2013年09月25日
新聞を軽~く拾い読み/映画の旅人
川端康成の世界にタイムスクープ
9月21日朝日be「映画の旅人」より転載
9月21日朝日be「映画の旅人」は
川端康成の名作「伊豆の踊子」をとりあげた
1926(大正15年)年に発表されたこの小説は
田中絹代(33年)、美空ひばり(54年)、鰐淵晴子(60年)
吉永小百合(63年)、内藤洋子(67年)、山口百恵(74年)と
6度にわたつて映画化され、余りにも有名なため省くが
「映画の旅人」は
日活映画の全盛期に制作された小百合版が
戦後民主主義の青春群像として描かれたのに対して
百恵版は旅芸人の一座という差別と被差別をテーマに描いた
と百恵版の世界を追った
「伊豆の踊子」のもつ昭和初期の甘酸っぱいカオスと
山口百恵のサクセスストーリーが重なり
「映画の旅人」に導かれるまま一気に読んでしまった
中でも私が息をのんだのは
舞台となった旧天城トンネルを撮ったこの写真
傘をさした二人の人物の背中が
旅の一座の背中と重なって言葉を失った
Posted by かとうさとる at 19:39 | Comments(0) | らくがき帖