2014年09月04日
展覧会見て歩き/「これからの写真」が話題
先ずは話題のこの展覧会から
これからの写真
分かる人にはわかるが
タイトルが難解で敬して遠ざける展覧会がある
現在、愛知県美術館で開催中の「これからの写真」も
そんなひとつに挙げてもいいのではないか
一般に写真のイメージは紙にプリントされたものを指すが
デジタル技術の革新に伴い写真を巡る環境は
急激に変化している
写真はどこに行くのか…
これからの写真のイメージと領域を
9人の作家が提示するというもの
実際に見てみると
レイアウトもシャープで
写真の多様性を一目で概観できるから
お値打ち
内容がいいだけに
タイトルにもう少し親切心があってもいいのではないか
話題のといったのは
このコト↓
2014年9月3日朝日新聞より転載
既に各メディアが競ってとりあげているため説明は省くが
「展示物一部にワイセツな作品がある」と警察が警告
これに対して美術館側はワイセツと指摘された場所を布で
カバーしてそのまま展示を続行
近頃、公権力による「みせしめ」的な介入が増えているのは
安倍政権の発足以来の風向きと無縁ではないが
とかくチカラを誇示するのは虎の威をきるようなもので
みっともない
常設展もお薦め
会期は共に9月28日(日)まで
愛知県美術館で開催中
金属の造形展
金属造形展は私の記憶に間違いがなければ
第1回より見ていると思うが
年々アンデパンダン展の様相を呈してきているようで
見て楽しい
こちらは金属造形展の代表鬼頭正則さんの作品
「変わらないのはお前だけでつまらん」と言われていると
苦笑したが、どうしてどうしてオトコマエ
会期は9月7日(日)まで
愛知県美術館ギャラリーで開催中
こちらは白士会展
白士会は日展から離脱した日本画の公募団体
愛知県に創立メンバーの有力者がいたため
豊田市在住の作家も多い
白士会展を見たのは多分初めてだと思うが
想像していたよりパワフルで楽しませてもらった
横山操を彷彿させるこの作品は
農村舞台仲間の伊丹靖夫さんの作品
懐かしい名前を発見
神谷喜代一さんは市内竹町在住の郷土作家
一皮向けてますます元気で拍手(パチパチパチ)
トヨタがピンクのクランに続いて
イエロー仕様の「マークX」の特別仕様車を発表したが
いつか私もイエロー仕様の「花」を活けたいもの
ふとそんなことを想ったのが畦柳赫さんのこの遺作
畦柳さんは岡崎を代表する作家の一人で名前は知っていたが
実作を見るのは初めて
キャプションによると享年102歳というから長寿(合掌)
会期は9月7日(日)まで
愛知県美術館ギャラリーで開催中
Posted by かとうさとる at 00:03 | Comments(0) | アートの現在