2013年05月10日
見るなら今でしょ!豊田市美術館コレクション展
20世紀美術のカリスマ、ベーコン展まで待てるか!
見るならカキツバタの咲いている
今でしょ!
豊田市美術館コレクションによる
4つのテーマ展
チラシはヤノべケンジの《ラディーションスーツ・アトム》1996年
美術館がニュースになるのは話題の企画展が大半で
地道な常設展が話題になることは稀というより
ほとんどないのではないか。
今日のように地方美術館が整備される前
その役割を担ったのはデパートなどの刺激的な企画展で
美術展のイベント化の流れが今に続いていること。
同時に、例えば「印象派なら大原美術館」というよに
魅力的なコレクションの蓄積がないため
一握りの美術館を除いて
常設展がおざなりになっているという悪循環もあるが
一番の問題は美術館の創意工夫の欠如ではないか。
テーマは、「白と黒」「斉藤義重と高松次郎」
「フランク・ロイド・ライト」「身体の表現の」4つ。
会期中は、美術館のレストランで、ライトがデザインした洋食器を使った
スィーツ・セット(1日20食限定)もお薦め。
豊田市美術館は、全国のアートファンが注目する企画展や
世界的な建築家谷口吉生の代表建築という話題にことかかないため
見落とされているが
他館の学芸員が新聞に「常設展でアートの現在を展観できる
私たちの理想的な美術館」と寄稿したように
コレクションで勝負できる全国でも数少ない美術館というのが
実像である。(市民にこうした外部評価が届いていないのは残念)
我田引水で
語るに落ちるという批判を承知しているが
今回のコレクションによる4つのテーマ展も
刺激的で新鮮。
コレクションは
原則撮影可も嬉しい
新収蔵品の目玉はジュゼッぺ・ぺノ―ネ《黒船の皮膚-方鉛鉱の影》2007年
理由は、後日改めてブログでアップするのが
村上友晴の作品写真を借りるため
美術館の学芸員に事情を話したところ
コレクションはフラッシュをたかなければ撮影できるとのこと。
村上友晴《無題》1989-90年
会場にスタッフがいる場合は
一言断わって撮影するのがマナーで大事。
■コレクションによる4つのテーマ展は
9月1日(日)まで
■6月8日からは今年のアートシーンで
一番の話題となっている
フランシス・ベーコン展も開催
Posted by かとうさとる at 20:44 | Comments(0) | 美術・博物館+ギャラリー