豊田芸術選奨受賞記念安藤和久「紙と漆」展
豊田芸術選奨とは
豊田芸術選奨は公益財団法人豊田市文化振興財団が
地域にゆかりのアーティストで最も芸術的と称賛される人を表彰
受賞者は2年間の準備を経て個展をする決まりとなっているため
約600㎡の空間を一人で埋める力があるかどうかなど
厳しい選考をクリアした人ばかりで実力は折り紙付き
今回発表するのは
小原和紙の安藤和久さん
小原和紙は古くから小原地区に伝えられた「森下紙」をベースに
昭和の本阿弥光悦と称えられた藤井達吉翁が考案指導した
美術工芸和紙としてよく知られているが
和紙と並ぶもう一つの柱が漆芸
そんなわけで小原和紙とは
漆芸を含めたブランド名と勝手に理解をしている
前置きが長くなったが
安藤和久さんは瀬戸の鬼才、故河本五郎さんに師事をした
小原では異色のアーティスト
「漆の美展」で文部科学大臣賞を受賞するなど
その名は聞いていたがまとまって見るのは今回が初めて
巧みの手仕事と響き合う空間
インスタレーション作品(ミクストメディア)
和紙と漆が融合した屏風作品の一部
古板を転用した二曲一双屏風
タイトルの「○△□」はどっかで見たことがあるよね(笑い)
小原の漆を代表する技法の「張抜」(一閑張)
乾漆の食籠「赫」
乾漆ぐい呑み
下手な説明は野暮のため省くが
どの仕事も巧みの目と手が行き届いて見応え十分
先に「初めて」と言った
不遜さと不明を恥じるしかない
本展は明日7日まで
会場は豊田市民文化会館A展示室
問合せは☎0565-31-8804
関連記事