目に見えない微粒子が描いた
自然の朦朧体のようなもの

犯人は黄砂か、はたまた杉花粉か
いずれにしても困ったもの







近づいて見るとぷくっと頬を膨らませた
お稚児さんのようで桃農家が羨ましい

明日も晴天というから
数日もすれば開花の第一報が届くのではないか



好きなだけ伐ってもいい
と言われていても鋏が出ない








桃農家の林さんから
「好きなだけ伐っていいよ」と言われているが
誰もいないところではさすがの私でも鋏が出ない







こちらは白木蓮






こちらは辛夷







こちらはミモザ






桃の花の下でごろんと横になると
蓮華のような感触が気持ちいい
誰かこの花の名前は知らないかな
  


Posted by かとうさとる at 20:44 | Comments(2) | フォト歳時記

2013年03月21日

豊田市美術館のエドヒガンが見頃















豊田市美術館のテラスの東でエドヒガンが見頃を迎えた
2本の樹に見えるが根もとで枝別れした巨樹で樹齢は不明

城下を見下ろすこの高台に七州城を築城した
挙母藩二代目藩主内藤学文も
今の私たちと同じようにこのエドヒガンを愛でたかも

エドヒガンは日本最古の桜といわれている「山高の神代桜」(山梨県)など
長寿の桜で天然記念物に指定されている名木も多い











残照で美術館のモスグリーンの壁面が輝きはじめると
エドヒガンのショータイムのはじまり


  


Posted by かとうさとる at 23:34 | Comments(0) | フォト歳時記

2013年03月21日

衆議院議員八木哲也さんを職場訪問












いざ、衆議院議員会館へ

今月の初め頃だったと思うが八木さんから
「さとるさん、東京に出てくる予定はないかん」と電話
「今月19日に予定している」と私






そんなやりとりがあって19日(火)の午前
第2衆議院議員会館に八木さんを訪ねた







地下鉄丸ノ内線国会議事堂前駅を出ると
正面が首相官邸







手前が第1衆議院議員会館
その奥が第2衆議院議員会館

残念ながら写真はこれだけ

どこも撮影禁止ではなかったが
野暮のため撮らなかっただけ
今は1枚ぐらいはあってもと少し後悔

余談に逸れたが飛行場の搭乗手続きのような
セキュリティチェックを受けて受付へ

面会用紙に記載をしてセキュリティバーコードがついた
名札を受け取ったあとはフリーパスで意外とユルイ

今回の目的は
文化庁の担当者と顔合わせ


で、今回の本当の目的は八木さんの紹介で
農村舞台と小田木の人形の再生について
文化庁の支援が可能かどうかヒヤリングするため

自民党政務調査会「文化伝統調査会」に所属する
八木さんのサポートで話は弾んだが
内容については今後の展開で反映させるため割愛

八木さんの1日の始まりは
政策勉強会から


「どうだん慣れたかん」と私
「何言っとるだん!毎日勉強会で大変だがん」と八木さん
三河弁の特徴の一つが「じゃん」「だら」「りん」という語尾の使い方
私たちはこれをまとめて「じゃんだらりん」と言っているが
八木さんの三河弁は昔のおっさん並みでかなり濃い


コピーをみせてもらったが
早朝の8時から政策勉強会のスタート
レストラン並みのメニューで頭が痛くなりそう
しかも講師はノーベル賞を受賞した山中教授をはじめ
誰もが知っている一流の講師陣がズラリ

コースは好きな政策を自分で選択
重なった場合は秘書が代わりに出席
あとで秘書から説明を受けるとのことだが
アタマが痛くなりそう

国会議員も意外と大変

文化庁の担当者とのヒヤリングのあと
国会議事堂地下の議員食堂で食事
周りを見ると小池百合子さんやテレビなどで
見なれた政治家がずらり

話を聞くと所属するグループや政策集団は
時間がとれないため昼食を兼ねて政策勉強会や
ミーティングをしているというから
国会議員も意外と大変

議員食堂が
桜町の角屋に思えてきたから
笑っちゃう


ときおり同僚議員なのか「八木先生」と挨拶
遠くのテーブルで「八木先生、さすがですねぇ」と
手を挙げている議員も

例によって何?と私
「あの人が委員長をしている委員会で発言する人がなくて
僕に振ったため自分の思っている意見をいっただけ」と八木さん

「ベテラン議員みたいじゃん」と私
「ほいでもねえ、国会の開会式で天皇陛下が挨拶をしているのを
聞いた時は、何んで自分がここにいるのか
不思議でしょうがなかった」と八木さん

こんな話をしながら食事をしていると
国会議事堂の議員食堂が桜町の角屋みたいに思えてきたから
笑ってしまう

八木さんの立ち位置は
昔も今も草の根のまま


議員食堂から議員会館に帰る廊下を歩いていると
向うから自民党の重鎮議員(名前は失念)が…
挨拶をする八木さんと二人で何やらひそひそ話

「あの人は○○さんだがん、サッカ―議連の会長をしているため
豊田スタジアムを観に行きたいので
案内してほしいと頼まれた」と八木さん

出世(この言葉は嫌いだが)すると人柄が変ってしまう人もいるが
八木さんの立ち位置は昔も今も草の根のまま
そんな人柄が同僚議員や霞が関からも好感をもって
受け入れられているのではないか

気軽に相談すれば誠意で応えてくれるはず
優秀な二人の秘書に支えられた
市民カウンセラー八木哲也さんに拍手(パチパチ)

























  


Posted by かとうさとる at 00:37 | Comments(0) | らくがき帖

2013年03月20日

Fの会から見えた現代いけばなの現在




3月19日(火) 
「Fの会」の打合せのため
新幹線に乗った
「Fの会」は東京を中心に活動する現代いけばなの作家集団





手前、粕谷明弘さん(一葉式いけばな家元/公益財団法人日本いけばな芸術協会副理事長)
奥、下田尚利さん(大和花道家元)



この日の議題は二つ
■大地の芸術祭関連「蓬平いけばなの家」の常設化の最終結論
■書籍「(仮称)下田尚利と現代いけばなの時代」の刊行計画


結論のみ簡単に記すと

「蓬平いけばなの家」の常設化

「蓬平いけばなの家」の常設化に向けて
北川フラムさんと「Fの会」で協議を重ねてきたが
一旦白紙に戻すことで最終決定

二枚の写真の表情からこの決定が議論に議論を重ねた
苦渋の選択だったことを理解いただけるのではないか
(私はいつも「Fの会」の協議を小田原評定と揶揄してきたが前言撤回)

常設化については半ば私が主導してきたようなもので
空に浮かんだ大きな風船がパチンと音を立てて
破れたような寂しさが半分
いろんな意味で安堵感が半分で結論は複雑系






左から長井理一さん(古流松藤会)、早川尚洞さん(清風瓶華家元)
日向洋一さん(草月流)、大塚理司さん(古流かたばみ会家元)



書籍の刊行について

いけばなの歴史は伝統の改革の歴史で
「現代いけばな」は二代目池坊専好、大住院以信らが活躍した
江戸初期の立華爛熟期に匹敵する伝統の創造と確信しているが
残念ながらいけばな界にその認識はない

これは単にいけばな界の損失だけではなく日本文化の損失だが
声を大にしても「おかしいことを言っている」と無視されるのがオチ

有名人を価値観と勘違いしている社会では何を言っても無駄だが
現代いけばなを「史」として証明できるものを後世に残すのは
関わった人間の責任







越後妻有アートトリエンナーレ2006小白倉いけばな美術館より下田尚利「風の栖」


私が提案した「(仮称)下田尚利と現代いけばなの時代」は
戦後の前衛いけばなの時代から現代いけばなの時代の二つを
文化人としていけばな作家として牽引
いまなお第一線で活躍している下田尚利さんの世界をとおして
こうした現代いけばなの現在を検証しようというもの

蓬平いけばなの家の常設化が白紙に戻って安堵したと言ったのは
この仕事の重要性と大変さを痛感していたからだと思う

「いけばなの批評」編集同人の内
工藤昌伸、重森弘淹、北条明直は既に他界
山根有三、勅使河原宏、先代千羽理芳、中川幸夫も相次いで他界

編集方針については概ねのコンセンサスをえたが
具体的な内容についてはまだ不確定要素も多く
端緒についたばかりだが下田先生が健在のいまが最後のワンチャンス

私にとっても下田先生、工藤先生などお世話になった多くの人たちへ
恩返しができる最後のワンチャンス
ここはやるしかない










  


Posted by かとうさとる at 15:44 | Comments(0) | いけばなから

2013年03月19日

郷土資料館から博物館へ移行の機は熟した









矢作新報のコラム
「ぶんかの定点観測」を
「ままよ新聞」と
コラボで再構成





3月15日(金)矢作新報コラム「ぶんかの定点観測」


豊田市郷土資料館特別展『明治の傑人岸田吟香』が幕を閉じた
後追原稿になってしまったが
展覧会を検証することも
文化の定点観測の重要な役割であり
ご容赦いただきたい

岸田吟香(きしだぎんこう)は挙母藩の飛地
現在の岡山県美作市に生まれた挙母藩士
特別展のタイトルにあるように
吟香は民間人として日本初の『新聞紙』を創刊
日本初の本格的な和英辞書『和英語林集成』を刊行するなど
文明開化の時代を切り開いた明治の傑人

また、資料には載っていなかったが
百人一首の競技かるたのルーツも吟香である
興味は尽きないが、郷土資料館の資料に詳しいため割愛
特別展の印象について記したい





豊田市郷土資料館特別展『明治の傑人岸田吟香』入場券



特別展のパンフレット『ままよ新聞』



『ままよ新聞』の「ままよ」は「なんとでもなれ」という意味の
岸田吟香の口癖からとったもの(ままよ新聞より)




岸田吟香はこんな人物(ままよ新聞より)



挙母藩は「飛地」(とびち)といわれる離れた領地が
遠江国榛原(現在の静岡県牧ノ原市)に5000石
美作国(現在の岡山県美作市)に5000石あった
岸田吟香はこの飛地の美作国で生れた挙母藩士(ままよ新聞より)




岸田吟香、挙母藩を脱藩(ままよ新聞より)



岸田吟香、横浜で『新聞紙』『海外新聞』を発刊(ままよ新聞より)



日本初の本格的な和英辞書『和英語林集成』が完成(ままよ新聞より)



岸田吟香『東京日日新聞』の従軍記者として台湾出兵に従軍(ままよ新聞より)


さて、吟香が独力で文明開化の扉を開けたように
郷土資料館も新たな時代に向けて扉を開けたというのが
特別展を見ての私の感想である

理由は二つあって
一つは豊田市美術館との初の連携企画に立ちあげたこと

ことの発端は岸田吟香の四男が
日本の近代絵画を代表する岸田劉生で
豊田市美術館が「麗子像」など劉生の代表作を所像していることから
作品の借用を打診

その後、展示スペースの関係で豊田市美術館が
特別展示「岸田劉生とその時代」として協力するプランが浮上
2館の連携企画に発展したのは周知のとおり

もう一つは展示そのものの魅力
吟香の多岐にわたる膨大な資料を
パズルのように組み立てた構想力は
郷土資料館の学芸の「力」を証明するもので
学ぶことの面白さ、楽しさを余すことなく表現
みんな食い入るように魅入っていた

中でも最大のヒットは新聞形式のパンフレット
新聞1枚で吟香の傑人を証明した取材力と構成力に脱帽






岸田吟香逝く(ままよ新聞より)


これまで私は
郷土資料館の特別展には何度も足を運んだが
同時代性の刺激を受けたのは初めての体験で
郷土資料館から博物館へ
移行の機は熟したと思うのは
私一人ではないと思うがどうか





豊田市郷土資料館特別展は終わってしまったが
連携企画「岸田劉生とその時代」が4月7日(日)まで
豊田市美術館で開かれている
問合せは同館☎0565-34-6610へ
  


Posted by かとうさとる at 01:01 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2013年03月18日

甘い誘惑に負けた日本












窓の外は雨、明日は東京で打合せがあるためWBCを横目に終日デスクワーク


WBC準決勝で日本敗退
選手に心から拍手を贈りたい



元プロ野球監督の野村語録に
「勝ちに不思議の勝ちあり負けに不思議な負けなし」
という言葉があるそうだ

今回の伏線のステージ1は
2次リーグの台湾戦の逆転劇
2対3で敗戦濃厚の9回裏2アウト
ランナー1塁島谷、バッター2番井端
ベンチは島谷の盗塁という冒険を仕掛けた
この賭けが勝利の女神を呼んだのは既報のとおり

伏線のステージ2はオランダ戦の大勝
ステージ3は大リーグのジャンアイツとカブスの練習試合








3月18日(月)朝日新聞より転載



甘い誘惑に負けた日本


ステージ1は 成功体験の怖さ
ステージ2と3は 形を崩すことの怖さ

を内包していることに気がつかなかったのは迂闊

8回表を終わって0対3
井端のタイムリーで1対3
内川ライト前ヒットでつないで
1アウト1・2塁、バッター4番阿部
ここは我慢をしてつないでいく場面

何があったのか1塁ランナー内川がスタート
2塁ランナー井端はスタートを切っていない
勝利の女神はプエリトルコに一気に傾いた

監督談話の
ダブルスチールに行ってもいいサイン
とはどういうサインなのか
山本の脳裏に台湾戦の成功体験が刷り込まれていたのは間違いない
奇跡の成功体験がリスクに対する注意力を失わせたとしたら
勝利の女神も意地が悪い

ステージ2と3の形を崩すことの怖さは
「本来日本がやるべき試合をプエリトルコにやられた」
という衣笠と桑田の解説が全て

勝つことから学ぶのは難しいが
負けることから学ぶことは多い





  


Posted by かとうさとる at 19:08 | Comments(0) | らくがき帖

2013年03月17日

東山荘から昭和美術館をぶらりぶらり


今では懐かしい思い出


現在は「Fの会」という東京を中心に活動する
現代いけばなのグループに参画しているため
東京に出かけることが多いが
以前は、名古屋がホームグランドだった

そんな名古屋の活動も疎遠になってから20年近くなる
いろんなことがあったが今ではどの場所も懐かしい思い出



東山荘と東山荘現代美術展





山崎川に面した国の登録有形文化財「東山荘」もそんな一つ
元は繊維問屋を営んでいた伊藤信一氏の別荘で昭和11年
市民に公開することを条件に名古屋市に寄贈された数寄屋建築






東山荘現代美術展(1991年)


「東山荘」は私がいけばなから現代美術に初めて越境した
「東山荘現代美術展」(1991年)が開催された空間で
企画したのは美術評論家の三頭谷鷹史さん







庭に足を踏み入れると
20年ほど前の記憶が走馬灯のように甦ってきた










さらに歩いて行くと撮影会らしく
寺山修司の世界に出てきそうな若い女性がポーズをとっていた
ここはミスマッチがよく似合うから不思議な空間だ







「写真撮っていい」と私
「いいよ」とポーズをとってくれたが
「やりすぎ」と私
「やっぱり」(笑い)と若い女性
衣装も大胆だが顔姿も大胆で
私も一緒に笑ってしまった



昭和美術館と華工房





昭和美術館は茶の美術館として有名な美術館







県指定の南山寿荘「捻駕籠の席」は江戸時代の末期
尾張藩家老で寺部藩主規綱が堀川沿に建てた別邸の茶室を
移築したもの






華工房其のⅤ「昭和美術館野外いけばな展」(1987年)


当時私はグループ「華工房」を主宰して
無限のキャンパスに絵を描くようで遮るものは何もなかった

丁度この頃彗星のように現れたのが假屋崎省吾だった
東京の公募展の会場で「名古屋の昭和美術館でやるけど出ない」と私
「はい!」と假屋崎
今でもテレビを見るとあのときの初々しい
假屋崎省吾を思い出すことがある


  


Posted by かとうさとる at 23:09 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2013年03月17日

ギャラリーアパで石黒鏘二展















元名古屋造形大学長で彫刻家の石黒鏘二さんの個展が
名古屋のギャラリーアパで開催されている






記憶のモニュメント石黒鏘二作品集


石黒先生は作品集のタイトルに「記憶のモニュメント」とあるように
数々の野外作品を手掛けてきた当地を代表する彫刻家
上の作品を見てもわかるように周囲の空気を包みこむような
シャープな空間造形はお洒落で人柄そのもの







会場は瑞穂区にあるギャラリーアパ







今回は平面作品を中心に展示
少し意外な感じがしたが骨太の構成は
平面に描いた彫刻作品で納得



アベノミクスもまた同じ道






ギャラリーアパのラウンドマークの井戸を上から覗く
金魚が飼われているとのことだが幸せなのかな(少し残酷)


名古屋の現代美術のシーンを支えてきたギャラリーアパも
石黒鏘二展を最後にドアを閉めるとのこと

日本の現代美術を牽引した名古屋の現代美術シーンも
桜画廊、ギャラリーたかぎ、アラキイケダギャラリー、
コウジオグラギャラリー、ギャラリーセラ―(東京転出)などに
続いてギャラリーアパの休廊は寂しい限り
 
「一将功成りて万骨枯る」というが
アベノミクスもまた同じ道
一ギャラリーの閉鎖と見過ごすことはできない



会期と会場はこちら





■会期⇒3月24日(日)まで
■問合せ⇒☎052-842-2500











  


Posted by かとうさとる at 21:30 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー

2013年03月16日

お釣り土場の藪椿が見頃を迎えた












花材⇒椿、ワサビの葉


藪椿とワサビの葉をいただいた
「食べてみて」と言われてちぎって食べたが
サッパリ系でなんということはない

ところがしばらくしてあのワサビ特有のツ―ンとする
辛みが口中に広がってかなりキツイ



気になるのは
お釣り土場の藪椿






平成記念橋から見た矢作川の上流「お釣り土場」


お釣り土場の「お釣り」は鮎釣りの一級ポイントの瀬を
「土場」は川湊の意味しているように
左(右岸)に越戸土場
右(左岸)に百善土場、彦宗土場の遺構を
今も見ることができる





お釣り土場の入り口





ウォーキングコースの案内看板


「お釣り土場のウォーキングコース」は
野鳥観察や季節の花木を愛でながら
釣師の竿さばき、矢作川の水運の歴史を学ぶことができる
しかも距離は4.1㎞とウォーキング入門のベストコース






私は定年後、平戸橋憩いの広場の所長として2年間お世話になったことがある
何か恩返しできることはないかと考えたのが(仮)「花木の郷平戸橋」構想で
プレゼン用のイメージイラストを美術連盟の吉田稔さんに依頼

プロジェクトの構想と30数枚の原画を関係者に説明して託してきたが
「無駄なことはしない、考えない」のが○○仕事で多分歿になったのではないか
図のイラストはお釣り土場の「椿の小径」のイメージ




余談に逸れたが
お釣り土場の藪椿は今が見頃
















椿の樹高は5~6m
着物の生地を見るように見事



  


Posted by かとうさとる at 22:04 | Comments(0) | 花日記

2013年03月16日

市内でもソメイヨシノが開花





NHKニュースが東京で桜が開花したと報じた
昭和28年に統計を取り始めてから
平成14年と並んで最も早い開花で
去年より15日早いそうだ







市内でも市役所北の矢作川研究所のソメイヨシノが開花






ちなみに桜の開花は
各地の気象台で桜の標準木を定め
3輪以上花が咲いたとき開花宣言をするため
愛知県の開花はまだ発表されていない

  


Posted by かとうさとる at 21:11 | Comments(0) | フォト歳時記

2013年03月14日

ためしてガッテンをためしてみた











バナナのスゴ技7連発


私たちの世代から団塊の世代にかけて
バナナは高価で特別な存在だった

病気になるとバナナが食べられるという
今でいう都市伝説があったほど

あるとき、風邪をひいて寝ていると
叔父が本当にバナナを買ってきてくれた

風邪をひいて嬉しかったのは後にも先になく
私にとってバナナは今も特別







昨日、NHKの「ためしてガッテン」が
このバナナをとりあげたから見ない手はない

一瞬でバナナを極ウマに変える
わずか5分で3倍も長持ちさせちゃう
というから嬉しい

答は
50°前後の湯に5分ほど浸すだけ
で、試しに鍋に湯を沸かして番組のとおり試してみたが
別ものの美味さで絶句!
(注釈)バナナは手元から皮をむいて食べる人が多いが
先の方から皮をむいて食べるのが美味しい食べ方とのことで
試しにやってみたが納得






バナナの保存は房を一本一本切り離すと
日持ちがさらによくなるとのこと

たったこれだけのことでバナナの皮が黒くなることもなく
冷蔵庫に入れてもOKというから
目からウロコ!

余談に逸れるが
バナナのスゴ技に気がついたのは
ディレクターが温泉に入った猿が湯に浮かべたバナナを
美味しそうに食べているのを映像で見たのがキッカケ
というから好奇心は大事

次は「トマトのスゴ技」をやってくれないかな
「あの美味さ」を知っている世代にとって
いまのトマトは不満



番組の再放送は
3月19日(火)午後4時分~  


Posted by かとうさとる at 23:47 | Comments(0) | らくがき帖