2015年06月29日

まもなく大相撲名古屋場所の季節












  6月29日朝日新聞より転載

名古屋では金山体育館の時代から
大相撲は真夏の歳時記のひとつ



こんな時は季節の花で涼感を演出





  花:アジサイ
  器:染付鉢






  6月29日朝日新聞Reライフより転載


切り花と上手く付き合うためには
記事の見出しにあるように
早め早めに水替え茎も切って
が一番
  


Posted by かとうさとる at 21:16 | Comments(0) | 花日記

2015年06月29日

還付金詐欺に注意



昔から
砂の真砂は尽きるとも
世に盗人の種は尽きまじ
というが


警視庁の調べによると昨年一年間の
振り込め詐欺とATMから引き出された金額の総額が
566億円にあがるそうだ

どんな手口で詐欺にかけるのか不思議に思っていたが
とうとう私のところにも社会保険庁の職員を名乗る男から
電話がかかってきた

電話のやりとりは省くが
「還付金が出る」という甘い誘惑と
いかにもそれらしい話し方に
私も信用してしまったから怖い

5分ほどしたあと
今度は○○銀行を名乗る人物から
「社会保険庁から還付金の手続きについて伺っていますか」と
確認の電話

会話のやりとりで不審に思って電話を切ったが
手口が劇場型で詐欺にひっかかる人がいても納得

年金個人情報が流失して社会問題になっているが
一事が万事、カードなどの個人情報の大半は流失していると
考えてもいいのではないか



対策は




●還付金をATMで返還することは
絶対ありません。

●「携帯電話」を持って
「ATM」へと言われたら還付金詐欺です。

●相手の言った電話を鵜呑みにせず
電話帳などで自分で電話番号を確認して
関係機関に問い合わせましょう。
  


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2015年06月27日

農村舞台アートプロジェクト2015の準備着々(3)












農村舞台の新たな可能性をひらく
アートインレジデンスの試行がスタート






扉を開けるのは
舞踏家の今貂子さん





  2009年3月7日京都新聞掲載記事より転載


詳細はまだ検討中だがワークショップや夜楽など
滞在型ならではの楽しい参加型のプログラムも予定
(現時点ではここまで)


アートインレジデンスとは

多様なジャンルのアーティストが宿泊滞在して
作品を制作することを「アートインレジデンス」と言い
世界各地のアートシーンの潮流となっているのは周知のとおり

農村舞台で「アートインレジデンス」と言うと
奇異に思われる方もいると思うが
芝居小屋などで旅役者が長期にわたって寝泊まりして
興行することと同じ

宿泊と稽古と興行が一つの建物(芝居小屋)で完結する
極めて合理的な合宿方式が「アートインレジデンス」と言えば
初めての方でも「な~んだ」そんなことかと
ご理解いただけるのではないか


怒田沢町諏訪神社の
農村舞台「宝栄座」(足助地区)





紅葉の名勝「香嵐渓」から東北へ約7キロ
総人口38人、13世帯の山間の小さな集落の外れに
不思議な建物がある

隣接する奥三河の設楽町田峯観音農村舞台や
映画大鹿村騒動記で全国区になった大鹿村の農村舞台と同じように
楽屋が併設された廻り舞台のある本格的な地芝居の芝居小屋
怒田沢町諏訪神社農村舞台「宝栄座」である











木村妙子著「怒田沢村物語」によると

建物は草葺き(昭和35年に屋根をトタンで覆う)入母屋造で
建てられたのは明治31年
大正11年に修理を加えて現在に至る

舞台を建てるにあたって
村役衆の「太くていい木を出した人は
いい役をつけるで出してくれ」という発案に
みんな競って家の山で一番いい太い木を寄付したというから
怒田沢町では古くから村芝居を興じる習わしがあって
本格的な地芝居ができる舞台の創建につながったのではないか

また「いい役はお金を沢山出せばやらしてもらえた」というから
好きこそものの上手なれ
怒田沢の人々の芝居好きは桁外れで豪快





舞台の間口は10,92㍍、奥行7,35㍍
上手と下手に太夫座
舞台の両袖には幅2,7㍍、高さ1,84㍍の舞台面拡張の仕掛け
廻り舞台は独楽回し式で直径5,32㍍
花道は取り付け方式
地階には30畳敷の楽屋も





舞台袖に掛けられた白い看板は
解散した名古屋の大須スーパー一座「ロック歌舞伎」のもの

「ロック歌舞伎」の若手の役者たちが「宝栄座」で合宿して
村人にお披露目の公演をしたというから
アートインレジテンスの先駆けで
さすがスーパー一座





奈落と楽屋を結ぶ階段(舞台下手奥く)







廻り舞台は大須スーパー一座「ロック歌舞伎」が使用して以来
動かしてないというがまだ十分使えそう

岐路にたつ「宝栄座」

ざっと怒田沢町諏訪神社農村舞台
「宝栄座」の成り立ちと舞台の概要を記したが
少子高齢化など時代の流れの中で
多くの農村舞台がその活動を停止したように
桁外れな芝居好きな人たちによって支えられた
「宝栄座」もまたその役割を終え
いま深い眠りにつこうとしているように見える

使わなければものは傷み力を失っていくのは自明の理で
農村舞台も例外ではない
大事に使えば力(パワースポット)もアップしていく

冒頭の見出しに
「アートインレジデンスの試行がスタート」と記したが
「試行」とあるように
舞台に限りない愛着と誇りをもつ
怒田沢の人たちの気持ちに沿いながら
手探りの中からのスタートである

決まっているのは
京都を拠点に国際的に活躍する舞踏家今貂子さんが
「宝栄座」に滞在して怒田沢の人たちや
地域のアーティストと交流しながら舞踏を制作し
お披露目するという枠組みだけ

「お金を沢山出せばいい役をやらしてもらえた」という
怒田沢の豪快な芝居好きのレジェンドが存命で
白塗りして舞台に上がったら奇跡だが
そんな楽しみは後日  


Posted by かとうさとる at 13:13 | Comments(0) | 農村舞台

2015年06月26日

人生いろいろ賄いの花もいろいろ














今日の賄い花は
アジサイに赤いカンナに
カサブランカにシンビジウムなどなど
いろいろ






窓の外は雨
今日はこれから図書館で調べもの  


Posted by かとうさとる at 13:09 | Comments(0) | 花日記

2015年06月24日

明日は はちまん正人さんのピアノコンサート







七夕さんには少し早いけど
ドラマティックピアニストの
はちまん正人さんから
嬉しいコンサートの便り






私ははちまんさんを
密かにピアノの遊興詩人と呼んでいるが
そのはちまんさんのライブが
ドリンク付き2500円は超リーズナブル

私は夜の部に出かけるつもり
みなさんもいかがですか

コンサートは
■期日≠6月25日(木)
■昼の部≠14時15分開演
■夜の部≠18時30分開演
■チケット≠2,500円(ドリンク付き)
■会場≠豊田市コンサートホール9階「多目的ホール」
■問合せ≠プレイハウス☎0561-32-4516  


Posted by かとうさとる at 20:12 | Comments(0) | らくがき帖

2015年06月24日

農村舞台アートプロジェクト2015の概要決まる












その前に
今日の賄いの花は 
赤いカンナ





  花言葉は「情熱」「尊敬」
  誕生日の花は6月30日



プロジェクトの原点に回帰

タイトルにプロジェクトの概要決まると記したが
まだライブのタイトルに(仮称)とあるように
プロジェクトの詳細が確定するにはもう少し時間がかりそうだが
このプロジェクトに興味をもっている方はもとより
一人でも多くの方に予定を入れていただきたいため
以下のとおり現時点での概要を記したい




  農村舞台群の概要を記した絵地図(2014年作成)


(活動方針)
1 刺激的な農村舞台群の活用
●アートとライブプロジェクトの充実
●農村舞台群の市民利用の推進
2 農村舞台群を巡る伝統の創造的再生
●小田木人形座の再生(小田木人形座準備会と協働)
●農村舞台でアートインレジデンスの試行(新規)
3 農村舞台群のネットワーク化の推進
●豊田市農村舞台連絡協議会の検討(新規)
●農村舞台検定等の検討(新規)
●全国各地の農村舞台との交流の推進(新規)

(注釈)
先の農村舞台フォーラムのあと北川フラムさんを見送ったが
フラムさんは「農村舞台は全国各地にあるがこれだけの数が
現存している処はない。世界のトヨタというブランドもある
みんなで力を合わせればどこにも負けないプロジェクトになる」
という意味の話を置き土産に帰って行った

小田木人形座準備会の山田良稲さんは
人形座の再生について「(伝統が)途絶えた復活の難しさ
途絶えたから気楽にやれる楽しさ」と会報に記したが
農村舞台もまた「数が多いことの無限な可能性(ウリ)
数が多いことの難しさ(コミュニケーション)」という
複雑系を内包したまま6年目を迎えた

「山で道に迷ったら元きた道に戻れ」というが
本年度はこうした反省にたって
コンパクトな農村舞台の原点に回帰

後日改めて触れるが滞在型の農村舞台の活用を通して
集落との絆を深めるアートインレジデンスの試行に着手

まだ個人的な構想の域を出ないが
農村舞台群のネットワーク化を推進するため
農村舞台群の中でも先行する関係者有志による勉強会の立ち上げ
夢はでかいほど面白いというから
全国の農村舞台仲間と連携して日本文化遺産への働きかけなど
農村舞台の可能性に向かってギアチェンジは必須

最後に脱線してしまったが
農村舞台の展開について感想やご意見なりとも
賜れば幸いです



(会期)
2015年9月12日(土)~10月4日(日)

アート
農村舞台の空間にアーティストが個展形式で挑むプロジェクト




  アートの参考イメージ≠中根栄二(彫刻)+中根理(造形)
  #5西広瀬町八剱神社農村舞台(2014年)



1 会期
●9月13日(日)~9月27日(日)
●時間は夜明けから日没まで
2 会場
旭地区の4舞台を予定
●#36 明賀町神明社農村舞台
●#39 旭八幡町八幡神社農村舞台
●#41 加塩町加塩神社農村舞台
●#44 杉本町神明神社農村舞台
3 アーティスト
●加藤恵利(造形) 
●加納恒(造形)+加納登茂美(小原和紙) 6回
●中根栄二(彫刻)+中根理(造形) 6回
●新實広記(ガラス) 3回

ライブ
農村舞台を現代の劇場として挑む舞台芸術のプロジェクト




  ライブの参考イメージ≠阿波人形浄瑠璃「寄居座」公演
  #32小原町賀茂原神社農村舞台(2011年)



オープニング
1 (仮称)今貂子舞踏公演


  今貂子舞踏公演の参考イメージ

農村舞台に宿泊滞在し地域との人々と交流しながら
農村舞台でアートインレジデンスの可能性に挑む舞踏公演
集落や地域のアーティストとの交流をとおして
どんな怪しい舞台に生まれ変わるか必見
(とよたアートナウ実行委員会と共催)
●本公演:9月13日(日)午後開演(時間は未定)
●木戸銭:1.000円(中学生以下無料)
●出演:今貂子(舞踏家)ほか
●会場:#62 怒田沢町諏訪神社農村舞台「宝栄座」(足助地区)

2 (仮称)豊田シティバレエ団農村舞台公演
農村舞台で初のバレエ公演
●期日:9月20日(日)18時開演
●木戸銭:1.000円(中学生以下無料)
●出演:豊田シティバレエ団
●会場:#18 深見町磯崎神社農村舞台(藤岡地区)

3 (仮称)小田木人形座準備会&黒田人形公演


  小田木人形座準備会は「三番叟」を予定

江戸時代の中頃稲武地区の小田木町に伝えられ
明治の初めに途絶えた小田木人形座の復活に向けた人形公演
(小田木人形座準備会と共催)


  黒田人形座の演目は「絵本太功記十段目尼崎の段 」を予定

●期日:9月26日(土)18時開演
●木戸銭:1.000円(中学生以下無料)
●出演:小田木人形座準備会・黒田人形座
●会場:#74 小田木町八幡神社人形舞台跡地(稲武地区)

(注釈)


  石野歌舞伎公演の参考イメージ

吟舞夢舞台公演(#1中金町岩倉神社農村舞台)
石野歌舞伎公演(#1中金町岩倉神社農村舞台)
夢渡野jazzlive(#49小渡町神明神社農村舞台)など
市民事業は後日改めて概要とその意義を紹介するため
今回は除いた(ご理解を)  


Posted by かとうさとる at 18:27 | Comments(0) | 農村舞台

2015年06月21日

今月のコラム「ぶんかの定点観測」は鈴木正三










ぶんかの定点観測は
地方紙の矢作新報に
月イチで連載しているコラム








今回は郷土の偉人で
江戸時代初期に活躍した仏教思想家
鈴木正三の顕彰活動を取り上げたが
内容は既にブログに記しているため
省略




こちらは居間に活けた
賄いのアジサイ↓






  花:アジサイ、シユランの葉
  器:水盤
  


Posted by かとうさとる at 03:10 | Comments(0) | 花日記

2015年06月20日

農村舞台アートプロジェクト2015の準備着々(2)






農村舞台アートプロジェクトが
ビエンナーレ方式をとらない理由






  旭地区明賀町神明神社農村舞台

  もし、白洲正子が存命で「農村舞台を観たい」と言ったらどうか
  84カ所もある舞台群の中から1か所と言われると困ってしまうが
  私は明賀町の農村舞台に案内したいと思う

  かくれ里のような小さな集落の麓からうす暗い参道を登っていくと
  突然森がひらけて木漏れが差し込む…
  なんと言っても舞台の佇まいがいい



昨今、アートイベントは年度を隔てて
定期的開催する○○ビエンナーレ(2年に一度開催)
○○トリエンナーレ(3年に一度開催)が一つの潮流になっている

様式が完成した伝統行事と違って
アートは創造の連続性が成否を分けるため
プランニング⇒実施⇒総括⇒プランニング⇒総括⇒実施
のサイクルが不可欠

従来型の通年開催は十分な総括ができないまま
次の年度に流れ込んでしまうため
行事そのものが目的化しマンネリ化した事例は
枚挙にいとまがない

農村舞台アートプロジェクトも
先の「農村舞台フォーラム」の反省を踏まえ
実行委員会で隔年開催の是非を議論を重ね
委員会はクオリティの担保や
限られた予算やスタッフの負担など総合的に判断
内々にビエンナーレ方式に移行することを決めた

どこの世界でもそうだが理想を求めると
総論賛成各論反対の二律背反律の矛盾が起きるのは常で
農村舞台アートプロジェクトも実行委員会内で再度協議

で、出た結論が元の木阿弥ではないが
アナログの通年開催

判断を分けたのは




  藤岡地区深見町磯崎神社農村舞台の廻り舞台
  深見町ではアートプロジェクトをキッカケに農村舞台を生かした取り組みが本格化
  本年度はオペラに続いて豊田シティバレエ団の公演を予定



農村舞台アートプロジェクトが
アートイベントは手段で目的はその先にある
「伝統の再生と創造」の運動体という原点の確認だった

懸案事項の
プランニング⇒実施⇒総括⇒プランニング⇒総括⇒実施
のサイクルは実行委員会が危機意識をもって常態化することで対応
負荷はかかるが自らが決めたことで文句はない

農村舞台アートプロジェクトは
地域限定のローカルなアートイベントだが
一度清水の舞台から飛び降りてしまえば
夢は無限大

いつでも、だれでも門戸をひらいているため
近場にいてこんなチャンスを逃したらもったいない
みなさんも一緒にいかがですか  


Posted by かとうさとる at 13:20 | Comments(0) | 農村舞台

2015年06月18日

農村舞台アートプロジェクト2015の準備着々(1)











市内に現存する農村舞台群を
地域の文化資源として活用し
新たな市民文化として発信する
農村舞台アートプロジェクト2015の
概要が決まった





  第1回農村舞台アートプロジェクトのパンフレット(参考)




  3月15日発行の中日新聞より転載(参考)




  3月16日発行の日本農業新聞より転載(参考)



実行委員会はフリートークで
みんなフレンドリー



実行委員は伊丹靖夫委員長のほか10名
私は今回も総合ディレクターとして参画したが
長期にわたることでプロジェクトに停滞感が出ることが
一番の心配

私なりに引き際を考えているが
他人の背中は見えても自分の背中は見えないため
目的と役割にズレがでたときがシグナルと
戒めているが微妙













「オレは言うだけ言ったでお前さんたちも言えよ」と伊丹委員長
委員長が頑張ってくれると楽っ!






「オレは劇団の公演があるから」と上の空の岡田さん





「何か違うような気がするけど…」と亀田さん







みんなハラの中はわからない(笑い)


実行委員会の進め方はたたき台はあるが
基本的にはフリートークの
ブレーンストーミングで進行

少しでも建設的な提案や意見があれば
その場で修正して
合意形成を図るというもので
時間はかかるけど大事



後日アップする
農村舞台2015準備着々(2)に続く
  


Posted by かとうさとる at 16:22 | Comments(0) | 農村舞台

2015年06月16日

今年も猿投の農家の直売店がオープン



お薦めは
わけありのスイカ







今出ているのは一番なりで
味は一緒とのことだが
過日、試しに中玉と
「わけありスイカ」の大玉を買って
味比べしたが雲泥の差

「わけありスイカ」は水をやり過ぎて
少し中落ちしているから」とのことだが
絶品でお値打ち


でも今日買ったのは
こちらのメロン↓






値段は一篭100円
見た目はメロンだが漬物用とのこと


試しに
浅漬けのもとで漬けてみた





左手前がメロンの浅漬け
味はキュウリと青ウリに似ているが
青臭さがなく食感もシャキシャキして美味















  


Posted by かとうさとる at 21:54 | Comments(0)

2015年06月16日

市街地でムクドリが乱舞









昨日
ペデストリアンデッキで
空を見ていたら
突然ムクドリの大群が飛来


















欅通りの欅並木に巣営しているようだが
天敵のカラス軍団も恐れをなしたのか
市街地はムクドリの天下


ここは鷹匠の出番だと思うが
そんなオシャレな文化はないよね
  


Posted by かとうさとる at 12:09 | Comments(0) | らくがき帖

2015年06月14日

鈴木正三ファンが豊田市を聖地とする理由













  PHP文庫 鈴木正三より転載




  神谷先生からいただいた自筆の講演原稿(参考)



郷土の偉人で
江戸時代初期に活躍した
仏教思想家鈴木正三について


弁護士で元検事総長の柏木敬一氏は
5月19日発行の日経新聞夕刊のコラム「明日への話題」で
次のように記している



  5月19日発行の日経新聞夕刊のコラムより転載


柏木氏は、正三の「職業倫理」とプロフィールを記したあと
《(正三は)仏との距離が近いと思われていた出家僧侶を
俗界の人と同列に並べ「一切衆生悉有仏性」と言う
人間の本質的平等を説き
職業に貴賤なしという原理を唱えた

正三は高校の教科書に載るほど著名な宗教家ではないが
後の心学をとおして江戸の庶民に与えた影響は大きく
日本的資本主義の精神的基盤を創ったと評する
論者もいるほどファンも多い》と結んだ

 
正三ファンにとって
正三生地の豊田市は聖地のようなもの


ゆかりの史蹟はもとより
研究においても集大成となる
「鈴木正三全集(上下二巻)」を編纂発行するなど
訪れる人はひきもきらない

特筆すべきは
こうした正三の顕彰と研究が
市民の草の根の活動によって支えられていることで
昭和50年、正三生地の旧足助町で鈴木正三顕彰会が発足
中心になったのは故鈴木茂夫氏、故高橋秀豪氏、柴田豊氏の3人

さらに昭和58年
正三の顕彰活動を広く市民運動とするため
豊田市鈴木正三顕彰会(濱本晴之会長)が発足

「正三七部の書」の復刻や絵本化をはじめ
正三ゆかりの九州天草市との交流は
矢並小学校(熊谷めぐみ校長)と
「鈴木三公(鈴木正三、重成、重辰)」を祭神として祀る
鈴木神社の建つ本町小学校との学校交流に発展するなど
着実な成果をあげているのは周知のとおり




  天草は殉教の島として知られているが
  天草・島原の乱の端緒は島民に課せられた苛酷な重税

  こうした天草復興の重責を担って
  幕府から初代代官を任じられたのが正三の弟の重成
 
  正三は重成を援けて
  天草の精神的復興に尽力したが
  重成は自ら幕府に石高半減を訴えて自刃
  
  のちに幕府は重成の訴えを認め石高を半減
  正三の実子で重成の養子となった重辰が
  正三、重成の志を受け継いで天草を復興

  天草では鈴木重成、重辰、正三の「鈴木三公」を祀る
  鈴木神社が建ち、いまでも「すずきさま」と崇敬されている
  
  写真は私も参加した鈴木重成公没後350年記念事業で
  鈴木神社に参詣する神谷満雄先生(左)
  田口鈴木神社宮司(中)、渋谷朗先生(右)
  


今年も正三ゆかりの恩真寺で
鈴木正三記念講演会
 




講師は
「鈴木正三の精神思想」を著した
西宮市在住の正三研究家の濵﨑要子さん
演題は
私の正三和尚遍歴
日時は
6月28日(日)午前11時~12時
問合せは
豊田市鈴木正三顕彰会事務局長
那須邦子さん☎0565-42-1700

※アクセスは公共の交通機関がないため
豊田市駅よりタクシーで

正三ファンの聖地と記したが…

残念ながら現実に戻るとタクシーの運転手でも
正三や恩真寺を知っている人は少く一事が万事

そこで県外からのお客さんで希望される方は
私が豊田市駅から車でご案内します
(連絡先) 
ikebanakato@yahoo.co.jp  


Posted by かとうさとる at 18:01 | Comments(0) | とよた風土記

2015年06月13日

朝焼けは夜なべのご褒美












今朝
夜なべが明けてベランダに出ると
東の空が朝焼け
時計を見ると午前4時半







夜なべのご褒美かも






こちらは
今日の花の賄い
  


Posted by かとうさとる at 19:12 | Comments(0) | 花日記

2015年06月11日

山野草を愛でながら恩真寺へ








蛇の道は蛇

昨日は「コラム」の取材で恩真寺に車を走らせた
家から恩真寺まで車で約40分

どうせ恩真寺に行くなら
蛇の道は蛇というが
地元の人しか知らない上高町の山越えルートに変更





矢作川に架かる両枝橋に車を停めたが
川面を渡る風は気持ちがいい



お目当てはこれ↓







上高町から恩真寺に抜ける林道の脇で見つけた山野草


ここから先は
徒歩で恩真寺へ










恩真寺まで登り坂が続くため正三さんの杖は親切







恩真寺のランドマーク正三手植えの「正三杉」







参道を登っていくと左手に正三が座禅をしたという「座禅石」が





さらに参道を登っていくと正面に恩真寺の甍が見えてくる









今回はここまで

次回は日を改めて
恩真寺と鈴木正三について(続く)

  


Posted by かとうさとる at 20:13 | Comments(0) | とよた風土記

2015年06月08日

豊田市文化振興財団交流会で受賞者が合コン






東海地方が梅雨入り





名古屋地方気象台が東海地方の梅雨入りを発表した
カキツバタも名残のひと花になってしまったが
梅雨入りを見届けたから
もういいかな


昨夜は年に一度の
豊田市文化振興財団交流会







  公益財団法人豊田市文化振興財団交流会で紹介された
  平成27年度文化表彰者(名鉄トヨタホテル)



交流会は
豊田市文化振興財の文化表彰受賞者を中心に
各界の代表者や文化関係者約400人が一堂に会し
文部科学副大臣もサプライズ参加

表彰者は
文化賞にトヨタ自動車「MIRAI」開発プロジェクトチーム
芸術選奨に洋画家の森木明さんほか5部門で15個人1団体

受賞者を代表して「ミライ」のプロジェクトリーダーが
開発秘話をサラリと語ったあと
マイクにゴツンと頭をぶっつけて笑いをとるなど
みんな役者


こちらは映像部門で
財団功労賞を受賞した
高見悦子さん↓






  「ブログにアップするけどいいかな?」と私
  「ふんっ!どうせ悪口しか書かないでしょっ」と高見さん

  「わかった、わかった、悪いようにはしないから」と私
  「(機嫌を直して)じゃ、楽しみにしているからね」と高見さん
  


悪ガキの頃、高見さんは私の一級下の噂のマドンナだったが
古希を過ぎればみんなジジとババでお友だち

高見さんがお世話になった先生や職場時代の幼稚園長仲間
映像部会の仲間がテーブルを囲んで
昔話に花が咲いた

各テーブルも受賞者の仲間がかけつけて
みんなで祝杯をあげたり
写真を撮り合ったりして大盛会

みんな頑張ってきたから
こんなご褒美があってもいいよね  


Posted by かとうさとる at 23:46 | Comments(0) | とよたの文化

2015年06月06日

豊田芸術選奨受賞記念安藤和久「紙と漆」展










豊田芸術選奨とは





豊田芸術選奨は公益財団法人豊田市文化振興財団が
地域にゆかりのアーティストで最も芸術的と称賛される人を表彰

受賞者は2年間の準備を経て個展をする決まりとなっているため
約600㎡の空間を一人で埋める力があるかどうかなど
厳しい選考をクリアした人ばかりで実力は折り紙付き


今回発表するのは
小原和紙の安藤和久さん



小原和紙は古くから小原地区に伝えられた「森下紙」をベースに
昭和の本阿弥光悦と称えられた藤井達吉翁が考案指導した
美術工芸和紙としてよく知られているが
和紙と並ぶもう一つの柱が漆芸

そんなわけで小原和紙とは
漆芸を含めたブランド名と勝手に理解をしている

前置きが長くなったが
安藤和久さんは瀬戸の鬼才、故河本五郎さんに師事をした
小原では異色のアーティスト

「漆の美展」で文部科学大臣賞を受賞するなど
その名は聞いていたがまとまって見るのは今回が初めて



巧みの手仕事と響き合う空間







  インスタレーション作品(ミクストメディア)





  和紙と漆が融合した屏風作品の一部





  古板を転用した二曲一双屏風
  タイトルの「○△□」はどっかで見たことがあるよね(笑い)








  小原の漆を代表する技法の「張抜」(一閑張)  





  乾漆の食籠「赫」





  乾漆ぐい呑み


下手な説明は野暮のため省くが
どの仕事も巧みの目と手が行き届いて見応え十分

先に「初めて」と言った
不遜さと不明を恥じるしかない


本展は明日7日まで
会場は豊田市民文化会館A展示室
問合せは☎0565-31-8804
  


Posted by かとうさとる at 23:21 | Comments(0) | アートの現在

2015年06月06日

誘う古美術はホンモノ








今日の花

赤楽に紫陽花の簪





  花:ガクアジサイ
  器:赤楽の花瓶




雑感ノート

誘う古美術はホンモノ



いけばな人にとって花器は生活必需品
人それぞれに好みがあるが
私は常滑や越前、丹波などの甕の素朴な力強さに惹かれる

残念ながら近頃は所有欲が薄れ
景色として眺めることが多くなったが
ふと立ち寄った馴染みの古美術店で
常滑の掘り出し物(値打ちという意味)を見つけた




「あれっ!増えた?(新しい「もの」が入ったという意味)」と私
「違うよ、奥にあるものを少し出しただけ」と店主

(手前の古常滑)ちなみにどのくらい?」と私
「○○○でいいよ」と店主
(私の値踏みの半値以下)えっ!」と私

あとは想像に任すが
寝た子を起すようなもので
どしようかな…  


Posted by かとうさとる at 20:40 | Comments(0) | 花日記

2015年06月04日

カルガモがいる水辺












場所は笹戸温泉近くの
矢作川の水辺


農村舞台アートプジェクトの
予定舞台の下見を終えた帰路
笹戸温泉近くの矢作川の水辺で
カルガモのファミリーを見つけた





カルガモと言えば
5~6羽のひなをつれて
泳いだり歩いたりしている姿が愛らしく
新聞やテレビなどでよく報じられているが
目の当たりにするのは初めて





なんだか嬉しくなって
橋の上からぼんやり川面を眺めていたが
こんなところでトラックに轢かれたら
みんな笑っちゃうよね


ちなみに
矢作川で見られる野鳥は






  国交省中部地方整備局豊橋河川事務所発行の
  「矢作川観察ノート」より転載
  


Posted by かとうさとる at 19:46 | Comments(0) | フォト歳時記

2015年06月04日

鞍ヶ池公園東のアジサイロードがぼつぼつ見頃




この季節の
明るいニュースといえば
紫陽花の花だより






  6月3日発行の朝日新聞ナゴヤカルチャー欄より転載


大阪管区気象台が
中国・四国・近畿地方の梅雨入りを発表したが
気になるのは東海地方の梅雨入り

昨日のNHKラジオ夕方の情報番組
「夕刊ゴジらじ」のお天気情報によると
「もう少し先になるのでは…」と石垣真帆キャスター

石垣真帆のお天気コーナーは
スタジオから見た名古屋の空模様の観察など
リアルタイムの緩~いお天気情報で
BGM代わりに聴き流しても耳に入るから
番組と合わせてお薦め


鞍ヶ池公園東のアジサイロードが
ぼつぼつ見頃


余談に逸れたが
昨日、鞍ヶ池公園東のアジサイロードに車を走らせた





  鞍ヶ池公園のシンボル鞍ヶ池


鞍ヶ池は江戸時代初期に造られた灌漑用のため池で
名の由来は尾張藩家老職で二代寺部藩主の渡辺重綱が
池の主となるように愛馬の鞍を沈めたという言い伝えによる

鞍ヶ池公園は四季折々楽しめるが
私のイチオシはトヨタ鞍ヶ池記念館

トヨタ自動車の創業期の夢と情熱を伝えるミュージアムだが
規模もコンパクトで一目で概観できるから親切

館内にはトヨタの美術コレクションを展示する
アートサロンもありお得







鞍ヶ池公園東の
アジサイロードは

矢並町の堀田稔さんら地元の人が整備したもので
約11,000本の紫陽花が道なりに沿って植栽され
知る人ぞ知る紫陽花の人気スポット

見頃は来週あたりからになりそうだが
その頃にはササユリも見ごろになるはず


問合せは
あじさいの道実行委員会
堀田稔☎0565-80-154
  


Posted by かとうさとる at 05:32 | Comments(0) | 花日記

2015年06月02日

黄色いカサブランカが居間で開花










妻有の手土産はへぎ蕎麦と
津南のカサブランカと決めていた



まもなく新潟で国内最大規模の国際展
越後妻有アートトリエンナーレ2015がはじまる
過去形になるのは寂しい話だが
私たち現代いけばなの作家集団「Fの会」も
2006年から2012年まで出品させていただいた

下見した年を含めると
10年余にわたって我が家に帰るように
妻有に通った

あの場所
この場所
あんなこと
こんなこと
あの人
この人
徹夜で走った長野道と千曲川の朝焼け
通いなれた道も最後になる予感にルートを変更
秘境「遠山郷」越えの山中で野猿に囲まれたことも…

時間がいくらあっても足りないため省くが
妻有の手土産はへぎ蕎麦と
津南のカサブランカと決めていた




咲くまで待とうカサブランカ
ところが…



こんなことを思いだしたのは
一昨日、手土産にいただいた路地モノの
黄色いカサブランカ





  花:黄色いカサブランカ、アンスリウムほか
  器:黒陶
  場:自宅居間



いただいたときは蕾だった
「咲くまで待とうカサブランカ」と
黒陶にバサッと挿したが
一晩で開花

なにもないけど
「いけばな」とともにある日々に感謝



  


Posted by かとうさとる at 15:54 | Comments(0) | 花日記