あいちトリエンナーレ見て歩き(1)予告編

かとうさとる

2010年09月19日 02:10







あいちトリエンナーレに足を運んだ


瀬戸内国際芸術祭に話題が集中しているようだが、いま名古屋で日本最大規模の国際展「あいちトリエンナーレ」が開催されている。「都市の祝祭」をテーマにしたこのトリエンナーレは、先端的な現代美術展に、演劇、オペラ、身体表現などのパフォーミングアートを加えた複合トリエンナーレが特徴で、24の国・地域から131組が参加。

都市の祝祭を標榜しているように、愛知文化芸術センター、名古屋市美術館、繊維問屋街の長者町会場、堀川沿いの納屋橋会場の四カ所を主会場に、開府400年で沸く名古屋城、オアシス21、大須商店街、マニアックな演劇ファンが支える七ツ寺共同スタジオなど、文字通り名古屋をアートで祝祭化しようというもの。加えて市内のコンテンポラリー系のギャラリーが競っているため、アートファンは見て歩くだけでも大変。

そんなわけで、足を運んだといっても農村舞台の合間に様子見をした程度で、見たうちに入らないが、先ずはその印象を予告代わりに。

祭神になった草間弥生ブランド





ポスター、チラシと あいちトリエンナーレは草間弥生一色





「まち歩きマップ」はトリエンナーレが終わったあとも使えるため
余分にもらった方がお得。





チケットはフリーパスがお薦め



あれもこれも目移りして大変!





街の中でこんな乗り物を見つけた。
ベロタクシーというそうだが会場移動に乗ってみるのもいいかも。





草間弥生祭神説を象徴するのがメイン会場の愛知芸術文化センター2F正面こ安置されたこのプリウス。ベロタクシーと同じで、会場移動のアクセスとして予約すれば、誰でも乗車ができるとのこと。





笑ってしまったのがこの街宣車。
河村たかし市長が主導する市議会のリコール運動らしいが
中を覗くと大音量のテープがエンドレスで回っているだけで無人。
吉本新喜劇よりもリアルで面白いが、これでいいのかな。





こちらは「国連生きもの地球会議(COP10)」の開催をPRする屋台村
中身は農産物の市で、もうなんでもあり。





名古屋のランドマークの一つが、水を張った大屋根「水の宇宙船」が話題のオアシス21。こんな名物空間を支配できるのはやはり草間ブランドの威力。よく見ると動いているようで子どもたちが喜んでいた。年をとると子どもに還るというが、カーニバルだからまあいいか。


やっぱりアートは理屈がないのがいい

メーン会場の愛知芸術文化センターの吹き抜けの空間に設置された
松井紫朗の巨大なオブジェ。タイトルは「CHANNEL」(水路、経路の意)。
ポリエステルの生地を風船状に張り合わせたもので、
アートは精神の解放で理屈ではないと、納得。












今回の見て歩きはここまで

まだ農村舞台が残っているため本格的な見て歩きは10月に入ってからになるが、愛知県美術館の展示も大胆なレイアウトで目から鱗。中でも蔡国強は、ある程度は想像していたが、予測を超えるスケールと存在感で圧巻。

あいちトリエンナーレについては私も雑音を発したが、まさに百聞は一見にしかずで、反省。アートはどこまで、なぜ巨大化するのか。次回はそんな視点で歩いてみようと思っているが、先ずは予告編としてご容赦を。

あいちトリエンナーレは
10月31日(日)まで



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