2011年03月31日

動き始めた農村舞台アートプロジェクト



瀬戸内が熱いのは知っていたが
徳島の山中までこんなに熱いとは


各地のアートプロジェクトについては
私なりに情報把握しているつもりでいたが日本は広い

農村舞台アートプロジェクトに出演する阿波の人形浄瑠璃
「寄井座」と話をすすめる中で交流の話が持ち上がり
間に入った前市議会議長の八木さんから資料をいただいた

「寄井座」のある徳島県金山町は徳島市から車で山道を約1時間
時折お遍路さんが歩いている以外は山に囲まれた人口約7千人程の
小さな町で、そんな小さな町がアートによるまちづくりを展開

詳しいことは6月に現地に行く予定をしているため後日報告するが
地域創造「地域と向き合うアート」をパラパラとめくって絶句
今瀬戸内が熱いのは知っていたが徳島の山中までこんなに熱いとは

中心になっているのはNPO法人グリーンバレーの大南信也さん
という国際派のコーディネーターで、「叢」の味岡伸太郎も凄いと
思ったが世の中いろんな人がいるもんだ

過日も農村舞台の打合せで音楽評論家の都築正道先生から
ピアニストで、「山桜」「おくりびと」「必殺剣鳥刺し」など
の映画を撮った庄内映画村のアドバイザーをしているという
甚目裕夫さんという方を紹介されたがみんな凄い

自分も軸足をしつかりしなければ
わかっているがこれが難儀で困ったものだ



豊田市美術館の桜が見ごろ





豊田市美術館テラス南斜面の桜が満開






同じく豊田市美術館テラス南斜面の桜(こちらは八分咲き)
幹が三本のように見えるが一本の幹が枝分れしたもので
天空に巨大な花の傘を広げたようなスケール感は圧巻
このブログでもたびたび話したような気がするが
豊田市美術館は私が通った中小学校のあった場所で
当時と変わらないということはこの桜の樹齢は
いくつになるのかな(想像がつかない)






家に帰る途中見つけた白木蓮








  


Posted by かとうさとる at 01:06 | Comments(0) | 農村舞台

2011年03月30日

今年も桃の花の季節がやってきた





桃農家もキックオフ

一見のどかに見える桃畑も摘蕾にはじまって摘花、摘実と
いくつもの関門を通過しないと収穫にたどりつけないから
桃農家は大変。私のような「果報は寝て待て」の横着者には
絶対ムリ。今年も美味しい桃をお願いします。







猿投山南山麓に広がる桃の果樹園






この時期の作業は「摘蕾」といって
枝の上向きの蕾を摘むこと





「やだあ、かとうさん撮らんでよ」と林金吾さんの奥さん
「今年は開花の予想は?」と私
「来月の10日頃には満開になると思うよ」と林さん







「霜で色が悪いけどよかったら好きなだけ切っていいよ」と林さん
その前に鋏が出ていました(感謝)






  


Posted by かとうさとる at 10:11 | Comments(0) | とよた風土記

2011年03月27日

ヴィクトワ―ルピサが日本に勇気







27日未明
競馬の祭典ドバイWCを見た



私が競馬ファンというと意外に思うかも知れないが
私にとって競馬観戦(テレビ桟敷)は人馬が一体になった
野外劇を見るようなもので、40年近くにわたって
競馬史を彩った名馬たちのドラマをリアルタイムで見続けてきた

暮の阪神でゴールを目前に骨折した片足をブラブラさせながら
落馬した騎手の山本正司に一歩一歩近づいて鼻面を刷り寄せた
名馬キーストン。キーストンの鼻面を掻き抱いたまま意識を失った山本

私が競馬ファンになったのは後にこのシーンをフィルムで見たからで
なぜかみんなが歓喜した名馬のゴールよりも
悲運の名馬たちの最後のドラマが思い出されてならない

凱旋門賞を目前に雪の京都で骨折した悲運の貴公子テンポイント
高松宮杯で勝利目前に骨折した快速馬ハマノパレード
近代競馬の扉を開いたサイレンススズカの最後も
勝利を目前にした秋の天皇賞だった

こんなことは自慢にならないが引き出しの中は
日本名馬物語が書けるほどの記録と記憶の山で
いつか本に書いてみたいと思っているほど(もちろん冗談だが)

そんな私の引き出しに唯一欠けているのが
世界最高峰のレースと言われるフランスの凱旋門賞
競馬のオリンピックと言われるドバイWCの日本馬のゴールシーンで
そのドバイWCが27日(日)未明
ドバイのメイダン競馬場で行われた

被災地では冬型の気圧配置が流れ込み
大変な思いをしているときにどうしたものかと一瞬躊躇したが
私はテレビ桟敷でゲートが開くのを待った



ヴィクトワ―ルピサが
日本馬として初優勝!







ドバイWCには日本から現役最強馬の
ヴィクトワ―ルピサ、ブエナビスタ、トランセンドの三頭が出走
私は密かに牝馬のブエナビスタを応援した






レースは残り150メートル付近でヴィクトワ―ルピサが先頭に立ち
後続の追撃を抑えてゴール。日本馬として悲願の初優勝

写真は思わずガッツポーズをする騎手のM・デムーロ(イタリア)
2着も日本馬のトランセンドという快挙に
思わず我が目を疑ってしまった

残念ながらブエナビスタは直線で行き場を失い
力を発揮することができず8着
牝馬ながら日本の競馬を一頭で支えてきたブエナビスタの強さは
競馬ファンならみんな知っているがレースは結果が全て
残酷だが競馬史には残らないが記憶は競馬ファンによって
語り継がれるのではないか






写真はゴールしたあと喜びあう
ヴィクトワ―ルピサのM・デムーロ(左)と
2着に入ったトランセンドの藤田伸二騎手(右)






君が代の演奏が流れたドバイのメイダン競馬場







  


Posted by かとうさとる at 06:26 | Comments(0) | らくがき帖

2011年03月26日

小田原評定をしている場合ではない




政治家たちは
どこに消えてしまったのか






大震災から二週間
被災地では未だライフラインの復旧のめどがたっていないという
NPOや市民団体が懸命な活動をしているのに
政治家たちはどこに消えてしまったのか
鼠は難破船から逃げ出すというが
まさか国会が…






私は朱を好んで使うが
朱は生命の躍動感を表すとともに
古来より魔力に強い色、災厄を防ぐ色
穢れを祓う聖なる色として崇められてきた

目に見えない心の絆で結ばれた被災地と私たち
全てはここからはじまる
鼠の政府なんていらない
  


Posted by かとうさとる at 00:24 | Comments(0) | らくがき帖

2011年03月23日

それでも夏はきぬ



過日、石野地区の農村舞台の写真を撮った帰路
恩真寺の梅林を観るため車を走らせた
南山ロッククライミング場はR153の中金小学校前の信号から
恩真寺に向かう途中にある岩場で、この日も夏山に向けて
何組ものグループが順番待ちをしていた





近くで聞き耳を立てているとヒマラヤやアルプスに挑んだ話など
本物のクライマーばかりで思わず岩場を見上げてしまった
(3月20日中金町の南山ロッククライミング場で)  


Posted by かとうさとる at 21:32 | Comments(0) | フォト歳時記

2011年03月22日

ならばこの窮状から脱する道筋を示せ









セリーグの開幕日を巡るドタバタについて楽天の星野監督が
「球界は選手会の発言に救われている」とセ理事会を批判
返す刀でナイタ―開催を慎むよう求めた文科省に対して
「会議の前に言わなあかんやろ」と批判したが
セ理事会と文科省を官邸、選手会を被災者に置き換えると
この国の構造が透けて見えてくるから哀しい





過日も米国から冷却剤の提供があったのを政府が断ったという
一部の報道について、枝野官房長官は否定したが
この期に及んでも原発の廃炉を明言しない東電と
危機管理能力以前、リーダーとしての胆力のない官邸を見ていると
「民、信なくば立たず」誰も信用していないのではないか





放射能レベルの上下で一喜一憂する事態でないことは
誰の目にも明らかなのに大本営発表を垂れ流すメディア

なぜ専門家と称する連中は「安全」ばかりをアピールするのか
ならばなぜ、彼らはこの窮状から脱する道筋を示さないのか


解説不要一読を





新聞コピーは3月21日付朝日より転載  


Posted by かとうさとる at 02:52 | Comments(0) | らくがき帖

2011年03月20日

野の花が似合うのはあなたの花びんですか







周りを見ても誰もいない小呂の山中で水仙を見つけた






ドキッ!
  


Posted by かとうさとる at 21:25 | Comments(0) | フォト歳時記

2011年03月18日

伊藤千帆展/愚直なほどのストレート勝負



伊藤千帆展

私の会期中、次回の搬入確認にきた伊藤千帆さんを見て
たまたま居合わせた名古屋造形大教授で美術評論家の三頭谷鷹史さんは
伊藤さんから卒業生と聞き「そうか、久々に作家らしい顔を見た」と
エールを贈ったが私も同感。仕事も愚直なほどのストレート勝負で
今後の展開が楽しみ





■伊藤千帆展
■会期≠3月19日(土)まで
■会場≠ガレリアフィナルテ(名古屋)




豊田市美術館が名画の迷宮美術館に

いつも尖った企画展が話題の豊田市美術館も今回は
-印象派・近代日本画から現代絵画まで-と穏やかなもの






本展は市制60周年を記念して市内の企業が所蔵する名画80を紹介
さすが世界のトヨタ。「あれもあるこれもある」と名画の
ショールームに迷い込んでしまったが、こんな迷宮なら大歓迎
美術館のコレクション展(常設展)と比較すると
それぞれの役割と意味がわかって納得
同時開催の柴田是真展(高橋節郎記念館)もお薦め

■展覧会名≠Art in an Office展
■会期≠3月27日(日)まで
■会場≠豊田市美術館






豊田市美術館のビューポイント






美術館テラス東側斜面の桜
週明けには開花しそう


東日本大震災が気がかりで
家路を急ぐ






猿投山西南麓の湧水を集めたため池の斜面に
藪椿があったのを思い出して寄り道






一枝だけ切らしてもらって玄関に







  


Posted by かとうさとる at 23:06 | Comments(0) | アートの現在

2011年03月17日

かとうさとる展のお礼



過日は私の拙い個展に足をお運びいただき
ありがとうございました





タイトルの「方舟」は
先年亡くなった妻がクリスチャンだったことから
ノアの方舟に借りたが「命をつなぐ」という意味






会期≠2011年2月24日~3月9日
会場≠ガレリアフィナルテ(名古屋)
作品寸法≠直径320センチ
撮影≠石田真典  


Posted by かとうさとる at 02:23 | Comments(0) | いけばなから

2011年03月17日

被災者を犠牲者にしてはいけない!










予てからご案内していた
細川護煕元総理の文化講演会と
華道豊展が中止になりました






中止になった細川護煕元総理の文化講演会と華道豊展のチラシ




被災者を
犠牲者にしてはいけない!







被災地は真冬並みの寒さ
頑張って!としか言えないのがもどかしいが
被災地と世界が草の根でつながっている
頑張って!






この期に及んで被災地に救援物資が届かないというのは
人災以外のなにものでもない
こんな政府はいらない!






誤解を恐れずに言えば被災者は聖者のよう
みんな被災者から優しさと支えあうことの大切さを
目頭を押さえて学んでいるのではないか
そんな被災者を犠牲者にしてはいけない!

  


Posted by かとうさとる at 01:47 | Comments(0) | らくがき帖

2011年03月14日

地方紙でこんなコラムをはじめた


いまはただ見守るしかない

誰もが「夢なら覚めてほしい」と願っているのではないか
被災した人たちが悼まれなくて
宗次郎のオカリナのCDに代えてしまった

最悪のシナリオも見えてきた福島原発
みんな言いたいことは山とあるが
現場で作業する作業員の恐怖感はいかばかりか
いまはただ見守るしかない


あれもこれもと
色気が多すぎて大丈夫かな


今日はこの秋、豊島区の雑司ヶ谷の廃校で予定している
いけばなイベントの打合せと
農村舞台アートプロジェクト関係者の下見がバッティング
こんな情況下では東京まで出ていく気にもなれず
農村舞台を案内したが一事が万事
みんなにいい顔をすること(八方美人)は
みんなに迷惑をかけることと同意語で要反省!





原稿用紙二枚半程度とタカをくくっていたが意外と苦戦
現代いけばなの資料集めも急がなければいけないのに
あれもこれもと色気が多すぎて大丈夫かな

  


Posted by かとうさとる at 23:51 | Comments(0) | らくがき帖

2011年03月13日

細川護煕元総理を招いて文化講演会


こんな非常時に
いけばなの話をするのは
無神経と気が咎めるが


国内観測史上最大の東北関東大震災の惨状を目の当たりにして言葉も出ない。近い将来確実に襲ってくる東海・東南海地震に備えて、一個人として何ができるか。無力であっても備えるしかない。それにしても福島原発の危機管理はお粗末。いまは冷静に現実を直視するしかない。


細川護煕元総理を招いて文化講演会





細川護煕元総理はみなさんもご存じのように、室町以来日本文化を支えてきた細川家の当主で、陶芸家としても活躍するほか、多くの著作を発表されている現代の日本を代表する文人の一人。また細川家のルーツは三河にも大変ゆかりが深く、先代当主の細川護貞氏は、日本いけばな芸術協会初代会長を歴任するなど、戦後日本文化再興の支援者としても活躍。どんな話が聞けるのか楽しみ。
■文化講演会/3月20日(日)
■時間/開場13:00 開演13:30
■講師/細川護煕(元内閣総理大臣)
■テーマ/細川家 美との戦いの700年
■会場/豊田市民文化会館大ホール
■聴講/1,000円(どなたでも聴講できます)


当日は私も出品します





当初は吉川正道さんの白磁に白梅か木瓜を予定していたが
こんな情況のためどんな「花」を活けるか未定
  


Posted by かとうさとる at 14:02 | Comments(0) | いけばなから

2011年03月11日

藪椿の見ごろは週明け頃


昨夜(9日)は徹夜でフィナルテの撤収
仮眠したあと次の作家の伊藤千帆さんに
鍵の引き渡しをしてフィナルテの個展の全てが終わった


藪椿の好きな方は是非





お釣土場の藪椿の開花が気になって車を走らせた
見ごろは週明け頃になるのではないか
藪椿の好きな方は是非(場所は越戸公園を目安に)







河口では稚鮎たちが遡上をはじめたようだ






水中で黒く見えるのは
近年大繁茂して問題になっているオオカナダモ(?)  


Posted by かとうさとる at 03:21 | Comments(0) | とよた風土記

2011年03月09日

今日で個展「方舟」の最終日


皆勤と言ってもフレックスタイム制で
中身は手抜きだが


フィナルテのオーナー夫妻が
「皆勤した作家さんはかとうさんが初めて」と驚いていたが
とうとう本当に皆勤してしまった。

昨日も美術評論家の三頭谷鷹史さんが
「かとうさんは特別」と呆れていたが、私にとって作品世界は
陽炎のように立ち上がった非日常の世界。というよりも
目に見えない深層の森を覗き見るようなもので
何を言われても苦笑するしかない。






今回いろんなことがあって初めて親戚に案内を出した
写真は島田の叔母さんとよんでいる叔母(親父の妹)で
93歳になるが元気でなにより






島田の叔母さんと従兄の千枝子さん(左)と菊代さん(右)
みんな仲がよくて会うたびに人間(家族)にとって幸せとは何か
いつも考えさせられてしまう素敵なファミリー  


Posted by かとうさとる at 10:59 | Comments(0) | いけばなから

2011年03月06日

足助地区最大規模の農村舞台「明川座」


個展の会期も三日を残すのみ

ガレリアフィナルテの個展がはじまって二度目の日曜日
会期も三日を残すのみとなってしまった。
もしかしたら終着駅になるかも、と退路を断ってきたが
今回もまた答えはみっからなかった。
しばらくはこの業とつきあうしかないということか


深見の区長さんにご挨拶

市制60周年記念事業「農村舞台アートプロジェクト」の
事業概要が固まってきた。
今月の15日(火)に3度目の準備委員会が予定されているが
地元の役員の改選期と重なるため情報提供を急がないと大変。

そんなわけで今日は私がプロデュースを予定している
磯崎神社農村舞台の地元、深見町の区長さんの自宅を訪問。
「今年は面倒をかけるけど頼むよ」と私
「わかった。区でも予算をつけようと思っている」と区長さん
「みんな集まったときに説明した方がいいと思うがどうか」と私
「そうだな、その方がいいかな」と区長さん
他人が聞いたら何を話しているか不思議に思うかも知れないが
これで通じるからご心配なく

その足で小原和紙の作家を尋ねたが不在
次に気にかかっている陶芸家の小畑さんの陶房を尋ねたが
こちらも不在。なんだか侘しくなってきてしまった。


早く修繕しないと大変






こんなときは気分転換が一番
明川座の裏手に紅梅があったのを思い出して
旧旭町から足助にハンドルを切った






明川は足助と稲武の中間にある中馬の宿駅の一つで
旅人の心に灯りを燈した常夜灯など今も往時を
しのぶことができる。

明川座は嘉永5年に建てられた足助地区最大規模の舞台だが
写真で見るより傷みが激しく早く修繕しないと大変

残念ながら紅梅はまだ蕾で見られなかったが
満開になると舞台正面の「遠見」が紅く染まるから必見






明川座の奈落
上手と下手に階段があり楽屋として使っていたと思われるが
整備をすれば今でも楽屋として十分使えそう






農村舞台探訪の楽しみの一つは
杉本の貞観杉(国指定)などいろんな巨木に出会えること
古老の話によると、台風でみんな倒れてしまったというが
明川座の巨木もなかなかのもの



  


Posted by かとうさとる at 22:07 | Comments(0) | 農村舞台

2011年03月04日

新堀川と鶴舞橋


雛の節句も終わって
春本番まじか


ガレリアフィナルテのオーナー夫妻が
昨日も「こんなに会場につめる作家さんは初めて」と
驚いていたがさすがに少し疲れ気味

その時も美術系の作家といけばな系の作家論に話が弾んだ
私にとって作品は「その場でしか会うことのできないもう一人の私」で
特別の事情がない限り傍にいるようにしていると、自論を述べたが
話は単純ではないため、うまく伝わったかどうかわからない





ガレリアフィナルテから栄の松坂屋本店まで徒歩で8分ほど
久屋通りの賑わいを右に左に見て歩いて行くため
地下鉄上前津に向かうより近い感じで距離感というのは不思議
写真は惣菜の買い出しのため松坂屋のデパ地下に向かう途中
パルコの近くで見つけた木蓮の街路樹で開花が楽しみ


新堀川と鶴舞橋





フィナルテの裏手を流れる新堀川に架かる舞鶴橋
この道をまっすぐ進むと鶴舞公園に行きあたるため
二つの名前にどんな関係があるのか少し調べてみた






都市内河川の宿命で水源は埋め立てられて
正面に見える排水場が新堀川の水源
この川を見て一級河川庄内川水系と知る人は
土地の古老を除いていないのではないか






元は今池台地から流れる精進川という川を明治38年に改修
河口で堀川とつないだことから新堀川の名がついたそうだ
鶴舞公園は、この改修工事で出た土砂を利用して造成
公園の名前の由来は当時鶴や鷺が舞う湿地帯だったことから
鶴舞の名前を冠したとのこと
舞鶴橋の名の由来は定かではないがここまでわかれば説明不要
写真右手の茶色のビルがフィナルテのある成田ビル上前津






堀川は宮本輝の小説を映画化した小栗康平のデビュー作「泥の河」の
舞台となったため、映画ファンなら覚えている人もいるのではないか
写真左のさら地の斜面とクレーンの跡は木材問屋が軒を並べていた
往時の新堀川の賑わいを伺わせる遺構の一つで
豊田の私でも材木が川面を埋め尽くしていた光景を覚えているから
そんなに遠い昔のことではない
もう少し川筋を散策してみようかな


  


Posted by かとうさとる at 11:40 | Comments(0) | らくがき帖