2013年03月09日

新聞を読んで/あれから2年 撤退という選択肢












その前に
フォトチャンス






豊田市美術館で吉田館長とアート談義
長居をして館長室を出ると
真っ赤な夕日が沈むところ







カバンからカメラを取り出したが
慌てていたため手ブレで少し残念



まもなく
東日本大震災から2年


今月は各紙が東日本大震災の現在を報じているが
その中で喉元に匕首を突きつけられたような衝撃を受けたのが
朝日新聞が報じた「撤退という選択肢」



喉元すぎれば
熱さ忘れると言うが











説明不要のためコメントなし






この調査は重要施設の非常用復水器が東電の主張と違って
大津波に襲われる前、地震直後に壊れた可能性を確かめるもので
もし、地震直後に壊れたのであれば全ての原発の耐震設計に
影響する最も重要な調査の一つ

「説明に誤りがあったが、何らかの意図をもって
虚偽の報告をしたわけではない」と東電広報部

裁判でいえば有罪か無罪をわける証拠物件で
東電は何らかの意図をもって
虚偽の報告をしたと疑われても仕方がない

一事が万事でコメントなし





前置きが長くてご容赦を
本題はこちら







3月4日朝日文化欄原発事故政治と倫理のジレンマ「撤退という選択肢」より転載


原発事故直後
現場からの撤退を示唆したという東電に対して
当時の菅首相は東電本店を訪れ
「撤退などありえない。覚悟を決めてください」と伝えた

東電が撤退すれば放射能が全国にばらまかれることは必至で
私を含めて世論は撤退を示唆したという東電を身勝手と批判
菅さんの超法規的リーダーシップを支持した

このコトについて宗教学者の山折哲雄は
「福島原発で働いて人たちの生命にもし危機が訪れたら
全員撤退させるという選択肢があると思っています」と
図書新聞で異を唱えた

目のいい方は記事を一読をいただいて
以下コメントは省略するが
私たちは福島で働いている人たちの犠牲を美談にして
家族のいる同じ民間人に
生死にかかわる要請をしたことの偽善から
目を逸らしていたのではないか

オスプレィ問題も根は同じで
言葉がみつからない



  


Posted by かとうさとる at 00:19 | Comments(0) | らくがき帖