豐田国際紙フォーラム開催決まる

かとうさとる

2021年06月23日 02:46





月イチで地元紙の矢作新報に連載している「ぶんかの定点観測」。125回目の今月は、昨年延期された豊田国際紙フォーラム(実行委員会豊田彬子会長)が、開催方法を変更。『会場とオンラインを併用するイベントとして実施』というホットニュースを紹介。










メディアなどでこの人が出ていると安心するという徳のある人がいるが、「武士の家計簿」の著者でNHKBSプレミアム「英雄たちの選択」でお馴染みの歴史学者、磯田道史もそんな一人に挙げてもいいのではないか。

その磯田道史が歴史に学んだコトとして『踏みとどまりをもたない人間ほど、組織のなかで偉くなることが多い。でも何人かが「良心の踏みとどまり」を持っていることで、社会がとんでもない方向に行くか行かないかの分かれ目になる』。そんな意味の話をしているのを、何かの雑誌で読んだことがある。ナニとは言わないがこんな時代である。胸に手を当ててみる価値はあると思うがどうか。



さて、新型コロナウィルスの影響で「豐田おいでんまつり」の中止が決まるなど、コロナ疲れもそろそろ限界で心配だが、朗報も。

昨年延期された豊田国際紙フォーラム(実行委員会豊田彬子会長)が、開催方法を変更。『会場とオンラインを併用するイベントとして実施』というニュースである。



「国際紙フォーラム」は世界36カ国、約500名で構成する国際的な紙の関係者団体「IAPMA(ヤプマ)」が隔年開催しているもので、日本では1995年の京都市に次いで豊田市が2回目。


ちなみに『会場とオンラインの併用』は、現下のコロナ禍で海外からの参加者の渡航が難しいため、IAPMA側から提案されたものだが、雨降って地固まる。成功すればポストコロナの国際展のモデルとなることは想像に難くない。


余談に逸れたが、内容はIAPMA主催の国際会議やシンポジウム。「IAPMA展」、「日本の紙と世界の紙展」「和紙の遺伝子展」、「小原ゆかりの作家展」など「知」と「アート」の両輪で構成。生活に彩りを与える紙から未来系の新素材として注目を集める紙まで、知れば知るほど「紙」の世界は奥が深い。


問合せ/豊田国際紙フォーラム実行委員会事務局(豊田市役所地域振興部小原支所内)
TEL.0565-65-2001(代表)

関連記事