2011年11月25日

展覧会見て歩き






ナチュラル・ストーリーズ 畠山直哉展

畠山直哉は1958年岩手県陸前高田市に生まれる。第22回木村伊兵衛写真賞、2001年ヴェネチア・ビエンナーレ日本代表に選ばれるなど、日本を代表する写真家の一人。

■会期⇒12月4日(日)まで
■会場⇒東京都写真美術館



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東京都写真美術館はJR恵比寿駅より徒歩5分ほど
恵比寿ガーデンプレイス内



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無料券は65歳以上の高齢者の特典で複雑系だが使わない手はない



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テレビの黎明期に「事実は小説より奇なり」の名文句ではじまる『私の秘密』という人気番組があった。社会にキャパシティのあった時代で、事実は発見(驚き)という玉手箱を開けるようなもので娯楽の世界だった。

あれから半世紀余、地球はキャパシティを失い、未来を漂流しはじめた。どこで、何を踏み外したのか、手がかりとなるのが写真。写真の時代、文明批評のアートといわれる背景で、時代が知を醒ます証言力としての写真を必要としているからではないか。

畠山直哉と同じ系譜の写真家というと、並河萬里と白川義員を思い浮かべるが、文明を記録した並河萬里は別にして対極にあるのが白川義員。畠山は意識していないようだが、二人に共通するのは共に神を撮るという壮大な構想力で、白川義員が撮る創造主としての神が死んだいま、神はどこにいるのか。

畠山直哉展の感想を記すのにここまで引っ張ったのは、畠山直哉の世界に人間の身の丈に合った神の気配を感じたからで他意はない。

チラシの写真「テリル」はフランスのぼた山(石炭ガラの山)を撮ったもので、人為的に作られたものだが、神が宿るのを感じたのは私が「依代」という民俗性をもつせいだけではないと思うが、どうか。

もってまわった言い方をしてしまったが、百聞は一見にしかずで、何か見えるはず。同時開催の「原風景を求めて|こどもの情景」と併せて必見。




法然上人八百回忌・親鸞聖人七百五十回忌特別展
法然と親鸞


■会期⇒12月4日(日)まで
■会場⇒東京国立博物館平成館


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この秋、最も話題になっている特別展で密度も濃く観るのも体力勝負



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体力に自信のない方は「仏の発見」で軽~く脳トレして
サブカルチャー気分でサラリと流すのもアリ



川村記念美術館で
マークロスコと再会




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川村記念美術館は
予てから一度は足を運びたいと願っていた美術館でアクセスは
①東京駅の京成高速バス乗り場から直通バスで約60分
②京成上野駅から特急または快速の成田方面行で
「京成佐倉駅」下車(約60分)。同駅より無料送迎バス(約30分)



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目的はもちろんマークロスコのシーグラム壁画「ロスコルーム」
シーグラム壁画の説明は省くがロンドンのテイトモダン、アメリカのワシントンCDのロスコルーム、ヒューストンのロスコ・チャペルとここ川村記念美術館の4カ所でしか観ることができないもの



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川村記念美術館はDIC㈱が関連グループ会社とともに収集した美術品を公開するため、1990年5月、千葉県佐倉市の総合研究所に隣接する場所で開館。数あるコレクションのなかでもボロック、ロスコ、ニューマン、ステラなど20世紀アメリカ美術の秀作で有名。



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里山の地形を生かした約3万坪の自然公園はそれだけでも楽しめそう



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右のサイロのような建物が美術館



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コレクションの柱の一つフランク・ステラの野外彫刻



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展示はこんな感じ(パンフよりフランク・ステラ)

アクセスに難はあるが水戸芸術館とともに一度は訪れてみたいもの
















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Posted by かとうさとる at 02:40 | Comments(0) | インフォメーション
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