2013年07月02日

杉田久女とは何者なのか













蓮は俳句の七不思議



杉田久女とは何者なのか

2013年7月1日越戸町観音院の境内で写す


日本人の蓮好きは疑いがないところ
そこで、俳人たちは蓮をどのように詠んでいるのだろうか
気になって本棚から芭蕉と蕪村の句集を取り出した

ところが、あれほど数多くの名句を詠んでいる俳聖にしては
腑に落ちる句が少ない、というよも絶対数が少ない

試しに、ネットで検索したが推して知るべし
なぜか美術批評の対象にならない
レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナリザ」と同じで
俳句の七不思議に入れてもいいのではないか



杉田久女とは何者なのか


実は、今日の話はここからが本番
蓮を詠んだ俳句を検索していて
とんでもないものが引っかかってきた

睡蓮や鬢に手あてて水鏡 

蓮ではなく睡蓮を詠んだものだが
詠んだのは杉田久女(1890-1946)

杉田久女の名は旧小原村の松名町にお墓があるため
郷土に所縁のある俳人の一人程度の認識だったが
触れれば血が流れるような(どきっ)
こんな句を詠む俳人はただ者ではない

杉田久女とは何者なのか
付け焼刃だが調べてみて二重の驚き

松本清張、吉屋信子、田辺聖子らが競って小説にし
渡辺美佐子、大地喜和子、樹木希林、高橋恵子などなど
錚々たる女優たちが舞台やテレビドラマで久女を演じている

師の高浜虚子にホトトギス同人を除名され
晩年は精神を病み
俳句界に受け入れられないまま死を迎えたというが
久女がひらいた斬新な女流俳句の流れは
水原秋桜子に引き継がれ
黛まどかは久女に影響を受けて句作をはじめたというから
不明を恥じるしかない

今度小原に行くときは
句碑もあるため杉田久女の墓に立ち寄ってみようかな






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Posted by かとうさとる at 03:53 | Comments(0) | フォト歳時記
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