2015年05月05日

小堤西池のカキツバタ群落が見頃














八ツ橋のカキツバタ
観光化のジレンマ


カキツバタと言えば「伊勢物語」の東下りで
唐衣 きつつなれにし つましあれば 
はるばる来きぬる 旅をしぞ思う

と、平安時代の歌人在原業平が
「かきつばた」の五文字を句の頭に入れて
旅の歌を詠んだ三河国八橋(現在の知立市八橋町)が有名

私もいけばなをはじめた頃から通っているから
まもなく60年近くなるが
近年は観光化してカキツバタの風情が失せたのは残念



余談に逸れたが
小堤西池のカキツバタ群落が見頃


小堤西池(刈谷市井ヶ谷町)は京都の大田の沢、鳥取の唐川と並び
国の天然記念物に指定されている日本三大カキツバタ自生地の一つ
今年は例年より10日ほど早く既に見頃









カキツバタを見るなら
こぬか雨と夕暮れ時がお薦め


ちなみに
カキツバタの名は






「かきつばた衣に摺りつけ丈夫のきそひ猟する月は来にけり」
 と、万葉集にも詠まれているように
衣などを染める「カキツケバナ」に由来



豊田市から
小堤西池へ行くには


県道名古屋岡崎線を名古屋方面に向かい
トヨタ自動車高岡工場の北角の信号を左折
約10分ほどで洲原公園(洲原池)駐車場に到着




あとは案内表示に従って徒歩15分ほど  


Posted by かとうさとる at 23:44 | Comments(0) | フォト歳時記