ひさしぶりに常滑の吉川正道さんにあった

かとうさとる

2009年04月06日 03:18





吉川さんは
まだまだ大化しそうで
目が離せない






60年代後半から70年代にかけて
六古窯の一つに数えられながらもしがらみのない風土に魅せられて
全国各地から無垢な若者たちが常滑に集まった

杉江淳平、鯉江良二、柴田周夫(豊田)など
フレンドリーな地元の作家に迎えられた彼らは
大阪万博に実物大のピアノのオブジェを出品するなど
焼き物の常識をこえた作家集団となって
常滑の名を全国に発信した

作家集団の中心の一人が
神奈川県の茅ヶ崎からきた吉川正道さんで
シャープな意匠感覚で常滑焼のイメージを一新

軽やかさを追及する焼き物の常識を覆した
重量感のある白磁の「おもたばち」で
吉川正道の世界を確立

2005年には
中部国際空港の1階エントラス回廊を爽やかなブルーで彩る
高さ2.8㍍、幅27㍍の大陶壁と巨大なモニュメントを制作するなど
建築空間にも進出
海外でも高く評価され現在に至っている

今回の展覧会は
日仏交流150周年事業企画パリ展開催を記念したもので
今年はロンドン、ニューヨーク、シンガポールでも
展覧会の予定が入っているとのこと

半年ぶりにあった吉川さんは
まだまだ大化しそうで目が離せない

余談に逸れるが吉川さんは
昨年名芸大造形科教授に就任
奥さんは沖縄のシーサーなど
ユニークなオブジェで活躍する吉川千香子さん

まかない料理(アナゴの天ぷら)の名人で
ごちそうになったことがあるが絶品


その足で草月展へ

同じJR名古屋高島屋の催事場で
名古屋の草月の人たちが頑張っていた。




加藤都志江社中の合作の部分
琳派の屏風絵を模した桜の大作で
デジカメのフレームに入りきらないため
右部分をトリミングしたが
アクリルの器に浮かべた笹の葉の意匠がお洒落





こちらは草月展実行委員長
斎藤沙映さんのグループによる合作





こちらは菊池朱里さんさんのグループによる合作
左から稲垣静章さん、菊池朱里さん、坂巻静明さん

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