2021年09月23日

ぶんかの秋を彩る農村舞台アートプロジェクト



市内東部から北部の中山間地に展開する国内有数の農村舞台群を地域の文化資源として活用するアートイベント・農村舞台アートプロジェクト2021が和紙のふるさと小原地区の4会場ではじまった。

会期/9月25日(土)迄
時間/日の出から日没まで可







農村舞台アートプロジェクトを報じた中日新聞





農村舞台アートプロジェクトを報じた矢作新報


出品者は、バリのウブドと日本を往復。バリのバナナの幹を漉いたバナナ紙のコラージュ作家として活躍している坂田純さん(横浜)が農村舞台に初登場

地元からは小原和紙のunitとして活躍するかのうともみひさしさんが

建築士として建築と美術のジャンルを横断して活躍する青木崇さん(大阪)

気鋭のデザイナーとして活躍する河合進さん(大阪)の計4組のアーティストが素材としての「紙」に挑戦



舞台とアーティスト(順路順に)


大坂町熊野神社農村舞台
河合進さん(大阪府)








河合進さんのプランは、娯楽の場として親しまれてきた農村舞台の往時の華やかさを、アートで蘇らせようという企みで、こんな手があったのかと目から鱗。

地元の人たちの笑顔を約2メートル四方の布に描いた大首絵に、その人の好きなものなどを、歌舞伎の隈取のようにカラフルな紙でかたどって重ねた農村舞台初見参のインスタレーション。



小原町賀茂原神社農村舞台
青木崇さん(大阪府)








「四季桜の夢」と題した青木崇さんのインスタレーション。

賀茂原神社農村舞台は、小原地区最大規模の農村舞台で、10月9日より中京テレビ・日本テレビ・BS日テレほかにて放送が始まるアニメ「シキザクラ」の重要な場所のロケ地となっていることが判明。

放映後はアニメの聖地となることは必至で、まさかこんな展開になるとは青木さんもびっくり(笑)。



永太郎町神明神社農村舞台
小原和紙unitかのうともみひさし(豊田市)








小原和紙unitかのうともみひさしさんは、父で、ローマ教皇の聖書の台紙を漉くなど世界の絵本作家から世界で最も美しい「紙」と称えられた故加納俊治先生の薫陶を受けたunitとして活躍。誠実な人柄で工房は訪れる人が絶えない。

今回かのうともみひさしさんは、子どもの頃体験した亡くなった子どもたちを土葬した上に、生きた証として置かれた「泥だんご」に想をえたインスタレーションで、鎮魂の思いと、今に続く豊穣の秋の感謝を表現した。



小原田代町八幡神社農村舞台
坂田純さん(神奈川県)







小原田代町八幡神社農村舞台は、岐阜県瑞浪市と土岐市に接する県境の集落で、それはそれはのどかな山里だが、小原地区の人は別にしてほとんどの人は知らないのではないか。

坂田さんは柿渋と墨でドローイングした約800畳の巨大な和紙のインスタレーションに挑戦。夜の帳が下りると幻想的な世界が現れます。少~し怖いけど(笑)、宜しければ夜の舞台もお薦めです。



問合せ
豊田市文化振興財団☎0565-31-8804

  


Posted by かとうさとる at 04:51 | Comments(0) | とよたの文化 | 農村舞台