2015年07月23日
理に適ったものはみな美しい
明後日の公開制作に先駆けて
紙の造形作家として国際的に活躍する
伍江梅さんの制作が
視聴覚ライブラリーで始まった
伍江梅(ウ・ジャンメイ)さんは
中国上海同済大学で建築都市企画デザイン学士学位を取得後
アメリカインディアナ大学に留学
同大学芸術&デザイン科助教授として現在に至っている
今回の来日の経緯は伍さんと市内在住で白日会会員として活躍する
曽剣雄さんの奥さんの楊林さんが中国時代の同級生だったという
繋がりで実現したもので
ご主人のインディアナ大学情報科学教授のRonさんと
息子さんのDexterさんとファミリーで豊田市に滞在
小原和紙や美濃和紙をリサーチする一方
豊田市のアーティストと合同でアートフェスティバルを開催
アートを通して日中米による相互理解を深めようというもの
初めて伍さんの仕事場を覗いた
①コンピューター媒介変数を駆使した構造(デザイン)の決定
②パーツに分解
③パーツを組み立てる
④空間に設置
⑤ライティングの演出
という流れを見ると極めて構築的だが
空間の支配力(空間を読む力)が成否を分けるのは
自明の理で本番の設置が楽しみ
ざっと拝見したが想像以上の手仕事で
伍さんが小品だけでも先に組み立てたいと
リクエストしたのも納得
人手がいるということで心配したが
沢山の人が手弁当で駆けつけてくれてひと安心
元幼稚園長や元保育園長など知った人も多く
尋ねると「楊さんから頼まれたから」と楽しそう
こちらは伍さんの同級生の楊林さん
こちらは伍さんの息子さんのDexterさん
いつも手伝っているのか手馴れたもの
みんな初めてなのに
ベテランのスタッフみたい
初心者でも制作できるのは
構造が理に適っているからで
世界は広い